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26.京都府の酒 ブログトップ
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【お酒】1445.薩摩の料理に合う純米酒 300ml [26.京都府の酒]

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黄桜株式会社M
京都市伏見区塩屋町223

300ml詰
アルコール分/15度
原材料名/米・米麹
精米歩合/70%
※国産米100%使用
(以上、ラベルより転記)




今日は、“鹿児島の料理に相性抜群”という純米酒をいただきます。
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造っているのは、鹿児島から遠く離れた京都伏見に蔵を置く黄桜さんでした。
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鹿児島の料理と合うといっても、千葉県民のワタクシがこのお酒と合わせるために鹿児島の食べ物を入手することは決して容易ではございません。
そこで今日は、“あるモノ”を使っていくつかの食べ物を鹿児島っぽい味に仕上げてみようと思いますよ。


まずは、かつおのたたき。
近所にあるスーパーで入手しましたが、かつおの産地は“国産”と表示されているだけでした。
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切って皿に盛り、いただくわけですが・・・、
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ここで使うのが、鹿児島の甘いしょうゆです!
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黒糖入りですからね、かなり甘めですよ。
それに、普通のしょうゆにはない独特の香ばしさと深みとがありますね。
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かつおのさっぱりした味をしょうゆの風味が包んでくれて、しっかりした味わいに仕上げてくれますね。
とくに甘みがうまく働いて、コクを添えてくれるようでした。
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次に、小ぶりのニンジン一本を千切りにします。
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いつものフレンチドレッシングに、隠し味として鹿児島の甘いしょうゆをちょっとだけ入れますよ。
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このドレッシングで、千切りにしたニンジンを和えていただきます。
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これもしょうゆの独特の風味がニンジンの味を引き出してくれるみたいです。
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特売品だった生しいたけ。
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甘いしょうゆ、みりん、酒をかけ、電子レンジで3分ほど加熱して含め煮にしてみましたよ。
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生しいたけで作ったことから、干しいたけで作ったものよりもしいたけ自体のうまみは少なめですね。
それでもね、やはりしょうゆの甘みと風味とが味に深みをもたらしてくれているようでしたよ。
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おっと、お酒がまだでした。
それでは、いただいてみたいと思います。
淡麗辛口で、飲み方の“いの一番”に“冷して、”と出てきますから、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は、透明でした。
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うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
淡めの米のうまみが、広がらずに舌の上をピンと突く感じがいたします。
苦みや雑味はまったくなく、熟成感もありません。
純米酒ですが、キレもよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさが弱めですが、鋭さをかすかに感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
かなり弱めですが、ゼロではなくてほんのりと感じます。


米のうまみが穏やかに効いている、たしかに淡麗辛口のおいしいお酒でした。
雑味がまったくないところに、大手蔵のお酒らしさを感じましたよ。
それに甘みが少ないのは、焼酎が広く飲まれている鹿児島県での普及を意図してのことでしょうか。
かなりさっぱりした口当たりでしたが、それでも物足りなさはありませんでしたよ。


次に、燗にしてみましたよ。
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おお!
燗にすると、酸味が立ってまいりました。
鋭さが少しあるものの、それよりもこれは深みを感じる酸味です。
それに、甘みもちょっとだけ出てまいりましたよ。

燗にすると、淡めながらにも深みのある淡麗旨やや辛口のおいしいお酒になりました。
これはまちがいなく燗のほうがうまいでしょうよ!


冷やしていただくとさっぱりした口当たりで、鹿児島のしょうゆの風味を邪魔することなくいただくことができました。
一方で、燗だと酸味に深みが出て、それがかつおの魚臭さやにんじんと和えた油、それにしいたけの風味をサッと流してくれましたよ。

私としては断然、燗でいただくことをお勧めしたいと思いましたとさ。
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【お酒】1375.黄桜 金印 300ml [26.京都府の酒]

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黄桜株式会社M
京都市伏見区塩屋町223

300ml詰
アルコール分/16度
原材料名/米・米麹・醸造アルコール
国産米100%使用
(以上、ラベルより転記)




黄桜さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
黄桜 本醸造 本造りかっぱカップ
黄桜 京のとくり 純米吟醸 180ml
黄桜 京のとくり 純米大吟醸 180ml
黄桜 通の純米冷酒 180ml

今日いただくこの“金印”は普通酒ですが、黄桜シリーズの中ではおそらく最も一般的な銘柄ではないでしょうか。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
それでも米のうまみをほんのりと穏やかに感じますよ。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみも、かすかではあるもののわかります。
苦みや雑味はまったくなく、キレがとてもよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、鋭さがはっきりしています。
それに、ごくかすかではあるもののピリッとした感じがありますね。

甘みはややはっきりしています。
けっしてべとつかないさらっとした甘みですが、甘み自体に厚みを感じます。


穏やかなうまみに酸味が効いていて、甘みがまとめる、淡麗ちょいすっぱ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
淡めながらも米のうまみを感じることができましたよ。
それに酸味が効いていて味わいを引き締めておりましたが、突出した感じはしませんでした。
また甘みにべとついた感じがなくて、いい感じにコクを添えているようでした。

たしかに淡めでしたが、けっして薄っぺらくは感じませんでした。
それにちょっとすっぱめではありましたが、それでも味の要素がうまくまとまっているようでした。
ものすごくうまいというわけではないものの、日常の食中酒としていただけばホッとするような味わいだと思いました。
淡くて穏やかなので、関西風の味付けがされた料理にはよく合うかも。
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【お酒】1201.聚楽第 純米吟醸 300ml [26.京都府の酒]

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佐々木酒造株式会社
京都市上京区日暮通椹木町下ル北伊勢屋町727

原材料名‥米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合‥60%
アルコール分‥15度
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




浦安の西友で入手したお酒です。
トイレを拝借したついでに酒コーナーを物色して見つけました。

西友については、あたしゃどの店に行っても同じお酒ばかり置いている面白くないスーパーという印象を持っておりました。
それ故に、西友でのこのお酒との出会いは意外でした。
これからは先入観を持たずに酒集めをせねばならないと反省した次第でございます。
西友の関係者のみなさま、申し訳ございませんでした。


酒銘に用いられている“聚楽第”ってのは、言わずと知れた、豊臣秀吉が京都の洛中に築いたと言われている“幻の城”のことでしょう。
この酒銘について、文献では以下のように紹介されておりました。
 佐々木酒造は、豊臣秀吉の私邸「聚楽第」の南端に位置する。この界隈は「出水(でみず)」という地名も残るほど良質の水で知られ、茶道が趣味の秀吉は、水に惹かれてこの地を選んだという。」(※1)




また、この佐々木酒造さんについて、同じ文献に以下のような記述がありました。
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 洛中は二条城の北側にある佐々木酒造。その昔、豊臣秀吉が聚楽第を建てた場所である。「昔はこの界隈にも酒蔵がたくさんあったのですが、今ではウチだけになってしまいました」と話す佐々木晃さんは4代目。俳優・佐々木蔵之介さんの実家として有名だが、洛中の酒蔵としての人気も全国的に高い。」(※2)


今日は、そんな“ハンチョウ”のご実家が造ったこの純米吟醸酒をいただきます。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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一口含むと同時に、生貯蔵酒のようなフレッシュな風味を少し感じました。

うまみはちょっと濃いめです。
米のうまみがしっかりしていて、うまみに幅を感じます。
また、吟醸酒にありがちな軽い苦みが少しはっきりしています。
キレはまあまあよいみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがあって、鋭さも少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
かなりさらっとしていますが、しっかりした甘みです。


さわやかな風味と米のうまみとを、軽い苦みと酸味とが引き締め、甘みがコクを添える、爽快ちょい濃醇でちょいすっぱやや甘口のお酒でした。
さわやかな風味を感じますが、しつこさはありません。
苦みや酸味もうまく効いているようです。
また、甘みも奥ゆかしい感じがしました。
ただ、それ故に、味が少し複雑なように感じました。

さわやかで、ちょっと苦みばしってすっぱくて、それでいて甘さも感じる。
もしかしてこの味わいは“ハンチョウ”そのものを表現しているのでしょうか?

(※1)らくたび文庫No.046『京都の地酒蔵』p.57(2011.11 株式会社コトコト)
(※2)(※1)p.56

【お酒】983.玉乃光 純米吟醸 紙パック(純米大吟醸酒2%ブレンド) [26.京都府の酒]

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玉乃光酒造株式会社
京都市伏見区東堺町545番地-2

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合60%
アルコール分15度以上16度未満
450ml
(以上、パックの印刷事項より転記)




玉乃光は純米吟醸のアルミ缶や紙パックをよく見るので、ネタが尽きた際の保険としてとっておこうと思っておりました。
しかし、隣駅のエキナカにある成城石井でこのお酒を見つけ、思わず入手してしまいました。


“玉乃光”という酒銘の由来については、文献に以下のような記述がありました。

玉乃光酒造株式会社は初代、中屋六左衛門が、和歌山市寄合町にて、紀州国紀州藩の第二代藩主、徳川三貞(原文ママ:正しくは光貞か?)(家康の孫)の免許で延宝元年(1673年)に創業した。玉乃光の酒銘は、代々の六左衛門が紀州熊野の速玉(はやたま)神社に帰依しており、主神たる「イザナギノミコト、イザナミノミコトの御魂が映える」との意味を込めて命名されたと伝えられている。(以下略)」(※1)

玉乃光酒造さんが和歌山から京都伏見へ移ってこられたのは、どうやら戦後のことのようですね。


その玉乃光酒造さんですが、戦後のアル添酒・糖添三増酒の全盛期において、純米酒への回帰をいち早く進めた蔵元さんなのだとか。
そのことについて、文献では以下のように紹介されておりました。

純米酒や吟醸酒ブームが起きたのは、八〇年代末。それを二十年以上もさかのぼる六四年に同社では、米一〇〇%の酒を復活させた。
 「有史以来、清酒は米一〇〇%で造るものと決まっていた。それが、戦中・戦後の食料難で米が酒造りに回らなくなって以来、アルコールで増量して当然というおかしな状況になってしまったのです」と宏副社長は経緯を説明する。」(※2)

1964年(昭和39年)当時においては、右にならえのこの国では、醸造アルコールは増量目的でどんどん添加されていたことでしょう。
それ故、その添加を止めた純米酒を造ったことで、おそらくお上やら同業者やらといった各方面からさまざまな横槍が少なからず入ったのではないでしょうか?
それでも純米酒造りを諦めなかった玉乃光酒造さんには、頭が下がります。

でもね、醸造アルコールの添加が酒造りの一技法として確立しつつある今日においては、上記のような理由でアル添を否定することはできないでしょう。
だって、「有史以来、清酒は米一〇〇%で造るもの」(※2)であるならば、酒母(速醸酛)を仕込む際に乳酸を添加することも排斥されてしかるべきでしょう。
それに、そもそも酵母を添加するようになったのも明治以降のことですから、これも認められないことになってしまいますよね。


そんなへそ曲がりなことを言うのはこのくらいにして、話をこのお酒に戻します。
このお酒ですが、純米吟醸酒に、純米大吟醸酒を2%だけ混ぜているのだとか。
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もしかして、この混和はフルーティーな香りを付けるためでしょうか?


純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっているようでした。
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あれ?
フルーティーな香りはしませんね。
それよりも、酒臭い(←ほめ言葉です)香りのほうが豊かですよ。

うまみは濃くはないですが、けっこうしっかりしています。
お米のうまみを少し感じますが、むしろ醸し出された酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみのほうがはっきりしているようです。
香ばしさもかすかにあるみたいですが、これは熟成によるものでしょうか?
それでいてキレがよく、しかも他に苦みや雑味はありません。

酸味はややひかえめです。
角のないすっぱさをちょっと感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ちょっとドライな口当たりのようですが、ゼロではなくてかすかに感じます。


バランスがよくてキレがよい、旨辛口のおいしいお酒でした。
キレがよくてスッキリしているものの、うまみはしっかりしていて飲みごたえを感じます。
吟醸香は感じませんでしたが、そのためか食事との相性はよいと思います。
なかなかおいしいお酒だと思いますが、純米大吟醸を混ぜた意味はわかりませんでした。


(※1)田形睆作『“地域密着でキラリと光る企業”純米酒を復活させた『玉乃光酒造株式会社』』p.53(ニューフードインダストリー 56巻6号 p.53-66 2014.6 株式会社食品資材研究会)
(※2)鈴木一浩『直営居酒屋を口コミの核に本物の日本酒を知ってもらう 事例3 玉乃光酒造(株)』p.24(商工ジャーナル 32巻6号 p.24-26 2006.6 商工中金経済研究所)

【お酒】704.黄桜 通の純米冷酒 180ml [26.京都府の酒]

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黄桜株式会社M
京都市伏見区塩屋町223

アルコール分/15度
精米歩合/70%
原材料名/米・米麹
※国産米100%使用
コシヒカリ100%使用
180ml詰
(以上、瓶を覆うフィルムより転記)




黄桜さんのお酒は、かつて本醸造本造りかっぱカップと、京のとくり純米吟醸、そして京のとくり純米大吟醸をいただいております。
今日いただくこのお酒は、冷やして飲めと勧められている純米酒です。
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しかも、純米酒ではあるものの、淡麗辛口なのだとか。
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ここは素直に従って、冷蔵庫冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからないくらいでした。
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一口含むと、生貯蔵酒のような風味を少し感じました。

うまみはたしかに淡めですが、けっこうしっかりしています。
酒臭さはほとんどなく、むしろやわらかいうまみを感じます。
また、苦みをわずかに感じました。

酸味ははっきりしています。
角のないすっぱさをやや強く感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは少しはっきりしています。
もっとも、前に出てこない、さらっとした甘みです。


さわやかで口当たりのよい、やや淡麗でやや甘口のお酒でした。
酸味と、生貯のような風味とによって、さわやかな味わいになっています。
ラベルには淡麗辛口とありましたが、甘みがそこそこあって、決して辛口ではないと思います。
クセがなくて飲みやすいのですが、こういう味わいって、必ずしも純米酒でなくても出せるのではないでしょうか。

【お酒】517.坤滴 純米酒 特別栽培米「山田錦」 180ml [26.京都府の酒]

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東山酒造有限会社S
京都市伏見区塩屋町223

180ml詰
アルコール分/16度
原材料名/米・米麹
精米歩合60%
山田錦100%使用
※国産米100%使用
(以上、ラベルより転記)



申し訳ございません。
このお酒について、私はなんら情報を入手することができませんでした。
蔵元さんはWebsiteを開設していないようですし、手元の文献や雑誌を当たっても載っていませんでした。
伏見酒造組合のWebsiteが唯一の情報源といったところでしょうか。


瓶にはいろいろな表示がなされています。
これは造りにこだわっていることのアピールでしょうか。
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山田錦100%使用ですか。
そういえば、“山田錦”で思い出したことがあります。

山田錦という酒米は、単一の品種ではなくて、14種類のお米の集団に与えられた名前なのだとか。

このことについて、ある文献では以下のように紹介しています。
単に「山田錦」と言っているが、実は現在の「山田錦」は14系統からなる系統群という集団から構成されている。見た目では全く同じである14種類の系統のそれぞれの種子を等量混合して原々種は作られている。1系統をずっと維持するのではなく、あえて14系統という複数の系統で維持されている。なぜこのようにするのかという理由には大きく3つある。
一つは、突然変異や他品種との自然交配などで、もとの系統の遺伝的な特性が変わってしまう危険性がある。仮に1系統だけしかない場合に、突然変異で形質が変わってしまえばその時点でその品種は終わってしまう。このような危険を回避、分散するために複数の系統で特性を維持する。
二つ目の理由は、自殖弱勢(じしょくじゃくせい)という遺伝的にさけられない特性の低下を軽減するためである。毎年自殖していくと遺伝子がどんどん同じものになるホモ化が進んでいく。ホモ化により、主な特性は固定されるが、遺伝子を小さな単位まで見るとわずかではあるが、世代毎に遺伝子は異なっている。自殖弱勢とは自殖を繰り返す毎に遺伝子がホモ化し、特性が少しずつ低下することをいう。複数の系統で維持するというのは、見かけ上差はないけれども遺伝子レベルで見れば系統間でも差があり、遺伝的に違いを残して集団として品種を維持したほうが特性の低下を軽減できるのではないかという原理から行われている。
三つ目の理由は、農家が栽培するのに必要な種子の量を確保するためである。(中略)種子の生産は常に危険分散のため、必要量と同量の備蓄を行ったり、原原々種、原々種も全て使い切らず、次の原原々種、原種が生産されるまでは必要量程度は保存しておくため、必要な原々種の系統数は余裕を見て多くしている。」(※1)

しかし、このように一つの品種を複数の系統群で維持することは、どうやらお米ではそれほど珍しいことではないみたいです。
このことについて、同じ文献では「ちなみに、「山田錦より作付け面積の多い「コシヒカリ」や「キヌヒカリ」は20系統である。」と紹介していました。(※2)


山田錦に関する小ネタを披露してお茶を濁したところで、そろそろこのお酒をいただきたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
その前に、このお酒ですが、色はそれほど着いていませんでした。
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一口含んで舌の上に乗せると、最初に酸味を感じます。
スーッと感じる、とてもさわやかな酸味です。
でも、すっぱさはほとんど感じません。
それに、刺激やピリピリ感はありません。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
深みのあるうまみが豊かです。
醸し出された酒臭さ(←ほめ言葉です)もわずかに感じます。
また、わずかに苦みを伴うようです。

甘みは少し感じます。
でも、前に出て来ずに隠れているようです。


さわやかな酸味と深みのあるうまみとを、甘みが裏で支えているような、やや淡麗で爽快旨口のおいしいお酒でした。
この深みのあるうまみは、山田錦の為せる業なのでしょうか?


(※1))兵庫酒米研究グループ編著『山田錦物語 人と風土が育てた日本一の酒米』p.149-151(2010.4 神戸新聞総合出版センター)
(※2)(※1)p.151

【お酒】485.キンシ正宗 普通酒 カップ酒 [26.京都府の酒]

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キンシ正宗株式会社
京都市伏見区新町11丁目337-1

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




キンシ正宗さんのお酒は、かつて普通酒の銀閣辛口荒武者をいただいております。
今日いただくこのお酒は、普通酒のカップ酒です。


このお酒が普通酒であることは、品質表示に精米歩合の表示がないことからわかります。
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しかし、このカップ酒について紹介している文献が見つからなかっただけでなく、蔵元さんのWebsiteでも紹介されていないことから、普通酒であること以外の情報を入手することができませんでした。


かつて銀閣辛口荒武者をいただいた際に、キンシ正宗さんが液化仕込みを導入していることを紹介しました。
(液化仕込みの意味については、↑このリンク先の記述をご参照ください。)

液化仕込みは「もろみの初期から物料の流動性が高いため、もろみ管理が容易であり、酒化率(出来た酒の使用原料に対する割合)が高いなどのメリットがあるため、比較的廉価な日本酒製造で普及し始めている。」とのこと(※1)。

ここからは私の予想ですが、今日いただくこのお酒は液化仕込みを導入している蔵元さんが造った比較的廉価な普通酒ですので、きっと液化仕込みで造られているのではないかと思います。
ということは、比較的雑みが少なくて淡い味わいなのではないでしょうか。


そんなことを予想しながら、普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。


一口含むと、まず最初に酸味を感じました。
キリッとしていて、スーッとした感じの酸味です。
それに、けっこうピリッと感じました。

うまみはやはり淡めです
酒臭さはほとんど感じません。
やや苦みを感じるものの、淡いせいか澄んだ味わいでした。

甘みはひかえめです。


淡めのうまに、酸味と苦みとの効いた、淡麗辛口のお酒でした。
うまみが淡めで澄んだ味わいなのは、やはり液化仕込みなのでしょうか。



(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.153(2000.4 柴田書店)

【お酒】484.富翁 本醸造 京の町酒カップ [26.京都府の酒]

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株式会社北川本家M
京都市伏見区山崎町364

アルコール分:14度
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合:68%
180ml詰
(以上、フタより転記)



北川本家さんのお酒は、かつて普通酒の富翁上撰カップトミオーと、古都京都の大吟醸純米300ml、そして富翁大吟醸純米カップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、本醸造のカップ酒です。


このカップですが、どうやら温度によってカップの色が変わるようです。
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蔵元さんのWebsiteによれば「カップは清水寺・金閣寺・五山の文字などを実際の位置に準じてデザイン。このカップを17度以下に冷やすと、五山の文字が赤く点灯します。 」と紹介されています。

しかし、今は冬です。
それに、私はカップ酒を段ボール箱に入れて冷暗所で保管しているので、すでにカップが冷えていて五山の文字などが浮かび上がってしまっています。
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ということは、このお酒をこのまま電子レンジでお燗すれば、逆に文字などが消えるはずです。

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やはり消えてしまいました。


お酒も温まったことですし、そろそろいただきたいと思います。


うまみはやや淡めです。
淡いものの、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じます。
それでいて、けっこうスッキリしています。
ほんのわずかですが、苦みを感じます。

酸味はひかえめです。
スーッとさわやかな酸味です。
それに、ほんの少しピリッと感じます。

甘みはひかえめですが、ほんのわずかに感じます。


酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)は感じるものの、全体的に淡い味わいの、やや淡麗でやや辛口のお酒でした。
淡いのは、アル添酒なのにアルコール度数が14度とやや低めだからでしょうか。
飲みやすくした結果なのかもしれませんが、私としてはいささか物足りなさを感じました。
むしろ、普通酒の富翁上撰カップトミオーのほうが飲み応えがあっておいしいと思います。

【お酒】475.純米吟醸 人生フルスイング カップ [26.京都府の酒]

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丹山酒造株式会社
京都府亀岡市横町7

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
アルコール度 14度以上15度未満
精米歩合 60%
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)


丹山酒造さんについて、文献では「同社の酒はすべて純米酒だ。しかも昨冬の造りから米は100%山田錦という徹底ぶり。「酒造りは米作りから」と、大吟醸に使う山田錦は自社栽培し、品質管理を怠らない。」と紹介されていました(※1)。
ということは、ラベルには表示されていないものの、今日いただくこのカップ酒もお米は山田錦100%なのでしょう。


このお酒のラベルには、なんでもエラいお坊さんが“人生フルスイング”という文字を揮毫した旨が記載されています。
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“人生フルスイング”なんて、ずいぶんと思い切った名前をつけたものですな。
私としては、一日を終えてお酒を飲んでのんびりしているときにまで、フルスイングではいたくないものです。

というか私も、これまでの人生でフルスイングをしたことが何度かありました。
しかし、いずれも空振りどころか、そのせいで人生を棒に振ってしまいました。
今では、フルスイングなんかしても、どうせまた無駄だろうと思っています。
テキトーに生きて、そして酒を飲んでさえいられればそれでいいという、あきらめの毎日です罠。
だからこんなくだらないブログを毎日書いてやがるんだな!


そんな私には、このお酒はふさわしくないのかもしれません。
蔵元さんに怒られてしまうかもしれませんが、せっかくですのでありがたくいただきたいと思います。

純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
その前に、このお酒ですが、なかなかおいしそうな色をしています。
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吟醸香は感じませんでした。

一口いただいて、最初に酸味を感じました。
けっこうはっきりしています。
すっぱさが豊かでさわやかな酸味です。
でも、刺激やピリピリ感はありません。

うまみはかなり淡めです。
酒臭さも感じなければ、苦みや雑味もありません。

甘みはひかえめです。
そのせいか、ややドライな感じがします。


さわやかな酸味が豊かな、淡麗辛口のおいしいお酒でした。
これは、酸味のさわやかさを味わうお酒でしょう。
そのために、苦みや雑味、それにピリピリ感も抑えているところが、このお酒を吟味して造った成果なのではないかと思います。
食事ともあわせやすい、すがすがしい味わいのお酒でした。

名前やお酒の色からして濃醇でガツンと来る味わいかと思ったのですが、それとは正反対でした。


(※1)らくたび文庫No.046『京都の地酒蔵』p.66(2011.11 株式会社コトコト)

【お酒】470.純米白嶺 カップ [26.京都府の酒]

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ハクレイ酒造株式会社
京都府宮津市字由良949

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 酒母・麹60% 掛米60%
アルコール分15度
容量180ml詰
(以上、ラベルより転記)



京都府の日本海側に蔵を構えるハクレイ酒造さんについて、手元の文献では以下のように紹介されておりました。
ハクレイは「白嶺」。雪を頂いた丹後富士・由良ケ岳から命名。設立当時(昭和30年代)はカナ表記の社名が流行したことから「ハクレイ」となった。それまでの屋号は「ヤマニ」」(※1)
同社の仕込水は“丹後富士”由良ケ岳の中腹からから(原文ママ)湧き出る「不動山水」。伏見よりさらに硬度の低い“超軟水”だ。数字上ではミネラル分が少なく酒造りには適さないはずだが、不思議なことに同社では創業以来180年間、この水で酒を造り続けている。」(※2)


酒造りと水質との関係については、かつてこちらの末尾でまとめております。
それによれば、仕込水が超軟水ということは、理屈の上では味の穏やかなやや甘めの酒が出来るはずです。

もっとも、お酒の味に影響を与えるのは、仕込水の性質だけではありません。
麹や酒母、それに使用するお米の性質も、お酒の味に影響を及ぼすでしょう。
さらに、造りの手法も、その微妙なさじ加減が味に変化を与えることでしょう。


そんなことを考えながら、この超軟水で仕込まれたお酒をいただきたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。


うまみは濃いめでしっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じます。
ほんのわずかですが、苦みを感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがあって、さわやかな酸味です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
これがお酒のコクに影響を与えているように思います。


濃いめのうまみとさわやかな酸味、それに甘みがコクを添える、濃醇旨口のおいしいお酒でした。
濃いめでしっかりした味わいですが、味に角がありません。
それでいてクドさはなく、さらにわずかに感じる苦みが味を引き締めているように感じました。
辛口ではないものの。、食事と合わせやすいお酒だと思います。
超軟水で仕込んでも、しっかりした味わいのお酒を造ることができるのですね。


(※1)らくたび文庫No.046『京都の地酒蔵』p.77(2011.11 株式会社コトコト)
(※2)(※1)p.76
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