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【お酒】1623.すえひろ カップ [17.石川県の酒]

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合名会社中島酒造店
石川県輪島市鳳至町稲荷町8

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分14度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




中島酒造店さんのお酒は、これまでに末廣 能登上撰 本醸造 カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は、どうやら普通酒のようでした。
また特に小印は付されていなかったことから、佳撰クラスではないかと推察いたします。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、薄めの金色でした。
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うまみは、どちらかというとやや濃いめでしょうか。
酒臭さ(ほめ言葉です)が少しはっきりしていて、角のない熟成感も少し感じます。
苦みがちょっとあって、冷めると鋭さが少し出てくるみたいです。
キレはよく、透明感も少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースーは少しはっきりしています。
かすかにピリかな。

甘みはややはっきりしています。
べとつかずさらっとしていますが、幅を感じる甘みを少し感じます。


やや濃醇でちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
これまでにいただいた各蔵元さんの“能登上撰”の味わい(穏やかな熟成感とさらっとした甘みとがあって、酸味が少なく、かつ弱めの苦みが引き締める味)と基本的には似ておりましたが、こちらのほうがキレがよくて濃醇さがややひかえめでした。
それでもね、私としてはしっかりした中に軽さを感じるておいしいお酒だと思いました。

これも能登上撰と同じく、きっと輪島で水揚げされる地魚と合うのではないでしょうか。



ということで、輪島の地魚を用意することはできないものの、今日は魚との相性を確かめるべく、さば缶(さばの水煮缶)を用意しましたよ。
だれにも迷惑をかけずに生きていくために“労働”という名の“時間と魂との切り売り”にしかたがなく従事せざるを得ない独身中年男性にとってはね、さば缶は魚そのものの味を手間をかけることなく楽しませてくれるありがたい存在なのですよ。
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あたしゃさば缶には断然、レモンの爽やかな酸味が合うと思いますよ。
カボスやすだち、それにライムなどでは爽やかさが弱くてダメなのです。
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そのレモンをベースにしてドレッシング(玉ねぎ+ピーマン+レモン汁+オリーブオイル+こしょう+マジックソルト+砂糖少々)を作り、さば缶にかけます。
(玉ねぎとピーマンとはあらかじめ水にさらしてあります)
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レモンの爽やかな酸味と玉ねぎの辛み、そしてピーマンの青みとがね、それはそれはさば缶とよく合うことよく合うこと!
その味をお酒が引き立てつつ、さっぱりと流してくれたのでした。
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ああ、
この瞬間のためだけに生きているって、つくづく思うわ。




そうそう、猫もだ。
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(友情出演)
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【お酒】1622.奥能登の白菊 能登上撰 本醸造 カップ [17.石川県の酒]

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株式会社白藤酒造店
石川県輪島市鳳至上町24

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




輪島のメインストリート“朝市通り”とは河原田川を挟んだ対岸に蔵をおく白藤(はくとう)酒造店さん。
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“奥能登の白菊”という銘の由来については、文献に以下のような記述がありました。
 もとは北前船の廻船問屋で、質屋を経て藩政期末から清酒を醸すようになりました。廻船問屋時代の屋号「白壁屋」より白を、旧暦9月9日の「重陽の節句」にちなむ「菊酒」より菊をいただき、「白菊」と命名、後に「白菊」の名は全国に多いことから、「奥能登の白菊」と改名しました。」(※1)

今日いただくこのお酒は、“能登上撰”の小印が付された本醸造でした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は淡めの金色で、かすかに濁った感がありました。
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うまみはやや濃いめでしょう。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりしています。
熟成感もちょっとあって、角がなくて穏やかです。
苦みが弱めではあるものの、冷めるにつれて鋭さが出てくるようです。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさは、最初はほとんど感じませんでしたが、これも冷めるにつれて弱めながらに鋭さが出てくるみたいです。
スースー感は少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょうか。
べとつかないですしくどさも感じませんが、幅を感じる甘みです。


やや濃醇でちょい苦ちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
しっかりしているのにキレがよくて、後味はスッキリしておりました。
スースー感があることから察するに、このキレのよさはアル添の影響でしょうか?
またちょい苦でしたが、それが嫌味なくいい感じに引き締めてくれているように感じました。

“能登上撰”を名乗るお酒はこれまでにもいくつかいただきましたが、こういうしっかりしていて飲み応えがあるのに後味がスッキリしているものが多かったように思います。
きっとこの味が、地元で普段の食卓に上がる料理に合うのでしょうね。
私としても、結構好きな味わいでした。

(※1)石川県酒造組合連合会監修 北國新聞社出版局編集『石川の地酒はうまい。』p.48(2016.6 北國新聞社)
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【お酒】1621.池月 カップ [17.石川県の酒]

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鳥屋酒造株式会社
石川県鹿島郡中能登町一青ヶ部96番地

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




元歴元年(一一八四年)、宇治川の先陣争いで名を馳せた名馬「池月」が、能登国能登島牧山産との記歴があり、その名声にあやかるべく命名された。」(※1)という鳥屋酒造さんの“池月”。
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あー知らなんだ知らなんだ!

池月の出自については、あたしゃかつて島根県のお酒東京にある公園とで知ったことがありましたが、能登半島にもあったのですね。
ま、伝説ですからね、そりゃ各地にあることでしょうよ。

それにしてもさ、宇治川の戦いから千年も経っていないというのに、池月の出自についての伝説が全国各地に散在するなんて、面白いですね。
というか、こういう例を見聞すると、原発で出た高レベル放射性廃棄物を地中深くに埋めて処分し、その場所を何万年もの後の人々にもはっきりとわかるようにしておくなんてことは、到底無理だろうなって思いますよあたしゃ。
世の中には、数十年前に埋めたタイムカプセルの在り処すらさっぱりわからなくなってしまう例も散見されるというのにね。
どんなに記録を明確に残したとしても、世代が変わるにつれてそれを維持管理する責任が希薄化し、いつか忘れ去られてしまうものなのですよ。


いかんいかんいかん!
お酒の席で政治的な話題を扱ってはいけません。
おいしいお酒であろうと願いつつ、いただいてみたいと思います。

普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、薄めの金色というか、真鍮色かな。
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うまみは濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりしていて、米のうまみが後に続きます。
熟成感も深みがしっかりしていますが、角がなくて穏やかです。
渋みが少しあるみたいですが、軽めです。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはかなり弱めです。
スースーはちょっとだけ。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
やや厚めですが、クドさやべとつきはなく、さらっとしています。


濃醇深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)と熟成感とに由来する深みがしっかりしているものの、角がなくて穏やかでした。
キレのよさも、角を消してくれているように思いますよ。
また甘みもしつこくなくていい感じでした。

これ、なかなかいけますね。
この深いのに穏やかな口当たりは、造りによるものでしょうか?
それとも、アル添の効果でしょうか?
純米酒もぜひとも試してみたいところでした。

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.69(2002.3 橋本確文堂)
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【お酒】1619.若緑 ヤングカップ [17.石川県の酒]

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中納酒造株式会社
石川県輪島市町野町寺山3字42

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール・糖類・酸味料
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




このカップ酒は、今年の4月に輪島で徘徊した際に入手したもののうちの一つです。

その時の成果はカップ酒26個、一合瓶3本、300ml瓶2本に焼酎カップ1個だったわけですが、その中でこのカップ酒が唯一の糖類酸味料添加の三増酒でした。
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察するに能登地方では糖添廃止がかなり進んでいるようでしたが、その中で三増酒を造り続ける意義はいったいどこにあるのでしょうか?
そのことを考えながら、このお酒を試してみようと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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うまみはやや淡めです。
これは醸されたうまみというよりも、添加された画一的な味ですわ。
苦みがあって、弱めではあるものの重さと鋭さとを感じます。
キレはよいみたいで、透明感を少し感じます。

酸味はややひかえめでしょうか?
すっぱさは弱めですが、弱めながらに鋭いですね。
スースーは少しはっきりしています。
それに軽いピリピリ感がありますね。

甘みはややはっきりかな。
厚みはなく、くどくもないものの、べとついています。


薄苦すっぱちょいすーやや甘口のお酒でした。
この画一的な味わいは、おそらく添加された酸味料に由来するものでしょうね。
また苦みや酸味はそれほど強くはないものの、うまみが薄いというか弱いので目立つみたいでした。

この味は、果たして地元の食べ物と合うのでしょうか?
わからんなぁ。
まあでも、わからんからこそ、面白いんですけれどね。
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【お酒】1618.福正宗 純米酒 金色のしずく カップ [17.石川県の酒]

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株式会社福光屋
金沢市石引二丁目8-3

原材料名:米、米麹(国産米100%使用)
精米歩合:75%
アルコール分:14度
200ml
(以上、ラベルより転記)




福光屋さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
加賀鳶(かがとび) 純米&純米吟醸 飲み比べ
福正宗 純米 黒ラベル フクカップ
加賀鳶 山廃純米 超辛口
黒帯 悠々 特別純米
福正宗 純米 ひゃくまんカップ 辛口&旨口 飲み比べ
福正宗 純米にごり酒 しろき 300ml
駅弁屋 純米吟醸 夢の旅 アルミ缶
福正宗 特別純米 銀ラベル 180ml
加賀鳶 極寒純米 辛口 アルミ缶

また、お酒ではございませんが、“零の雫(ゼロのしずく)”なるノンアルコール飲料もいただいております。


今日いただくこのお酒は、精米歩合75%でアルコール度数14度かつ200ml詰の純米酒でした。
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でもね、この純米酒カップ、お値段たったの150円でしたよ。
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純米酒を名乗るためには、使用するお米の規格に制限があるのです。
すなわち、農産物検査法によって3等米以上に格付けされたお米を使わなければならず(※1)、いわゆるくず米や米粉などを用いることはできないのですよ(このことは、精米歩合の表示が義務付けられていること(※2)からもわかりますね)。

それなのに、けっしてお安くないお米を用いているはずの純米酒の200mlカップ酒に150円というお値段を設定できるなんて、いったいどうしてなのでしょうね?
これは私の予想ですが、方々で余ってしまった古米・古々米を安く買い集めて用いているのでしょうか?
それとも、特殊な技法でアルコール発酵の精度を高めて(アル添なしで)20度超まで持っていって、それを多めの割り水で14度台に下げて量を稼いでいるのでしょうか?


邪推はこのくらいにして、いただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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うまみはやや濃いめでしょうか。
酒臭さ(ほめ言葉です)が最初に来て、そのあとで米のうまみをじんわりと感じます。
苦みがあって、強くはないものの重さを感じます。
キレはそれほどでもないものの、不思議とアル添酒みたいな透明感を少し感じます。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭いですね。
スースはなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょうか。
かなり弱めですがゼロではなく、存在はかすかにわかります。


やや濃醇でちょい苦すっぱやや辛口のお酒でした。
重めの苦みと鋭いすっぱさとで、荒々しさをけっこうはっきりと感じましたよ。
でもその荒々しさが、魚や濃いめの味付けの料理とよく合うように思いました。
またアル添酒みたいな透明感を少し感じたことから察するに、やはり加水は多めなのでしょうか?

(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1(2)
(※2)(※1)3(1)
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【お酒】1616.唐戸山 純米酒 300ml [17.石川県の酒]

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御祖酒造株式会社
石川県羽咋市大町イ8

アルコール分 16度
原材料名 米・米麹
精米歩合 60%
原料米 石川県産こしひかり100%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




御祖(みおや)酒造さんのお酒は、かつて普通酒のほまれ 佳撰 Hana Cupをいただいております。
今日いただくこのお酒は、石川県産こしひかりを100%使用したという純米酒でした。
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“唐戸山(からとやま)”という銘は、どうやら羽咋神社の例大祭で奉納される唐戸山相撲神事に由来するみたいですね。
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ところで、このお酒は道の駅のと千里浜(石川県羽咋市)にて入手いたしました。
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これは私の予想ですが、このお酒はこの道の駅で企画された商品ではないでしょうか。
だって、ラベルが道の駅のパンフレットにそっくりなんだもん。
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しかもこのお酒、吟醸造りでもないのに、300ml詰でお値段なんと1,000円でしたよ。
道の駅サイドの取り分やいかに。
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冷やして販売されておりましたので、香りがあることを予想して冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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香りはないですね。
でも、フレッシュな風味を少し感じます。

うまみはやや濃いめでしょうか。
米のうまみがどっしりとしていて、舌の上にベタっと乗っかってくるみたいです。
苦みがすこしはっきりしていて、鋭さも少し感じます。
熟成感はありません。
純米酒ですが、キレはよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめです。
かなり弱めですが、弱めながらにも厚みがありますよ。


やや濃醇で爽快ちょい苦ちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
フレッシュな風味がしつこくなくてちょうどいい感じでした。
もしかして生貯でしょうか?
そのフレッシュさが酸味とともに爽やかさを作り出してくれているようでした。
米のうまみはどっしりとしていて、苦みもあって荒々しく感じましたよ。
酒造好適米ではなくて飯米で作るとこういう味わいになるのでしょうか?

飲み応えを感じつつも爽やかなお酒でした。
これは冷やしてこその味わいでしょうよ。



安物のひき肉。
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ハンバーグでごじゃりま~すよ~!(ハクション大魔王より)
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ジューシーさはイマイチでしたが、おいしくいただけましたよ。
というか、肉の味がお酒のどっしり感とよく合うことよく合うこと!
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アっちゅう間でございましたとさ。
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【お酒】1615.能登路 特別純米酒 カップ [17.石川県の酒]

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株式会社久世酒造店
石川県河北郡津幡町清水イ122

原料米/自社米(長生米)100%
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合/60%
仕込み水/硬水
アルコール分/15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




おとといいただいた能登路 本仕込み 本醸造辛口 カップにひきつづき、今日も久世酒造店さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、特別純米酒でした。
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本醸造辛口カップと同じく、このお酒にも自社で育てた“長生米”なるお米だけが使用されていることが表示されておりましたよ。
これって、ワインで言うところの“ドメイヌ”ってやつと同じですね。
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これまでの経験からして特別純米酒には香りを特徴とするものもございましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は金色でしたが、少し着いていることがわかる程度でした。
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香りはないですね。

うまみはやや濃いめかな。
米のうまみに鋭さと重量感とがあって、舌の上にズシリと乗っかってくるみたいです。
軽い苦みがかすかにあって、かすかながらに鋭さを感じます。
熟成感や重さはありません。
純米ですが、キレはよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さがありますね。
スースーはありませんが、かすかにピリッと感じます。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


米のうまみがしっかりしている、やや濃醇で旨辛口のおいしいお酒でした。
鋭くもズシリと来るうまみは、もしかしたら長生米の特徴でしょうか?
辛口でキリッと引き締まっていたものの、うまみがしっかりしていたことから物足りなさはなく、むしろ厚みを感じました。


ここで、あらかじめ取り分けておいたものをぬる燗にしてみましたよ。
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ああ、これは酸味が立つね。
すっぱさに鋭さがでてまいりました。
ピリもちょっとはっきりかな。
うまみは鋭さのほうが目立ってきたせいか、冷やしたものよりも軽さを感じました。

魚料理との相性は、ぬる燗のほうがよいかも。
酸味が魚の臭みをサッと流してくれそうですよ。
ただ野菜が大好きなワタクシとしては、味わいに厚みとバランスとを感じた冷酒のほうが好みでした。
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【お酒】1614.能登路 本仕込み 本醸造辛口 カップ [17.石川県の酒]

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株式会社久世酒造店
石川県河北郡津幡町清水イ122

原料米/自社米(長生米)100%
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合/65%
仕込み水/硬水
アルコール分/15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




今日は、「天明元年(1781年:ブログ筆者追記)の創業以来、良い酒を造るため、自社の田にて独自の酒米“長生米”を作り、その米で酒造りを行っている。(中略)創業以来、米作りから酒造りまで一貫生産している日本唯一の酒造店である。」(※1)という久世酒造店さんのお酒をいただきます。

このことは、ラベルにも表示されておりましたよ。
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今日いただくこのお酒は本醸造ですが、純米酒や吟醸酒もブレンドしてあるとのこと。
このような異なる特定名称酒の“混和”は、公式ルールでも認められておりますね。(※2)
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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うまみは、どちらかというとやや濃いめでしょうか。
最初に熟成感が来ますが、弱めで角のない熟成感です。
それとともに、米のうまみをやや厚めに感じます。
苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
キレはとてもよく、スッと引いていきます。

酸味はややひかえめでしょうか。。
すっぱさは最初はほとんど感じませんでしたが、燗が冷めるにつれて少しずつ出て来るようです。
スースーは少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
かなり弱めですが、かなり弱めなりに厚みがあるみたいです。


しっかりしていながらもキリッと引き締まっている、やや濃醇でちょい枯ちょい苦ちょいスー旨辛口のおいしいお酒でした。

熟成感があって枯れた感じがしましたが、角やしつこさがまったくありませんでした。
それでいて米のうまみもよくわかり、味わい自体に幅を感じました。
苦みも強くはなかったことから、辛口であることと共にいい感じに味わいを引きしめているようでした。
しかもキレがよくて後味スッキリでしたが、これはアル添の効果でしょうか?

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.70(2002.3 橋本確文堂)
(※2)酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達第86条の6 酒類の表示の基準 2(2)イ(ニ)
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【お酒】1613.日榮 カップ [17.石川県の酒]

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中村酒造株式会社
本社/金沢市長土塀三丁目2-15
製造場/石川県野々市市清金二丁目1

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分14度
内容量 200ml
(以上、ラベルより転記)




中村酒造さんのお酒は、これまでに加賀の雪酒 純米酒 180mlと、加賀雪梅 純米酒 カップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、普通酒でした。
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普通酒ですが山廃仕込で、しかも加賀の菊酒である旨の表示までありますね。
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ところで、“日榮(にちえい)”の由来については、文献に以下の記述がありました。
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酒は古来、災いを避け、飲めば“笑門福来”、家が栄えるとの故事より、さかえ(栄)と呼ばれた。日出る国、人々は酒を酌み交わし、日栄繁盛を祈り慶びを表した。そこから命名されたという永遠のブランド、日栄。」(※1)

そうか!
酒(さけ)は榮=栄(さかえ)に通じるのですね!
たしかに別の文献には、以下のような記述がありましたよ。

1 キ
 酒の古語は「キ」であった。このことばについては、江戸中期の儒者であり、幕政にも参与した新井白石は、古くは食べ物を「ケ」飲みものを「ケ」と言い、酒は飲みものの最高のものとして位置づけられていたがやはり「ケ」、転じて「キ」とも言ったと説明している。今でも「朝食(あさげ)」、「夕餉(ゆうげ)」と言うことばが残っているが、『記紀』はもちろん『万葉集』、『風土記』などから「御邇(みけ)」・「御飼(みけ)」などの用例を見ることができる。したがって、酒を「キ」というのは飲食物の総称「ケ」の転化語であることはほぼ間違いない。実際、『記紀』を見ると、「岐・枳・企・盞=キ」などと見え、これに尊称なり、美称を付したのが「御酒(みき)」・「神酒(みき)」・「豊御酒(とよみき)」、また宮中の大嘗祭や豊明(とよのあかり)の際に用いられた「白貴(しろき)・黒貴(くろき)=白酒・黒酒」の「キ」である。(以下略)」(※2)

2 サケ
 『万葉集仙覚抄』に、
 さかといふ詞はさかゆの辞なり、酒宴はみな人のさかへたのしむ故なり
と見えるところから、、「サケ」は「栄え楽しむ・の・キ」、略して「サカエ・の・キ」である。酒の古名は、1で述べたように「キ=ケ」とも言うので、「サカエ・ケ」となる。さらに簡略化して、冠辞の「サ」をとれば「サ・ケ」、すなわち「サケ」となる、という説である。」(※3)


お酒のおかげでまた一つおりこうになったところで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや濃いめですね。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりしておりますぞ。
苦みが少しはっきりしていて、鋭さがありますね。
熟成感はかすかかな?
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは弱めですが弱めなりに鋭さを感じます。
それよりも、スースーがはっきりしていますね。
それにちょいピリですわ。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


やや濃醇でちょい苦ちょいスーちょいピリ辛口のお酒でした。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)がしっかりしていて、飲み応えがありました。
のみならず、苦みやスースー、ピリピリ感もちょっとずつ効いていて、飲みにくさを少し感じましたよ。
それでもアル添のおかげか、キレよくいただくことができましたとさ。


(※1)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.152(1996.7 能登印刷出版部)
(※2)坂口謹一郎監修・加藤辨三郎編『日本の酒の歴史』p.92(加藤百一執筆『日本の酒造りの歩み』p.41-315中 1977.8 研成社)
(※3)(※2)p.93
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【お酒】1612.宗玄 剣山 のトロ 隧道蔵 カップ [17.石川県の酒]

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宗玄酒造株式会社
石川県珠洲市宝立町宗玄24-22

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度
内容量 180ml
(以上、フタより転記)




宗玄酒造さんのお酒は、これまでに宗玄の上撰カップと、宗玄の剣山カップ(二級酒相当か?)とをいただいております。

今日いただくこのお酒にも、“剣山”の小印が付けられておりました。
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ですがこのカップ酒には、“奥のとトロッコ鉄道”のマスコットキャラクター“のトロ”とともに、“隧道蔵”のイメージが描かれておりましたよ。
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なんでも宗玄酒造さんでは、のと鉄道能登線(2005(平成17)年廃線)の廃線跡のうち、恋路駅-鵜島駅間の廃線跡のうち500mほどを先代の社長が買い取っていたのだとか。
11代社長の徳力暁さんはこの廃線跡に再び線路を敷き、2013(平成25)年に“奥のとトロッコ鉄道”と銘打って8人乗りの足こぎトロッコを走らせるとともに、途中にあった旧宗玄トンネルを熟成酒を保存する“隧道蔵”として活用しているのだそうです。

というのも、宗玄酒造さんとしては、鉄道無き後に能登半島の先端近くに位置する珠洲へ観光客を誘致するためには、珠洲に“奥能登の新名物”を作る必要があると考え、その試みが能登線の廃線跡を活用した“奥のとトロッコ鉄道”と“隧道蔵”とだったのだそうです。
このことについて、文献には以下のような記述がありました。

 社長となって間もなく、徳力はあるプロジェクトに取り組んだ。
 前任の大井からの引き継ぎ事項の一つに「酒蔵への観光客誘致」があった。とはいえ、具体的にはほとんど何も示されていない。徳力は、入社前の金沢コンベンションビューロー時代に、観光誘客ほど仕掛けの巧拙が成否を左右するものはないことをよく知っていた。
 就任してすぐ手掛けたのは、明和蔵の生産効率を念頭に置いた改造だった。(中略)それで気付いたことがあった。宗玄酒造裏手のやや高台に遺された、のと鉄道旧能登線(穴水-蛸島間)跡。レールは外され、鉄道敷に雑草は伸び放題だ。調べてみると、前社長の時、近傍の恋路駅から鵜島駅に至る約500メートルの廃線跡が、停車駅もろとも約200万円とそんなに高くはない価格で購入されていたのである。「これは上手に活用すれば、ひょっとして大化けする」。自蔵ひいては奥能登への誘客はまぎれもない地域貢献、と徳力は独自アイデアを膨らませた。(以下略)」(※1)

 もっとも、恋路海岸や見附島、旬も魚介類を盛った「能登丼」など、「『さいはて』に行ってみたい」との願望も依然、根強いはずである。そうしたニーズを観光客誘致につなげるには、珠洲に奥能登の新名所を創ることだ、と徳力は考えた。
 そこで編み出したのが、のと鉄道能登線の廃線跡を再利用したミニ鉄道である。走らせるのは電車でなく8人定員のトロッコ。足でこいで動かす人力車両だ。「恋路駅」の看板のある無人停車駅もそのまま活かせば、「ロマンの里」を演出してくれる。
 もうひとつ大事なのは「旧宗玄トンネル」だろう。ただ、トンネルを出入りするだけでは芸がない。これは「宗玄酒造としても利用すべきだ」。トンネルは四季を通じて冷暗な空間。酒造会社で活かすとするならこのクール感。そうだ!とひらめいたのが清酒の貯蔵庫だった。(以下略)」(※2)


そんな宗玄酒造さんの思いが込められた“奥のとトロッコ鉄道”のマスコットキャラクター“のトロ”をラベル(?)にいただくこのお酒をいただきますよ。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はかすかに着いている程度でしたが、透き通った感じはしませんでした。
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ああ!
これは剣山カップと同じだ。
淡麗旨口ですが、いろいろな味の要素(苦・酸・甘・スー)が弱めながらにうまく働いているおいしいお酒でしたとさ。

これはいつか珠洲を訪れて宗玄酒造さんを訪問し、奥のとトロッコ鉄道を楽しんだり隧道蔵を見学したりしてみたくなってまいりましたよ。

(※1)北國新聞社出版局編集『宗玄の挑戦 能登杜氏を生んだ250年酒蔵』p.72-73(2019.2 北國新聞社)
(※2)(※1)p.74-75
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