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【お酒】1283.通潤 ソフトカップ [43.熊本県の酒]

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通潤酒造株式会社
熊本県上益城郡山都町浜町54

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
アルコール分15度
180ml
(以上、フタより転記)




通潤という酒銘は、おそらく蔵の近く(下記地図の右下あたり)にある通潤橋に由来するのでしょう。
ときどき側面から水をドバーッと放水する水道橋ですね。


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そんな通潤ですが(どんなだよ!)、まことに残念ながら、糖類酸味料フル添加の三増酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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うまみは濃いめです。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみも感じますが、それよりもクドさを感じます。
それに、渋みがはっきりしています。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱いなりに鋭さを感じます。
アルコール由来と思われるさわやかさも少しあるみたいです。
それに、かすかにピリッと感じます。

甘みはややはっきりしています。
とろみのような舌触りを感じますが、べとついた感じはないですね。


濃醇渋やや甘口のお酒でした。
ちょっと重い味わいですね。
でも、甘みにべとついた感じがないことが、重いなりにうまくいっているようでした。

でもこの味わいも、もしかしたら肥後の赤酒以来の伝統なのでしょうか?
それ故に、糖類酸味料添加の味わいも許容されるのかもしれませんね。
いつか肥後の赤酒をいただいてみて、その味わいを確認したいと思いましたとさ。
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【お酒】1282.瑞鷹 上撰 肥後六花カップ [43.熊本県の酒]

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瑞鷹株式会社
熊本市南区川尻四丁目6-67

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分15度
内容量200ml
(以上、フタより転記)




熊本の酒と言えば、いの一番に出てくるのがこの瑞鷹でしょう。
かつて熊本県酒造研究所の設立にも尽力なさった瑞鷹さんのお酒は、このブログの草創期に瑞庸の上撰くまもとカップ(くまモン絵入り)をいただいております。
今日いただくこのお酒も上撰の普通酒ですから、おそらく同じ中身でしょう。


熊本のお酒ですが、入手したのは銀座にある熊本県のアンテナショップ“銀座熊本館”でした。
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この通潤(左)と瑞鷹(右)とには、実は先月の初めに熊本駅の周辺で酒集めをした際に出会っていたのです
しかし、それらは製造年月が古かったことから(“考慮すべき特段の事由なき限り当月または先月製造分のもののみ入手する”という、あくまでも当方独自の基準に基づく評価です)、入手を断念した次第でした。
しかしこうして銀座で再会することができたことから、上記の基準を満たさなかったものの入手してしまいました。
結局どうでもいいんじゃないか!


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。、
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うまみは濃いめです。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感も少し感じます。
それにちょっとクドさも感じます。
また、苦味が少し強めです。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。
また、アルコール由来と思われるさわやかさが少しはっきりしています。
それに、かすかにピリッと感じます。

甘みははっきりしています。
かなり厚い甘みですが、とろみのような舌触りやべとついた感じはしませんね。


濃醇ちょい苦甘口のお酒でした。
クドさがちょっとあって、しかも甘いので、重めの味わいのように感じました。
でも、それでいて三増酒のような画一的な味わいではなく、またアルコール由来のさわやかさが濃さを緩和してくれているようでした。

しかし、熊本では辛口酒を飲みたければ焼酎を飲めばいいわけですし、それに甘口だった肥後の赤酒の伝統を継承する味わいとして、熊本のお酒にはこの味わいが期待されているのかもしれませんね。
きっとこの味わいは、地元の食べ物と合わせてこそ映えるのでしょう。
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【お酒】1276.阿蘇の酒れいざん 本醸造 カップ [43.熊本県の酒]

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山村酒造合名会社
熊本県阿蘇郡高森町高森1645

原材料 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分 15度
精米歩合 70%
180ml詰




阿蘇山の麓、高森町。
南阿蘇鉄道の高森駅の近くに蔵を構える蔵元さんのお酒でした。


南阿蘇鉄道は去年発生した地震で被害を受けて、今でも一部が不通となっています。
しかもJR豊肥本線と接続できず、その線路は陸の孤島と化しておりますね。
観光利用を見込むには非常に不利な状態が続いておりますが、高千穂鉄道の二の舞だけはなんとか避けてもらって、全線復旧まで持ちこたえてもらいたいものです。


その高森町に蔵を置く山村酒造さん。
“れいざん”という酒銘は“霊山阿蘇”に由来するのだとか。

その山村酒造さんの由来について、手元にあった文献に以下の記述を見つけました。
 豊後屋、山村酒造は創業宝暦一二年(一七六二)というから、もう二〇〇年以上もこの南郷谷で酒造りに携わってきたのである。現在の酒蔵は万延元年(一八六〇)に建てられたもので、それから数えてさえ一三八年も経つ。しかも、山村家そのものは、酒造りを始めるずっと以前に高森に根づいたのである。天正年間(一五七三~一五九二)、薩摩の島津氏と豊後の大友氏が高森城をめぐって激しく争った折り、豊後の国東半島の山村荘から武士団が大友氏の援軍として駆けつけた。そして土着したのだという。だから、以前はここには豊後から杜氏さんが来ていたそうである。」(※1)


では、そんな大友氏ゆかりの蔵元さんが造った阿蘇の酒をいただきます。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ほとんど目立ちませんでした。
少し透き通った感じがしました。
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色のイメージとは異なって、うまみは濃いめです。
かなり酒臭くて(←ほめ言葉です)、ちょっとくどいかな(ほめてないじゃないか!)。
それに、苦味を少し感じます。
でもキレはよく、透明感すら感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさに鋭さを感じるものの、弱めです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはかなりはっきりしています。
とろみのような舌触りはないものの、カップに口を付けたときに唇にべとつきを感じます。


しっかりしてい甘めではあるものの、キレよく透明感を感じる、濃醇ちょい苦キレ甘口のお酒でした。
ずっしりとしていてかなり甘いものの、キレがよいので飲みにくさはそれほど感じませんでした。
これは私の予想ですが、特定名称酒の上限いっぱいまでアル添をしているのかもしれませんね。

それにしても、かなり甘めでしたよ。
でも、とある雑誌には、別の蔵元さんを紹介する記事で「「ここは熊本。辛口の酒が呑みたい時は、焼酎がありますから」」(※2)という言葉が紹介されておりましたように、たしかに熊本には球磨焼酎がありますから、清酒に辛口酒の役割は求められていないのでしょう。

むしろ熊本では、清酒の普及が図られた明治末期~大正期までは「加藤清正が朝鮮半島から伝えたという伝説があり、古くから「肥後の赤酒」として知られている。甘味が強く粘稠性を帯びた酒」(※3)が愛飲されていたようですから、甘口酒を受け容れる伝統が根づいているのかもしれませんね。


(※1)前山光則・江口司『山里の酒―九州蔵元紀行』p.161-162(1999.12 葦書房)
(※2)古典酒場特別編集『熊本酒援酒場 VOL.1』p.30(2016.12 三栄書房)
(※3)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.178(2000.4 柴田書店)
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【お酒】1033.千代の園 黒松 チヨカップ [43.熊本県の酒]

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千代の園酒造株式会社
熊本県山鹿市山鹿1782

アルコール分:15度
原材料名:米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




熊本県のお酒ですが、地元で入手したわけではありません。
博多駅の新幹線構内にある土産物店で入手しました。


特に披露できるようなネタもないことですので、さっそくいただきたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、少しはっきりしておりました。
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うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、香ばしさもけっこうはっきりしています。
軽い苦みもすこしあるみたいです。
それでいてキレはよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさはそれほど強くはないものの、鋭さを少し感じます。
それに、わずかにピリッとくるみたいです。

甘みはややはっきりしています。
かなりさらっとした甘みを少しだけ感じます。


しっかりしたうまみを酸味と甘みとが引き立てる、旨ちょいピリやや甘口のお酒でした。
香ばしさが豊かで、軽い苦みとちょいピリ、それに鋭さのある酸味が味を引き締めています。
また甘みがちょっとあるおかげで、まろやかさが少し出ているみたいです。
それでいてキレがよいので、クドさはないですね。
決して飲みやすくはないですが、飲み応えとキレとを両立させているお酒だと思います。
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【お酒】823.香露(こうろ) 本醸造 冷酒 300ml [43.熊本県の酒]

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株式会社熊本県酒造研究所
熊本市中央区島崎一丁目7-20

アルコール分14度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合 65%
300ml詰
(以上、外装フィルムより転記)




熊本のお酒ですが、入手したのは高尾駅前の京王ストアでした。
このお酒だけでなく、四角い(8角か?)瓶に詰められた吟醸酒なんかもありましたよ。


このお酒の蔵元さんは、“株式会社熊本県酒造研究所”という名前なのだとか
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一般的な蔵元さんのそれと比べると、ちょっと変わっていますね。

熊本県酒造研究所の設立は明治42(1909)年。」(中略)
当時の熊本県は清酒製造技術の近代化はもちろんのこと、江戸後期に灘で確立し全国的に普及していた清酒造りについても遅れを取っていた」(※1)
どうやら当時の熊本では“赤酒”という、甘くてとろみのあるお酒が普及していたみたいですね。

そんな清酒醸造の後進地域へ、「後に「酒の神様」としてその功績を讃えられることになる野白金一技師」が「明治36(1903)年8月、熊本税務監督局へ転勤となり、」(※2)、その野白技師の指導の下、これに賛同する地元の酒造家が熊本県の酒質向上を目的として設立した研究所が、熊本県酒造研究所の発祥なのだそうです。

その後、「研究所を真に県内酒造家全体のものとすべく、株式会社化を目指して県内酒造家からの株式募集を開始し」(※3)て、「大正7(1918)年8月、株式会社熊本県酒造研究所として発足した。」(※4)とのこと。
それが今日において、一蔵元として存続しているということでしょうね。

そういえば、大蔵省の技師が酒造会社の設立に関与した例としては、秋田銘醸さん(美酒爛漫)のそれがありました。(このことについては、この記事と、この記事の末尾とで触れております)


そんな熊本県酒造研究所さんですが、“きょうかい9号酵母(熊本酵母)”の発祥蔵として有名ですね。
きょうかい酵母については、簡単にではありますがかつてこちらで触れております。
このきょうかい9号酵母について、文献では以下のように紹介されておりました。

もともとは、昭和二十八年頃に熊本県酒造研究所が「香露(こうろ)」から分離した「熊本酵母」で、四十三年から「きょうかい9号酵母」として頒布。華やかな芳香があり、吟醸酒の主力酵母になっている。」(※5)

「9号酵母」は華やかな香りとふくよかな味が特徴で、吟醸酵母の定番として用いられている。」(※6)

熊本大会の講演で、研究所の高浜圭誠主任は「熊本酵母の最盛期は平成の初めごろだった」と述べている。因みにその直前の昭和62(1987)年の全国新酒鑑評会に出品された839銘柄のうち、実に76.7%が熊本酵母を使用し、入賞酒に限ると91.4%もの高率を占めた(読売新聞1988)。」(※7)


今日いただくこのお酒は吟醸酒ではありませんが、はたしてきょうかい9号酵母が使われているのでしょうか?
そして、吟醸酒のような香り高いお酒なのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですが、“冷酒”と銘打たれていますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は、無色でした。
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吟醸香のような香りはあるみたいですが、かすかに感じる程度です。
それよりも、生貯蔵酒みたいなフレッシュさが豊かです。

うまみはやや淡めです。
お米のうまみを感じます。
また、苦みが少しあるみたいです。

酸味はひかえめです。
すっぱさをほんのわずかに感じる程度です。
当然ながら、刺激やピリピリ感はありません。

甘みははっきりしています。
べとつかないさらっとした甘みですが、けっこう前に出てくるみたいです。


生貯蔵酒のような風味とともに、豊かな甘みとお米のうまみとを感じる、やや淡麗で甘口のお酒でした。
ラベルには“冷酒”とだけ表示されておりましたが、風味から判断するに、これってもしかしたら生貯蔵酒なのかもしれませんね。
甘めの味わいは、もしかしたら赤酒が愛されていた熊本で好まれる味わいなのでしょうか?


(※1)原澤謹吾『(株)熊本県酒造研究所と瑞鷹(株)~熊本県産酒の酒質向上と吟醸酵母(協会9号酵母)の開発~〈連載企画・蔵元の歴史探訪 第7回〉』p.19(酒史研究 第31号 2015.10 酒史学会)
(※2)(※1)p.21
(※3)(※1)p.22
(※4)(※1)p.23
(※5)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.107(2000.4 柴田書店)
(※6)松崎晴雄『日本酒をまるごと楽しむ!』p.69(2007.1 新風舎)
(※7)(※1)p.25
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【お酒】32.瑞鷹 上撰 くまもとカップ(くまモン絵入り) [43.熊本県の酒]

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瑞鷹株式会社
熊本市南区川尻四丁目6-67

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分15度
内容量 180ml
(以上、フタより転記)

地元のゆるキャラを使って売り出しています。
しかも、お値段280円と、普通酒のカップ酒にしてはちょっとお高めです。
これでおいしくなかったら、一蔵元だけの問題では済まされないでしょう。
きっとおいしいお酒が入っているものと予想して、今日もぬる燗でいただきます。

アルコールの香りとともに、かなり深いうまみが広がります。
くどくはなく、ちゃんと造ったお酒らしいうまみです。
甘みもけっこうあるようですが、アルコールの香りに抑えられているようです。
燗が冷めて、アルコールの香りが少なくなってくると、だんだんと甘みが増してきました。
酸味はひかえめのようです。

うまみが深いだけに、飲みごたえのあるお酒に仕上がっています。
濃醇旨口、やや甘口の、おいしいお酒でした。
くまモンの名を汚すことのない、よいお酒でした。
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