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35.山口県の酒 ブログトップ

【お酒】1086.金冠黒松 カップ [35.山口県の酒]

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村重酒造株式会社
山口県岩国市御庄五丁目101の1

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類
180ml




金冠黒松という酒銘について、蔵元さんのWebsiteでは以下のように紹介されておりました。
古来、黒松は式典、結婚式等お祝い事には必ず飾られた喜びを象徴するもので、初代蔵元が当社の酒を飲む事によって皆様により多く幸せがもたらされる様、金冠を上に載せ金冠黒松と名付けました。

これは私の意見ですが、“金冠”も“黒松”も、他社では酒銘よりもむしろ小印として使用されることが多いように思います。
とくに“黒松”は、灘五郷のうち西宮郷に蔵を置く白鹿(辰馬本家酒造)さんや白鷹さん、それに御影郷の剣菱さんが、上撰(特撰?)クラスのお酒に付けておりますね。


そんな金冠黒松ですが、誠に残念ながら糖類添加の三増酒でした。
ただし、酸味料は添加されていないみたいです。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみは淡めです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをほんのわずかに感じるか感じないかといった程度です。
苦みや雑味はまったくありません。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが強くて、しかも鋭さを感じます。
それに、ちょいピリでした。

甘みははっきりしています。
ほんの少しではあるものの、糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りを感じます。


淡麗すっぱちょいピリ甘口のお酒でした。
三増酒らしいとろみのような舌触りがあるものの、味にクドさはありませんでした。
うまみがほしいところでしたが、酸味がそれを補い、甘みがコクを添えているようで、物足りなさは感じませんでした。
ただし、これはあくまでも私の感想ですが、酸味がかなり鋭いので、些か飲みにくさを感じました。

ところで、この酸味は米のたんぱく質に由来するものでしょうか?
それとも・・・?
いやいや、品質表示を信じましょう。

【お酒】615.晋作 カップ [35.山口県の酒]

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永山酒造合名会社
山口県山陽小野田市大字厚狭367-1

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール、糖類
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




五橋の上撰カップとともに、山口県のアンテナショップ“おいでませ山口館”にて購入しました。


“晋作”という名は、奇兵隊を指揮した高杉晋作からとったものなのでしょう。
このことは、ラベルの記載から簡単に推察することができます。
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高杉晋作といえば、郷土の英雄ですよね。
そんな郷土の英雄からその名をいただくお酒であるにもかかわらず、誠に残念ながら、このお酒は糖類添加の三増酒でした。
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三増酒の意味にについては、かつてこちらの末尾で触れておりますので、ご覧ください。

糖類添加の三増酒に、恐れ多くも郷土の英雄の名を付けて、しかもそれをいわば東京における山口の宣伝基地で販売していたわけですよ。
これってもしかして、英雄の名をいただくにふさわしいくらいの、かなりおいしい三増酒なのでしょうか?


そんなことを考えながら、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、それほどはっきりはしていないみたいです。
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ああ、やっぱり甘いですね。
添加した糖類が残存しているみたいです。
とろみのような舌触りも、少し感じます。

うまみは淡めです。
その分、苦みや雑味はないみたいです。

酸味もひかえめです。
わずかにさわやかさを感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。


甘みが豊かで、淡いうまみの、やや淡麗で甘口のお酒でした。
うまみは淡めですが、甘みがはっきりしているのでコクはありますね。
クセがないので、飲みやすいかもしれません。
でも、私としては、甘いのはちょっと…。

【お酒】613.五橋 上撰カップ [35.山口県の酒]

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酒井酒造株式会社
山口県岩国市中津町一丁目1-31

原材料名 米(山口県産)・米こうじ(山口県産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




日本橋にある、山口県のアンテナショップ“おいでませ山口館”で入手したお酒です。


山口県のお酒と言えば、いまでこそ“ナントカ祭”が有名になりましたね。
これはあくまでも私の主観的な意見ですが、かつてはむしろこちらの蔵元さんのほうが名が知れていたのではないでしょうか。


このお酒ですが、使用しているお米の全量が山口県産米とのこと。
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普通酒は、どちらかというと、地元の人に普段の晩酌で楽しんでもらうお酒ですよね。
その普通酒を、山口県の蔵元さんが、山口県産のお米を使って造っているわけです。
これぞまさしく、正真正銘の“地酒”ってやつではないでしょうか。
地元には目もくれず、外国へ売り込むことを狙って吟醸香プンプンの純米大吟醸ばかりを造っているナントカ祭とはちがうのだよ!ナントカ祭とは!(←ランバ・ラル風に)。
そのうちナントカ祭から怒られるぞ!

どちらを好むかは、人それぞれでしょうけれど。


今日はそんな正真正銘の山口の地酒である普通酒をいただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いている程度でしょうか。
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うまみはやや淡めですが、かなりしっかりしています。
香ばしさと苦みとがはっきりしています。
それに、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみも感じます。

酸味はややはっきりしています。
さわやかさを感じる酸味です。
刺激やピリピリ感はありません。

このお酒ですが、甘みがけっこうありますよ。
でも、さらっとしていて、べとついた感じはありません。
それに、前に出てこない、ひかえめな感じの甘みです。


やや淡めだがしっかりしたうまみ、それにさわやかな酸味とさらっとした甘みとの、旨やや甘口のおいしいお酒でした。
香ばしさと苦みとがあることで、けっこうクセのある味わいになっています。
しかし、甘みがそれを和らげてくれているようです。
お酒の味そのものを味わうお酒というよりは、むしろ食事と合わせるためのお酒だと思います。
飲みごたえのある食中酒でした。

【お酒】480.獺祭 純米大吟醸 50 300ml [35.山口県の酒]

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旭酒造株式会社
山口県岩国市周東町獺越2167番地4

アルコール分16度
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)
精米歩合50%
300ml
(以上、ラベルより転記)



私がここでどうのこうのと書く必要がないくらい、有名なお酒です。
だったら書かなきゃいいじゃないか!

ラベルには、“獺祭”(だっさい)という名前の由来が記載されています。
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ところでこの獺祭ですが、雑誌の日本酒特集では常連といってもよいくらい、頻繁に紹介されていますね。
その一例として、ある雑誌では以下のように紹介されていました。
1984年に現社長(中略)が3代目となった時、旭酒造は廃業寸前にまで追い込まれていた。酒造りにも売り方にも問題があると考えた社長は、それまで造っていた普通酒「旭富士」を捨て、純米大吟醸のみに製造を転換。「本当に美味しい酒」を目指し、酒造りの根本から見直して造り上げた『獺祭』を携え、東京の市場に打って出た。
「東京でよい結果が得られ、さあ次は?となったとき、私たちが目指したのが海外でした。今までよりも厳しい状況に挑戦していかなければ、『獺祭』というブランドを磨き、成長していくことはできないと考えたからです。また、国内では人口の減少もあり、需要を海外に求める必要があったのです。
『獺祭』は、現在世界22カ国で販売され、海外での売り上げは全体の10%を占めている。」(以上、※1)

普通酒をやめて純米大吟醸だけにするなんて、地元の人たちに毎日の晩酌で飲んでもらうことをまったく考慮していないということでしょうな。
もっとも、東京や海外への販売を目的にしているのであれば、地元の人たちに支持されなくても痛くも痒くもないのかもしれませんね。
しかし、そういったお酒は、もはや地酒とは言えないでしょう。

それに、上記雑誌では海外進出の理由を国内人口の減少による需要減にあるように書いています。
これは私の推測ですが、昨今の地酒ブームの下では、国内で本当に美味しいお酒を求める人たちは昭和の頃よりもかえって増えているのではないでしょうか。


また、別の雑誌では、以下のように紹介されていました。
山田錦を使った純米大吟醸酒のみという思い切った商品設計と、“作家性”を排除したブレのない品質。」(※2)

作家性を排除するということは、杜氏の勘や経験に頼った酒造りではなくて、すべてのお酒を均一に製造できるように全工程を数値化・機械化するということだと思います。
地方の蔵元さんのみならず、大手蔵でさえ伝統的な手法に回帰する傾向がある昨今において、あえて数値化・機械化にこだわるなんて、よほど酒質に自信があるのでしょうな。

しかしそれはもはや、酒造りというよりも、むしろ工業製品の製造というべきではないでしょうか。


ところで、獺祭シリーズのラインナップについて、別の文献では以下のように紹介していました。
醸造するのは、すべて純米大吟醸。精米歩合50%を底辺とする稀有な商品群には目を見張らずにはいられない。」(※3)

今日いただくこのお酒は精米歩合50%ですから、このお酒こそが、獺祭の“底辺”に位置するお酒なのでしょう。
底辺といっても、このお酒、300mlで642円もしたのですよ!
そんな獺祭の底辺に属するこのお酒を、社会の底辺どころかはみ出し者のこの私がいただいて、はたしてその味を正確に理解することができるのでしょうか?


文句ばかり言っていてもしかたがありません。
たとえどのような方針で製造・販売されていたとしても、実際にいただいてみるまではお酒の味を正確に理解することはできません。

純米大吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
その前に、このお酒ですが、色はほぼ無色です。
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うわぁ。
吟醸香がプンプンします。
花のような香りです。

たしかにうまみは濃いめです。
お米のうまみを凝縮したようなうまみです。
それに、吟醸酒らしい苦みもはっきりしています。
でも、酒臭さや熟成感、雑味は感じません。

酸味はけっこうはっきりしています。
すっぱさが豊かですが、乳酸由来でしょうか?
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめながら、けっこうはっきりしています。
甘みとして独立して感じるのではなくて、陰に隠れてうまみを支えているような感じです。


吟醸香とお米のうまみとが豊かな、やや濃醇で旨辛口のお酒でした。
さすが純米大吟醸を名乗るだけあって、お米のうまみを堪能することができるお酒でした。
その一方で、まるでワインのように吟醸香が豊かでした。
外国へ売り込むためには、こういった風味のほうがよいのでしょうか?
私としては、一日の終わりにこのお酒で一杯やっても、決してホッとはしないと思います。
蔵元さんだって、オマエみたいな貧乏人には飲んでもらいたくないだろよ!


あー、キクマサ飲みてぇ。


(※1)一個人 2015年3月号(No.178) p.38-39(KKベストセラーズ)
(※2)dancyu 2014年3月号 p.15(プレジデント社)
(※3)pen 2013年12月1日号(No.349) p.63(阪急コミュニケーションズ)
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