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【お酒】1389.白川郷 純米 にごり酒 300ml [21.岐阜県の酒]

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株式会社三輪酒造
岐阜県大垣市南切石町1-45-1

アルコール分14度以上15度未満
精米歩合/70%
原材料名/米・米麹
国産米100%使用
日本酒度/マイナス25
酸度/20
(以上、ラベルより転記)




今日は、浦安の西友で入手した、岐阜県産の純米にごり酒をいただきます。
日本酒度が-25ってことは、かなり甘いのでしょうか?
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それにしても、あたしゃこのお酒を見つけたとき、“なんじゃこりゃ?”と思ったことがあるのです。

ラベルに描かれているとおり、酒銘の“白川郷”ってのは、合掌造りの建物がある集落で知られておりますよね。
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その白川郷は、岐阜県の飛騨地方、それも石川県や富山県との県境辺りに位置しているわけです。



それなのに、この“白川郷”なるにごり酒を造った三輪酒造さんは、大垣市に蔵を置いていたのですよ。
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大垣市ってのは、岐阜県の美濃地方、それも愛知県や滋賀県に近い西濃地域に位置しているのです。



同じ岐阜県に属してはいるものの、両者は直線距離でも100km以上も離れているのですよ。
それなのに、どうして大垣の蔵元さんが世に送り出すお酒が白川郷を名乗ることができるのでしょうか?

このことについて、蔵元さんのWebsiteでは以下のように紹介されておりました。
 その白川郷とは昭和49年、三輪酒造六代目が白川村元村長より、一年中呑んでもらうことが出来てしかも販売することが可能な「どぶろく」の製造を依頼され、白川郷のどぶろくに近いにごり酒を誕生させたのがこのご縁の始まりです。しかし誕生当初は通年販売可能なにごり酒など前例がないために酒税法上認めらなかったわけですが、諦めずに交渉を続けた結果として、「このにごり酒の販売は密造防止になり、とても良いことである」という評価に至り、やがて国税庁より認可を受けて「にごり酒」として販売することとなりました。そして白川村からも大変喜ばれ、同村議会の議決により「白川郷」の商標使用が許可されることとなったのです。

要するにこの“白川郷”なるお酒は、三輪酒造さんが白川郷のある白川村の協力の下で企画立案し製造した“どぶろく”(「古くからある濁り酒の異称である。民間での密造酒を指す場合も少なくなかった。」(※1))の代用品だったのですね。
ということは、どぶろくのようにドロっとした口当たりのにごり酒なのでしょうか?
たしかに、瓶を見ると滓がお酒の7-8割を占めておりましたよ。
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にごり酒ですし、どぶろくですからね、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は白ではなくて、象牙色でした。
それにとろみがかなりあるようですね。
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うわ!
かなりドロっとしていますよ。
飲むヨーグルトくらいじゃないでしょうか。
滓のざらつきも少しありますが、気にはならない程度です。

うまみはもちろん濃厚です。
米のうまみそのものでしょう。
軽い苦みをほんの少し感じますが、雑味やしつこさはなく、クドさもありませんね。

酸味はややはっきりしています。
ヨーグルトみたいなすっぱさを少し感じますが、すっぱさに鋭さはありません。
刺激やピリピリ感はありません。

日本酒度がマイナス25度である旨の表示がありましたが、甘みはややひかえめですよ。
米由来と思われる甘みを穏やかに感じますが、それほど強くはありません。
もちろん、べとついた感じはしませんね。


粒のないどぶろくみたいな、濃醇トロ旨口のおいしいお酒でした。
かなり濃くて飲み応えがありましたが、しつこさはありませんでした。

日本酒度がマイナス25度と表示されておりましたが、それほど甘くは感じませんでしたよ。
これは私の意見ですが、日本酒度ってのはあくまでも比重を示す効果があるだけであって、甘い/辛いに関してはつくづく信用できない指標ですね。

また、米のうまみとヨーグルトみたいな酸味とがしっかりしていて、それらがアルコールの香りを消してくれているようでした。
それ故、お酒であることを忘れてスイスイといけてしまいましたよ。
でも飲み終わると、やはり酔いが回ってきました。

これは一升瓶で買うことはとても危険な、おいしいお酒だと思いましたよ。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.186(2000.4 柴田書店)
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【お酒】1339.笠置鶴 本醸造 生 辛口 300ml [21.岐阜県の酒]

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有限会社大橋酒造
岐阜県中津川市蛭川1119

アルコール分15度
原材料名 米・米麹・醸造アルコール(国産米100%)
精米歩合 65%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




大橋酒造さんのお酒は、かつて普通酒の笠置鶴カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、本醸造生酒です。

辛口と書かれておりますね。
甘ダレ防止の管理は徹底されているのでしょうか?
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生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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生酒らしいフレッシュさはあるものの、ひかえめです。

最初に酸味を感じました。
すっぱさがやや強めで、鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
米のうまみをほんのりと感じる程度ですが、そのほんのりに幅を感じます。
苦みや雑味はまったくありません。
それにキレがよく、スッと引きます。

辛口と表示されているだけあって、甘みはひかえめです。
でもゼロではなく、かなり弱めではあるものの厚みのある甘みをちょっとだけ感じます。


淡めだが、米のうまみと酸味とが効いている、淡麗爽快ちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。
酸味が前に出てきて、ちょっと鋭いものの清々しい口当たりでした。
きれいで雑味がないためか、淡めながらも米のうまみをしっかりと感じるとことができました。
それにこのキレのよさは、アル添の効果でしょうね。

キリッと引き締まっているものの決して薄っぺらさがなくて、飲み応えを感じました。
これはむしろ、食事と合わせることで映える味わいではないでしょうか。
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【お酒】1292.カップ酒 濃姫 [21.岐阜県の酒]

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日本泉酒造株式会社
岐阜県岐阜市加納清水町3-8-2

アルコール分 15度以上16度未満
原材料 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合60%
容量180ml
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた織田信長のカップ酒に引きつづき、今日はその嫁さんである濃姫のカップ酒をいただきます。
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信長をいただいた際には完全に見落としていたのですが、Ginjo Blendの文字がラベルにありましたね。
吟醸感はありませんでしたけれど。
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品質表示は信長と同じでした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
わかりにくいかもしれませんが、信長よりもちょっとだけ茶色がかっているかな?
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うまみはやや濃いめです。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがしっかりしていて、広がります。
苦味が少しはっきりしていて鋭さを感じますが、重くはないですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、鋭さを感じます。
アルコール由来と思われるさわやかさも感じます。
それに、ちょっとピリッと感じます。

甘みはややひかえめです。
ぜろではなく、ちょっとだけ穏やかに感じます。


しっかりしたうまみに苦味と酸味とが効いている、やや濃醇でちょい苦ちょいピリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
うまみに広がりがあるためか、信長のようにキリッとはしていませんでした。
でも、こちらは苦味や酸味がいい具合に効いていて、引き締まっておりました。
飲みやすくはないものの、うまみがグッと来て飲み応えのあるお酒でした。

でも、実は信長と同じ中身だったりして。
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【お酒】1291.カップ酒 織田信長 本醸造 [21.岐阜県の酒]

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日本泉酒造株式会社
岐阜県岐阜市加納清水町3-8-2

アルコール分 15度以上16度未満
原材料 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合60%
容量180ml
(以上、ラベルより転記)




JR岐阜駅の南側に蔵を構える蔵元さんが造ったカップ酒をいただきます。



この信長のカップ酒は岐阜高島屋の酒コーナーで見つけましたが、嫁さんである濃姫のカップ酒と共に販売されておりました。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、少しはっきりしておりましたよ。
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うまみはやや濃いめです。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが広がらずに、舌をピンと鋭く突いてくるようです。
それでもうまみ自体に深みを感じますよ。
それに熟成感も少しあるみたいです。
苦味や雑味はありません。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、けっこう鋭いですね。
それにちょいピリでした。

甘みはややひかえめです。
ゼロではないものの、けっこう抑えてあるようです。


しっかりしているもののうまみと酸味とに鋭さを感じる、やや濃醇でちょいピリやや辛口のおいしいお酒でした。
かなりキリッと引き締まっておりましたが、それでいて深みがあったりごくかすかな甘みがコクを添えていたりして、飲み応えを感じました。
もしかしたらこの味わいは、信長の人となりを表現しているのでしょうか?
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【お酒】1260.春一番地 純米しぼりたて生原酒 300ml [21.岐阜県の酒]

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山内總太郎
岐阜県中津川市上野134番地1

原材料 米・米麹
アルコール分 18度
酒造好適米ひだほまれ(国産)100%使用
精米歩合55%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




中津川駅の駅前にある老舗の酒屋さんで勧められて入手したお酒です。

この蔵元さんは、個人事業主(自然人商人)でした。
普段は“山内酒造場”という屋号で酒造りをなさっているようですね。
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これを入手した酒屋さんのお話では、この蔵元さんはかつて地元で開催されていた音楽イベントである中津川フォークジャンボリー(全日本フォークジャンボリー:1969-1971)で実行委員をしていたそうです。


このお酒ですが、“ひだほまれ”なる酒造好適米を100%使用しているとのこと。
ひだほまれは1981年に岐阜県で独自に育成された酒米のようですが、「大粒で心白発現が良く酒造適性が高いが、心白が大きくて高精白には向かない。」(※1)のだとか。
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でもね、このお酒は精米歩合55%ですから、なかなかの高精白ではないでしょうか。


生酒ですし、度数18%の原酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し茶色がかっているようでした。
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生酒らしいフレッシュな風味がありますね。
少しはっきりしてはおりますが、クドさはないみたいです。

原酒だけあってか、うまみは濃いめです。
米のうまみは広がらずに舌をピンと突く程度ですが、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみのほうがしっかりしています。
熟成感もちょっとだけあるようです。
また、軽い苦みがあって、強くはないものの角を少し感じます。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、鋭くて、かつ深みを感じます。
でも刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
さらっとしてはいるものの、甘みに厚みを感じます。


米のうまみに酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)とを、軽めの苦みと深みのある酸味とが引き締めて、甘みがコクを添える、濃醇ちょい苦ちょいすっぱ旨口のおいしいお酒でした。
味わいがとても複雑ですね。
いろいろな要素が絡み合ってこの味わいを作り出しているように感じました。
フレッシュな風味はあるものの、スイスイといけるような味わいではなくて、かなり濃くて深い味わいでした。



原酒ということで、ここでロックにしてみましたよ。
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ロックにしても、複雑な味わいは変わりませんね。
ただ、氷で冷やされたせいか、少しだけキリッと引き締まってきたみたいでした。
それにロックにすると、ストレートの時には感じなかった香ばしさが他の味わいの要素を超えて前に出てきましたよ。
このお酒は、こういう味わいの変化を楽しむこともできるのですね。

(※1)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.68(2017.7 文一総合出版)
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【お酒】1083.恵那山 純米吟醸 300ml [21.岐阜県の酒]

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はざま酒造株式会社
岐阜県中津川市本町四丁目1番51号

精米歩合 50%
アルコール分 16度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
300ml
(以上、ラベルより転記)




はざま酒造さんのお酒は、かつて恵那山の本醸造カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米吟醸酒です。
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純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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あれ?
フレッシュな風味がありますね。
もしかして、生貯蔵酒でしょうか?
吟醸香は、フルーティーな香りをほんのりと感じます。

うまみはやや濃いめです。
お米のうまみがしっかりしています。
それに、軽い苦みが少しはっきりしています。
キレはよいみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さも感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
でも決してべとつかない、さらっとした甘みです。


米のうまみと甘みとを、軽い苦みと酸味とが引き締める、やや濃醇で爽快ちょい苦やや甘口のお酒でした。
酸味と共に、フレッシュさがさわやかな感じをもたらしてくれているようでした。
甘めではあるものの、酸味が鋭く、しかも軽い苦みがあることから、引き締まっているように感じました。

【お酒】981.蓬莱 上撰 カップ [21.岐阜県の酒]

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有限会社渡辺酒造店
岐阜県飛騨市古川町一之町7-7

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




47都道府県中第7位の面積を占めるほど広い岐阜県は、南部の美濃地方と北部の飛騨地方とで自然環境や人々の生活形態が異なるようです。
そのためか、お酒の味に関しても「美濃の酒は甘みを感じさせる濃厚な風味で、同じ中京圏に包含される隣の愛知県との共通性が感じられます。一方飛騨の酒は味に太さを感じさせる濃醇な辛口タイプが多く、山間の酒ならではの特性が感じられます。」(※1)とのこと。
ということは、今日いただくこの飛騨の酒も、濃醇辛口タイプなのでしょうか?


当たり障りのない話を披露してネタがないことをなんとかごまかしたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒(糖類酸味料の添加なし)ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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うまみは濃くはないものの、かなりしっかりしています。
というか、これはちょっとクドさを感じますね。
それに苦みも少しはっきりしています。
でもキレはよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはほとんどなく、さわやかさを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


苦辛口のお酒でした。
あくまでも客観的根拠のない単なる私の感想ですが、酸味料が添加されているようなクドさを感じました。
それでも、キレがよいこと(アル添が多めなのか?)と甘みが少ないこととで、軽さが出ているようでした。


(※1)松崎晴雄『日本酒のテキスト 2 産地の特徴と造り手たち』p.84(2003.11 同友館)

【お酒】813.飛騨のどぶ カップ [21.岐阜県の酒]

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有限会社渡辺酒造店
岐阜県飛騨市古川町一之町7-7

アルコール分17.0度以上18.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、フタより転記)




このにごり酒は普通酒のようですが、アルコール度数が17-18度とやや高めです。
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これは原酒ではないものの、加水量が少なめということでしょうか?
ということは、滓がしっかりしたかなり濃厚な味わいなのかもしれません。


オリの量は、全体の6-7割程度といったところでしょうか。
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驚いたことに、フタを撮影するためにカップを横に倒して置いたのですが、オリは混ざらすにこのままでした。
これはやはり、濃厚な味わいを期待できそうです。


にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

カップを振って攪拌したところ、こんな感じになりました。
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一口含むと、アルコールの香りがはっきりしていることがわかります。
口や鼻を、軽く消毒したような感じがしましたよ。
バカじゃないの!

やっぱりこれは濃いですね。
かなりドロっとしています。
それでいて、オリのざらつきはほとんど感じませんでした。

うまみはしっかりしています。
これはお米のうまみそのものでしょう。
でも、苦みや雑味はありません。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはあるものの、それほど際立っていませんね。
むしろさわやかさを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
存在はわかりますが、クドさやベトつきがなく、前に出てこない甘みです。


濃厚な口当たりとともにさわやかさを感じる、おいしいにごり酒でした。
かなりドロドロとした口当たりでした。
一般的なにごり酒とどぶろくとの中間くらいのドロドロさ、あるいは、脂肪分の多い濃厚な飲むヨーグルトといった感じでしょうか?
それでいてオリのざらつきがなく、しかも味わいにクセやクドさがないので、飲みやすいと思います。
アルコールの香りがちょっと気になるかもしれませんが、瓶で買うとついつい飲みすぎてしまいそうな、いささか危険なお酒でした。

【お酒】812.三千盛 本醸 300ml [21.岐阜県の酒]

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株式会社三千盛
岐阜県多治見市笠原町2919

日本酒度 +15
精米歩合 55%
アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




辛口で飲みやすいお酒、すなわち“水くち”にこだわっていらっしゃる三千盛さんのお酒は、かつて吟醸酒純米大吟醸とをいただいております。
今日いただくこのお酒は、本醸造です。
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なお、“水くち”については、純米大吟醸を紹介した際に触れておりますので、ご覧下さい。


本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからないくらいでした。
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うまみは淡めですが、しっかりしています。
お米のうまみに、ちょっと鋭さを感じます。
それにキレがよくて、スッと引いていきます。
苦みや雑味はありません。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはわずかで、むしろ
さわやかさを感じます。
ほんのかすかにピリッと感じますが、まったく気にはなりません。

甘みはひかえめです。
でも、その存在はかすかに感じます。


キレのよいうまみを、酸味が引き立てる、淡麗旨辛口のおいしいお酒でした。
純米大吟醸よりも鋭さと軽快さとを感じる味わいでしたが、これはアル添の効果でしょうか?
苦みや雑味がなくてきれいな味わいですので、スイスイといけてしまいます。
まさにこれが“水くち”の味わいなのでしょう。

【お酒】811.大吟醸純米三千盛 300ml [21.岐阜県の酒]

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株式会社三千盛
岐阜県多治見市笠原町2919

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合45%
NET 300ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




焼き物のまち岐阜県多治見市笠原、いまはなき東濃鉄道笠原線の終点近くに蔵を構える三千盛さんのお酒は、かつて白磁の徳利に詰められた吟醸酒をいただいております。
今日いただくこのお酒は、同じく白磁の徳利に詰められた純米大吟醸です。
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ところで、このお酒のキャップには“から口”と表示されております。
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この“から口”の表示には、どうやら蔵元さんのこだわりが込められているらしいのです。
このことについて、蔵元さんの講演を記録した文献には以下のような記述がありました。

当社でつくっている酒は、純粋な意味での「吟醸酒」とはちょっと違っています。吟醸タイプの酒とはいえ、みなさんが、品評会などに出品される吟醸酒とは多少異なっています。当社では、むかしからずっと辛口の酒をつくっておりましたが、販売量がだんだん低下していくために、辛口で、しかも飲みやすい酒をつくってみようとなったわけで、吟醸酒というよりは、辛口の酒の商品化と考えていただきたいと思います。」(中略)
去年、ある漫画家の方が、当社の酒を飲んでの批評では「辛口ではない。水くちだ」とおっしゃり、水みたいに、いくらでも飲める、フッと気がついたときには、2本の1升びんが空になっていて、ぐでんぐでんに酔っていた。これは、まさに水くちの酒だ、というように書いておられましたけれども、これが、わたしどものねらいであり、そのように飲んでいただければ、大変ありがたいと思っています。」(※1)


この文献が刊行されてから35年以上経っておりますが、蔵元さんのこの“辛口(辛口は、辛いという意味ではなくて、甘くないという意味だと思います。:ブログ筆者注記)で飲みやすい酒”、すなわち”水くち”の考え方は、今日いただくこのお酒にも反映されているのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
純米大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかに着いているのがわかる程度でした。
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一口含むと、フルーティーな吟醸香をわずかに感じます。
はっきりしてはいるものの、ひかえめでちょうどよいくらいです。

うまみは濃くはないですね。
というか、むしろ淡めです。
ですが、お米のうまみが豊かで、それがピンと舌を突くような鋭さを感じます。
それでいてキレがよく、スッと引いて消えていきます。
大吟醸を名乗るだけあって、苦みや雑味はまったくありません。

酸味はややひかえめです。
すっぱさを少し感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
でも、まったくないわけではなくて、ほんのわずかに感じます。


キレのよいお米のうまみを堪能できる、やや淡麗で旨辛口のおいしいお酒でした。
酸味や甘みが、お米のうまみを引き立てるために必要最小限のレベルに抑えられていると思います。
しかも雑味がまったくないので、とてもきれいな味わいです。
それでいてお米のうまみが豊かですので、物足りなさはありませんね。
たしかにのみやすい“水くち”でスイスイといけてしまいますが、けっして水っぽくはないですよ。
この味わいこそが、蔵元さんが丁寧に吟味して造った成果なのでしょう。


(※1)水野高吉『7.吟醸酒の商品化について(清酒の伝統と多様化(第21回日本醸友会シンポジウム) )』p.33(醸造論文集35号 日本醸友会 1980年3月)
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