So-net無料ブログ作成
検索選択
17.石川県の酒 ブログトップ
前の10件 | -

【お酒】1205.モバイル清酒 能登桜 本醸造 カップ [17.石川県の酒]

5157.JPG
櫻田酒造株式会社
石川県珠洲市蛸島町ソ93

アルコール分15度
(原材料名) 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合65%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




このお酒は、万齢 唐津ひきやま 純米酒カップとともに、浅草にあるまるごとにっぽんで入手したものです。
5032.JPG

なお、“モバイル清酒”という名前には、あたしゃ敢えて触れません。
そんな誰でも飛びつくようなことなんて、どうでもいいですから。
要するに、へそ曲がりってことだろ!


珠洲市蛸島町の櫻田酒造さんは、どうやら能登半島にある蔵元さんの中ではもっとも先端に位置しているようです。
5158.JPG


蛸島町ってのは、かつてののと鉄道能登線(旧国鉄能登線)の終着駅だった蛸島駅があった場所ですね。
私は能登線に乗ったことはありませんでしたが、もし今でも能登半島に能登線や七尾線の末端部分が残っていたら、酒集めをする上でどれほど便利でかつ心強いことだったかと思いますよ。
廃止されてしまったことは残念でなりませんが、今となってはしかたがありませんね。


そんな櫻田酒造さんが造るお酒の味について、文献では以下のように紹介されておりました。
 従って、櫻田酒造の清酒は、どちらかというと「やや甘口の中庸味」とします。味に厚みがあり、獲れたての魚介類を肴に晩酌で味わうのが「蛸島流」なのだそうです。」(※1)

今日いただくこのお酒も、果たして蛸島流の“やや甘口の中庸味”なのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、きれいな金色をしておりました。
5159.JPG


うまみはやや濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを少し感じます。
また、香ばしさと軽い苦みとを少し感じます。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、それよりもアルコール由来と思われるさわやかさがしっかりしています。
刺激やピリピリ感はありません。

あれ?
甘みはひかえめですよ。
かなり弱めです。


やや濃醇で辛口のお酒でした。
しっかりしているもののキレがよいのは、アル添の効果かもしれません。
というか、アルコールの香りがはっきりしておりました。
しかも甘みがひかえめなことも相俟って、ややドライに仕上がっているように思いました。
これはあくまでも私の感想ですが、上記の引用にあった“やや甘口の中庸味”とはちょっとちがうように感じましたよ。

(※1)石川県酒造組合連合会監修 北國新聞社出版局編集『石川の地酒はうまい。』p.18(2016.6 北國新聞社)

【お酒】721.加賀鶴 特別純米酒 前田利家公 300ml [17.石川県の酒]

2871.JPG2872.JPG
やちや酒造株式会社
金沢市大槌町8番32号

原材料名/米(国産)米麹(国産米)
精米歩合/60%
アルコール分/15度
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




このお酒ですが、酒銘といい、“加賀百万石”や“加賀藩御用蔵”を強調したラベルといい、みやげ物感満載の企画商品といった様相を呈しているように思いましたよ、最初は。
2873.JPG2874.JPG

しかし、手元にあった文献を当たってみたところ、決してそんな商業主義的発想に基づく命名ではないことがわかりました。
なんでもこのお酒の蔵元さんは、加賀前田家と実際に縁があったのだとか。
その文献では、以下のように紹介していました。

天正一一年(一五八三)に、加賀百万石の藩祖・前田利家のお供をして尾張の国から神谷内村に移住。以来四一〇年に及んで酒造りを続けているという」(※1)

寛永五年(一六二八年)、前田の殿様より「谷内家(やちや)」の屋号とともに拝受したのが、「加賀鶴」の酒銘である。」(※2)

天正11年といえば、本能寺の変の翌年であって、賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉が柴田勝家をやっつけた年ですよ。
前田利家との関係もさることながら、400年以上も前という、伊丹や灘が酒処として評価されるようになった時期よりも前から続いているなんて、かなり古い蔵元さんですね。


そんな老舗中の老舗である蔵元さんが醸したこのお酒をいただきます。
特別純米酒ですし、冷やして飲めとの情報もないみたいですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いているのを確認することができました。
2875.JPG


うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみと共に、お米のうまみも少し感じます。
ほんのわずかですが、熟成感もあるみたいです。
苦みや雑味はありません。

酸味ははっきりしています。
角のない、まろやかなすっぱさを感じます。
それに、この酸味には深みもあるみたいです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
しかし、ほんのわずかにあって、コクを添えているみたいです。


まろやかで深みのある酸味が気持ちよい、やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
これは酸味の深みを味わうお酒でしょう。
料理との相性もよいみたいです。
私の好きな味でした。
加賀百万石のラベルは、けっして伊達ではありませんでした。

(※1)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.95(1996.7 能登印刷出版部)
(※2)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.70(2002.3 橋本確文堂)

【お酒】678.福正宗 純米にごり酒 しろき 300ml【追記あり】 [17.石川県の酒]

2658.JPG2659.JPG
株式会社福光屋
石川県金沢市石引二丁目8-3

原材料名/米、米麹
精米歩合/70%
アルコール分/16度
原料米/全量契約栽培米・特別栽培米使用 フクノハナ 十割(兵庫県豊岡市出石町産)
製造法/純米
日本酒度/±0
酸度/2.0
飲み方/ロック◎ 冷やす◎ 常温〇
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




福光屋さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
加賀鳶(かがとび) 純米&純米吟醸 飲み比べ
福正宗 純米 黒ラベル フクカップ
加賀鳶 山廃純米 超辛口
黒帯 悠々 特別純米
福正宗 純米 ひゃくまんカップ 辛口&旨口 飲み比べ

今日いただくこのお酒は、純米のにごり酒です。


オリは瓶の底から1.5cmくらいでした。
2660.JPG


このお酒ですが、ラベルには“発泡性”であるとか、“炭酸ガス含有”といった表示がなされています。
しかし、生酒である旨の表示はなく、要冷蔵の文字もありません。
2661.JPG
2662.JPG
2663.JPG

生酒である旨の表示はあくまでも任意ですが(※1)、生酒や生詰のように「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒」にであれば、「「要冷蔵」、「冷蔵庫に保管して下さい。」、「冷やしてお早めにお飲みください。」等の消費者及び流通業者の注意を喚起するための表示」を「保存若しくは飲用上の注意事項」として表示する必要があります(※1)。
その表示がないということは、このお酒はきっと生酒や生詰ではないのでしょう。

*******************************************
【2015/09/30追記】
生詰について「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒」に該当すると書きましたが、これは誤りでした。(これに該当するのは生酒のみでした。)
生詰の場合は、「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒」に該当せず、よって「要冷蔵」などの「保存若しくは飲用上の注意事項」を表示する必要はないと考えます。

清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)5(6)の生貯蔵酒の定義には、「生貯蔵酒の用語は、製成後、加熱処理をしないで貯蔵し、製造場から移出する際に加熱処理した清酒である場合に表示できるものとする。」とあります。
これから判断するに、製成後とは完成後(私は勝手にそう思っていました。)ではなくて、上槽後(お酒をしぼった後)という意味であろうと考えられます。
ということは、生詰は製成後に一回火入れをしていますので、この「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒」には該当しないことになります。

私の認識が誤っていたことをお詫びして、ここで訂正させていただきます。
申し訳ございませんでした。
*******************************************


一方で、蔵元さんのWebsiteによれば「お米の旨味がたっぷりのにごり酒を瓶詰めした後、さらに酵母によって瓶内醗酵させ、炭酸ガスを封じ込めました。」と紹介されています。

ということは、瓶詰めしたのち、酵母に炭酸ガスを出させてから火入れをしているということでしょうか?
というか、火入れしても、いったん発生した炭酸ガスは残るのでしょうか?
あるいは、加熱によって炭酸ガスが膨張し、瓶ごと爆発することはないのでしょうか?



このお酒には、ちょっと気になる表示がなされていました。
2664.JPG
開封時にお酒が噴き出すことがありますので注意して開けてください。」って書いてありますよ。

これを読んで、かつて探偵!ナイトスクープで“るみ子の酒”の活性生原酒を爆発させてムダにするネタ(←音が出ます)を放送していたのを思い出しました。
もしかしてこのお酒も、開栓と同時に全部噴き出してしまうのでしょうか?

そう思いながら栓をよく見ていると、中央部分がなんとなく盛り上がっているではありませんか!
2665.JPG

普通のお酒の栓はこちら。
上の写真よりも平らですね。
2666.JPG

これはガスをちょっとずつ抜きながら開けないと、大変なことになるかもしれません。




























あらら・・・・・。

簡単に開いてしまいました。
2667.JPG


栓の裏を見ると、中栓がついていました。
これのせいで少し盛り上がっていただけだったのですね。
2668.JPG

いただく前からビクビクさせられてしまいました。
オマエがヘタレだからだよ!


安心したところで、そろそろいただいてみたいと思います。
冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

グラスに注ぐと、見た目はちょっと濃いめに作ったカルピスといったところでしょうか。
2669.JPG


口に含むと、ほんのわずかにシュワっと感じました。
オリのざらつきもほんのわずかでした。

うまみはそれほど濃くはないみたいです。
お米のうまみそのものですが、かなりさらっとした感じです。
吟醸酒のような苦みを少し感じました。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさを少し感じる程度でした。
刺激やピリピリ感はありませんでした。

甘みはややひかえめです。
さらっとした甘みをわずかに感じる程度でした。


さわやかな口当たりの、爽快やや辛口のお酒でした。
にごり酒ではあるものの、甘みが少なく、しかもさらっとした口当たりでした。
甘くないカルピス(濃いめ)といった感じでしょうか。
口当たりがよいので、飲みすぎに注意する必要があります。
オマエの場合はいつもだろ!

私としては、もっとうまみが濃くてもよいのではないかと思いました。


(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)5(5)
(※2)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)3(3)、酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達第86条の6 酒類の表示の基準 2(3)ハ

【お酒】510.511.福正宗 純米 ひゃくまんカップ 辛口&旨口 飲み比べ [17.石川県の酒]

1535.JPG
株式会社福光屋
石川県金沢市石引二丁目8-3



福光屋さんのお酒は、これまでに加賀鳶の純米と純米吟醸福正宗の純米黒ラベルカップ加賀鳶の山廃純米超辛口、そして特別純米酒の黒帯悠々をいただいております。
今日は、北陸新幹線開業を記念して発売されている(と思われる)カップ酒を2種類飲み比べてみたいと思います。


このカップ酒のラベルには、なにやらダルマらしきデザインが施されています。
1537.JPG
蔵元さんの通販サイトによれば、このダルマらしきものは、「石川県北陸新幹線開業PRマスコットキャラクターひゃくまんさん」というもので、「石川県の郷土玩具であり、縁起物の「加賀八幡起上り」をモチーフに、石川の多彩な文化をギュッと凝縮し、百万石の豪華絢爛さをイメージさせるデザインで、開業PR キャッチコピー「いしかわ百万石物語」を象徴するキャラクターとして作成されました。」とのこと。

しかしねぇ、これは私の感想ですが、このダルマの姿から北陸新幹線開業を連想することは、どう考えてもできないと思うんですわ。
地元の方々の想いが詰められていることはわかるのですが、新幹線開業PRのキャラにするならば、見ただけで新幹線を思い起こさせるようなキャラにしたほうがよかったのではないでしょうか。


いかんいかん。
他人の批判をしないのは、このブログのお約束でした。
新幹線開業を喜ぶ地元の方々の想いを受け止めて、これらのお酒をいただきたいと思います。



1538.JPG1539.JPG1540.JPG
福正宗 純米 ひゃくまんカップ 辛口
原材料名/米・米麹
国産米100%使用
精米歩合/70%
アルコール分/14度
200ml詰
(以上、フタとラベルとより転記)


純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
その前に、このお酒ですが、ほんの少し色が着いています。
1541.JPG


うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみと、お米のやわらかいうまみとの双方を感じます。
それでいて、まろやかさも感じます。
ほんの少しだけですが、苦みもあるようです。

酸味はややはっきりしてます。
スーッとさわやかな酸味を少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
かなり抑えられているようです。


まろやかでしっかりしたうまみと、さわやかな酸味との、やや濃醇でやや辛口のおいしいお酒でした。
甘みはひかえめですが、うまみがしっかりしているせいか、ドライな感じはありません。
それに、酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)も感じるので、飲み応えもあります。





1542.JPG1543.JPG1544.JPG
福正宗 純米 ひゃくまんカップ 旨口
原材料名/米・米麹
国産米100%使用
精米歩合/70%
アルコール分/14度
200ml詰
(以上、フタとラベルとより転記)


これも純米酒ですので、ぬる燗でいただきます。
“辛口”と同様に、このお酒にもほんの少し色が着いています。
1545.JPG

“旨口”を名乗るだけあってか、うまみはこっちのほうが濃いと思います。
酒臭さはひかえめで、お米のやわらかいうまみがしっかりしています。

酸味はひかえめですが、少し感じます。
こちらはすっぱさがメインの酸味です。
それに、この酸味には深みを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは“辛口”よりははっきりしていますが、それでもひかえめです。


お米のうまみと酸味の深みとの味わうことができる、濃醇旨口のおいしいお酒でした。
この酸味の深みは、私の好きな味でした。


両方ともおいしいお酒でしたが、私としては、酸味に深みを感じる“旨口”のほうが好みでした。

【お酒】498.加賀ノ月 満月 純米吟醸 300ml [17.石川県の酒]

1484.JPG1485.JPG
株式会社加越
石川県小松市今江町9-605

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合/麹米50%・掛米60%
アルコール分15.5度
300ml
(以上、ラベルより転記)


このお酒ですが、なんでもノーベル賞のパーティーで出されたとか。
1486.JPG
1487.JPG

この手の話には興味がありませんので、これで留めておきたいと思います。


このお酒の蔵元さんである加越さんについて、文献では以下のように紹介していました。
蔵の歴史は江戸時代末期にまでさかのぼるが、企業としては昭和三六年に北陸三県に点在していた四社が“日本酒の新しい理念”を求めて合併、現在の地に新会社を設立した。加賀の文化の中で培われた「加賀の菊酒」の伝統は継承しつつ、常に新しい技術を駆使しながら、繊細かつ大胆な発想で酒質にこだわった日本酒造りに取り組んでいる。」(※1)

これまでにも数件の蔵元さんが合併して設立された酒造会社のお酒にはいくつか出会ってきましたが、三県にわたる広域で合併した蔵元さんに出会ったのははじめてでした。


それに、上記の記述では、加越さんは“加賀の菊酒”の伝統を継承しているとか。
この加賀の菊酒について、文献では以下のように紹介していました。
江戸前期、小瀬甫庵の『太閤記』巻16、豊太閤醍醐の花見の条で、天下の諸侯大夫、京都堺の町衆からの数多い献上品のうち、特に、
「名酒には加賀の菊酒、麻地酒、其外天野、奈良の僧坊酒……」
と、加賀の菊酒を天下の名酒第一等に挙げた1節である。
『本朝食鑑』によれば(中略)菊花を煮た汁を仕込水とした米麹利用の醸造酒」であって、「秋真黄に咲き乱れる菊の花を摘んで、汲み上げた菊川(これを浅野川、犀川、あるいは手取川とする諸説あり:ブログ筆者注記)の水で煮出し、その汁を仕込水とし米麹・蒸米を掛けて熟成させた」酒なのだとか。(※2)

そういえば、かつて花酵母を使って造られたお酒をいただいた際に、花には酵母が集まりやすい旨の記述を紹介したことがありました。
これは完全に私の予想ですし、“煮出す”という点がひっかかるところではありますが、もしかしたら、菊酒を造る過程で菊の花を用いた理由は、菊の花に着いている酵母を採取するためだったのでしょうか?


そんな加賀の菊酒の伝統を継承する蔵元さんのお酒を、今日はいただきたいと思います。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
その前に、このお酒ですが、色はほどんど着いていないみたいです。
1488.JPG


吟醸香はほとんど感じませんね。
ですが、一口いただくと、酸味とうまみとがとても際立っていることがわかります。

酸味には、深みを感じます。
とても深い味わいです。
それでいて、刺激やピリピリ感はありません。

うまみは濃いめです。
お米のうまみが豊かで、厚みを感じます。
それに、香ばしさが豊かです。
でも、苦みや雑味はまったくありません。

甘みはかなりひかえめですが、はっきりと感じます。
これがコクを高めています。


濃いめのうまみに、深みのある酸味、そして甘みがコクを添える、濃醇旨口のおいしいお酒でした。
この酸味は、かつて津南町の霧の塔灘の大黒正宗の十五木曽のかけはし山形県最上地方の精撰最上川東光の純米酒、それに澤乃井の純米大辛口で味わったものに似ていて、私が大好きな味でした。
これはうまいわ!


吟醸酒ですが、ここまで濃醇な味わいでしたら、きっと燗でもいけるのではないでしょうか。
裏面のラベルにもぬる燗でいける旨が記載されていることですので、残りを燗にしてみました。
1489.JPG

するとどうでしょう!、燗にすると、酸味がさらに立って、深みが増してきたではないですか!!
それに甘みが引いて、やや辛口に感じるようになりました。
冷やしていただくより、燗のほうが断然おいしいですわ!!!

冷やしてよし、燗にして一層よしの、とてもおいしいお酒でした。
うまい!、うますぎる!!(←音が出ます。)
北陸の酒も、いつか集めに行きたくなってきましたよ。


(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.73(2002.3 橋本確文堂)
(※2)加藤百一『加賀の菊酒』p.701(日本醸造協会誌71巻9号 1976.9)

【お酒】458.黒帯 悠々 特別純米 300ml [17.石川県の酒]

1315.JPG1316.JPG1317.JPG
株式会社福光屋
金沢市石引二丁目8-3

原材料名/米、米麹
精米歩合/68%
アルコール分/15度
純米大吟醸混和(精米歩合50%二割五分混和)
全量契約栽培米・特別栽培米使用
原料米/山田錦五割五分(兵庫県多可町中区産)金紋錦四割五分(長野県下高井郡木島平産)
(国産米100%使用)
飲み方/冷やす◎ 常温〇 お燗◎
日本酒度プラス12
300ml詰
(以上、ラベルより転記)



福光屋さんのお酒は、かつて加賀鳶の純米酒と純米吟醸酒との飲み比べ福正宗の純米黒ラベルフクカップ、そして加賀鳶の山廃純米超辛口をいただいております。
今日いただくこのお酒は、特別純米酒です。

黒帯という名のこのお酒は、福光屋さんではどうやら加賀鳶の上位シリーズのようです。
ということは、加賀鳶よりもおいしいお酒なのでしょうか?


ところで、このお酒には、純米大吟醸酒が25%混和してあるそうです。
1318.JPG
純米大吟醸を混和すると、お酒の味はどうなるのでしょうか?
やはり吟醸香を発するようになるのでしょうか。
それとも、まろやかな味わいになるのでしょうか。


そんなことを考えつつも、さっさといただいてみたいと思います。
特別純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

その前に、このお酒ですが、ちょっとだけ色がついています。
1319.JPG


やっぱり吟醸香をほんのりと感じます。
そんなに強くはなくて、ちょうどよい感じです。

うまみはやや濃いめですが、スッキリしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、お米の味も感じます。
それにキレがよくて、口の中で広がったあとでスーッと引いていきます。
また、ほんのわずかですが、香ばしさも感じます。

酸味はかなり強めです。
すっぱさがはっきりしています。
それに、酸味自体に深みを感じます。
ほんのわずかにピリッと感じますが、気にはなりません。

甘みはひかえめです。


深みのある酸味に、キレのよいうまみの、やや濃醇で辛口のお酒でした。
これは酸味を味わうお酒でしょう。
でも、これは私の好みですが、この味わいでしたら、吟醸香はいらないように思います。
私としては、加賀鳶シリーズのしっかりしたうまみのほうが好きです。

【お酒】400.手取川 山廃仕込 辛口 カップ [17.石川県の酒]

1099.JPG
株式会社吉田酒造店
石川県白山市安吉町41

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
アルコール分15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)



過保護は手取りがドシャっと入って咳込んで帰る


先日、石川県のアンテナショップ“いしかわ百万石・江戸本店”をはじめて覗いてまいりました。
このお店ですが、なんとカップ酒がかなり充実しているじゃないですか!

しかし、当方はまだカップ酒の在庫をかなり抱えております。
それ故、とりあえず、ごあいさつ代わりに一個購入して帰ってまいりました。
今後、ネタ切れになりかけた際には、お世話になろうと思っております。


蔵元さんの酒造りへの考え方を紹介している文献には、以下のような記述がありました。
早くから山廃仕込みを復活させ、吟醸酒に取り込み、淡麗辛口より濃醇旨口の酒をめざしてきました。その姿勢が今日の成果につながっていると思っています。
生産の三分の一が吟醸酒、残りが純米酒と本醸造、初心者よりは酒通向けの熟成酒をと、一歩進んだ酒造りに心血を注ぐ男の遊び心が、飛躍発展の原点にあるのだった。」(※1)

濃醇旨口”も、“酒通向けの熟成酒”も、大歓迎ですよ!
これは期待が持てそうです。


ところで、蔵元さんのWebsiteでは、このお酒と同じ名前のものが、本醸造として紹介されていました。
しかし、このお酒のラベルには、どこにも本醸造の表示がなされておりません。
1100.JPG1101.JPG

特定名称の表示はあくまでも任意ですから、表示しないこと自体はなんら問題ないと思います。
ですが、このカップ酒に詰められているお酒が、蔵元さんのWebsiteで紹介されている本醸造のお酒と同一のものかどうかは、ラベルに表示されている情報だけではわかりません。
もしかして、カップ酒に詰められているお酒だけは、本醸造ではなくて普通酒規格のものなのでしょうか。
でも、わざわざカップ酒向けのお酒だけを普通酒として別に製造するなんて、かえって経費がかかるように思うのですが。


まあ、いろいろと考えていてもしかたがありません。
普通酒だろうが本醸造だろうが、おいしければそれでよいのです。
それに、たとえ本醸造と同じお酒であっても、それを普通酒として販売することはまったく問題がありません(逆だったら不当表示どころか、詐欺ですが)。
おいしいお酒であることを願いつつ、今日もぬる燗でいただきます。


一口いただくと、濃くてしっかりしたうまみが口の中に広がります。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。
それに、香ばしさと深みとを感じますが、これは熟成の成果でしょうか。
でも、キレがよくて、後味はスッキリしています。
それに、苦みや雑味は感じません。
もしかして、お米は五百万石なのでしょうか。

酸味はやや弱めです。
少しさわやかさを感じる程度です。
刺激やピリピリ感はなく、しかもすっぱさもひかえめです。

“辛口”と銘打ってあるだけあって、甘みはやはりひかえめです。


香ばしさと深みとを感じとることができる酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみが豊かな、濃醇辛口のおいしいお酒でした。
うまみが濃くて深いのに、クドさを感じない味わいでした。
これは食事にも合わせやすいと思います。
暴れ川の異名を持つ手取川をその名にいただきながらも、その味わいは深くて落ちついた感じのお酒でした。


(※1)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.137-138(1996.7 能登印刷出版部)

【お酒】128.加賀鳶 山廃純米 超辛口 [17.石川県の酒]

295.JPG296.JPG
株式会社福光屋
石川県金沢市石引二丁目8-3

原材料名/米、米麹
精米歩合/65%
アルコール分/16度
製造法/山廃仕込・純米
原料米/全量契約栽培米・酒造好適米使用
(国産米100%使用)
飲み方/冷やす◎ 常温〇 お燗◎
日本酒度プラス12
300ml詰
(以上、ラベルより転記)

福光屋さんのお酒は、かつて“加賀鳶”の純米酒と純米吟醸酒、そして“福正宗”をいただいております。
今日は加賀鳶シリーズの山廃純米酒です。

このお酒は、“日本酒度プラス12”なのだそうです。

297.JPG
日本酒度については、かつて住吉の超辛口+10をいただいた際にまとめてありますので、ご覧いただきたいと思います。

上記リンク先でも書きましたが、国税庁の調査によれば、平成22年度の日本酒度全国平均は+4.0でした(※1)。
(ちなみに、県内平均が最も高かったのが鳥取県で、+8.5とのことでした。)
それ故、+12ということは、全国平均から見てかなり辛口の(甘みが少ない)お酒であると思います。


ところで、このお酒は、その名前から山廃であることがわかります。

山廃の意味については、最後にまとめておきましたので、ご覧いただければと思います。

これまでに山廃のお酒は、菊姫菊カップ剣菱黒松剣菱、そして菊姫にごり酒をいただいております。
いずれもうまみがはっきりしたお酒でした。

今日のお酒はどうでしょうか。
今日もぬる燗でいただきます。


一口いただくと、酸味がグッと迫ってきて、その後でうまみがじんわりと伝わってくるのがわかります。

酸味はすこしピリッとしていて、お酒の味をキリッと締めています。
これが辛さの源なのでしょう。
わずかですが、すっぱさも感じもします。
それに、この酸味のせいでしょうか、口当たりが少しドライな感じもします。

うまみははやはり濃厚です。
純米酒らしい、豊かなうまみです。

超辛口と言うだけあって、甘みは少ないようです。
ドライに感じるのは、甘みが少ないせいなのかもしれません。
しかし、全くないわけではないようで、よく味わってみると、うまみの根っこでわずかな甘みがうまみを支えているような感じがします。


酸味は強いものの、これに負けない濃厚なうまみが特徴の、濃醇辛口のおいしいお酒でした。
これはたしかに辛口の(=甘くない)お酒でした。
しかし、食事との相性はよいと思います
煮物と卵焼きとにはバッチリでした。



☆★山廃の意味について☆★

“山廃(やまはい)”とは、山卸廃止酛を省略した呼び方です。

山廃酛を知るためには、あらかじめ“酛(もと)”とは何かということ、そして“生酛(きもと)”という言葉の意味を知っておく必要があります。
酛は酵母の培養液のことですが、これについては、こちらの最後にまとめてありますので、あらかじめお読みいただきたいと思います。


山廃酛は生酛系酒母 の一種ですので、酛の中で乳酸菌を自然に増殖させて、その乳酸菌が作り出す乳酸によって酸性の環境を作り出すことについては、狭義の生酛と同じです。

狭義の生酛では、酛造りの最初の時点で“山卸(やまおろし)”という作業を必要としていました。
この山卸とは、酛を酒母タンクの中で仕込む前に、「蒸米と麹を半切桶(たらいのような背の低い桶)に入れて、よく混合してから仕込み水を加えて混ぜ合わせ」た後に、これを「櫂ですり潰しながら混ぜ合わせる」作業を指します。
(カッコ内はこのブログの筆者が追記しました。)
一般的なお酒つくりのイメージとして、たくさんの男たちが各自長い棒をもって、みんなで歌いながら桶の中を突いているシーンを思い浮かべることがあると思いますが、それが山卸の作業なのです。

この山卸の作業は、冬の寒いときに「三人一組で半切桶一枚当たり約10分間行う作業」で、通常はこれを数時間ごとに3回繰り返す必要があるとのこと。
そして、半切桶に分けたものは、山卸の作業が終わった後ですべてを大きな酒母タンクへ集約しなければならないそうです。
それ故、山卸の作業を入れるということは、多人数による人手を要し、かつ工程上の手間がかかることになるようです。

ところが、「明治の末期になって、この山卸の目的が、麹と蒸米とをすり合わせて麹の酵素作用を促進することにあることが明らかになった。そして、あらかじめ麹を仕込み水に加えて麹の酵素を溶出させておき、そこに蒸米を加えることで「山卸」と同じ効果が得られることが分かっ」たそうです。
それを実用化して、山卸の作業を廃止した酛造り、すなわち山廃酛の方法が確立されたそうです。
(ここまで「」内は※2)

山廃酛の方法によれば、半切桶を使わずに最初から大きな酒母タンクの中で酛を仕込むことができることから、それまでの生酛にくらべて作業の効率化を図ることができたそうです。



(※1)国税庁鑑定企画官 『全国市販酒類調査の結果について(平成22年度調査分)』(平成24年2月)表3
(※2)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.132-133(2000.4 柴田書店)

【お酒】109.菊姫 にごり酒 [17.石川県の酒]

247.JPG248.JPG
菊姫合資会社
石川県白山市鶴来新町タ8番地

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
兵庫県三木市吉川町(特A地区)産山田錦100%使用
アルコール分/14度以上15度未満
300ml詰
(以上、ラベルより転記)

菊姫さんのお酒は、かつて菊姫カップをいただいております。
今日は、にごり酒をいただきます。

このお酒ですが、ラベルに「山廃仕込 普通酒」と書いてあります。
249.JPG

菊姫さんは、本醸造という特定名称を使わないことを公言されていますので、もしかしたらこのお酒は、実際には本醸造の規格に適合しているのかもしれません。

山廃については、今日は言及を省略させていただきます。


また、ラベルの反対側には、「兵庫県三木市吉川町(特A地区)産山田錦100%使用」と書いてあります。
250.JPG

普通酒なのに山田錦、しかも兵庫県産のものを全量使用するとは、かなりのこだわりだと思います。

また、この記載から、兵庫県三木市吉川(よかわ)町が特A地区に指定されていることがわかります。
では、この“特A地区”というのは、いったいどういう地区なのでしょうか。
はたして、誰が、何のために指定したのでしょうか。
ラベルに書いてアピールする価値のあることなのでしょうか。

この“特A地区”の意味については、最後にまとめておきましたので、ご覧いただければと思います。
ここでは、結論だけ紹介いたします。

私が調べた限りでは、この“特A地区”とは、お上がその場所で生産される山田錦の質が特に良いと認定した地区という意味ではなく、地元の生産者団体が、そこで採れる山田錦の値段を他の地域で採れたものよりも高くすると決めた地区という意味であるようです。

その地区で採れた山田錦の値段を高くするということは、特A地区で採れたものは実際に品質がよいものが多いのでしょう。
しかし、特A地区で採れた山田錦だからといって、必ずしも全ての山田錦の品質が良いことを保証されているわけではないのです。

特A地区で採れた山田錦だけを使っていることをラベルに書いているこのお酒は、果たしてこのことを踏まえているのでしょうか。
それとも「うちは高い金を払って特A地区の米を手に入れて使っているんだぜ」(だからこの酒の値段も高いんだぜ)ということをアピールしているのでしょうか。


そんな特A地区で生産された山田錦を全量使用したにごり酒を、今日は冷蔵庫で冷やしていただきます。


口に含むと、フレッシュな新酒らしい香味を感じることができます。
実にさわやかです。
また、にごり酒のトロッとした感じと、甘くないヨーグルトのような酸味がします。
しかし、すっぱくはありません。ちょうどいい塩梅の酸味です。
それに、雑味もまったくありません。
この雑味のなさは、特A地区産の山田錦を使用した成果なのでしょうか。

吟醸酒のようなうまみもけっこうあるようです。

見た目は濃厚なので、オリがざらつくかと思いましたが、決してそんなことはありません。
サラリとしていて、飲みやすいです。

甘みはほとんど感じません。
しかし、酸味の刺激や雑味がないせいか、辛くは感じません。
むしろしつこくないので、甘さはこのくらいでちょうどよいと思います。


フレッシュな香味と、吟醸酒のようなうまみの、とてもおいしいお酒でした。
これはスイスイと行けてしまいます。
食事にも合う味です。



年内の更新は、今日が最後です。
拙い文書と写真でしたが、今日までご覧いただきましてありがとうございました。
来年もどうかよろしくお願いいたします。

というわけで…、
251.JPG

皆さま、よいお年を。


★☆“特A地区”について★☆


“特A地区”の意味を知る前提として、兵庫県産の山田錦は“村米制度”の元で生産者から酒造業者へ販売されていることを踏まえておく必要があります。

村米制度とは、「酒造業者が、(中略)個々の集落と結びつき、その集落で生産された山田錦を原則として全量買い取る制度」とのことです(※1)。
特A地区で生産された山田錦は、この村米制度の下であらかじめ特定の酒造業者がある地区の山田錦を全量を買い占めることが決まっているそうです。


そして、村米制度の下で米の値段を決める要素の一つとして、“産地別格付け”という制度が存在するようです。

産地別格付けについて、ある文献では、「1964年には有力産地の農協が兵庫県酒米特別地域振興会を結成し、それまでA地区とされていた北播磨の等級をさらにa,b,c地区に細分化し、それぞれ特A,B,C地区と呼称することになった。旧吉川町と旧東条町の全域に加え、三木市口吉川町、小野市、旧社町の一部が特A地区とされており、これらの土地の山田錦は全国の蔵元から重宝され、B,C,地区に比べて価格面でも優遇されている。」と紹介しています(※2)。

すなわち、山田錦の値段は、販売される米の品質のみによって決まるのではなくて、地元の生産者団体が生産地につけた格付けも値段に影響するそうなのです。

それ故、“特A地区”とは、お上がその地区の山田錦は質が良いと認定した地域というわけではなくて、地元の生産者団体がそこで採れる山田錦の値段は高いですよと決めた地区であると言えると思います。


また、現在において、「「山田錦」の産地は「特A-a」「特A-b」「特A-c」の3つに区分されている。(中略)以前のB地区とC地区では現在「山田錦」の生産はほとんど皆無である。」のだそうです(※3)。


ここで、私は、村米制度と格付けとについて以下の2つの疑問をもちました。

(1) 村米制度は「戦前から存在していた。」そうなのですが(※1)、その一方で「1969年に自主流通米制度が創設されるまでは、酒米も政府米として流通していた。」そうです(※4)。
これはいわゆる食管制度のことを指していると思いますが、食管制度の下ではどうやって村米制度を存続させていたのでしょうか。

(2) 生産者団体が産地別格付けをすることは、いわゆるカルテルには該当しないのでしょうか。

両疑問とも、私が知らないだけで、おそらく調べればわかることだと思いますので、今度の勉強課題としたいと思います。


(※1)小池晴伴『酒造好適米の生産・流通の現状と課題』p.165(1995.3 北海道大学農経論叢51 p.161-170)
(※2)角野貴信・本田武義他3名『兵庫県北播磨地域における酒米「山田錦」の生産環境解析』p.10(2011.3 首都大学東京観光科学研究(4) p.9-14)
(※3)兵庫酒米研究グループ編著『山田錦物語 人と風土が育てた日本一の酒米』p.169(2010.4 神戸新聞総合出版センター)
(※4)(※1)のp.162

【お酒】98.福正宗 純米 黒ラベル フクカップ [17.石川県の酒]

227.JPG
株式会社福光屋
石川県金沢市石引二丁目8-3

原材料名/米・米麹
国産米100%使用
精米歩合/70%
アルコール分/14度
200ml詰
(以上、ラベルより転記)


福光屋さんのお酒は、かつて、「加賀鳶」の純米酒と純米吟醸酒とをいただいております。
加賀鳶は、とても味わい深くておいしいお酒でした。

このお酒「福正宗」は、純米酒なのに200円ちょっとのお値段で、しかも200ml入りとお得です。
値段と量とからして、加賀鳶の下位シリーズであると推察します。
はたして、このお酒も加賀鳶のように味わい深いのでしょうか。
今日もぬる燗でいただきます。


一口いただくと、うまみと酸味とを感じます。

うまみはしっかりしていますが、加賀鳶と比べるとすこし薄いようです。
しかし、醸し出された酒臭い(←褒め言葉です)うまみがします。
私の好きな味です。

酸味は弱めです。
刺激やピリピリ感はなく、スッキリしたさわやかな酸味です。
うまみを引き立てるとともに、お酒の味を軽快にしているようです。

甘みはわずかに感じる程度で、うまみの引き立て役のようです。


しっかりしたうまみと、スッキリした酸味の、やや濃醇やや辛口のおいしいお酒でした。
加賀鳶とくらべると少し味の薄さを感じますが、むしろ飲み飽きない味になっていると思います。
この値段と量とでこの味ならば、満足できるでしょう。
前の10件 | - 17.石川県の酒 ブログトップ