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【お酒】1251.〆張鶴 吟醸生貯蔵酒 300ml [15.新潟県の酒]

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宮尾酒造株式会社S
新潟県村上市上片町5-15

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 50%
アルコール分15度
300ml詰
(以上、ラベルより天気)




宮尾酒造さんのお酒は、かつて〆張鶴 花 お燗瓶と、〆張鶴 つるカップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、吟醸酒の生貯蔵酒です。


吟醸酒ですし、生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は、無色透明でした。
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一口含むと、フレッシュな風味がかなり強めであることがすぐにわかります。
吟醸香はあるみたいですが、弱めです。

うまみは淡めです。
米のうまみが広がらずに舌をピンと突いてくるようです。
吟醸酒にありがちな苦みもあって、軽めですが鋭さを感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさがちょっとだけあって、弱めではあるもののこれも鋭さがあるようです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
さらっとしてはいるものの、厚みを感じる甘みです。


フレッシュな風味が豊かで、苦みと酸味とが引き締める、淡麗爽快ちょい苦やや甘口のお酒でした。
私としては、風味がちょっと強すぎるように感じました。
それに甘みも厚めで、もしかしたらこれは甘ダレでしょうか?
それでも、苦みと酸味とがうまい具合に引き締めているようで、暑いときにはいいかもしれません。
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【お酒】1250.天領盃 新撰 カップ [15.新潟県の酒]

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天領盃酒造株式会社
新潟県佐渡市加茂歌代458

原材料名/米(国産米)米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール分15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




天領盃酒造さんは、昭和58年に企業合同で設立された、新しい蔵元さんのようでした。
それにかつては佐渡銘醸という商号だったとか。
このことについて、文献では以下のように紹介されておりました。

 佐渡銘醸が企業合同でスタートしたのは昭和五十八年。佐渡の中では一番若い会社たが、当初から近代的な設備を整え、吟醸酒用の二三キロリットルの大型仕込みタンクを置くなど、従来の酒造りを刷新する独自の画期的な手法で日本酒を極めてきた。」(※1)

飯田の喜久水や秋田の高清水、それに遠野の上閉伊酒造さんのように戦時統合で設立された蔵元さんはともかく、昭和40年~50年代には一ノ蔵(宮城県)や六歌仙(山形県)、隠岐誉(島根県)や菊勇(山形県)などが体質改善を図って企業合同によって設立されたことを、これまでに勉強させていただきました。

そういえば、臥龍梅(静岡県)をいただいた際には、たしか昭和40年代当時には“清酒製造業構造改善計画”なるものがあって、それに基づいて酒造業者の合併が進められていたことを知りましたよ。

このことを思い出したのがこのお酒に口をつけた直後だったことから、今回もまた、この計画の詳細について調べて報告することができませんでした。
ネット上には文献が少なからずあるみたいですから、もし興味がおありの御仁がいらっしゃいましたら、調べてみると面白いかもしれません。
要するに今日は手抜きってことだな。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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燗をつけると、アルコールの香りが立ってまいりました。

うまみはやや淡めです。
最初に苦みを感じます。
軽めではあるものの、少し鋭さを感じる苦みです。
米のうまみも淡いなりにあるみたいです。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんどなく、アルコール由来と思われるさわやかさを少し感じます。
それに、ちょいピリですね。

甘みはややはっきりしています。
べとつかないさらっとした甘みですが、甘み自体に厚みを感じます。


米のうまみと甘みとを、軽めだが鋭さのある苦みが引き締める、やや淡麗でちょい苦ちょいピリやや甘口のおいしいお酒でした。
苦みがちょっと目立つものの、他に雑味がなくてきれいな味わいでした。
というか、苦みと甘みとが、まるでアメとムチのように、じゃなくてちょうどよく合っているように感じました。
アルコール香がちょっと強めで、しかもちょいピリでしたが、それもまた味のうちかもしれません。

(※1)『にいがた地酒王国』p.80(1998.10 新潟日報事業社)
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【お酒】1247.よしかわ杜氏 天恵楽 純米酒 カップ [15.新潟県の酒]

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株式会社よしかわ杜氏の郷
新潟県上越市吉川区杜氏の郷一番地

アルコール分 15度以上16度未満
精米歩合 60%
原材料名 米(新潟県産)・米麹(新潟県産米)
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




“よしかわ杜氏の郷”という蔵元さんの純米酒です。
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この会社のWebsite(販売サイト)には、「弊社は、旧吉川町の情報発信及び農産物の付加価値向上を目指し、地域活性化の任務を柱に1998年第三セクターとして設立されました。」とありました。

20世紀末に設立された新しい蔵元さんのようですが、その一方で、「よしかわでは元禄4年(1691)から酒造りが行われ、以来近世を通じ旧吉川町域の27の集落に酒造りを営む酒屋がありました。現在なお数多くの酒造技術者集団が存在しており、新潟県一の杜氏輩出地なのです。」という、古くからの酒造地帯であることもWebsite上に書かれておりました。

これは私の予想ですが、もしかしたらこの蔵元さんは、この地域に古くからあった複数の蔵元さんを合併させて、かつ行政の出資を取り入れて第三セクターの蔵元として出発したのではないでしょうか?

すみません。
今日は誰でも簡単に書けるような記述しか披露することができませんでした。


純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
それに澄んでいるようですね。
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うまみはやや淡めです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをうっすらと穏やかに感じます。
熟成感もほんのりとあるみたいです。
また、軽い渋みもちょっとあるみたいです。
キレはよく、また透明感を感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはほんの少しで、アルコール由来のようなさわやかさも少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


やや淡麗でやや辛口のお酒でした。
酒臭さ(←ほめ言葉です)や熟成感、それに渋みもあるものの、角がなくて飲みやすく感じました。
でもその反面、味わいが薄めのようでした。
しかも、醸造アルコールの添加量が多めのお酒にありがちな透明感やキレのよさ、それにさわやかさを感じましたよ。
薄さを感じるものの、逆に濃いと飲みにくいのではないかと思いましたとさ。

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【お酒】1241.越後鶴亀 新潟しゅぽっぽ 純米吟醸 180ml [15.新潟県の酒]

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株式会社越後鶴亀
新潟県新潟市西蒲区竹野町2575-2

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合 58%
五百万石100%使用(JR新潟ファーム栽培)
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




越後鶴亀さんのお酒は、かつて越後鶴亀の純米酒カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、新潟県が誇る酒造好適米五百万石を100%使用したという純米吟醸酒です。
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どうやらこのお酒は、企画のみならず、使用されている五百万石の栽培にもJR東日本が絡んでいるみたいですね。
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純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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吟醸香ありますね。
フルーティーな風味を感じますが、それほど強くはありません。

うまみは濃いめですぞ。
米のうまみが広がらずに舌をピンとつく感じがします。
それに、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみも少しあるみたいです。
一方、香ばしさや、吟醸酒らしいかるい苦みも少し感じます。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、しかも鋭さを感じます。
でも、酸味自体に深みを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


鋭くて香ばしいうまみに深みのある酸味の、濃醇旨ちょいすっぱ辛口のおいしいお酒でした。
軽い苦みや香ばしさ、それに酸味の鋭さがあることから、いわゆる口当たりのよい吟醸酒の味わいとはちがうようでした。
酸味で味わい深さを出しているようですが、吟醸造りではめずらしいのではないでしょうか。

こういうしっかりした味わいのお酒、私は好きです。
甘みがほとんどなくて辛口だったことも、好印象でした。

【お酒】1236.真稜 カップ [15.新潟県の酒]

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逸見酒造株式会社
新潟県佐渡市長石84の甲

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




佐渡のお酒です。

特に披露に値するようなネタを持ち合わせておりませんので、さっさといただきたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっているものの、透き通った感じでした。
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うまみは濃くはないですね。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをちょっとと、米の味をちょっとだけ感じます。
それらよりも、苦みが少しはっきりしているようです。
キレはよく、透明感すら感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めですが、アルコール由来と思われるさわやかさを感じます。
刺激がピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
さらっとした甘みをちょっと感じます。


ちょい苦やや甘口のお酒でした。
淡麗ではなく、苦みや酸味、甘みを感じますが、うまみは薄めでした。
これはあくまでも私の予想ですが、アルコールの添加量と加水量とが多めのように感じました。
以上です、編集長!

【お酒】1233.越乃寒梅 普通酒 白ラベル 300ml [15.新潟県の酒]

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石本酒造株式会社
新潟市江南区北山847番地1

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
300ml
(以上、ラベルより転記)




新潟県亀田町の地酒が「越乃寒梅」。
蔵元である石本酒造の所在地は新潟市であるが、亀田町に隣接している。
(中略)
この亀田郷は、戦前、梅の木が多く、梅干しの産地であったため、銘柄を越後の梅の「越乃寒梅」と名付けられた。」(※1)
という越乃寒梅をいただきます。




酒銘の由来はともかく、このお酒の存在は、酒好きの方々のみならず日本のお酒をあまりお召し上がりにはならない方々でもご存知なのではないでしょうか?

それもそのはず。
昭和40年代、甘口酒が全盛の時代に水のようにきれいな飲み口で“幻の酒”と謳われた「越乃寒梅」から始まったともいわれている地酒ブーム。」(※2)や、あるいは「昭和40年代、糖類を添加した甘口の酒が全盛の時代にも、良質の原料米を使い、高精白の切れ味のいい酒を造り続けたことで地酒ブームの発端ともなった蔵元。」(※3)という記述にあるとおり、新潟の酒のみならず、全国各地の地酒の代表格として有名なお酒だからでしょう。

たとえ地酒ブームの牽引役になったからといっても、それは決して、蔵元さんが“それ、うまいからじゃんじゃん飲んでくれ”といって仕掛けたものではありません。
それ故、急激に増えた需要に応えるために直ちに増産するなんてことは、地方の一蔵元としては到底無理な話だったわけです。
そのため、「越乃寒梅は一升瓶の普通酒で2000円台なのだが、首都圏の小売店では1万円以上で販売される例もあった。」(※4)り、あるいは「さらには、越乃寒梅の空き瓶に別の日本酒を入れて販売するという悪質な事件も多発した。」(※5)のだとか。
そしてそのクレームの矛先はすべて蔵元さんに向けられたことでしょうから、とてもご苦労なさったことでしょう。


今日いただくこのお酒は普通酒ですので、精米歩合の表示がありません。
(普通酒(正確には“特定名称酒でない清酒”)には精米歩合の表示義務がありません(※6))。
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ですが石本酒造さんでは、「普通酒である白ラベルでも精米歩合は59%。吟醸造りと言ってもいいほどの、高精白と造りを実践してい」(※7)て、「それをあえて普通酒(以前であれば二級酒)として売ることが、初代からの考え方。」(※5)なのだとか。

そしてその味わいは「「淡麗辛口」の代名詞的な味わいは、冷やで飲むと爽やかに、ぬる燗では味の広がりを感じられる。爽やかな口当たりと軽妙な後味が次のひと口を誘う。」(※8)とのこと。

そういうことであれば、普通酒ではあるものの、まずは冷やでいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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うまみはやや淡めではあるものの、淡いなりにしっかりしています。
米のうまみが舌をピンと突いたあとで、口の中にうっすらと広がる感じがします。
苦みや雑味はまったくなく、それにキレがよくてスッと引きます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさが弱めではあるものの、弱いながらに鋭さを少し感じます。
それに、かすかにピリッと感じます。

甘みはややひかえめです、
でもゼロではなく、その存在はわかります。


淡めながらも米のうまみが口の中に広がる、やや淡麗でやや辛口の美味しいお酒でした。
まずは、普通酒なのに雑味がないのは、さすが銘酒と言われるだけのことはあるなと思いました。
一方でかすかにピリッと感じましたが、これはもしかしたら添加されたアルコールに由来するものでしょうか?
そのかすかなピリと酸味の鋭さ、それにキレのよさとで、かなりキリッと引き締まった味わいに仕上がっているようでした。
でもうまみがしっかりしていて、それにわずかな甘みがコクをそえていて、飲み応えを感じましたよ。



ここで、ぬる燗にしてみましたよ。
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ああ、そうか!

うまみの“ピン”が消えて、少しふっくらとしてまいりましたよ。
また、酸味の鋭さとかすかなピリとは残ってはいるものの、酸味自体に深みが出てまいりました。
その一方で、甘みは引っ込んだみたいです。
しかもキレのよさはそのままで、スッと引きます。

やや淡麗で旨辛口のおいしいお酒でした。
ぬる燗にしたほうがたしかにうまみが広がりましたが、キレのよさはしっかりと残っております。
一方で甘みが引っ込んだせいか、冷やよりも辛口に感じました。
でも、酸味に深みが出てきて、私の好きな味わいになってくれましたよ。


越乃寒梅の普通酒は、冷やでもぬる燗でも、しっかりしているもののキリッと引き締まった美味しいお酒でした。
淡麗で、食事の味わいを引き出してくれそうですが、それでいてお酒の味わいもしっかり感じるので、食事とともにお酒の味も楽しむことができると思います。
一方、アルコールの香りが少し気になるかもしれませんが(だからこそ精米歩合59%でも普通酒扱いなのでしょう)、それもまたキレのよさを作出するのに一役買っていることでしょう。


(※1)『にいがた地酒王国』p.68(1998.10 新潟日報事業社)
(※2)松崎晴雄『日本酒のテキスト 2 産地の特徴と造り手たち』p.67(2003.11 同友館)
(※3)山同敦子『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』p.319(2011.3 ちくま文庫)
(※4)dancyu 2014年3月号 p.116(稲泉連『「幻の酒」と呼ばれて半世紀 Do you know 越乃寒梅?』p.113-117中)(プレジデント社)
(※5)(※4)p.117
(※6)酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律86条の5、同法86条の6、同法施行令8条の3、同令8条の4
(※7)『にいがた日本酒手帖』p.31(2014.11 株式会社ニューズ・ライン)
(※8)月刊新潟WEEK! 2017年3月号 p.46(株式会社ニューズ・ライン)

【お酒】1225.辛口純米酒 五郎 カップ [15.新潟県の酒]

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今代司酒造株式会社
新潟県新潟市中央区鏡が岡1番1号

原材料名:米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合:65%
内容量:180ml
アルコール分:15度
五百万石100%使用
(以上、ラベルより転記)


新潟市の中心地、新潟駅の近くに蔵を構える今代司酒造さん。



文献によれば「「2006年から当蔵は全量純米仕込みの蔵となりました」」(※1)と紹介されておりました。
あたしゃね、アル添は今日においては酒造りの一技法として確立していて、純米/アル添のそれぞれの良さを認めつつそのちがいを感じ取ることも、お酒を楽しむための一方法だと思っているのですけれどね。

いかんいかん。
蔵元さんのご努力に水を差すようなことを言ってはいけません。
そんな純米蔵の今代司酒造さんが造ったこのお酒は、五百万石を全量使用していて、辛口と銘打たれた純米酒です。
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このカップ酒ですが、ラベルに描かれている絵がにぎやかで面白いものでした。
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これなんか、清酒のラベルなのに、ちょんまげを結った人がビールを飲んでいます。
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純米酒ですので、いつもならばぬる燗でいただくところです。
ですが、今日はものすごく暑かった上に、外出して炎天下を歩き回ったことから、最初から燗酒ってのはちょっとつらいところです。
つらかったら飲まなきゃいいじゃないか!
そこで、まずは冷や(常温)でいただいてみたいと思います。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや濃いめです。
お米のうまみに鋭さがあって、舌の上をピンと突いてくるようです。
熟成感がほんのかすかにあるかもしれません。
苦みや雑味はまったくなく、しかもキレがよく、スッと引いていきます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めですが、鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
ゼロではなく、穏やかな甘みをちょっとだけ感じます。


うまみにも酸味にも鋭さを感じるものの、わずかな甘みが味を整えている、やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
たしかに辛口でしたが、決してドライではなく、わずかな甘みがまろやかさをちょうどいい具合に添えているようでした。
しかも、アル添であるかの如くキレがよく、それに雑味もなくて飲みやすく仕上がっていると感じました。
これは私の推測ですが、この蔵元さんが全量純米蔵になさったのは、アル添をしなくてもキレのよさや軽さを出すことができる技術を独自に確立なさったからではないでしょうか?



ここで、ぬる燗にしてみましたよ。
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おお!
こりゃいいな!!

燗にすると、甘みが引っ込んで、ややドライな感じが出てまいりました。
また酸味が際立って、その酸味に深みが出てまいりました。

燗酒にすることで、キリッと引き締まって、それでいてうまみしっかりでかつ深みもある辛口酒になりましたよ。
たしかに冷や(常温)もおいしかったですが、でも燗酒にしたほうがより一層おいしくなるのではないでしょうか!

カップ酒にするような(安価な)純米酒でこの味わいを出せるのでしたら、そりゃアル添の必要なんてないでしょうね。
恐れ入りました。

(※1)『にいがた日本酒手帖』p.29(2014.11 株式会社ニューズ・ライン)

【お酒】1224.鶴の友 上白 300ml [15.新潟県の酒]

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樋木酒造株式会社
新潟県西区内野町582

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
300ML
(以上、ラベルより転記)




この鶴の友は、私のあこがれのお酒でした。
だって、これはおいしいとの評判を少なからず聞くものですから。

中でもとある居酒屋探訪家の方はこの鶴の友がお好きのようで、著書では以下のように紹介しておりました。
飲んでいる燗酒は大好きな「鶴の友」。主人は「新潟酒は安いものがレベルが高い。高級酒はそうでもないが、安い酒で勝負したら県外のどこにも負けない」と言う。その代表が鶴の友で、新潟古町芸者にうまい酒をきくと例外なくこれを挙げる。
(中略)
昔ながらの手法からさらりとした端正な味わい。含み香ほのか、あとくちに余分な味が残らないキレの良さ。おかんをつけたらピカイチ〉は、じつに全くその通りで、無駄なく正確な表現は私などには到底書けない。」(※1)


ところがこの鶴の友は、そう簡単には手に入らないのです。
なぜならば、「地元を意識した酒造りに徹してい」て、「新潟市内以外では、ほとんど見ることのない酒」(※2)だからなのです。

その理由について、とある新潟のお酒を紹介した冊子では以下のように書かれておりました。
同蔵の日本酒は地元・新潟地域以外での購入は非常に難しい。地元での販売にこだわっているからだ。「新潟の日本酒は、全国で買えるようになってしまった。それでは地酒ではない。やはり地で飲まれ、販売されてこそ地酒。自分たちの造った酒がどう飲まれているのか。どう扱われているのか。それを知り、その上で飲み方を飲み手に教える。これを行うためにはやはり地元での販売ではないと・・・」。だからこそ、時として厳しい口調で酒そのものを説くこともあるという。」(※3)

おいおい、聞いたかよ!。
東京やら海外やらへの進出しか考えていない、どこかの蔵元さんよ!
(どこかはあえて指摘いたしません。)


そんなレアものですからね、あたしゃ到底お目にかかることはできないだろうと、ずっと思っていたのです。
それに地元販売のみの地酒であれば持ち運びにお手軽なカップ酒や少量瓶なんか出す必要もないでしょうから、きっと私の守備範囲には入らないだろうと諦めておりましたよ。

ところがところが、尊敬すべき酒ブログの大先輩であらせられます丹醸様が、この鶴の友上白の300ML瓶を紹介なさっていらっしゃったのです。
その記事を拝読してから、あたしゃもう、寝ても冷めても鶴の友に恋焦がれるばかり。
  鶴の友
   嗚呼!、鶴の友
    鶴の友

これはぜひとも入手せねばならぬと思い、新潟まで行って買ってきた次第でした。


“上白”という小印が付されております。
どうやらこれは蔵元さんが独自に定めた小印で、佳撰クラス(かつての級別制度下における二級酒相当か?)のお酒を示すもののようですね。
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佳撰相当の普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ごくかすかに着いている程度でした。
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うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
お米のうまみに厚みを感じますね。
舌の上にズシリと乗っかってくるようです。
一方で、苦みや雑味はまったくありません。
それにキレがよく、スッと引いていきます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、ちょっと鋭いかもしれません。
でも、すっぱさには深みを少し感じます。
アルコール由来と思われるさわやかさもちょっとありますね。
また、かすかにピリッと来るようです。

甘みはややはっきりしています。
弱めでかなりさらっとしていますが、その存在はわかります。


厚みのある米のうまみを酸味がキリッと引き締める、旨口そのもののおいしいお酒でした。
米のうまみが厚くて、甘みもちょっと感じますが、酸味がいい具合に引き締めています。
また、このキレのよさはアル添の効果のようにも思いますが、それでいてアルコール臭さはまったくありません。
それに苦みや雑味がまったくなく、しつこさやクドさとは無縁の味わいでした。
お燗にすると際立つと思われるちょいピリさえも、心地よく感じました。
この味わいは、五味やその他の味わいの絶妙なバランスの下に成り立っているのではないでしょうか。
佳撰クラスでこの味わいなのですから、もっと上級のお酒もぜひとも味わってみたくなってまいりましたよ。

(※1)太田和彦『居酒屋百名山』p.85-86(2013.5 新潮文庫 原典は2010.2刊行)
(※2)『にいがた地酒王国』p.52(1998.10 新潟日報事業社)
(※3)『にいがた日本酒手帖』p.33(2014.11 株式会社ニューズ・ライン)

【お酒】1218.日本海 辛口 300ml [15.新潟県の酒]

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塩川酒造株式会社
新潟県西区内野町662

アルコール分:15度
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




20世紀に発行された新潟のお酒を紹介している書籍によれば、この“日本海”はもともと伊藤酒造という蔵元さんの銘柄だったようです。
一方、新潟県酒造組合のWebsiteを見てみたところ、蔵元の一覧には伊藤酒造の名前はありませんでした。
ということは、今日いただくこのお酒を造った塩川酒造さんは、伊藤酒造さんが廃業した際に、日本海の銘柄を継承なさったということでしょうか?


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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うまみはやや淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
やわらかいうまみが穏やかに効いていますが、そのうまみに厚みを感じます。
一方、苦みや雑味はありません。
またキレよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。
また、酸味自体に深みも感じます。
ですがこのお酒、けっこうピリッと感じます。

“辛口”と銘打たれてはおりましたが、甘みは意外にもややはっきりしています。
かなりさらっとした甘みが効いています。


ピリ辛ではあるものの厚みのあるうまみと甘みが効いている、やや淡麗で旨ピリ辛口のおいしいお酒でした。
“辛口≒甘くない”というよりも、むしろ甘みは効いておりました。
ピリ辛で、それを甘みが和らげるような感じでした。
しかもそのピリ辛が、食べ物の臭みや脂っぽさをサッと流してくれましたよ。
これは完全に食中酒でしょう。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


カップ酒・一合瓶の在庫が心許なくなってまいりましたので、今日は都内の店をいくつか回って入手してまいりました。
ネタが切れ掛かった際の保険を、いくつか切り崩したわけです。

やってきたのは、有楽町駅。
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東京交通会館の中にある和歌山県のアンテナショップで、これらを入手。
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また、まちからむらから館では、これを入手。
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東京交通会館を出て、山形県のアンテナショップで玉こんを食べて、
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福井県のアンテナショップでこれらを入手して、帰ったとさ。
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【お酒】1214.〆張鶴 つるカップ [15.新潟県の酒]

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宮尾酒造株式会社S
新潟県村上市上片町5-15

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度
容量180ml詰
(以上、ラベルとフタとより転記)




宮尾酒造さんのお酒は、おととい〆張鶴の花(普通酒)のお燗瓶をいただきました。
今日いただくこのお酒も普通酒ですが、フタにもラベルにも“花”の小印は付けられておりませんでした。
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でも、購入時に発行されたレシートには“花カップ”と表示されておりましたので、おそらく中身はおとといいただいたお燗瓶と同じ“花”なのでしょう。
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〆張鶴じゃなくて“メ張鶴”っていったい・・・、
なんて野暮なことは言いませんよ。
言ってんじゃねぇか!


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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ああ、やっぱりそうね。
淡麗ちょいピリちょいすっぱやや辛口のおいしいお酒ですわ。


お燗瓶と同じお酒とわかったからには、同じように味見をしていたのでは芸がありません。

ところで、おとといの記事では、私は「次にいただく際には、必ず刺身と合わせるつもりです。」と書きました。
だったら今日は、刺身と合わせてみたいと思います。

入手したのは、かつおのたたき。
かつおはこのお酒の蔵元さんが蔵を置く日本海側の村上とはあまり関係がなさそうですが、そろそろ初鰹の旬ですし、それに一人前にちょうどよい大きさの切り身を見つけたので、入手してしまいました。
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ああ、やっぱりこれは合いますね!

お酒の酸味が、かつおの臭みをサッと流してくれて、かつおのうまみだけを残してくれるようでした。
そのせいか、後味がとてもさっぱりしておりました。
この働きは、きっとビールやサワーでは感じ得ないのではないでしょうか。

しかも不思議なことに、かつおと一緒にいただくことで、お酒の甘みが際立ってくるようでした。
おとといいただいたときは甘みをこれほどは感じなかったのに、今日は甘みの存在をはっきりと感じ取ることができたのです。
もしかしたら、お燗瓶とは別の中身だったのでしょうか?
それとも、かつおの脂が甘みを引き出すように働いたのでしょうか?

いずれにせよ、メ張鶴、じゃなくて〆張鶴は、刺身と合うおいしいお酒でした。
くどいな!
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