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【お酒】1173.澤乃井 お燗瓶 [13.東京都の酒]

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小澤酒造株式会社
東京都青梅市沢井2-770
180ml詰
(ここまで、瓶の印刷事項より転記)

原材料名・米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
(以上、王冠より転記)




小澤酒造さんのお酒は、かつて澤乃井のカップ酒(普通酒)と、澤乃井 純米 大辛口 300mlとをいただいております。
今日いただくこのお酒は普通酒ですから、おそらくかつていただいたカップ酒と同じお酒でしょう。
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普通酒ですが、まずは冷や(常温)でいただきます。

お酒の色は、透明でした。
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アルコールの香りがちょっとはっきりしているようですね。

うまみは淡めです。
やわらかいうまみをちょっと感じる程度です。
また、軽い苦みもちょっと感じます。
キレはよいみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱いなりに鋭さを感じます。
アルコール由来と思われるさわやかさもあるみたいです。
それに、ちょっとピリッと感じます。

甘みはひかえめです。
でもゼロではなく、かすかにわかる程度に感じます。


キリッと引き締まった、淡麗辛口のおいしいお酒でした。
これは完全に食中酒でしょう。
クセがないので、食事と合わせやすいでしょう。
それに軽い苦みが嫌味なく効いていて、口の中をさっぱりとさせてくれました。



ここで、燗にしてみました。
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燗にすると、うまみがふくらんできましたよ。
それに、軽い苦みと酸味とも少し際立ってまいりました。
それでいて、冷やのときよりもキレがより良くなったように感じました。
魚の臭みや肉の脂なんかをきれいに流してくれそうな燗酒でした。

ひやは穏やかで、燗だとパッと広がってスッと引く。
東京の地酒澤乃井は、いずれでもおいしいお酒でした。

【お酒】1059.嘉泉 特別本醸造 幻の酒 300ml [13.東京都の酒]

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田村半十郎謹醸
東京都福生市福生626

アルコール分15度以上16度未満
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合60%
内容量/300ml詰
(以上、ラベルより転記)




田村酒造場さん(会社ではなくて個人事業主(自然人商人)か?)のお酒は、かつて嘉泉のカップカセン(糖添三増酒)をいただいております。
今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の特別本醸造です。
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これまでの経験からして、特別本醸造には華やかな香りを特長とするものも少なからずあるみたいでしたので、まずは冷や(常温)でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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おお!
一口含むと、酒臭い(←ほめ言葉です)香りが鼻へと抜けていきまっせ!

うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
香りと同じく、醸し出された酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみが淡いなりに口に広がりますが、やわらかさも少しあるみたいです。
苦みや雑味はなく、それにキレもよいみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは少し感じますが、角がなくて穏やかです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
べとつかないさらっとした甘みをちょっとだけ感じます。


香り豊かな、やや淡麗で旨口のおいしいお酒でした。
淡めではあるものの、香りにも味にも酒臭さ(←くどいようですが、ほめ言葉です:以下同じ)があって飲み応えを感じます。
それでいてキレがよく、後味はスッキリしています。
それに穏やかな酸味やひかえめの甘みもあって、それらがバランスよくまとまっていると思います。



ここで、燗にしてみましたよ。
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燗にするとね、酒臭い香りがかなり豊かになってきましたよ!
というか、飲もうとして杯を鼻に近づけただけで、かなりはっきりと感じますね。
それでいて、淡さや酸味の穏やかさ、それに甘みは冷や(常温)のときのままみたいです。


酒臭いお酒の初心者にはバランスの取れた冷や(常温)を、上級者には燗を、といったところでしょうか。
ただ、燗にしたときの酒臭さには、もう少し濃いうまみを伴ったほうが、香りと味とのバランスがとれるのではないかと思いました。
もしかしたら、このお酒は常温でいただくことを目的として設計されているのかもしれません。

【お酒】855.桑乃都 吟醸 180ml [13.東京都の酒]

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有限会社小澤酒造場A
東京都八王子市八木町2-15

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合60%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた桑乃都上撰カップに引きつづき、今日も小澤酒造場さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、醸造アルコールが添加されている吟醸酒です。
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醸造アルコールの添加は、通常、もろみを搾る一~二日前に行なわれる」(※1)のだそうです。
搾った後でお酒に添加するのではなく、お酒を搾る直前の醪に添加するのですね。

そして、醸造アルコール添加には、「もろみの中の芳香物質は、酒を搾ったときに大部分が酒粕に残ってしまうのですが、アルコールはそれを酒のほうに戻してくれる。」という効果があるようです。(※2)。
それ故、特に吟醸酒については「アルコールを添加するからこそ、あのフルーティーな吟醸香が引き出されるのであり、アルコールを入れないと、絞り粕のほうにより多く香りが残ってしまう。つまり、純米タイプの吟醸酒は、吟醸香が立ちにくいということでもある。」(※3)と言われているようです。

まあでも、これはあくまでもジェネラリースピーキング、つまり一般的に言われているお話です。
ルーか!
私がかつていただいたお酒の中には、香り高い純米吟醸酒もありましたけれどね。

なお、醸造アルコールの添加については、かつてこちらでまとめております。


ということで、吟醸香の出かたに注意しながらいただいてみたいと思います。
吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんど目だたないくらいでした。
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やはり吟醸香がはっきりしています。
フルーティーな香りです。
でも、はっきりしてはいるものの、しつこくはないですね。

うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
お米のうまみが豊かです。
吟醸酒にありがちな苦みもちょっとあるみたいですが、他に雑味はありません。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
わずかに感じる程度です。


やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
吟醸香が豊かですが、しつこくなくてちょうどよい感じでした。
お米のうまみがしっかりしていますが、キレがよいので後味はスッキリしていました。
それに、酸味が食事の油っぽさや魚臭さなどを消してくれそうに思いました。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.112(2000.4 柴田書店)
(※2)大内弘造『なるほど!吟醸酒造り-杜氏さんと話す』p.38(2000.10 技報堂出版)
(※3)(※1)p.113

【お酒】854.桑乃都(くわのみやこ) 上撰 カップ [13.東京都の酒]

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有限会社小澤酒造場A
東京都八王子市八木町2-15

アルコール分15度以上16度未満
原材料名/米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




八王子市に本社を置く蔵元さんが造るお酒です。
社名のあとの“A”が気になるところです。
どこか別の場所に蔵があるのか、あるいは自醸していないのでしょうか?
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ま、そんなこと、おいしければどうでもいいんですけれどね。


ところで、“桑乃都”という酒銘について、文献では以下のように紹介されておりました。
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八王子はかつて桑都と呼ばれ、生糸の集散地で絹織業も盛んだった。酒名はそれに由来する。」(※1)

この“桑都”の意味ついて、別の文献では以下のように解説しておりました。
 山間部や丘陵地は田畑より桑の適作地であり、八王子も農村部の副業として室町期より桑が植樹されていたという。江戸中期には養蚕・製糸・絹織物の産地として全国的にも知られていた。
  安政5年(1858)に外国との通商条約が結ばれ、翌年に横浜の開港をみるが、お茶と共に生糸は重要な輸出品であり、信州・秩父・甲州を始め、各産地から横浜への足場の良い八王子が生糸の集積場となった。」(※2)

かつての八王子は、単に生糸や織物の一産地というだけではなく、横浜の港へ出荷するために、周辺各地から輸出用生糸が集められるところだったのですね。
江戸時代の開国から昭和中期くらいまで(?)は生糸は重要な輸出品だったわけですから、その集積地であった八王子はさぞや栄えていたことでしょう。
その勢いは、まさに“桑都”と呼ぶにふさわしいものだったのかもしれません。


今日は、そんな八王子の輝かしい歴史をその名にいただくこのお酒をいただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、あまり目立たないくらいでした。
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口に含んで喉を通すと、ウィスキーのような香りをわずかに感じます。

うまみはやや濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、渋みが少しはっきりしています。
しかしキレがよく、透明感すら感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさはほとんどないみたいですが、さわやかさがはっきりしています。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
べとつかない、さらっとした甘みです。

うまみがしっかりしているが透明感とさわやかさとを感じる、やや濃醇で旨口のお酒でした。
独特の香りと渋みとが、ちょっと気になるかもしれません。
それでもキレのよさとさわやかさとのおかげで、重さは和らいでいるみたいでした。



(※1)津波克明『ぶらり地酒紀行-関東の酒蔵御案内』p.44(1996.5 けやき出版)
(※2)峯成子『八王子市に残存する養蚕農家について-その1 滝山街道周辺-』p.47(東京家政学院大学紀要 第34号 p.47-66 1994.7)

【お酒】852.千代鶴 四段仕込 300ml [13.東京都の酒]

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中村酒造謹醸
東京都あきる野市牛沼63

アルコール分=15度以上16度未満
原材料名=米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




中村酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
832.833.髙尾山 普通酒&上撰本醸造 カップ飲み比べ
840.千代鶴 上撰本醸造 300ml
850.千代鶴 ツルカップ
851.千代鶴 辛口 カップ
今日いただくこのお酒は、“四段仕込”と銘打たれた普通酒です。
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四段仕込が甘口のお酒を造る技法であることは、かつてこちらの末尾でまとめております。
(“四段仕込”と言っても、四回に分けて仕込んでアルコール発酵を完成させるのではなくて、三段仕込の最後にもう一段を追加的に掛けることから、厳密には“三段仕込+α”といったところでしょうか?)

ということは、おそらくこのお酒も甘口なのでしょう。
それを確認すべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、透明でした。
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ああ、やっぱり甘いですね。
甘みがかなりはっきりしています。
でも、べとついた感じやしつこさはないですね。

うまみは淡めです。
やわらかいうまみをほんのり感じます。
それに、苦みをわずかに感じます。

酸味はややはっきりしています。
さわやかさがはっきりしていて、わずかにピリッと感じます。


淡麗甘口のお酒でした。
でも、とろみのような舌触り(糖類が添加された三増酒にありがち)はなく、さらっとしていました。
三増酒における残存糖類の甘さと、四段仕込の甘みとのちがいを確認することができてよかったと思います。

【お酒】851.千代鶴 辛口 カップ [13.東京都の酒]

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中村酒造謹醸
東京都あきる野市牛沼63

アルコール分=15度以上16度未満
原材料名=米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日の千代鶴ツルカップ(普通酒)に引き続き、今日も中村酒造さんのお酒をいただきます。
なお、中村酒造さんのお酒はこのほかに、これまでに髙尾山のカップ酒二種(普通酒と本醸造)と、千代鶴の上撰本醸造とをいただいております。


辛口と銘打たれたこのお酒ですが、このお酒もツルカップと同じく普通酒でした。
品質表示を見る限りでは、ちがいはわかりません。
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実際にいただいてみて、そのちがいを探ってみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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うまみはかなり淡めです。
やわらかいうまみをわずかに感じる程度です。
苦みがあるみたいですが、弱めです。

酸味ははっきりしています。
スーッとさわやかな酸味です。
わずかにピリッと感じます。

甘みはあるみたいですが、弱めです。
べとついた感じはないみたいです。


超淡麗スッキリ口のお酒でした。
苦みや酸味、それに甘みは、存在はわかるものの、かなり弱い感じでした。
もしかしたら、ツルカップよりも醸造アルコールの添加量と加水量とが多いのでしょうか?
クセがなくて飲みやすいとは思いますが、私としてはちょっと物足りないように思います。

【お酒】850.千代鶴 ツルカップ [13.東京都の酒]

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中村酒造謹醸
東京都あきる野市牛沼63

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、ラベルより転記)




中村酒造さんのお酒は、かつて髙尾山のカップ酒二種(普通酒と本醸造)と、千代鶴の上撰本醸造とをいただいております。
今日いただくこのお酒は、普通酒のカップ酒です。


普通酒のカップ酒ということは、もしかしたら髙尾山の普通酒カップと同じ中身でしょうか?
品質表示を見る限りでは、ちがいはなさそうです。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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うまみはかなり淡めです。
やわらかいうまみをかすかに感じる程度です。
その反面、苦みがややはっきりしています。

酸味ははっきりしています。
さわやかさが少しあって、けっこうピリッときますね。

甘みはややはっきりしています。
べとつかない甘みをほんのり感じます。


淡麗ピリやや甘口のお酒でした。
髙尾山の普通酒よりも淡く、苦みとピリピリ感とは少しはっきりしているように感じました。
もしかしたら、こちらほうが醸造アルコールの添加量が多めなのでしょうか。
でも、私の舌なんて当てになりませんから、髙尾山の普通酒と同じお酒なのかもしれません。

【お酒】840.千代鶴 上撰本醸造 300ml [13.東京都の酒]

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中村酒造謹醸
東京都あきる野市牛沼63

アルコール分=15度以上16度未満
原材料名=米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
300ml
(以上、ラベルより転記)




中村酒造さんのお酒は、かつて髙尾山の普通酒と上撰本醸造とをいただいております。
今日いただくこのお酒も、かつていただいた髙尾山と同じく、上撰であり、かつ本醸造のようです。
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品質表示も同じ内容ですので、もしかしたら中身は同じお酒なのかもしれません。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたい思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、髙尾山と同じく透明でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみとともに、香ばしさをわずかに感じます。
苦みや雑味はありません。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがちょっとありますね。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしてます。
べとつかない、さらっとした甘みです。


淡麗やや甘口のお酒でした。
これはおそらく、髙尾山の上撰本醸造の中身と同じお酒でしょう。

【お酒】837.嘉泉 カップカセン [13.東京都の酒]

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田村半十郎謹醸
東京都福生市福生626

アルコール分 15.0度以上16.0度未満
原材料名:米、米麹、醸造アルコール、糖類
国産米100%使用
180ml
(以上、フタとラベルとより転記)




嘉泉の蔵元さんについて、文献では以下のように紹介されておりました。
福生市街の西に、多摩川と玉川上水に挟まれて「嘉泉」の醸造元の田村酒造場がある。170年の歴史を誇る蔵元だ。江戸時代は代々名主総代で、現在の当主田村半十郎さんは15代目。(中略)「丁寧に造って丁寧に売る」を信条とする嘉泉には、大吟醸から普通酒まで種類が豊富。銘酒を醸すと称える酒通も多い。」(※1)

“丁寧に造って丁寧に売る”を信条とする蔵元さんが造ったこのお酒ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料は添加されていないみたいです。
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三倍増醸酒(三増酒)については、かつてこちらでまとめております。


上記の記述が正しいならば、このお酒はきっと丁寧に造られた三倍増醸酒なのでしょう。
それをたしかめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんど目立たない程度でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみをほんのりと感じます。
ですがこのお酒、苦みがはっきりしています。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさはほとんど感じないものの、さわやかさを感じます。
それに、けっこうピリっと来ますね。

甘みはややはっきりしています。
しかし、糖添三増酒ではあるものの、それほど強くはないみたいです。
それでも、糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りを少し感じますね。


淡麗ピリやや甘口のお酒でした。
淡いせいか、苦みとピリピリ感とが目立つようでした。
それでも、甘みが強くないことや、酸味料が添加されていないこともあってか、味わいにクドさはないですね。
それ故、食事とは合わせやすいと思います。


(※1)津波克明『ぶらり地酒紀行-関東の酒蔵御案内』p.26(1996.5 けやき出版)

【お酒】832.833.髙尾山 普通酒&上撰本醸造 カップ飲み比べ [13.東京都の酒]

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中村酒造 中村八郎右衛門謹醸
東京都あきる野市牛沼63
(カップの印刷事項より転記)




今日は、京王電鉄高尾山口駅の売店で入手した“髙尾山”なる銘柄のカップ酒二種を飲み比べてみたいと思います。


高尾山をその名にいただくお酒ですが、造っているのはちょっと離れたあきる野市に位置する蔵元さんでした。
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中村酒造さんは、どうやら“千代鶴”を主要銘柄としていらっしゃるようですね。
ということは、今日いただくこの“髙尾山”は、高尾山の観光客に買ってもらうことを目当てにした銘柄なのでしょうか?

このことはおそらくまちがってはいないと思いますが、手元の文献にちょっと気になる記述を見つけました。
八王子から陣場街道沿いに西走すると中島酒造場がある。林の茂る丘陵を背負った静かな環境。石高300石と小さな蔵だが、創業以来150年以上の歴史があり。現在の当主は8代目。新潟杜氏が酒を醸し、銘柄はメインの日出川のほかに高尾山、陣場山がある。」(※1)

この“中島酒造場”さんについて調べてみようと思い、東京都酒造組合のWebsiteを覗いてみたのですが、そこに掲載されていた蔵元の中に中島酒造店さんの名前はありませんでした。

ここからは私の推測ですが、“髙尾山”なる銘柄のお酒はもともとは高尾山に近い中島酒造店さんが造っていたものの、その廃業を契機としてあきる野市の中村酒造さんが銘柄を継承なさったのではないでしょうか?


こんなことを考えていてもお酒の味はわかりませんが、これもまた、お酒をいただく際の楽しみの一つかと思います。
というころで、そろそろいただいてみたいと思います。





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髙尾山 カップ(普通酒)
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)



普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、透明でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみをほんのりと感じる程度です。
ほんのわずかに苦みを感じますが、まったく気にはなりません。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさはないものの、さわやかさを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
さらっとした甘さを感じます。


淡麗やや甘口のお酒でした。
やや甘めですが、酸味のさわやかさと合っていると思います。
それに淡いせいか、クセのない味わいでした。





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髙尾山 本醸造 上撰 カップ
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
精米歩合65%
180ml詰
(以上、フタとカップとの印刷事項より転記)




こちらは本醸造の特定名称を名乗る上撰酒(旧制度下における一級酒か?)です。
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本醸造ですので、これもぬる燗でいただきます。

お酒の色は、これも透明でした。
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これもうまみは淡めです。
やはりこちらも、やわらかいうまみをほんのりと感じます。
ですが、こちらのほうは、ほんのわずかに香ばしさがあるみたいです。

酸味は普通酒よりもはっきりしています。
こっちはさわやかさとともに、すっぱさがあることがわかります。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは普通酒と同じく、ややはっきりしています。


淡麗やや甘口のお酒でした。
こっちのほうが酸味がはっきりしているので、飲み応えが少しあるようでした。
それでもきれいな味わいですので、飲みやすいと思います。


【まとめ】
共に淡麗やや甘口で、クセがなく飲みやすい味わいに仕上がっていました。
もしかしてこれは、お土産として販売することを考慮した結果でしょうか?
中村酒造店さんのお酒は主要銘柄である“千代鶴”も数種類入手しておりますので、それらをいただいた際にあらためて推測してみたいと思います。



(※1)津波克明『ぶらり地酒紀行-関東の酒蔵御案内』p.43(1996.5 けやき出版)
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