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【お酒】1133.花の井 お燗瓶 180ml [08.茨城県の酒]

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株式会社西岡本店
茨城県桜川市真壁町田6番地の1

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール 糖類
正180ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)




このお酒は蔵元さんの直営店で入手したのですが、店員さんの話によれば、昨日いただいた花の井ハナノイカップと同じ中身なのだそうです。

たしかに品質表示も同じ(糖類添加・酸味料添加なし)でした。
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値段もまったく同じでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、あれ?
花の井ハナノイカップよりも薄いような気がします。
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ああ。
やっぱり、ややすっぱやや甘口のお酒でした。
でもね、昨日いただいた花の井ハナノイカップにはクドさがありましたが、こっちでは感じませんね。

そういえば、同じお酒のはずなのに、カップ酒にあった雑味がお燗瓶では感じなかったという例は、これまでに十旭日(じゅうじあさひ)のお燗瓶カップ酒とで経験したことがありましたよ。

カップ酒とお燗瓶とでは、お酒が空気と接触している面積がちがいますね。
もしかしたら、花の井ハナノイカップで感じた着色と味わいのクドさとは、酸化に起因するものだったのでしょうか?

【お酒】1132.花の井 ハナノイカップ [08.茨城県の酒]

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株式会社西岡本店
茨城県桜川市真壁町田6番地の1

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール 糖類
正180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




西岡本店さんのお酒は、かつて正真正銘の真壁の地酒であった花の井ふるさとさくら純米吟醸酒をいただいております。
今日いただくこのお酒ですが、まことに残念ながら糖類添加の三増酒でした。
ただし、酸味料は添加されていないみたいです。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ややはっきりしておりました。
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うまみは濃くはないものの、淡くもないみたいです。
というか、ちょっとクドさを感じます。
これって、糖類の添加だけで出る味かな?
でも、キレはよいみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさがあって、鋭さも少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りを感じますが、甘ったるさはそれほどでもないみたいです。


ちょいクドすっぱやや甘口のお酒でした。
うまみはしっかりしているものの、画一的で深みを感じませんでした。
すっぱさが目立っていたのは、そのためかもしれません。

【お酒】1127.来福 純米吟醸 好適米愛山使用 300ml [08.茨城県の酒]

【2017/03/12追記】:種子親/花粉親について書いた部分を、文献の引用を追加して書き換えました。

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来福酒造株式会社
茨城県筑西市村田1626

アルコール分15度
原材料名 米・米こうじ
精米歩合 50%
原料米 兵庫県産愛山100%使用
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




 江戸時代から連綿と続く伝統に甘えず、新たな酒造りに挑戦する―。来福酒造には、そんな若い情熱があふれている。ナデシコから採取した酵母を使った吟醸酒造り。新品種の酒造好適米による試験醸造など、いずれも本県初の取り組みに率先して名乗りを挙げた。」(※1)という来福酒造さんのお酒は、三日前に来福の純米酒純米カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、愛山(あいやま)という酒造好適米を使用した純米吟醸酒です。
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愛山は、愛船117と山雄67とを両親とし、「両親品酒銘から1字ずつを採り命名。」(※2)されたのだとか。
また山雄67の両親は山田錦と雄町とであることから、愛山は「山田錦と雄町とを祖父母と」(※2)する酒米なのだそうです。

その愛山について、文献では以下のように解説されておりました。

 「愛山」は育成野帳によると、1941年に酒造米試験地で「愛船117」を種子親に、「山雄67」を花粉親に用いて交配された。翌1942年にF1個体が養成された。その後の育成経過は野帳などの資料が残っていないため不明である。1949年~1951年の福田原種圃の生産力検定試験には「愛山11号」の系統名で試験に供試されている。収量性は高いが品質がやや悪いとの理由で、1951年で試験は終了した。」(※3)

 「愛山11号」の育成試験は1951年に打ち切られたが、酒米試験地の地元である加東郡社町では一部の農家や集落で栽培が続けられてきた。「愛山」の名称は、「愛山11号」の系統名が正式名であるが、現地で「愛山」として略して呼ばれていたことによると考えられる。その後、酒米試験地では1968年に品種保存栽培に供試するため、社町山国の農家から苗を譲り受け、場内栽培を行い特性調査をしている。そして、現地からの要望もあり純系淘汰を行い、1972年には種子を増殖して現地に提供し、現地では1973年からこの種子を用いての栽培が行われるようになった。その後も隔年で酒米試験地から現地に種子が供給された。さらに1985年からは酒米試験地で原々種栽培が行われ、3年毎にみのり農業協同組合に有償で提供され、表8に示すように、現在も加東郡社町で30ha以上の作付けが行われている。「愛山」は1980年に醸造用玄米の産地品種銘柄に指定されている。」(※3)

戦前から育成が開始されていて、その育成がいったん止められてしまったにも関わらず復活し、育成から40年後になってようやく酒造好適米として認められるようになったお米だったのですね。

ところで、上記の記述には「「愛船117」を種子親に、「山雄67」を花粉親に用いて交配された。」とありました。
酒米の由来を紹介する文章では、たとえば「「山田錦」に用いた育種法は、人工交配による系統育種法である。交配は大正12年(1923)に行い、母親は「山田穂」父親は「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」である。」(※4)というように、かけ合わせた品種の母と父とを区別して紹介している記述に出会うことが少なからずありますね。
この区別は、要するに“母親=種子親”“父親=花粉親”という意味なのでしょうね。

生物学、特に植物学に詳しい御仁であればおそらく至極当然のことなのでしょうが、純然たる文系人間である私としては、目からウロコが落ちるがごとくの発見でしたよ、


ひとつおりこうになったところで、そろそろいただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
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吟醸香ありますね。
けっこうはっきりしていますが、キツさはないみたいです。
花っぽいかおりですが、もしかしたらこのお酒にも花酵母が使われているのでしょうか?

うまみはやや淡めです。
お米のうまみを穏やかに感じます。
山田錦ほどではないものの、少し広がりがあるみたいです。
苦みや雑味はまったくありませんが、キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
しかしゼロではなく、わずかに存在することがわかります。


吟香とお米のうまみとを酸味が引き締め、かすかな甘みがコクを添える、やや淡麗でやや辛口のおいしいお酒でした。
香りははっきりしているもののキツくはないことから、食事とも合わせやすいと思います。
それに吟醸酒だけあって苦みや雑味がまったくなく、上品な味わいに仕上がっておりましたが、きっとこの点が吟味して醸造された成果なのでしょう。
おいしいお酒ですが、私としては、純米酒の深みのある味わいのほうが好みでした。


(※1)『茨城の酒と蔵』p.136(2002.10 茨城新聞社)
(※2)副島顕子『酒米ハンドブック』p.6(2011.7 文一総合出版)
(※3)池上勝『酒米試験地の設立と初期品種系統「兵庫雄町」,「山雄67号」および「愛山」の育成経過』p.40(兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告〔農業編〕第54号 p.33-41 2006.3)
(※4)兵庫酒米研究グループ編著『山田錦物語 人と風土が育てた日本一の酒米』p.45(2010.4 神戸新聞総合出版センター)

【お酒】1124.来福 純米酒 純米カップ [08.茨城県の酒]

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来福酒造株式会社
茨城県筑西市村田1626

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 60%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




“来福”というお酒は、茨城県のお酒の中でも比較的有名な銘柄ではないでしょうか?
これは私の感想ですが、雑誌の日本酒特集でもよく紹介されているようですし、居酒屋でも見かけることが少なからずあるように思います。

そんな来福酒造さんの由来と酒銘とについて、文献には以下のように記されておりました。
 江戸時代中期の1716(享保元)年に現在地で創業。一族はもともと近江(現滋賀県)の出身で、8代目までは日野を本拠としていた。社名・主銘柄の「来福」は、「福や来む 笑う上戸の 門の松」という俳句からとったもので、創業当初からのものという。

そういえば、筑西市の隣の桜川市に蔵を置く村井醸造さん(公明)も、たしか近江国に由来する蔵元さんでしたよ。
もしかしたら、両社にはなにか関係があるのでしょうか?


話のネタが尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ややはっきりした黄色でした。
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一口含んでみて、まず酸味を感じました。
けっこうはっきりしています。
すっぱさがやや強めですが、角がなく、それに深みを感じました。
刺激やピリピリ感はありません。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、お米のうまみをちょっと感じます。
香ばしさもちょっとだけあるようです。
苦みや雑味はありませんが、キレはそれほどでもないみたいです。

甘みはややひかえめです。
かなりさらっとした甘みをわずかに感じる程度です。


深みのある酸味が効いている、深旨やや辛口のおいしいお酒でした。
これは酸味の深みを味わうお酒でしょう。
すっぱさがちょっとはっきりしているものの、角がなく、しかも苦みや雑味がなくてきれいな味わいだと思います。
ただ、燗が冷めるにつれて酸味に角が少し出てきたみたいでした。

これ、うまいね。
あたしゃこういう味、大好きですわ。

(※1)『茨城の酒と蔵』p.139(2002.10 茨城新聞社)

【お酒】1121.こうめいカップ [08.茨城県の酒]

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村井醸造株式会社
茨城県桜川市真壁町真壁72

アルコール分 15度
原材料名 米(国産) 米こうじ(国産米) 醸造アルコール 糖類
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた公明(コーメー)のお燗瓶に引き続き、今日も村井醸造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのカップ酒は、お燗瓶の“公明(コーメー)”とは異なって、ひらがな表記の“こうめい”でした。
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“米 こめ こうめい”って、なんか米米クラブみたい。
KOME WAR!
KOMEKOME WAR!
オマエただそれが言いたかっただけだろ!


でもね、やっぱり残念ながらこのお酒も、コーメーと同じ糖類添加の三増酒でした。
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ということは、中身は同じお酒なのでしょうか?
それをたしかめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。

普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。


お酒の色は、やっぱりかすかに着いていることがわかる程度でした。
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ああ、やっぱり。
ズバリ同じ中身でしょう!(←丸尾君で)
ちょい苦ちょいすっぱやや甘口のお酒でした。

でもね、なんとなくこっちのほうがちょっと濃いような気もするんだな。
まあでも、それはきっと個体差でしょう。
じゃなくてオマエの舌がおかしいからじゃないのか。

【お酒】1120.公明(コーメー) お燗瓶 [08.茨城県の酒]

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村井醸造株式会社
茨城県桜川市真壁町真壁72

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類
アルコール度数/15度
正180ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)




江戸時代前期の延宝年間(1673~80年)に、現在地で創業したと伝えられる。初代は近江(現滋賀県)の出身。この地は、江戸時代に笠間藩の陣屋があり、商業地として栄えた。」(※1)という村井酒造さん。

その公明(コーメー)という酒銘について、文献に以下の記述を見つけました。
 村井社長によると、もともとは『公明正宗』という銘柄を使用していたが、戦後から現在の『公明』とした。公明の命名にはいくつかの由来があり、一つはつつましく清廉潔白に生きたいという願いを込めた「公明正大」からの引用。そして、公明(コーメー)は『米(コメ)』に通じるとして名付けたと伝えられているという。」(※2)


そんな米に通じるという公明ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
ただし、酸味料は添加されていないみたいです。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや淡めです。
酒臭さ(←ほめ言葉です)はかすかに感じますが、いささか画一的な味わいにも思います。
軽い苦みもややはっきりしています。
しかしキレはよいみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、それに鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
とろみのような舌触りは少しあるものの、べとついた感じはしませんね。


やや淡麗でちょい苦ちょいすっぱやや甘口のお酒でした。
軽い苦みやとろみのような舌触りはあるものの、クドくはないせいか、飲みにくさはないと思いました。
でもやはり三増酒だからでしょうか、うまみに深みを感じることはできませんでした。

(※1)『茨城の酒と蔵』p.131(2002.10 茨城新聞社)
(※2)(※1)p.129-130

【お酒】1118.上撰 十大 ミニカップジューダイ [08.茨城県の酒]

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青木酒造株式会社
茨城県古河市本町2-15-11

原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml
(以上、フタとカップとの印刷事項より転記)
(米の産地表示なし)




昨日いただいた御慶事ミニカップゴケイジに引き続き、今日も青木酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、“十大”と銘打たれ、上撰の小印が付けられた普通酒です。
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十大という酒銘については、文献に以下の記述がありました。
もう一つの「十大」は、6代目が酒の品質では「十大メーカー」であるという自負と、紙に書いて裏からも十大と読め「商いには表裏がない」ということから名付けた。」(※1)

御慶事には小印が付けられていなかったことから推察するに、御慶事は佳撰クラス(二級酒相当)のお酒なのでしょうか?
ということは、青木酒造さんでは上撰と佳撰とで酒銘が異なるわけですね。


カップには、こんな絵が描かれておりました。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はそれほど目立ちませんが、御慶事よりははっきりしているようでした。
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うまみはやや濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じます。
香ばしさと軽い苦みともかすかにあるみたいです。
ですがキレがよく、しかも透明感を感じます。

酸味はややひかえめです。
さわやかさを少し感じる程度です。
すっぱさはほとんど感じません。
ですが、ほんのかすかにピリッと感じるようです。

甘みはややはっきりしています。
とろみのような舌触りをちょっとだけ感じます。


うまみがはっきりしているもののキレのよい、やや濃醇でやや甘口のお酒でした。
御慶事よりも濃いめですね。
これはあくまでも私の推測ですが、キレがよくて透明感があることから推察するに、しっかりと造ったお酒を多めのアルコールでのばしているのではないでしょうか。
でも、けっして雑な造りではないようでした。

(※1)『茨城の酒と蔵』p.163(2002.10 茨城新聞社)

【お酒】1117.御慶事 ミニカップゴケイジ [08.茨城県の酒]

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青木酒造株式会社
茨城県古河市本町二丁目15-11

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 16度
180ml詰
(以上、フタとカップとの印刷事項より転記)




dancyuの今月号(2017年3月号)を読んでいたところ、青木酒造さんが紹介されていることを見つけました。
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それによれば、会津若松で修行した杜氏さんを含む3名(4名?)で酒造りをしているものの、全国新酒鑑評会では3年連続で金賞を射止めるなど、他にも数々の栄誉を獲得しているという実力派なのだとか。

そういえば、昨年末に青木酒造さんを訪れてお酒を入手していたことを思い出し、今回いただいてみることにいたしました。


このお酒の酒銘ですが、“御慶事”と書いて、“ごけいじ”と読むのだとか。
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なんでも、「主銘柄の「御慶事(ごけいじ)」は、3代目が大正天皇ご成婚の折、皇室の繁栄と日本の国のますますの隆盛の願いを込めて、「最高のよろこびこと」という意味で命名し、商標登録している。」(※1)のだとか。
戦前から続く銘柄なのですね。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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うまみは淡めです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをかすかに感じる程度です。
香ばしさもあるみたいですが、これもほんのかすかです。
切れはよく、しかも透明感を感じます。
苦みや雑味はありません。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱いなりに鋭さがちょっとだけあるみたいです。
さわやかさも少しありますが、これはアルコール由来でしょうか。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
かなりさらっとした甘みをほんのりと感じます。


キレよく透明感のある、淡麗やや甘口のお酒でした。
これは私の推測ですが、この透明感は、アルコールの添加量が多めであることに由来するのではないでしょうか?
こういう透明感があるお酒にはもとの味が雑なもの(のように思われるもの)が少なからずありましたが、このお酒に関してはそういった感じはなく、むしろ丁寧に造ってあるのではないかと思いました。

冒頭で言及したdancyuでは、青木酒造さんの杜氏さんが目指すお酒の味について「「飲んでいる人がやわらかい表情になる酒ですね」という、禅問答のような答えが返ってきた。味で表現するなら、穏やかで、澄んだ明るさがあって、さらりと力みのない酒ということになるだろうか。」(※2)と書かれておりましたが、さもありなんといったところでしょうか。

(※1)『茨城の酒と蔵』p.163(2002.10 茨城新聞社)
(※2)dancyu 2017年3月号 p.78(堀越典子『杜氏として生きる。』p.76-79中)(プレジデント社)

【お酒】1115.男女川(みなのがわ) 純米吟醸 300ml [08.茨城県の酒]

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稲葉酒造場
茨城県つくば市沼田1485番地

原材料…米(国産)・米麹(国産米)・筑波山の湧き水
精米歩合50%(酒造好適米100%使用)
アルコール分…15度
容量…300ml
(以上、ラベルより転記)




筑波山の麓に蔵を置く蔵元さんのお酒です。
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このお酒ですが、“男女川“と書いて、“みなのがわ”と読むそうです。
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この酒銘について、文献には以下のような記述がありました。
 「つくばねの 峰より落つる男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」(万葉集・陽成院作)。男女川(みなのがわ)は筑波山中を流れる小さな川だが、古歌の枕詞としてたびたび引用されてきた。そんな由緒ある川の名を主銘柄とする老舗蔵(中略)伝統の造り「袋づり」で手間を掛けて醸された純米吟醸酒の評判は上々という。」(※1)

袋吊りは造りではなくて搾りだろ!というツッコミは止めておきまして(やってんじゃないか!)、きょういただくこのお酒も純米吟醸酒ですが、はたしてこれも上々のお味なのでしょうか?

純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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こりゃすっぱいな!
最初に酸味を感じました。
すっぱさがはっきりしていて、耳の下辺りを突いてくるようです。
でも、酸味自体に深みもあるみたいです。
刺激やピリピリ感はありません。

吟醸香はかすかにあるみたいです。
フルーティーな香りをほんの少しだけ感じます。
それよりも、酒臭い(←ほめ言葉です)香りのほうがはっきりしているようです。

うまみはやや淡めです。
米のうまみのようですが、添加されたような(あくまでも感想です)均一感もちょっとだけあるみたいです。
また、吟醸酒らしい軽い苦みも少しだけ感じます。

甘みはひかえめです。
かなりさらっとした甘みをほんのちょっとだけ感じます。


酸味が効いた、すっぱ辛口のお酒でした。
吟醸造りのお酒にしては香りが酒臭くて(←あくまでもほめ言葉です)、しかもけっこうすっぱく感じました。
それに、うまみがこの酸味に隠されているように思いました。
これはあっさりした食べ物よりも、むしろ脂っぽい食べ物のほうが合うのではないでしょうか。

そういえば、私が大学生だった頃、大学の近くにあった食堂に“豚筑波焼”なる濃いめに味付けされた肉野菜炒めのような料理があったのですが、そういう食べ物には合うのではないかと思いました。

(※1)『茨城の酒と蔵』p.140(2002.10 茨城新聞社)

【お酒】1100.常陸花霞 カップ [08.茨城県の酒]

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野村醸造株式会社
茨城県常総市本石下2052

アルコール度15度以上16度未満
原材料 米・米麹・醸造アルコール
茨城産千代錦70%精米
茨城ひたち酵母
筑波山系「岩内湧水」使用
日本酒度+4
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




おとといいただいた純米吟醸の筑波鷺カップに引き続き、今日も野村醸造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒には特定名称が付されておりませんでしたが、純米吟醸と同じく純茨城産のお酒なのだとか。
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普通酒ですのでいつもならばぬる燗でいただくところですが、純米吟醸と味を比較するために、今日は冷や(常温)でいただいてみようと思います。

お酒の色は、ちょっと着いている程度でした。
それでも、純米吟醸よりははっきりしているようです。
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うまみは淡めです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをかすかに感じる程度です。
軽い渋みがほんのかすかにあるみたいですが、かなりきれいで澄んだ感じです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはかなり弱めですが、それでも鋭さがありますね。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
ラベルには辛口と書かれておりましたが、私には甘みが少しあるように感じました。
でもけっしてべとつかない、かなりさらっとした甘みです。


淡めできれいな味わいの、淡麗中口のお酒でした。
とてもすっきりしていますね。
ただ、純米吟醸よりも酸味がちょっとあるので、こっちのほうが飲み応えがあるみたいでした。
もしかしたら、燗でもいけるのではないでしょうか。
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