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【お酒】1161.國光(コクコー) 無沪過純米大吟醸50 中汲み 180ml [07.福島県の酒]

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小原酒造株式会社
福島県喜多方市字南町2846

アルコール分 15度
精米歩合50%
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
180ml
(以上、ラベルより転記)




お酒にモーツァルトの曲を聴かせながら仕込んでいるという小原酒造さんのお酒は、かつて特別純米酒の蔵粋(クラシック)カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は純米大吟醸でしたが、このお酒もモーツァルトの曲を聴かせて仕込んである旨が添付の書面で紹介されておりました。
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私は、お酒に音楽を聴かせながら仕込むことの効果や当否について論じることができるだけの知識を持ち合わせておりませんので、この件についてはこれ以上は触れません。


このお酒ですが、ラベルには“無沪過”で、かつ“中汲み”である旨が表示されておりました。
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このうち、“無沪過”については、かつてこちらで賛成反対双方の意見を紹介しておりますので、ご参照下さい。

では、“中汲み”とは、いったいどういう意味を示す言葉なのでしょうか?

この“中汲み”は、醪を搾る(酒粕を分離する)際に出てくるお酒のうち、搾り作業の中盤段階で出てくるお酒のことを示す言葉でしょう。
(なお、“中汲み”という言葉は、にごり酒、すなわち「清酒と滓の中間の濁った部分」(※1)という意味でも使用されるようですが、添付の書面にあるように、このお酒については前者の意味で用いられているものと推察いたします。)
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すなわち、「しぼりたてのお酒でも最初の部分が「あらばしり」で、真中の部分は「中汲み」「中取り」と称し、最後のところは「責め」」(※2)称するようですが、“あらばしり”が「まだ香りや味が若く、荒々しい面がある。だが新酒特有の華やいだ香味にあふれた酒であるといえる。」(※3)のに対して、”責め”は「醪の最後に残ったところを、圧力をかけてしぼり切るために、このようにいわれる。だが、こちらは味に粗さがあり、柔らかさに欠ける傾向があって、単独で製品化されることは少ない。」(※3)そうです。

一方、“中汲み”・“中取り”は、「こちらは「あらばしり」に比べると口当たりもなめらかで、たっぷりとした香味を湛え、より芳醇な味わいがある。」(※3)とのこと。
また、「品質は最も優れ、特別な酒はこの部分を別にして貯蔵する。」(※4)そうですので、まさに(純米)大吟醸として世に出すお酒に仕上げるにはふさわしい部分なのでしょう。


それでは、そろそろいただいてみたいと思います。
純米大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

無濾過であるはずですが、お酒の色はかすかに着いていることがわかる程度でした。
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これは香りが豊かですね。
盃に注いだだけで、フルーティーな吟醸香が漂ってまいりましたよ。
でも、香りにクドさはないですね。

うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
米のうまみがとても豊かで、うまみに幅がありますね。
それでいて、苦みや雑味、それにクドさはまったく感じません。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、少し鋭いみたいです。
でも、それ以上に酸味に深みを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは意外にもややはっきりしています。
べとついた感じはないものの、厚みのある甘みです。


香りと米のうまみとが豊かで、深みのある酸味が効いている、やや濃醇で旨やや甘口のおいしいお酒でした。
濃いめの味わいでしかも無濾過なのに、雑味やクドさがまったくないところは、まさに「吟味して製造した清酒」(※5)のうち「固有の香味及び色沢が特に良好なもの」(※6)である(純米)大吟醸たる所以でしょうか。
大吟醸にしては酸味がハッキリしているように感じましたが、それが深みをうまく出しているようでした。

これはまちがいなく、純米大吟醸を名乗るにふさわしいお酒でしょう。
もしかしてこの味わいこそが、モーツァルトを聴かせて仕込んだ成果なのでしょうか?


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.187(2000.4 柴田書店)
(※2)松崎晴雄『日本酒のテキスト 1 香りや味わいとその造り方』p.54(2001.8 同友館)
(※3)松崎晴雄『日本酒をまるごと楽しむ!』p.45(2007.1 新風舎)
(※4)篠田次郎『日本酒ことば入門』p.185(2008.7 無明舎出版)
(※5)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1
(※6)同2(2)

【お酒】1157.榮川 生貯蔵酒 アルミ缶 [07.福島県の酒]

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榮川酒造株式会社
福島県耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11

原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール分17度
180ml詰
(以上、缶の印刷事項より転記)




榮川(エイセン)酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
榮川 エイセンカップ 特醸酒
 (2回目はこちら
榮川 純米酒 にごり カップ
榮川 本醸造 ぎょく 300ml
榮川 純米酒 300ml
榮川 純米酒 AIZUのお酒 アルミ缶
榮川 辛口 300ml
今日いただくこのお酒は、普通酒の生貯蔵酒です。

会津へは、私はこれまでに少なからず訪れておりまして、会津若松市内のスーパーを潰していたつもりでした。
しかし、このお酒には今月に会津へ訪れた際に初めて出会いましたよ。


普通酒でアルコール分17度ということは、加水はしているもののその量を少なめにしているということでしょうか?
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また、缶に印刷されていた能書きには、“力強い味わいと生貯蔵酒ならではの新鮮さとあわせ持ったお酒です。”とありました。
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生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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生貯蔵酒らしいフレッシュな風味はありますが、しつこさはないですね。
また、アルコール香がちょっとあるみたいです。

うまみはやや濃いめです。
お米のうまみがしっかりしています。
また、香ばしさがちょっとありますね。
苦みや雑味はなく、キレはよいみたいです。

酸味はひかえめです。
ほんの少しだけ感じる程度です。
刺激やピリピリ感はまったくありません。

甘みはややひかえめです。
でもゼロではなく、かなりさらっとした甘みがちょっとだけあって、コクを添えています。


クセがなくて飲みやすいものの、うまみがしっかりしている、やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
たしかに“力強い味わいと生貯蔵酒ならではの新鮮さとあわせ持ったお酒”でした。
また、安い生貯蔵酒にありがちな風味のクドさや甘ダレがなくて、飲みやすく仕上がっていると思います。

これも列車の中で車窓を眺めながらいただきたいお酒でしたよ。

【お酒】1149.穏(おだやか) 純米吟醸 180ml [07.福島県の酒]

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有限会社仁井田本家
福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地

精米歩合60%
原材料名 米・米麹
原料米は国産100%
アルコール分15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




仁井田本家さんのお酒は、かつて精米歩合85%の穏(おだやか)純米酒180ml瓶をいただいております。
今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の純米吟醸酒です。
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純米酒と純米吟醸酒とのちがいは、「吟味して製造した清酒」(※1)であるか否か、すなわち、「精米歩合60%以下に精米した白米を使用し、低温でゆっくり発酵させ、かす歩合を高くしたもの等いわゆる吟醸造りにより製造した清酒」(※2)であるか否かでしょう。
しかしこの「吟味して製造した」や「いわゆる吟醸造りにより製造した」の意味は明確に定められておりません。

私はかつて、吟醸酒については造りの成果に着目し、「吟醸酒を味わうときは、蔵元さんが吟味して製造した成果がそのお酒にどう表現されているのかを感じとってみましょう。」と提案したことがありました。
私のこの考え方は今日においても変わっておりませんので、今回も成果に着目して味わいたいと思います。


ところで、このお酒のラベルには、「自然米全量使用」と表示されております。
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仁井田本家は2011年の創業300年を機に、酒造りを自然米100%、純米100%にシフトチェンジ。」(※3)したそうですが、蔵元さんのWebsiteによれば、この自然米とは「良い米と良い水が「身体にいいお酒を造る」原点」との考え方の下に「自社田や契約農家で栽培しているお米は、農薬・化学肥料を一切使用せず、細やかに決められたルールの下に栽培されています。」とのことでした。


また、この“穏”は、「五味の調和する、万能選手」(※3)で、「甘・辛・酸・苦・渋の五味がバランスよく調和した酒はどんな料理にも合い、幅広い温度帯で楽しめる。」(※3)のだとか。

「五味の調和する、万能選手」の味わいとは、いったいどのようなものなのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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吟醸香はありますが、かなり弱めですね。
フルーティーな香りをほんのかすかに感じます。

うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
米のうまみはあまりはっきりはしてはいないものの、分厚さを感じます。
吟醸酒らしい苦みはありますが、これもほんのかすかです。
でも、雑味はまったく感じませんね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさに少しだけ鋭さを感じますが、それよりも深みを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
かなり穏やかで、けっしてべとつかない、さらっとした甘みです。


厚みのあるうまみと深みのある酸味とを、甘みやわずかな苦みが引き立てる、やや濃醇で旨口のおいしいお酒でした。
確かにこれは五味の調和したお酒ですね。
それに、深みを感じるものの、クセやクドさがまったくありませんでした。
まさにこの点が、吟味して製造された成果なのでしょう。

郡山のお酒では、雪小町の純米吟醸原酒がおいしいお酒でしたが、このお酒も然りでした。


(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1
(※2)酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達86条の6 酒類の表示の基準2(2)イ(ハ)
(※3)pen 2017年3月1日号(No.423) p.48(CCCメディアハウス)

【お酒】1148.花泉 本醸造カップ 福島県只見町「雪国の温もりに」 [07.福島県の酒]

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花泉酒造合名会社
福島県南会津郡南会津町界字中田467

原材料名/米(会津産)・米麹(会津産米)・醸造アルコール
精米歩合/65%
アルコール分/15度
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




このカップ酒ですが、どうやら冬期限定ラベルのようですね。
この絵は、JR只見線只見駅の風景を描いたものでしょうか。
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限定ラベルであることと品質表示の内容とから判断するに、中身はおそらく、かつていただいた瑞祥花泉本醸造カップと同じお酒でしょう。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、わずかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや淡めです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをほんのりと感じます。
香ばしさもかすかにあるみたいです。
ですがこのお酒、苦みが少しはっきりしていて、強くはないものの角を感じます。
キレはよいみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさに鋭さを少し感じるものの、弱めなので気にはならない程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
さらっとした甘みをちょっとだけ感じます。


やや淡麗でちょい苦やや辛口のお酒でした。
強くはないものの、苦みが目立つようでした。
この苦みはね、たしかに覚えがありますよ。
でもきっと、これが地元の食べ物と合うのでしょう。
それにやや淡めではあるものの、薄っぺらくはないので飲み応えはあると思います。

ああ、
また会津に行きたくなってきたなぁ。

【お酒】1109.雪小町 大吟醸 美山錦造り 300ml [07.福島県の酒]

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有限会社渡辺酒造本店
福島県郡山市西田町三町目字桜内10

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 50%
原料米 美山錦【使用割合100%】
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




渡辺酒造本店さんのお酒は、かつて雪小町の純米酒と、雪小町の純米吟醸原酒とをいただいております。
(郡山の食堂では、雪小町の普通酒をいただきました。)
今日いただくこのお酒は、美山錦を100%使用したという、満を持しての大吟醸です。
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大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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吟醸香はありますね。
花っぽい香りです。
でもね、大吟醸にしてはそれほど強くはないみたいです。

最初に酸味を感じました。
大吟醸にしてははっきりしているほうだと思います。
すっぱさが強くはないものの、鋭さがありますね。
刺激やピリピリ感はありません。

うまみは淡めです。
でも、淡いなりに米のうまみがしっかりしています。
広がりはないものの、うまみが舌をピンと突いてくる感じです。

甘みはひかえめです。
かすかに感じる程度です。


酸味が効いていてさっぱりした、淡麗辛口のお酒でした。
苦みや雑味がなくてきれいな味わいなところが、吟味して製造した成果でしょうか。
でも、大吟醸にしては酸味がしっかりしているところが意外でした。
そういえば、程度の差こそあれ、この酸味は雪小町の純米酒をいただいた際に感じたものに似ていました。
この酸味と、美山錦らしいスッキリしたうまみとで、かなりさっぱりした味わいに仕上がっているようでした。

でも私としては、しっかりした味わいの雪小町純米吟醸原酒のほうが好みですわ。

【お酒】1102.會津 あらばしり 吟醸生酒 300ml [07.福島県の酒]

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会津酒造株式会社
福島県南会津郡南会津町永田字穴沢603

原材料/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合/50%
アルコール分/15度
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




会津酒造さんのお酒は、このブログの草創期に普通酒の金紋會津カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、“あらばしり”と銘打たれた吟醸生酒です。
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“あらばしり”の意味について、文献には以下のような記述がありました。

 「荒走り」とは、熟成を終えたもろみを搾り始めた時、最初に出てくる白く濁った酒のことである。「しぼりたて」などとも呼ぶ。
 まず、もろみを詰めた酒袋を槽に並べて積み重ねる。この時、槽の垂れ口から最初に出てくる酒は、袋詰めのときに漏れたりしたもろみの粒子が含まれていて白く濁っているが、これが「荒走り」である。荒走りは別の桶に取っておくが、これをそのまま製品化しない場合は、もう一度搾り直したりする。」(※1)

 そのほか「あらばしり」という表示もよく見かけますが、これは厳密に言えば搾り出てくる酒の順序を指す言葉です。しぼりたての酒でも最初の部分が「あらばしり」で、真中の部分は「中汲み」「中取り」と称し、最後のところは「責め」といっています。香りが華々しく味も荒々しいのが「あらばしり」の特徴で、しぼりたて特有の新鮮な香味が堪能できます。もっともしぼりたての酒を「あらばしり」として出荷しているメーカーもあり、(以下略)」(※2)


果たしてこのお酒は、上記の記述にあったようなあらばしりの特徴を備えたお酒なのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
吟醸酒ですし、生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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吟醸香はほとんど感じませんね。
フレッシュな風味はやっぱり豊かですが、クドさはないですね。

うまみはやや濃いめです。
お米のうまみがしっかりしています。
軽い苦みがほんのわずかにありますが、気にはなりません。
キレはよいようで、これはアル添の効果でしょうか?

酸味はややひかえめです。
すっぱさに鋭さはないみたいですが、それでもその存在ははっきりしています。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
けっしてべとつかない、さらっとした甘みです。


フレッシュな風味と米のうまみとを、軽い苦みとややひかえめの酸味とが整えて、甘みがコクを添える、やや濃醇で爽快やや甘口のおいしいお酒でした。
フレッシュさにクドさがなくて、ちょうどよい感じでした。
それにうまみが豊かで、飲み応えもありました。
軽い苦みとひかえめの酸味とは、もしかしてあらばしりの荒々しさなのでしょうか?

あー、また会津へ行って一杯やりたくなってきましたよ。
来月から春の青春18きっぷシーズンが始まりますが、今回は会津を目指そうかな。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.170-171(2000.4 柴田書店)
(※2)松崎晴雄『日本酒のテキスト 1 香りや味わいとその造り方』p.54(2001.8 同友館)

【お酒】974.會津錦 カップ [07.福島県の酒]

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合資会社會津錦
福島県喜多方市高郷町西羽賀字西羽賀2524

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米・米麹・醸造アルコール・糖類・酸味料
国産米100%使用
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




古風な感じのラベルに惹かれて入手したこのお酒ですが、誠に残念ながら、糖類も酸味料もフル添加の三増酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少しはっきりしておりました。
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うまみはやや濃いめです。
強くはないものの、やっぱりクドさをちょっと感じます。
ですが、キレはそこそこあるみたいです。
苦みや雑味はないですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさをほんの少し感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはやっぱりはっきりしています。
糖添三増酒にありがちな、ちょっとべとついていて、とろみのような舌触りを感じます。


やや濃醇で甘口のお酒でした。
酸味料に由来すると思われるクドさはありましたが、キレのよさがそれを抑えてくれているようです。
このキレは、多めのアル添に由来するのではないかと思います。
増量策の短所を、増量策に由来する技法で補っているということでしょうか?
でもやっぱり、残存糖類のものと思われる甘みは隠せないみたいですね。

【お酒】973.大〇(ダイマル) カップ [07.福島県の酒]

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曙酒造合資会社
福島県河沼郡会津坂下町字戌亥乙2

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml詰




このお酒の酒銘ですが、“大〇”と書いて“ダイマル”と読むそうです。
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会津坂下町の曙酒造さんは、“天明”の銘柄で広く知られている蔵元さんです。
この大〇は、地元で飲まれている普通酒なのでしょうか?


このお酒のラベルには、“もち米使用四段仕込み”と書かれております。
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ということはおそらく、米、麹、それに酒母を三段で仕込んで発酵させたのち、搾る直前にもち米だけを追加的に仕込んで、甘口に仕上げているのでしょうね。
四段仕込みの意味と、それが甘口のお酒を造るための技法であるということは、かつてこちらの末尾で紹介しておりますのでご参照ください。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いているのがわかる程度でした。
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うまみはやや濃いめで、かなりしっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが口の中に広がります。
それに、軽いけれども厚みのある苦みを感じます。
それでいてキレがよく、パッと広がってスッと引いていきます。
熟成感や香ばしさはありません。

酸味ははっきりしています。
ちょいピリで、強くはないものの鋭さのあるすっぱさを感じます。

甘みはややはっきりしています。
ですが、前には出てこない感じです。
とてもさらとしたべとつかない甘みです。


酒臭くて(←あくまでもほめ言葉です)軽い苦みと酸味とが効いた、やや濃醇で旨やや甘口のおいしいお酒でした。
酒臭くて(←くどいようですが、ほめ言葉です)、酸味が鋭く、しかも軽い苦みを感じました。
それ故決して飲みやすくはなく、かなり飲み応えのある味わいでした。
一方で、べとつかない甘みが、コクとまろやかさとを添えているようでした。
こういうしっかりした味わいのお酒、私は好きです。

【お酒】870.榮川 辛口 300ml [07.福島県の酒]

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榮川酒造株式会社
福島県耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11

精米歩合 70%
アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
会津産米100%使用
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




“東北に酒あり”の謳い文句でお馴染みの榮川酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
榮川 エイセンカップ 特醸酒
榮川 純米酒 にごり カップ
榮川 本醸造 ぎょく 300ml
榮川 純米酒 300ml
榮川 純米酒 AIZUのお酒 アルミ缶
今日いただくこのお酒は、“辛口”と銘打たれた普通酒です。
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精米歩合の表示は本醸造の基準を満たしておりますが、本醸造を名乗るために満たすべき基準は精米歩合だけではありません。
辛口という酒銘から察するに、醸造アルコールの添加量が本醸造の基準を満たさないのではないでしょうか?


それにしても、榮川酒造さんのお酒には辛口のものが多いように思います。
それなのに、わざわざ“辛口”を名乗るお酒を出すなんて、いったいどんだけ辛口なのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほんのわずかにわかる程度でした。
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うまみはやや淡めですが、けっこうしっかりしていますよ。
お米のうまみをはっきりと感じとることができますし、うまみ自体に厚みがあります。
それでいて、苦みや雑味はありません。

酸味はややひかえめです。
すっぱさとさわやかさとをちょっと感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

辛口を名乗るだけあって、甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいですが、でもゼロではないと思います。


淡めだがしっかりした味わいの、やや淡麗で旨辛口のおいしいお酒でした。
甘みが少ないせいかややドライな口当たりですが、うまみがしっかりしているので物足りなさはないですね。
これまでの経験からして、世の中にはピリピリや薄味を“辛口”の名でごまかしているようなお酒が少なからずあったと思います。
しかし、今日いただいたこの“辛口”こそ、うまみをきちんと出しつつも甘みを抑えた、本当の“辛口=甘くないお酒”ではないでしょうか。
さすが、“東北に酒あり”の榮川酒造さんですね。

【お酒】862.廣戸川 にごり酒 300ml [07.福島県の酒]

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松崎酒造店 松崎岩男
福島県岩瀬郡天栄村大字下松本字要谷47の1

原材料名/米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール度数17度
300ml
(以上、ラベルより転記)




松崎酒造店さんのお酒は、かつて廣戸川のカップ酒(普通酒)をいただいております。
今日いただくこのお酒は、普通酒のにごり酒です。
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アルコール度数が17度とやや高めなのは、添加された醸造アルコールの量が多めだからでしょうか?
それとも、加水量が少なめなのでしょうか?

オリの量は、全体の1~2割程度といったところでしょうか。
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にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかに象牙色がかっているようでした。
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口当たりはとろみがそれほどなく、さらっとしています。
オリのざらつきがわずかにあるみたいですが、気にはならない程度です。
ただ、アルコールの香りがちょっとはっきりしていますね。

うまみは濃くはないですね。
にごり酒らしいお米のうまみをおだやかに感じます。
クドさはなく、にごり酒にしてはキレもよいと思います。
苦みや雑味はありません。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはほとんどなく、さわやかさを少し感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


にごり酒にしてはさっぱりしていてのみやすい、辛口のおいしいお酒でした。
アルコールの香りが少しあるものの、クドさや雑味がなくて飲みやすいと思います。
にごり酒にしては軽快で、スイスイといけてしまいます。
純米酒好きの御仁にはいささか物足りないかもしれませんが、これはこれで、にごり酒の風味を残しつつ口当たりのよさをうまく出していると思います。
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