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【お酒】1047.髙清水 酒乃国 純米酒 300ml [05.秋田県の酒]

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秋田酒類製造株式会社
秋田市川元むつみ町4番12号

アルコール分/15度以上16度未満
原材料名/米(国産)米麹(国産米)
精米歩合/麹米60%・掛米65%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた高清水の精撰(普通酒)にひきつづき、今日も秋田酒類製造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、純米酒です。
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精米歩合は精撰と同じですね。
それに、燗よりも冷やして飲めと指示されておりますね。


ということで、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、お酒にはほんのかすかに色が着いておりました。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみそのものでしょう。
淡いものの、うまみに厚みを感じます。
苦みや雑味はなく、キレもよいみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさはありますが、鋭さはなくて穏やかです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
かなりさらっとした感じの甘みです。


淡麗やや甘口のおいしいお酒でした。
精撰と同じくらい淡くてきれいな味わいですが、こちらのほうがうまみに厚みがあるみたいでした。
それに、酸味に鋭さがなくて穏やかでした。



ここで、燗にしてみましたよ。
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燗にすると、酸味が少しはっきりして、さわやかさが出てきました。
それに甘みが少しだけ引っ込んだ感じがします。
そのせいか、かなりスッキリした味わいになりましたよ。

やわらかいうまみを味わいたければ冷やして、
スッキリいただきたければ燗で、
といったところでしょうか。

【お酒】1046.髙清水 精撰 300ml [05.秋田県の酒]

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秋田酒類製造株式会社
秋田市川元むつみ町4番12号

精米歩合 麹米60% 掛米65%
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




髙清水は、秋田のお酒の中でも比較的広く出回っている銘柄ではないでしょうか。
スーパーでもよく見かけますし、それに居酒屋でも取り扱っているところが少なからずあるように思います。

文献に「秋田酒類製造は1944年企業合同整備令により、秋田市とその周辺の12軒の酒造家が完全合同して発足した。」(※1)とあるように、秋田酒類製造さんはどうやら戦時統合で設立された蔵元さんのようです。

そしてその“髙清水”ですが、「 秋田にちなんだ酒銘をと、秋田魁新報紙上で一般公募。県内外から五千通を超える応募の中から、選ばれた。高清水(秋田市)は、かつて大和朝廷が出羽国府を置いた場所。現在高清水公園として市民の憩いの場として親しまれている。」(※2)という、由緒ある酒銘なのだとか。


そんな秋田酒類製造さんの髙清水は、これまでに上撰本醸造のカップ酒と、精撰芳醇佳醸のカップ酒とをいただいております。
今日いただくこのお酒は普通酒ですが、品質表示から判断するに、おそらく精撰芳醇佳醸のカップ酒と中身は同じでしょう。
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普通酒にしては、なかなかの高精白ですね。
それに麹歩合についても、「高清水は、本醸造はもとより普通酒である「高清水 精撰」に至るまで、23%以上にまで麹歩合を高めています。」(※3)とのことでした。
(麹歩合は、「特定名称の清酒は、こうじ米の使用割合(白米の重量に対するこうじ米の重量の割合をいう。以下同じ。)が、15%以上のものに限るものとする。」(※4)というルールがありますが、普通酒については規定がありません。)


ネタが尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、透明でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみをほんのりと感じますが、酒臭さ(←ほめ言葉です)もかすかにあるみたいです。
苦みや雑味はまったくありません。
それにキレがよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
でも、刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
決してべとつかない、さらっとした甘みです。


淡麗ちょいすっぱやや甘口のおいしいお酒でした。
雑味がなくてきれいな味わいなので、スイスイといけてしまいます。
淡めではあるものの、酸味が飲み応えを、それに甘みがコクを添えていて、決して物足りなさはないですね。
これは私の予想ですが、もしかしたらこの甘みは、麹歩合が高めであることの成果でしょうか?

(※1)「美酒王国秋田」編集委員会編『美酒王国秋田』p.28(2015.09 無明舎出版)
(※2)秋田魁新報社事業局出版部編『あきた地酒の旅』p.40(1995.9 秋田魁新報社)
(※3)(※1)p.29
(※4)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1(3)後段

【お酒】901.鳥海山 純米大吟醸 300ml [05.秋田県の酒]

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天寿酒造株式会社
秋田県由利本荘市矢島町城内字八森下117

アルコール分/15度
原材料/米(国産)米麹(国産米)
精米歩合50%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




鳥海山の北側の麓、由利高原鉄道の終点である矢島駅の近くに蔵を置く天寿酒造さんのお酒は、かつて普通酒の天壽精撰カップと、鳥海山の清澄辛口本醸造とをいただいております。
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今日いただくこのお酒は、純米大吟醸です。


純米大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いているかいないかくらいでした。
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フルーティーな吟醸香がありますが、とてもおだやかです。

うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
お米のうまみとともに、なぜか生酒のような活性感がありますね。
それに、軽い苦みがわずかにあるみたいです。

酸味はややはっきりしています。
強くはないものの、やや鋭さのあるすっぱさを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
ベトつかない甘みが少しあるのがわかる程度です。


活性感のような風味のある、爽快旨やや辛口のおいしいお酒でした。
ラベルには、生酒である旨の表示(これを表示するかしないかは任意です(※1))もなければ、要冷蔵などの保存若しくは飲用上の注意事項の表示(これは必要的記載事項です(※2))もありません。
それなのに、まるで生酒のような風味を感じました。
それとともに、酸味もまたすがすがしさを追加してくれているようでした。


(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)5(5)
(※2)(※1)3(3)、酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達第86条の6 酒類の表示の基準 2(3)ハ

【お酒】646.北鹿 生酛カップ [05.秋田県の酒]

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株式会社北鹿
秋田県大館市有浦二丁目2-3

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




北鹿さんのお酒は、かつて北鹿の普通酒と、本醸造の生貯蔵酒雪オーロラ、そして純米吟醸雪の十和田をいただいております。
今日いただくこのお酒は普通酒のカップ酒ですが、かつていただいた普通酒とはちょっとちがうようです。


北鹿さんは、“秋田流生酛仕込(秋田式生酛仕込)”を採用し、それを得意となさっているようです。
今日いただくこのカップ酒にも、それを採用している旨が表示されています。
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秋田流生酛仕込は、酒母造りについての伝統的な手法(生酛造り)を継承しつつ、その簡易化・合理化をはかったものです。
この秋田流生酛仕込については、かつて北鹿の普通酒をいただいた際にまとめておりますので、ご覧ください。


そんな(合理化されてはいるものの)伝統的な手法を採用しつつも、なんとこのお酒、糖類酸味料添加の三増酒だったのです。
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お酒に糖類や酸味料を添加する意味についてはかつてこちらでまとめておりますが、これは終戦直後の米不足の折に、使用するお米の量を減らしつつもお酒を増産することを目的として開発された増量策の生き残りなのです。

ということは、今日いただくこのお酒は、伝統的な手法と戦後の増量策との融合の下に完成されたお酒ということでしょうか。


生酛で育った酵母は力強いので、発酵がよく進み、その結果きれいな酒質になるそうです。
しかし私は、その生酛の味わいが、とくに酸味料の添加によって打ち消されてしまうのではないかと心配しております。

私の心配は杞憂に過ぎないのでしょうか。それとも・・・・。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かなりはっきりしています。
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ああ、やっぱり。

うまみは濃いめです。
でも、お酒の味というよりも、これは添加された味ですね。
しかも、けっこうクドさを感じました。
それに、苦みもややはっきりしているようです。

酸味はけっこうはっきりしています。
すっぱさにやや角があるようです。
やはりこの酸味も、添加されたものなのでしょうか。

甘みはやっぱりはっきりしてます。
とろみのような舌触りを少し感じました。
これは残存糖類の影響でしょうか。


かなりはっきりした味わいのお酒でした。
これはあくまでも私の感想ですが、これでは生酛の良さは伝わりにくいと思います。
ですが、濃厚な味わいのお酒が好きな方には好まれるのかもしれません。

かつていただいた普通酒には糖類酸味料は添加されておらず、そちらはおいしいお酒でしたが、今日のこれは私の好みの味ではありませんでした。
ごめんなさい、私は全部飲み切ることができませんでした。

【お酒】623.北鹿 純米吟醸 雪の十和田 180ml [05.秋田県の酒]

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株式会社北鹿
秋田県大館市有浦二丁目2-3

アルコール分 17度以上18度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 50%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)



今日は散々な日でした。
職場のエアコンが壊れてしまったのです。
窓が開かない部屋でエアコンが壊れると、そりゃもう灼熱地獄ですわ。
そんなわけで、今日は燗酒をいただく気には到底なれず、冷蔵庫で冷やしてあったこのお酒を選びました。


北鹿さんのお酒は、かつて北鹿の普通酒と、本醸造の生貯蔵酒雪オーロラとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米吟醸酒です・。


このお酒の瓶ですが、変わったかたちをしています。
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ですがこの瓶はどうやら既製のものらしく、他の蔵元さんのお酒でもこの瓶に詰められたものを時々見かけます。
そういえば、私がかつて働いていた職場のトイレには、この瓶に活けられた花が飾ってありましたよ。
  ・
  ・
  ・
ああ、いやなことを思い出してしまいました。


このお酒ですが、アルコール度数が17~18度と高めです。
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アル添なしの純米吟醸酒でこの度数ということは、もしかして原酒でしょうか。
ということは、純米吟醸酒ながらも飲みごたえがあるお酒なのでしょうか。

それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
もちろん、冷蔵庫で冷やしたものをいただきますよ。

お酒の色は、ちょっとだけ着いている感じです。
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うまみはやや淡めです。
でも、お米のうまみがしっかりしています。
吟醸酒らしい苦みをほんのわずかに感じますが、他に雑味はありませんでした。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさをちょっと感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめですが、少し感じます。


お米のうまみに酸味がよく合う、やや淡麗で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
アルコール度数の高さを感じさせないくらい軽い口当たりでした。
今日いただいたのは一合瓶なので問題ないのですが、度数が高めなわりにはスイスイと行けてしまうので、十分に気をつける必要があると思います。

【お酒】620.北鹿 本醸造 生貯蔵酒 雪オーロラ 180ml [05.秋田県の酒]

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株式会社北鹿
秋田県大館市有浦二丁目2-3

アルコール分14度以上15度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 70%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




北鹿さんのお酒は、これまでに北鹿の普通酒をいただいております。
今日いただくこのお酒は、本醸造の生貯蔵酒です。


先日いただいた普通酒と同じく、このお酒も“秋田流生酛仕込”なのだとか。
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また、このお酒には“オーロラ”という名称がつけられているみたいです。
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オーロラって、一体どういう意味なのでしょうか。
この瓶のかたちが、オーロラをイメージしているのでしょうか。
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それとも、飲むとオーロラの幻覚が見えたりなんかしちゃったりして。
そんなわけねぇだろ!


くだらないことはこのくらいにして、そろそろいただいてみたいと思います。
生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色はわずかに着いているようですが、写真ではよくわかりませんね。
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生貯蔵酒らしいフレッシュな風味がします。

うまみは淡めですが、はっきりしています。
やわらかいうまみで、スッキリしています。
酒臭さはないですね。
わずかに苦みを感じましたが、他に雑味はありませんでした。

酸味は少しわかる程度です。
すっぱさをちょっと感じました。

甘みはちょっとあるみたいようです。
クドさのない、さらっとした甘みです。


すっきりした味わいで酸味が気持ちよい、淡麗爽快なお酒でした。
やや苦みを感じたものの、さわやかで飲みやすいと思います。

【お酒】616.北鹿 普通酒 300ml [05.秋田県の酒]

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株式会社北鹿
秋田県大館市有浦二丁目2-3

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




秋田県の大館駅周辺で酒集めをした際に入手した、大館の地酒です。

北鹿さんは「昭和十九年、政府の企業整備により北秋田郡、鹿角郡の二十一業者、八工場が合同して設立」されたという(※1)、いわゆる戦時統合で整備された蔵元さんのようです。
現在では、小山本家酒造(埼玉県さいたま市西区指扇)の傘下に入り、世界鷹小山家グループの一員として酒造りをなさっています。


品質表示から判断するに、このお酒は普通酒です。
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普通酒は、地元で消費されることを目的として造られているものと推察いたします。
大館では、このお酒が晩酌で広く飲まれているのかもしれませんね。


お酒ですが、ラベルに“秋田流生酛仕込”と書かれています。
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この秋田流生酛(秋田式生酛とも言うそうです。)は、もともとは太平山の小玉醸造さんが開発した酒母の製造方法で、「山卸しを始め、生酛の各操作の意義を微生物の生態学的見地から追及し、その育成の簡易、合理化をはかったもの」(※2)なのだとか。

簡単に言うと、「生酛の原法の様に物料を半切桶に分けず一本のタンクに仕込み、仕込温度を14~15℃とし、山卸操作を電動擂砕攪拌装置で行い、電熱による行火法で加温育成するもの」(※3)とのこと。
この意義については、この記事の末尾でまとめておきましたので、ご覧ください。


生酛造りのお酒の味わいに触れている文献の記述についてはかつてこちらで紹介しておりますが、要するに、生酛で育った酵母は力強いので、発酵がよく進み、その結果きれいな酒質になるのだとか。

果たして今日いただくこの秋田流生酛仕込のこのお酒は、理屈どおりきれいな酒質なのでしょうか。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明ですね。
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うまみはやや淡めです。
酒臭さはひかえめで、むしろやわらかいうまみを感じました。
それに、苦みや雑味はほどんどありませんでした。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさのみならず、少し深みを感じる酸味でした。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはわずかですが、その存在はわかります。
お酒の味にコクを添えているようです。


やわらかいうまみに、少し深みのある酸味の、やや淡麗でやや辛口のおいしいお酒でした。
上で紹介したとおり、たしかに雑味のないきれいな味わいでしたよ。
それに、酒臭さはないものの、酸味に深みがありました。
甘みもコクを添える程度にわずかで、食事とあわせやすいと思います。
さすが秋田流生酛造り、恐れ入りました。






★☆秋田流生酛(秋田式生酛)について★☆


(1)生酛とは:酒母(酵母の培養液)の造り方

生酛とは、“酒母”、すなわち酵母を培養した液体を造るための一手法です。
その内容については、かつてこちらでまとめております。

お酒を仕込む際、アルコール発酵を一気に進めるためには、糖をアルコールに変えてくれる酵母をあらかじめたくさん育てて準備しておく必要があります。
そのための方法として、乳酸菌の力を借りて酵母を培養するのが生酛です。


(2)伝統的な生酛造りとその手間

伝統的な生酛の手法は、以下のⅠⅡⅢの過程を要していました。

Ⅰ:でんぷんの糖化を促すために、“半切桶”という小さい桶の中に蒸米と麹とを入れて、数人がかりで櫂入れして摺りつぶす作業数回繰り返す。(これを“山卸”と言います。)
Ⅱ:山卸を終えたものを仕込タンクへ集約し、酵母を育成する。
Ⅲ:この作業は、悪玉乳酸菌や雑菌の増殖を抑えるために、6-8℃という低温の環境でなされる。

この山卸()と仕込タンクへの集約()とには多人数による労力を要し、かつそれを低温の過酷な状況下で)実施する必要があったのだとか。


(3)秋田流生酛(秋田式生酛):手間の省略

昭和の時代(おそらく戦後か?)になって開発された秋田流生酛(秋田式生酛)は、「生酛の原法の様に仕込の物料を半切にわけず、山廃酛の様に一本のタンクに仕込み一人の作業員が酛摺りを電動による電動撹拌擂砕機で行い物料を十分にすりつぶす」(※4)ことで、上記ⅠⅡの作業を省略化しているそうです。
このうち、電動撹拌擂砕機については、「ステンレスのシャフトにステンレスの短い羽根(先端にアクリル板をとりつけた)3枚を1組とし10組とりつけたもの」を「1000rpm以下の低速の木工用ドリルに装着し使用」する(※5)のだとか。

要するに、半切桶に分けて櫂入れ(山卸)をすることなく、大きなタンクの中に全量を入れて、電動ドリルでかきまわすということでしょう。


また、この方法で仕込むことで、「往年に比べ酒造の環境が菌学的に清潔に保たれ、酒造の微生物管理もよく行われるようになり」(※6)、かつ「雑菌の汚染源になり易い木暖気に代り、電熱によるアンカ法を採用している」(※6)ことから、酒母の仕込み温度を14-15℃まで上げることができたそうです(が改善されたわけです。)。


(※1)秋田魁新報社事業局出版部編『あきた地酒の旅』p.16(1995.9 秋田魁新報社)
(※2)小玉健吉『秋田式生酛について』p.48(醸造論文集44号 日本醸友会 1989)
(※3)深味春輝『秋田の酒』p.9(醸造論文集43号 日本醸友会 1988)
(※4)(※2)p.54
(※5)(※2)p.57
(※6)小玉健吉『お答えします』p.222(日本醸造協会誌84巻4号 1989)

【お酒】609.雪の茅舎 純米 かくしざけ 300ml [05.秋田県の酒]

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株式会社齋彌酒造店
秋田県由利本荘市石脇字石脇53

アルコール分/15度
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合/60%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




先日、秋田県の大館で酒集めをした際に入手したお酒です。

この一週間、私は、大館駅の待合室で見た“あんべいいな~秋田カンバン娘”(←音が出ます)にずっと取り憑かれていました。
風呂に入っているときも、トイレに入っているときも、外を歩いているときも、それに仕事中でも、気がつくと”あ~んべいいな~、あんべいいな~!”って口ずさんでしまうほどでしたよ。
忘れるには、まだ時間がかかりそうです。


齋彌酒造店さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
183.雪の茅舎 山廃純米 180ml
224.雪の茅舎 秘伝山廃 山廃純米吟醸 180ml
325.雪の茅舎 奥伝山廃 生貯蔵酒 300ml
358.雪の茅舎 純米吟醸 180ml
364.雪の茅舎 純米吟醸 純米蔵 300ml
373.由利正宗 カップ
404.雪の茅舎 大吟醸 180ml

今日いただくこのお酒は、“かくしざけ”と銘打たれた純米酒です。


このお酒のラベルには、「安定した冷蔵管理によって成熟された、なめらかでまるみのある味を追求した商品」である旨が記載されています。
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要するに、長期熟成の純米酒ということでしょう。


その熟成の成果を、ぜひともはやく味わってみたいものです。
おいしいお酒であることを願いつつ、そろそろいただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。


瓶詰めの状態のときから察しがついていましたが、このお酒、かなり濃い色をしています。
これは熟成によるものなのでしょうか。
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うまみはしっかりしているものの、それほど濃くはないですね。
酒臭さが落ち着いていて、角のない、とてもまろやかなうまみです。
熟成によって香ばしさや苦みが出たりするのかと思ったのですが、そういった雑味は全くありません。

酸味はかなりはっきりしています。
すっぱさとともに、深みを感じます。
この深みは、食べ物と合わせることでいっそう増してくるようです。
特に、漬物との相性は最高でした。
刺激やピリピリ感は全くありません。

甘みはほとんど感じません。
ほんのわずかにあるかな?という程度です。


深みのある酸味と、まろやかなうまみとの、旨やや辛口のおいしいお酒でした。
色を見て、濃いか?と思ったのですが、濃さはそれほどでもありませんでした。
でも、深みがあってまろやかな味わいでした。
きっと、長期熟成によって角が取れたのでしょう。

私はこのお酒の熟成期間よりもはるかに長く生きているはずですが、このお酒のように角が取れることはいつまでたってもないみたいです。

【お酒】605.千歳盛 カップ [05.秋田県の酒]

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かづの銘酒株式会社
秋田県鹿角市花輪字中花輪29番地

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
200ml詰
(以上、ラベルより転記)



そういえば、これまでにいただいた秋田のカップ酒には、200ml詰のものが多かったように思います。
今日いただくこのお酒も、200ml詰です。


かづの銘酒さんの創業は明治5年とのことですが、今日に至るまで紆余曲折を経ているようです。
このことについて、文献では以下のように紹介していました。
一時期、地元の二つの蔵とともに北鹿に統合、醸造中止を余儀なくされた時代もあったが、昭和六十二年に復興。その後、鹿角伝来の酒蔵として、市を挙げてバックアップしていこうと問屋、小売店、地元の有志など二十人が出資者となって平成三年にかづの銘酒株式会社として設立された。」(※1)


そんな市を挙げてのバックアップを受けて復興を遂げた鹿角伝来の蔵元さんが造ったこのお酒ですが、誠に残念ながら、糖類酸味料添加の三増酒でした。
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ま、それでも、おいしければよいのですけれどね。
それを確かめるべく、普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほどんど目立ちません。
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うまみは淡めです。
酒臭さとはちがううまみだと思いますが、淡いせいかクドさを感じません。
少しだけ苦みがあるようです。

酸味は少しはっきりしています。
スーッとさわやかです。
すっぱさはほとんど感じませんでした。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはやっぱりはっきりしています。
でも、糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りはそれほど感じませんでした。


あまみがちょっとはっきりしていて、酸味がさわやかな、淡麗やや甘口のお酒でした。
苦みは少し感じるものの、三増酒にありがちなクセをあまり感じませんでした。
淡いので物足りなさは否めないと思いますが、そのことが逆に飲みやすさともなっているのではないでしょうか。


(※1)秋田魁新報社事業局出版部編『あきた地酒の旅』p.21(1995.9 秋田魁新報社)

【お酒】491.刈穂 山廃純米 超辛口 300ml [05.秋田県の酒]

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秋田清酒株式会社
秋田県大仙市戸地谷字天ヶ沢83の1

精米歩合 60%
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)
アルコール分16度
300ml詰
(以上、ラベルより転記)



秋田清酒さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
150.出羽鶴 吟生缶
170.刈穂 本醸造カップ(ありがとう…寝台特急あけぼの)
289.刈穂 吟醸カップ
394.刈穂 純米酒 180ml
415.出羽鶴 つるカップ(普通酒)
今日いただくこのお酒は、“超辛口”と銘打たれた山廃造りの純米酒です。

山廃造りの意味については、かつてこちらにまとめておりますので、ご覧ください


このお酒のラベルには“日本酒度”が+12である旨が表示されています。
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日本酒度の意味については、かつてこちらでまとめております
要するに、
-(マイナス);糖分が多い=甘口
+(プラス);糖分が少ない≒辛口(甘みが少ない)
と覚えておけば問題ないと思います。

国税庁の調査によれば、平成24年度の一般酒の日本酒度全国平均は+3.7、純米酒の全国平均は+4.0でした(※1)。
ちなみに、一般酒の県内平均が最も高かったのが鳥取県で、+7.6とのことでした。
(双方の値とも、平成22年の調査に比べて若干下がっています。)
(追記:一般酒の値と純米酒の値とを区別して書き直しました:2015/3/8)
それ故、+12ということは、全国平均から見てかなり辛口(かなり甘みが少ない)のお酒であると思います。


そんなかなり辛口(かなり甘みが少ない)お酒をいただきたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
その前に、このお酒ですが、おいしそうな色がついています。
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うまみは濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じます。
しかし、キレがよくてスーッとひいていきます。
また、ほんの少しだけ苦みを感じます。
熟成感はないですね。

酸味はかなりはっきりしています。
すっぱさが豊かで、深みのある酸味です。
しかし、刺激やピリピリ感はありません。

+12というだけあって、甘みはやっぱりひかえめですね。
でも、決してドライな感じはしませんね。


甘みはひかえめであるものの、深みのある酸味と濃いめのうまみとが特徴の、濃醇辛口のおいしいお酒でした。
たしかに甘くはないので、辛口です。
でも、辛口を名乗る安っぽいお酒にありがちな、ドライな感じはしませんね。
これはうまみや酸味がしっかりしているからだと思います。


(※1)全国市販酒類調査の結果について(平成24年度調査分)表8表9(平成26年5月 国税庁鑑定企画官)
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