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【お酒】1040.森泉 特別純米原酒 300ml [04.宮城県の酒]

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森民酒造店 森民典
宮城県大崎市岩出山字上川原町15番地

アルコール分17.0度以上18.0度未満
原材料名/米・米こうじ
精米歩合60%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)
(米の産地表示なし)




昨日いただいた森泉の特別本醸造に引き続き、今日も森民酒造店さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、アル添なし、加水なしの特別純米原酒です。
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特別純米酒についてはこちらを、そして原酒についてはこちらをご参照下さい。


アル添あり加水ありの特別本醸造でさえけっこうすっぱかったわけですから、このお酒はよりいっそうすっぱいのではないかと、容易に予想することができますよね。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
特別純米酒ですし、原酒ですので、冷や(常温)でいただきます。

お酒の色は、特別本醸造と同じく、かすかに茶色がかっているようでした。
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特別本醸造とちがって、こちらは香りはないみたいです。
香りを引き出していたのは、やはりアル添だったのでしょうか?

ああ、やっぱりすっぱいね。
すっぱさが強めで鋭さを感じますが、特別本醸造よりも酸味自体に深みがあるみたいです。
刺激やピリピリ感はありません。

うまみはやや濃いめです。
これは米のうまみかな?
苦みや雑味はないですが、キレはそれほどでもないみたいです。

甘みはややはっきりしています。
べとつかないさらっとした甘みを少し感じます。


やや濃醇ですっぱやや甘口のお酒でした。
予想どおり、すっぱいお酒でしたよ。









でもね、すっぱい酒だとわかっていて、それをただ「あーすっぱかった!」とお伝えすることはね、そりゃ誰でもできることですよ。
ここは一つ、すっぱいお酒をおいしくいただくためにはどうしたらよいかということを考えて、実行してみましたよ。

これはこれまでの私の経験に基づく予想ですが、すっぱいお酒ってのは、濃い味の食べ物や、ちょっとクセのある食べ物と合うのではないかと考えました。


そこで、まずは佃島の佃煮と合わせてみました。
左がハゼで、右がアサリです。
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ああ、これは合うね!
佃島の佃煮には、しょうゆの味わいだけではなくて、素材の煮汁としょうゆとが熟れた感じのちょっとクセのある風味があるのです。
でもそれが、お酒のすっぱさとよく合って、うまみを一層引き出してくれるみたいでした。
特にハゼの佃煮には魚の臭みが少しあるのですが、森泉の酸味がそれをサッと流してくれますよ!
これは合わせて正解でした。


次に合わせたのは、豚肉と茄子の赤味噌炒め。
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これも合うね!
赤味噌の風味が、森泉の酸味と相俟って、うまみが増してくるようでした。


まだ二種類しかいただいていないので正確に理解しているとは言い難いのですが、森泉というお酒はどうやら食中酒のようですね。
それも、濃い味の食べ物や、熟れた食べ物、味噌などの発酵食品と合うみたいでした。
昨日はただすっぱいと思っただけでしたが、今日はおいしくいただくことができましたよ。





☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

ということで、今日は佃島へ行って、佃煮を買ってまいりました。

前回佃島へ行った際にはJR京葉線の越中島駅からアクセスしましたが、今回は反対側の東京メトロ有楽町線新富町駅から佃大橋を渡って行ってみました。
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佃島の渡船跡の脇から、佃大橋へと上がっていきます。
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佃大橋から見えるのは、高層マンションばかり。
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橋の下を流れる隅田川には、遊覧船が走っておりました。
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その高層マンションが立ち並ぶ一角にある、木造建物の街並みが奇跡のように残されている場所が、佃島です。
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前回は天安さんで買いましたが、今回はここ、佃源田中屋さんで入手しました。
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佃源田中屋さんの換気扇からは、佃煮を煮ている香りが出ておりました。
これだけでご飯を食べられそうなよい香りです。
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目的を果たしたところで、清澄通りからバスに乗って、門前仲町を目指します。
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深川不動尊の参道にある折原商店で一杯やって、帰ったとさ。
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もうすっかり秋ですね。
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【お酒】1039.森泉 特別本醸造 300ml [04.宮城県の酒]

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森民酒造店 森民典
宮城県大崎市岩出山字上川原町15番地

アルコール分15度
原材料名/米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合60%
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




宮城県大崎市岩出山、陸羽東線の有備館駅近くに蔵を構える森民酒造店さんは、仙台市内で“森乃菊川”を造る森民酒造本家さんから明治の頃に分家なさった蔵元さんなのだとか。
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このことについて、文献に以下のような記述がありました。
 森民酒造店は、明治時代に仙台市中心部にある森民酒造本家が分工場として大崎市岩出山に建てた蔵。当時は本工場・分工場合わせて、東北地方で一、二の生産量を誇ったという。」(※1)

そんな森民酒造店さんですが、今では地元向けのお酒造りに徹していらっしゃるそうです。
 「森泉」は伊達家ゆかりの城下町、大崎市岩出山の地酒。生産量は年に100石(18kl)ほどという、ごく小さな蔵だ。蔵の主人である森民典(もり みんてん)さんが一人で造っており、そのほとんどが地元で消費されている。」(※2)


ネタも尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
これまでの私の経験からして、特別本醸造には香りがあって冷やに向いているものが少なからずありましたので、今日は冷や(常温)でいただきます。
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写真では判りにくいかもしれませんが、お酒の色はかすかに茶色がかっておりました。
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やっぱり、かすかではありますが、吟醸香のような香りがありますね。
フルーティーというよりも、花の香りのようです。

このお酒ですが、一口含んで、まず酸味を感じました。
すっぱさが強めで、鋭いですね。
でもそれだけでなく、酸味自体に深みがあるようです。
刺激やピリピリ感は、はじめはないものの、口を切ってしばらく置くと少し出てくるみたいです。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
お米のうまみとともに、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがあるみたいですが、酸味に負けています。
苦みや雑味はないみたいです。

甘みはややはっきいりしています。
かなりさらっとした甘みがあるみたいですが、これも酸味に負けています。


鋭いものの深みのある酸味が豊かな、すっぱやや甘口のお酒でした。
けっこうすっぱいですが、酸味に深みがあるので、ただすっぱいだけではないみたいです。
でもね、これは耳の下辺りを刺激するすっぱさですね。


ここで、燗にしてみました。
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燗にすると、酸味の深みが少し引くとともに、さわやかさが出てきました。
少し軽快になったようですが、すっぱさ.は相変わらずでした。

この味わいは、木戸泉の醍醐に似ているように思いました。
それにこのお酒、けっこう回りがはやいみたいです。
これは私の感想ですが、すっぱいお酒ってのは回りがはやくて、飲みすぎると悪酔いしやすいように思います。
後半の記述はアタリマエだろ!
もしかして、乳酸が酔いに影響を与えているのでしょうか?

(※1)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.51(2009.4 エーシークリエイティヴ)
(※2)(※1)p.48

【お酒】1017.あたごのまつ(愛宕の松) 純米吟醸 300ml [04.宮城県の酒]

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株式会社新澤酒造店K
宮城県大崎市三本木字北町63番地

アルコール分/16度
原材料/米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合/55%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




新澤酒造店さんのお酒は、これまでに愛宕の松の本醸造カップと、愛宕の松の特別純米酒むすび丸カップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米吟醸酒です。


純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、透明でした。
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吟醸香がありますね。
フルーティーというよりも、花のような風味です。
大きく広がることはないものの、鼻腔を突いてくるようです。
それにちょっとだけですが、生貯蔵酒みたいなフレッシュな風味があるみたいです。

一口含むと、酸味がしっかりしていることがわかります。
すっぱさは決して強くはないものの、鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

うまみはやや淡めです。
米のうまみが、広がらないものの、鋭さがあって舌を突いてきます。
苦みや雑味はありません。

甘みはややひかえめです。
ややドライな感じですが、ゼロではないみたいです。


弱めではあるものの鋭い酸味と、舌を突く米のうまみとの、やや淡麗でやや辛口のおいしいお酒でした。
酸味が程よく効いていますね。
それに、米のうまみに鋭さがあって、スッキリしています。
もしかしたら、美山錦を使用しているのでしょうか?
私としては吟醸香やフレッシュさは要らないと思いますが、まあそれらもまた、このお酒の個性なのでしょう。

【お酒】1010.澤乃泉 本醸造 300ml [04.宮城県の酒]

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石越醸造株式会社
宮城県登米市石越町北郷字中沢108の1

アルコール分 15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合65%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日は澤乃泉本醸造の生貯蔵酒をいただきましたが、今日は貯蔵前と瓶詰め前と2回火入れされた本醸造をいただきます。
なお、石越醸造さんのお酒は、これらのほかに澤乃泉の上撰カップ伊豆沼白鳥(糖類添加)と、澤乃泉の特別純米酒カップとをこれまでにいただいております。

本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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うまみはやや淡めです。
お米のうまみをほんのりと感じます。
また、軽い苦みがちょっとだけあるみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは、強くはないものの少し際立っていて、ちょっとだけ鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
かなりさらっとした甘みをほんのりと感じます。


やや淡麗でちょいすっぱやや甘口のおいしいお酒でした。
酸味と軽い苦みとがあることで味が引き締まって、食事と合わせやすくなっているのではないかと感じました。
私としては、生貯蔵酒よりもこちらのほうがおいしいと思います。
というか、糖添三増酒なんかよりも、これをカップ酒にしていただきたいところです。

【お酒】1009.澤乃泉 本醸造 生貯蔵酒 300ml [04.宮城県の酒]

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石越醸造株式会社
宮城県登米市石越町北郷字中沢108の1

アルコール分 15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
内容量 300ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




石越醸造さんのお酒は、これまでに澤乃泉の上撰カップ伊豆沼白鳥(糖類添加)と、澤乃泉の特別純米酒カップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、本醸造生貯蔵酒です。
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生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色でした。
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生貯蔵酒らしいフレッシュな風味を感じます。
ちょっとはっきりしていますね。

うまみはやや淡めです。
お米のうまみを感じます。
苦みもちょっとあるみたいですが、強くはなく、しかも軽い苦みです。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱いなりに鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
べとつかない、さらっとした甘みです。


軽い苦みと酸味、それに甘みのバランスがよい、やや淡麗でやや甘口のお酒でした。
苦みはあるものの、嫌味がなくて落ち着いていると思います。
その一方で、フレッシュさがちょっと目立つかもしれません。
まあでも、クドくはなくて飲みやすいでしょう。

【お酒】927.蒼天伝(そうてんでん) 純米酒 150ml [04.宮城県の酒]

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株式会社男山本店
宮城県気仙沼市入沢3番8号

内容量150ml
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分 16度
精米歩合 60%
宮城県産米(蔵の華)100%使用
(以上、ラベルより転記)




男山本店さんのお酒は、かつて陸前乃大吟醸 陸前男山豊香淡麗辛口南部流伝統仕込み 300mlという長い名前の大吟醸と、糖類酸味料添加の三増酒だった陸前男山カップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、“蒼天伝(そうてんでん)”と名付けられた純米酒です。
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この蒼天伝について、ある文献では蔵元さんの話を以下のように紹介しておりました。
「以前から端麗な酒は難しいと感じていました。一歩間違うと端麗の場合、薄っぺらく感じてしまう。味がやせてしまうんですね。その点、芳醇な酒は粗が出にくい。とはいえ、芳醇一辺倒だと、気仙沼の食材を食べながらいっしょに飲むには重すぎる。この兼ね合いが難しいんですね。端麗なのに味わいがある酒。そんな酒が私の目指す酒です」
(中略)
華やかな花の香りから入って、しばらくうまみと甘みなど、複雑に味が絡み合って、最後は切れ味するどくスパッと消える。こういう酒を造りたかったのです。」
「(前一部略)「青い海、青い空などの素晴らしい気仙沼の自然環境を表現し、蒼天のような爽やかで澄んだ香りと味わいのある酒として、『蒼天伝(そうてんでん)』と名づけました。」」(以上、(※1))

今日いただくこのお酒は吟醸造りではない純米酒であって、蒼天伝シリーズでは最も廉価なお酒のようですが、果たしてこのお酒にも上記のような考え方は反映されているのでしょうか?


ところで、いただく前にもう一つ触れておきたいことがございます。

このお酒は、“蔵の華”なるお米を使って造られているのだとか。
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この蔵の華は「宮城県古川農業試験場において、中生の酒造好適米品種を目標に、「山田錦」を母とし、「東北140号」を父として1987年に交配し、さらに同年「東北140号」を母、前期のF1を父として戻し交配を行った。」のちに、幾度かの選抜を経て、「1997年宮城県で奨励品種に採用され、「蔵の華」(水稲農林351号)と命名登録された。」(※2)とのこと。

もともと宮城県では、美山錦を奨励品種としていたそうです。
しかし、「この地帯は気象環境が厳しく「美山錦」では耐冷性、耐倒伏性が不十分で作柄が不安定なことから、作付けは伸び悩んでいた。一方、酒造業界からは宮城県独自の酒造好適米品種が要望されていた。」(※3)とのこと。

おいおい。
そういえば、秋田の秋田酒こまちも、それに山形の出羽燦々も、たしか美山錦の倒れやすさを克服することが、育成開始の契機の一つになっていたはずですよ。
美山錦って、どんだけ倒れやすいんだよ!

というか、美山錦の育成過程で、どうして倒伏防止のために長稈を克服しなかったのでしょうかね?
美山錦が育成された長野県は、長稈の水稲でもめったに倒れることがないくらい夏季の気候が穏やかなのでしょうか?
言いたい放題だけれど、どうせ調べていないんだろ!


この“蔵の華”なる酒米で造られたお酒の味については、手元にあった文献に以下のような記述がありました。
製成酒はアミノ酸の少ない“すっきりとした味で澄んだ香りを持つ酒質”に仕上がることが期待され、南部杜氏の流儀に適した酒造好適米であると思われる。」(※4)

この酒質は、上記で紹介した“蒼天のような爽やかで澄んだ香りと味わいのある酒”という考え方に合うみたいですね。
果たしてこのお酒は、蔵の華の特性を活かした味わいに仕上がっているのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。

蔵元さんのWebsiteでは“冷や(15℃)”を推奨しているようでした。
この時期の常温では15℃を上回ってしまうでしょうから、今日は冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかに着いているのがわかる程度でした。
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目だった香りはないみたいでした。

やっぱりうまみは淡めですが、けっこうしっかりしています。
お米のうまみとともに、醸し出された酒臭いうまみをちょっと感じます。
それに、わずかですが熟成感もあるみたいです。
それらが口の中に広がったあと、キレよくスッとひいていきます。
苦みや雑味はないみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはほとんどなく、さわやかさを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめで、ほとんど感じません。


淡麗旨辛口のおいしいお酒でした。
淡くてキレがよいものの、うまみはしっかりしています。
それに、甘くなくてややドライな感じがしますが、決して物足りなさはないですね。
香りはそれほどでもないものの、たしかに端麗なのに味わいがある酒、蒼天のような爽やかなお酒だと思います。

でもね、ケチをつけるようかもしれませんが、なんか上品すぎるように感じました。
それはオマエが下品だからだろ。

(※1)酒蔵環境研究会編『挑戦する酒蔵-本物の日本酒を求めて』p.178-179(2007.11 農文協)
(※2)永野邦明・千葉文弥・黒田倫子・早坂浩志・松永和久『酒造好適米新品種「蔵の華」の特性』p.31(東北農業研究 第50号 p.31-32 1997.12 東北農業試験研究協議会)
(※3)前重道雅・小林信也編著『最新 日本の酒米と酒造り』p.81(2000.3 養賢堂)
(※4)(※3)p.85

【お酒】925.森乃菊川 本醸造 300ml [04.宮城県の酒]

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森民酒造本家 森さち
仙台市若林区荒町53番地

容量 300ml
原材料 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール度 15度以上16度未満
精米歩合70%
(以上、ラベルより転記)




「仙台で醸す、仙台の酒」は、今や数少ない。仙台市内に蔵を構える森民酒造本家はそんな貴重な造り酒屋の一軒。」(※1)と紹介されていた蔵元さんですが、どうやら本当に仙台市内の中心地近くに蔵を構えているようです。


広瀬川の近くのようですね。

ここに蔵を置いたのには、理由があったようです。
別の文献には、以下のような記述がありました。
嘉永二年(一八四九)、仙台城下の職人町であった荒町には、多くの麹屋が軒を連ねていた。清流広瀬川が満々と水を湛えて流れる河畔のこの地に、若冠(原文ママ)十八歳ながら青雲の志を抱いて岩手の紫波町から移り住んだ若者、谷地館民蔵がいた。彼こそが森民酒造本家の創業者である。」(※2)

創業当時は周囲にたくさんあった麹屋から良質の麹を入手することができ、また広瀬川の伏流水が湧くことから水の確保にも事欠かなかったのしょうね。
それでも、都市化が進んだ今日において、この場所で酒造りを続けていくことはとても大変なことであろうと思います。


そんな都会派の蔵元さんが造るこのお酒を、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、わずかに着いているのがわかる程度でした。
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うまみはやや淡めですが、かなりしっかりしています。
お米のうまみがはっきりしていて、コクを感じます。
それに、軽い苦みをほんの少し感じます。

酸味はややひかえめです。
角がなくておだやかなすっぱさをわずかに感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
しかしゼロではなく、さらっとした甘みをちょっとだけ感じます。


軽い苦みとおだやかな酸味とがわずかにあって、それがうまみを引き立てる、やや淡麗で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
やや淡めでさっぱりしていますが、それでいてうまみがしっかりしていて、コクすら感じます。
また、余計な香りや風味がないので、食事にも合わせやすいと思います。
これはうまいね。
今度仙台へ行ったら、純米や吟醸を探してみようと思います。


(※1)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.80(2009.4 エーシークリエイティヴ)
(※2)『みやぎ地酒の旅』p.42(2000.3 河北新報社)

【お酒】921.勝山 特別純米 縁 180ml [04.宮城県の酒]

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仙台伊澤家 勝山酒造株式会社
宮城県仙台市泉区福岡字二又25-1

原材料名:米(仙台産)、米麹(仙台産米)
精米歩合:55%
アルコール分:15度
容量:180ml
当時:後藤光昭
(以上、ラベルより転記)




仙台伊澤家 勝山酒造さんは、“勝山企業グループ”を構成する子会社の一つなのだとか。
勝山企業は、結婚式場やレストラン、不動産業、それに調理学校などを運営する仙台の財閥で、勝山酒造さんもかつてはその本体企業の一部門だったようです。

勝山の創業は約三百年前の元禄年間。安政四年(一八五七)には仙台藩の「御酒御用酒屋」として名字帯刀を許され」(※1)たという由緒正しき老舗で、もともとは仙台市の中心地である青葉区で酒造りをしていたそうです。

現在では仙台市の北部、泉区の郊外で酒造りをなさっているようですが、「創業から仙台市中心部で酒造りを続けてきたが、急激な都市化に伴い2005(平成17)年に移転した。」(※2)とのこと。




そんな勝山酒造さんの酒造りについて、文献では以下のように紹介しておりました。
仙台一の老舗としての誇りだろうか、目指したのは「食中酒として完璧な純米酒」。35品目あった製品を4種類に絞って一新し、全量純米化した。」(※3)

今日いただくこのお酒は特別純米酒ですが、はたしてこれも食中酒として完璧な特別純米酒なのでしょうか?
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それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
特別純米酒ですし、冷やして販売されておりましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかにわかる程度でした。
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あ、これすっぱいね!。
酸味が効いており、すっぱさが際立っております。
でもね、すっぱさに角はないみたいです。
刺激やピリピリ感はありません。

うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
お米のうまみが出ており、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみも少し感じます。
ですが、苦みや雑味はありません。

甘みは、どちらかというとややはっきりしています。
かなりさらっとしていて、べとつかない甘みをほんのりと感じます。


酸味が効いた、やや濃醇で旨口のおいしいお酒でした
かなりしっかりした味わいだと思います。
これはお酒の味そのものを味わうというよりも、むしろ食事と合わせるためでしょう。
この酸味が魚の臭みや油っぽさをサッと流してくれそうです。



ここで、お酒を燗にしてみました。

アタリマエですが、燗にしても色は変わりませんね。
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あーこりゃかなりすっぱいね!
燗にすると、すっぱさに鋭さが出てきました。
わずかではありますが、耳の下あたりに刺激を感じるようなすっぱさです。
またそのせいか、甘みが引いてやや辛口になってきました。

でもね、それがまた海のものに合いそうで、なかなかいけるのではないでしょうか。
燗にすると、さらにいっそう食中酒らしさが出てきたと思います。


(※1)『みやぎ地酒の旅』p.36(2000.3 河北新報社)
(※2)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.76(2009.4 エーシークリエイティヴ)
(※3)(※2)p.76-77

【お酒】919.蔵王 本醸造 カップ [04.宮城県の酒]

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蔵王酒造株式会社
宮城県白石市東小路120の1
(以上、カップの印刷事項より転記)

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
アルコール分15.0度以上16.0度未満
内容量180ml
(以上、フタより転記)




蔵王酒造さんのお酒は、かつて蔵王のミニザオー 本醸造カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、あれ?
これも本醸造じゃん。

しかし、こちらのほうは精米歩合が65%と、ミニザオーよりわずかに高めに設定されているようです。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、なかなかよい色をしています。
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うまみは濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、やわらかさも感じます。
ですがこのお酒、苦みが軽めではあるものの、けっこうはっきりしています。

酸味はややはっきりしています。
さわやかさがありますね。
すっぱさは弱めですが、鋭さがあるみたいです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
ほんの少し感じます。


濃醇ちょい苦やや辛口のお酒でした。
苦みが少し気になるところでした。
ミニザオーと飲み比べたほうがよかったかもしれません。

【お酒】915.わしが國 辛口本醸造 300ml [04.宮城県の酒]

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株式会社山和酒造店
宮城県加美郡加美町字南町109-1

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
内容量300ml詰
(以上、ラベルより転記)




山和酒造店さんのお酒は、かつて糖添三増酒のわしが國カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、辛口と銘打たれた本醸造です。
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“わしが國”という酒銘について、文献には以下のような記述がありました。
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 「わしが國」という銘柄は。仙台藩の愛唱歌わしが國さで見せたいものは、むかし谷風、いま伊達模様」に由来する。」(※1)
 銘柄名はこの仙台藩出身の第4代横綱・谷風(たにかぜ)をたたえた藩制時代の民謡の冒頭にちなむ。」(※2)


本醸造ですが、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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うまみは淡めです。
お米のうまみをほんのりと感じます。
ですが、苦みが軽いものの、ちょっとはっきりしています。

酸味ははっきりしています。
強くはないですが、鋭さのあるすっぱさを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

辛口本醸造を名乗るだけあって、甘みはひかえめです。
でも、ゼロではなく、ほんの少し感じます。


酸味と軽い苦みとが効いた、淡麗辛口のお酒でした。
うまみが淡いせいか、酸味と苦みとがちょっと目立ちすぎているようでした。



ここで、燗にして見ました。

色は同じです。
(燗のほうが杯が深いため、ちょっと濃く見えています。)
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燗にすると、酸味に幅が出て、深みのある味わいになりました。
これは燗のほうがおいしいわ。


(※1)『みやぎ地酒の旅』p.76(2000.3 河北新報社)
(※2)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.8(2009.4 エーシークリエイティヴ)
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