So-net無料ブログ作成
03.岩手県の酒 ブログトップ
前の10件 | -

【お酒】1052.関山 上撰 カップ [03.岩手県の酒]

4450.JPG4451.JPG
両磐酒造株式会社
岩手県一関市末広一丁目8-23

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




両磐酒造さんのお酒は、これまでに関山の金印カップと、関山の上撰紙カップ、そして関山の生酒本醸造しぼりたてアルミ缶をいただいております。
今日いただくこのお酒は上撰の小印がつけられたカップ酒ですので、おそらく中身は上撰紙カップと同じお酒でしょう。
4452.JPG


お酒の色は、やはりかすかに着いていることがわかる程度でした。
4453.JPG


ああ、やっぱり。
しっかりしていて、軽い苦みとちょいピリとが味を引き締める、ちょい苦ちょいピリ旨口のお酒でした。
詳しくは、関山の上撰紙カップの記事をご参照ください。


ああそうさ!
今日は手抜きの誹りを甘んじて受けますともさ!!
旅好きの諸兄には、明日から始まるシーズンに備えて今日は早く寝なけりゃならないことくらい、容易におわかりいただけるこでしょうよ!!!
nice!(35) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

【お酒】1025.関山 生酒 本醸造 しぼりたて アルミ缶 [03.岩手県の酒]

4309.JPG
両磐酒造株式会社
岩手県一関市末広一丁目8番23号

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール分19度
精米歩合70%
200ml詰
(以上、缶の印刷事項より転記)




両磐酒造さんのお酒は、これまでに中尊寺の山号をその名にいただく関山の金印カップと、同じく関山の上撰紙カップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、アルミ缶に詰められた本醸造の生酒です。

アルコール度数が19度と、原酒あるいはそれに近いレベルですね。
4310.JPG


フタのところにしおりが入っていて、それには能書きがたくさん書かれておりました。
4311.JPG
4312.JPG
4313.JPG
4314.JPG

しおりに書かれていた指示どおり、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ちょっと茶色がかっていることが確認できました。
4315.JPG


度数が高めだけあって、アルコールの香りが少し目立ちますね。

うまみはやや濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感を少し感じます。
フレッシュさもちょっとありますが、それほど目立たない程度です。
キレはよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんどないくらいです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
かなり弱めですが、ゼロではないみたいです。


フレッシュさと共にしっかりしたうまみのある、やや濃醇で旨辛口のおいしいお酒でした。
フレッシュさもあるもののしつこくなく、それでいて酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)や熟成感があって、飲み応えを感じました。
それでいてすっぱさやピリピリ感がなく、口当たりよくいただけました。

でもね、やっぱりアルコール度数が19度だけあって、飲みきった後でちょっと酔いが回ってきましたよ。
それはつまみを作りながら缶ビールを飲んだからだろ!

【お酒】1024.関山(かんざん) 上撰 紙カップ [03.岩手県の酒]

4305.JPG4306.JPG
両磐酒造株式会社
岩手県一関市末広一丁目8-23

原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml
(以上、ラベルより転記)




両磐酒造さんのお酒は、これまでに関山の金印カップをいただいております。
今日いただくこのお酒も中尊寺の山号をその名にいただく関山(かんざん)の普通酒ですが、こちらには上撰の小印が付けられておりました。
4307.JPG


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
4308.JPG


うまみはちょっと濃いめでしょうか?
金印にはなかった、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じます。
それに、軽めながら、苦みもはっきりしています。
キレはよいみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさはやや強めで、鋭さを感じます。
それに、ちょっとピリッときますね。

甘みはちょっとあるみたいです。
さらっとしていて、べとつかない甘みですが、どうやら苦みや酸味の陰に隠れているみたいです。


しっかりしていて、軽い苦みとちょいピリとが味を引き締める、ちょい苦ちょいピリ旨口のお酒でした。
金印よりもちょっと濃いめで、飲み応えを感じました。
その反面、味に角が出ているようですね。
私としては、金印のほうが穏やかでおいしいと思います。

【お酒】1023.七福神 大吟醸 てづくり 300ml [03.岩手県の酒]

4299.JPG4300.JPG4303.JPG
菊の司酒造株式会社
岩手県盛岡市紺屋町4-20

原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール
精米歩合50%
アルコール分15度以上16度未満
米・米麹は国産米使用
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




岩手県盛岡市の中心市街地に蔵を置く菊の司酒造さんのお酒は、これまでに普通酒の菊の司粋然カップと、同じく普通酒の七福神粋然カップ、そして七福神の純米酒カップをいただいております。
hm36.JPG
hm37.JPG

今日いただくこのお酒は、満を持しての大吟醸です。
4301.JPG4302.JPG


大吟醸は「精米歩合60%以下の白米、米こうじ及び水、又はこれらと醸造アルコールを原料とし、吟味して製造した清酒で、固有の香味及び色沢が良好なもの」(※1)、すなわち吟醸酒のうち、「精米歩合50%以下の白米を原料として製造し、固有の香味及び色沢が特に良好なもの」を指します(※2)。

大吟醸を名乗る場合にクリアすべき条件はこれら以外にもありますが、私はこの定義のうち、「吟味して製造した清酒で」あって「固有の香味及び色沢が特に良好なもの」という部分を満たすことこそが、大吟醸の大吟醸たる所以であると思います。

すなわち、“このお酒こそ、十分に吟味して造ったお酒であって、香味や色沢が特に良好なのだ”と蔵元さんが胸を張って言えるお酒だけが、大吟醸を名乗ることができるわけです。
逆にいえば、そう言い切れるお酒にしか、大吟醸を名乗らせてはならないのです。


今日いただくこのお酒は、はたして大吟醸を名乗るにふさわしいお酒なのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、透明でした。
4304.JPG


ああ!
吟醸香すごいね!
盃に注いだだけで、フルーティーな香りがフワッと漂ってまいりましたよ。

うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
お米のうまみに、舌を突くようなシャープさがありますね。
吟醸酒らしい苦みもほんの少しあるみたいですが、まったく気にはなりません。
キレはよいものの、やはり香りは残ります。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱いなりに鋭さを感じます。
もちろん刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
強くはないものの、べとつかない甘みの存在を感じますね。


吟醸香が豊かで、シャープなうまみを感じる、淡麗旨口のお酒でした。
お米のうまみがはっきりしていますが、広がらずに舌を突いてくるみたいです。
表示はされておりませんでしたが、もしかして美山錦を使用ているのでしょうか?
口当たりがよくて飲みやすいですが、吟醸香がちょっと気になるかもしれません。

大吟醸を名乗るだけあって、たしかにきれいで香り高いお酒でした。
しかし私としては、菊の司酒造さんの普通酒や純米酒のようなしっかりした味わいを期待しておりましたので、いささか拍子抜けでした。

(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1
(※2)(※1)2(2)

【お酒】752.八重桜 本醸造 カップ [03.岩手県の酒]

3015.JPG3016.JPG
泉金酒造株式会社
岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉太田30

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 麹米65% 掛米70%
アルコール分15度
180ml詰
(以上、フタより転記)




このお酒の蔵元さんは、旧岩泉駅(去年廃止された岩泉線の終点駅)の近くに位置しているようです。




岩泉といえば、“龍泉洞”という鍾乳洞があることで有名です。
一方、泉金酒造さんは「仕込み水に日本名水百選の一つ「龍泉洞地底湖の水」を使っている」(※1)とのこと。

鍾乳洞の水って、ミネラル分が多い硬水なのではないでしょうか?
ということは、これは私の予想ですが、その水を使って造ったお酒は発酵が進んで辛口になるのではないかと思うのです。
酒造りと水質との関係については、かつてこちらでまとめております。


そんなことを考えながら、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いているのがわかるくらいでした。
3017.JPG


うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感をわずかに感じます。
しかし、キレがとてもよく、スッと引いていきます。
それに、軽い苦みをわずかに感じます。

酸味はややひかえめです。
角のないすっぱさとさわやかさとを、ちょっと感じる程度でした。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
しかし、さらっとした甘みがわずかにあって、コクを添えています。


キレのよいうまみで味のバランスがよい、きれいで旨口のお酒でした。
辛口かと予想していましたがそれほどでもなく、むしろ甘みをわずかに感じました。
また、しっかりした味わいではあるものの、きれいでしかもキレがよいので、濃くは感じませんでした。
むしろ澄んだ感じがすると思います。
これは南部流の成果なのでしょうか?

(※1)岩渕公二『岩手の酒蔵』p.133(1998.10 岩手日報社出版部)

【お酒】751.浜娘 本醸造 カップ [03.岩手県の酒]

3011.JPG
赤武酒造株式会社
岩手県上閉伊郡大槌町末広町3-3
製造場:赤武酒造 復活蔵
岩手県盛岡市北飯岡1-8-60

原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合:60%
アルコール分:15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)



赤武酒造さんは、もともと岩手県の沿岸部で酒造りをしていらしゃったようです。
そのことについて、文献では以下のように紹介していました。

テレビの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった蓬莱島が浮かぶ大槌湾のほとり、清流・大槌川と小鎚川が注ぐ河口に挟まれた大槌町末広町に、清流『浜娘(はまむすめ)』の醸造元・赤武酒造場がある。」(※1)

どうやら、こんなところのようです。




しかし、先日千両男山の本醸造カップを紹介した際に引用した文献には、以下のような記述がありました。

2010年の時点で23の酒蔵があった岩手県は、震災と津波で多くの蔵が被害を負った。特に沿岸部の津波による被害は大きく、陸前高田市の酔仙酒造、宮古市の菱屋酒造店、大槌町の赤武酒造など壊滅的な打撃を受けた蔵もある。だが、現在はほとんどの蔵が復興に向け、新たな酒造りに励んでいる。」(※2)

赤武酒造さんのWebsiteによれば、6棟あった蔵が津波で全て流されただけでなく、消防団員として町民の避難を誘導していた蔵人さんの命まで失ってしまったそうです。

一方で、この大槌町の蔵は未だ再興することがかなっていないものの、蔵元さんは“復活蔵”と銘打たれた盛岡市内の蔵で酒造りを再開なさっているようです。
このことは、今日いただくこのお酒のラベルにも記載されています。
3012.JPG3013.JPG


今日は、そんな復活に向けて頑張っていらっしゃる蔵元さんのお酒をいただきます。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いているのがわかる程度でした。
3014.JPG


一口いただいて、酸味が際立っていることがわかりました。
けっこうピリッと来る酸味です。
すっぱさ自体は、角のないまろやかなものです。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、やわらかさも少し感じます。
わずかに苦みもあるみたいですが、いやな苦みではありません。

甘みはややひかえめです。
わずかにあって、コクを添えています。


酸味がピリッと効いている、やや淡麗で旨ピリ辛口のおいしいお酒でした。
ピリッと来てやや淡めではあるものの、うまみがしっかりしているためか、物足りなさはないですね。
この酸味は、きっと海産物との相性がよいことでしょう。
このお酒の味わいに、大槌町へ必ず戻るという蔵元さんの決意を感じました。


(※1)岩渕公二『岩手の酒蔵』p.114(1998.10 岩手日報社出版部)
(※2)『日本酒のすべて』p.20(2012.1 株式会社枻出版社)

【お酒】748.堀の井 カップ [03.岩手県の酒]

2998.JPG2999.JPG
高橋久
岩手県紫波郡紫波町片寄堀米36

アルコール分15度以上16度未満
原材料名・米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルフタより転記)
(2015/12/15訂正)



この酒の蔵元さんは会社ではなく、個人事業主(自然人商人)のようです。
3000.JPG


そういえば先日、同じ紫波町の蔵元さんが造ったお酒をいただきました。
その際、紫波町は南部杜氏発祥の地であることを、文献の記述を引用して紹介しました。

それと同じ文献には、南部流で造られたお酒の特徴に関して以下のような記述がありました。
越後は淡麗辛口、丹波は濃淳(原文ママ)南部はきれいでしかも香りがいい酒です。そして南部杜氏の酒は、味が引き締まっていて、秋上がりするとよく言われます。」(※1)


秋上がりはともかく、果たして今日いただくこのお酒からも、南部流の味わいを感じ取ることができるのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、濃くはないですがきれいな色をしています。
3001.JPG


うまみはしっかりしていますが、濃くは感じません。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみですね。
しかし、苦みや雑味は全くありません。

酸味はややはっきりしています。
スーッとした清涼感があって、さわやかな酸味です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
さらっとした甘みが少しあるのがわかりますが、コクはそれほど感じません。


酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみではあるものの、きれいでさわやかな味わいの、スッキリ旨口のおいしいお酒でした。
味わいはしっかりしているものの、きれいでさわやかです。
そのため、スイスイと行けてしまいます。
普通酒ではあるものの、この味わいこそが、もしかして南部流の成果なのでしょうか?


(※1)冨樫茂『南部杜氏の詩(バラード)』p.100(2010.6 河北新報出版センター)

【お酒】745.吾妻嶺 上撰ユニカップ [03.岩手県の酒]

2984.JPG2985.JPG
合名会社吾妻嶺酒造店
岩手県紫波郡紫波町土舘字内川5

原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分 15度以上16度未満
180ml詰
(以上、裏のラベルより転記)



吾妻嶺酒造店さんについて、文献では以下のように紹介されておりました。

吾妻嶺酒造店は天明元(一七八一)年、志和酒造店の名で創業した。その前身は延宝年間(一六七〇年代)に酒造りを始めた「権兵衛酒屋」で、岩手で初めて上方流の「すみ酒」を造った酒蔵だといわれている。その後、周辺の農家が身につけた技術が南部流となり、県内に広がっていった。つまり権兵衛酒屋の伝統を受け継ぐ吾妻嶺酒造店は、南部流酒造りの本流ともいえるのだ。」(※1)


吾妻嶺酒造店さんが南部流酒造りの本流を受け継いでいることはわかりました。

この南部流酒造りの技術を現代に継承しているのが“南部杜氏(なんぶとうじ)”と言われる酒造りの職能集団だと言われています。
“杜氏”という言葉の意味については、単独で用いる場合には「酒造工の長として杜氏補佐以下を総括、蔵内の管理全般」(※2)を職務とする人、すなわち酒造りのリーダーのことを指します。
しかし一方で、「その出身地別に出身地名を冠して、杜氏個人またはその集団を「〇〇杜氏」とも呼ぶ。」(※3)そうです。
すなわち、南部杜氏とは、旧南部藩の領域を起源とする酒造りの職能集団のことを指すわけです。

この南部杜氏について、ある文献では以下のように紹介していました。

南部杜氏の起源は諸説ある中、江戸時代前期の一六七八(延宝六)年、近江商人の村井権兵衛が志和、現在の岩手県紫波町で、大坂は摂津の国の池田から杜氏を招いて酒造りを始めたことに求めるのが有力とされる。白く濁った「濁り酒」が一般的だった南部の地に、そのころ最高の酒といわれた透き通った「澄み酒」の製造技術を持ち込んだのだから、評判は瞬く間に広がったに違いない。当時池田は日本を代表する酒の産地で、灘に主産地が移るのは江戸中期とされる。
「村井権兵衛は酒屋だけでなく問屋、質屋などを兼ね備えた“商社”を興したんです。酒の生産、販売から金融までを統括する力を持つ、優れた経営者でした。」」(※4)
近江商人の結束は固く、権兵衛が興した「近江屋」とその分家は後に南部藩の大財閥を形成する。」(※5)

南部流酒造りの起源に、遠く離れた今の滋賀県を地盤とする近江商人が関わっていたのですね。
また同じ文献の別の頁には、以下のような記述がありました。

権兵衛酒屋「近江屋」の流れをくむ造り酒屋「吾妻嶺酒造」が紫波町にある。十三代目蔵元、佐藤元さん(三八)によると、上方商人だった祖先が一七八一年、近江屋の道具、蔵人を引き継ぎ、場所を移して酒造業を始めた。」(※6)

ここでつながりました。
すなわち、南部で初めて上方流の澄み酒を造ったのが、近江商人の村井権兵衛が興した近江屋(権兵衛酒屋)で、天明元(1781)年に近江屋から酒造りの一切を引き継いだのが吾妻嶺酒造店さんだったのですね。
すなわち、吾妻嶺酒造店さんで働く杜氏とその蔵人の方々こそが、まさに南部杜氏の本流ということでしょうか。


お待たせいたしました。
ひさびさに長々と書いて私の気が済んだところで、南部流酒造りで造られたと思われるこのお酒をそろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いている程度でした。
2986.JPG


アルコールの香りがちょっとはっきりしているように感じます。

うまみはやや淡めです。
やわらかいうまみの中に、酒臭さ(←ほめ言葉です)を少し感じます。
それとともに、軽い苦みがあるようです。

酸味ははっきりしています。
角のないすっぱさが豊かで、深みを少し感じます。
ほんの少しですが、ピリッと感じます。

甘みはひかえめですが、その存在はわかります。
お酒の味にコクを添えています。


やや淡めのうまみに、酸味と軽い苦みとが味を引き締める、やや淡麗で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
酸味がはっきりしていますが、うまみもけっして負けてはいないと思います。
味わいのバランスがよいお酒でした。


(※1)岩渕公二『岩手の酒蔵』p.24(1998.10 岩手日報出版部)
(※2)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.295(1997.10 灘酒研究会)
(※3)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.184(2000.4 柴田書店)
(※4)冨樫茂『南部杜氏の詩(バラード)』p.122(2010.6 河北新報出版センター)
(※5)(※4)p.123
(※6)(※4)p.126

【お酒】742.鷲の尾 上撰カップ [03.岩手県の酒]

2972.JPG2973.JPG
株式会社わしの尾
岩手県八幡平市大更第22地割158番地

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール度15.5度
180ml詰
(以上、フタより転記)




字の読み方がさっぱりわからなかった鷲の尾ですが、かつて糖類酸味料フル添加の金印カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は上撰と銘打たれた普通酒ですが、こちらには糖類や酸味料といった副原料は添加されていないみたいです。
2974.JPG


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、濃くはないですがちょっと着いているみたいです。
2975.JPG


うまみは濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみに、ちょっと熟成感(かな?)を感じます。
ですが、苦みがけっこうはっきりしています。

酸味ははっきりしています。
清涼感とともに、少しピリッと感じます。

甘みはけっこうはっきりしています。
でも、糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りはないみたいです。


濃醇苦甘口のお酒でした。
金印カップは四段仕込のようでしたが、、この甘さから判断するに、今日いただいたこの上撰カップもきっと四段仕込なのでしょう。
これは私の感想ですが、このうまみにこの苦みと甘さとが重なることによって、飲みやすさが消えているのではないかと、ちょっと感じてしまいました。

【お酒】731.あさ開 南部流寒造り 純米吟醸 180ml [03.岩手県の酒]

2915.JPG2916.JPG2917.JPG
株式会社あさ開
岩手県盛岡市大慈寺町10番34号

精米歩合 55%
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分15度以上16度未満
日本酒度+1
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




あさ開さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
80.あさ開 アルミカップ アサビラキ
293.あさ開 本醸造生貯蔵酒 生缶
409.あさ開 サケカップ(紙カップ)
412.あさ開 純米辛口 男の純米DRY
565.あさ開 本醸造 昭和旭蔵 300ml
今日いただくこのお酒は、純米吟醸酒です。


このお酒は、“南部流寒造り”と名付けられています。
ということは、このブログとしては、南部流、すなわち南部杜氏の酒造りについて調べて紹介すべきところでしょう。

大変申し訳ございません。
今回は封を開けた後で酒銘に気づきましたので、全く調べておりません。
次に“南部流”あるいは“南部杜氏”に関するお酒をいただく際の課題とさせてください。


言い訳はこのくらいにして、そろそろいただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほんのわずかに着いているのがわかる程度でした。
2918.JPG


吟醸香は、ほんの少し感じる程度です。

うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
やわらかいうまみとともに、熟成感をややはっきりと感じます。
吟醸酒らしい苦みも、ほんのちょっとあるみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少しはっきりしています。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめで、ほとんど感じません。


キリッとしていて飲み応えのある、やや濃醇で旨辛口のおいしいお酒でした。
吟醸造りのはずですが、熟成感や酸味が豊かで飲みごたえを感じました。
しかも、甘みが少ないせいか、キリッと引き締まったような味わいに仕上がっていました。
この辺が、吟味して醸造した成果なのでしょうか?
吟香プンプンでフルーティーな味わいの吟醸酒よりも、私はこのお酒のほうが好きですね。
前の10件 | - 03.岩手県の酒 ブログトップ