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【お酒】1408.十五代彦兵衛 純米酒 300ml [05.秋田県の酒]

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福禄寿酒造株式会社
秋田県南秋田郡五城目町字下夕町四十八番地

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 58%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




福禄寿酒造さんのお酒は、福禄壽の精撰カップと、昨日福禄壽ブラック(普通酒)とをいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米酒です。
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文献によれば「16代当主渡邉康衛が東京農大醸造学科を卒業し、地元に戻ってきたのは、2001年(平成13)のこと。」(※1)とありました。
ということは、もしかしたらこの“十五代彦兵衛”なるお酒は、ご先代のときに商品化された銘柄なのでしょうか?


冷やして販売されておりましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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香りは立ちませんね。
口に含むと、ごくかすかにわかるかわからないかといった程度です。

うまみはやや濃いめかな。
米のうまみに厚みを感じます。
軽い苦みも少しわかります。
純米ですが、キレはよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さも感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ごくかすかに感じる程度です。


米のうまみがしっかりで、キリッと引き締まっている、やや濃醇でちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。
甘みが少ないせいか、ややドライで引き締まっておりました。
でもけっしてうすっぺらくはなく、うまみ自体にコクを感じました。


ここで、燗にしてみましたよ。
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うまみの厚みがとれて、鋭くなりましたよ。
それが酸味とともに舌の上をピンと突くようです。
ただね、冷めるにつれて鋭さが引いて、厚みが戻ってくるみたいです。
それに、酒臭さ(←ほめ言葉です)もちょっとだけ出てきましたよ。
甘みは引いたままです。

燗だとキリッと辛口のおいしいお酒でした。
燗にしたことで、かなりシャープな口当たりになりました。
これはあたかも灘の生一本のようですよ。

これさ、かなりうまいんじゃないの!
食中酒としてピッタリですよ。
私としては、熱めの燗でいただくのがもっともおいしいのではないかと思った次第でございましたとさ。


(※1)一志治夫『五城目の米と水にこだわり再興に奔走 福禄寿酒造』p.20(地域人 第30号 p.20-25 2018.3 大正大学出版会)
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【お酒】1407.福禄寿 ブラック 300ml [05.秋田県の酒]

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福禄寿酒造株式会社
秋田県南秋田郡五城目町字下夕町48番地

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 15度
300ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)




福禄寿酒造さんのお酒は、3日前に福禄寿の精撰カップ(普通酒)をいただいております。
今日いただくこのお酒は、蔵元さんのWebsiteで“ブラック”と紹介されていた普通酒でした。
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冷やして販売されておりましたが、普通酒ですのでまずはぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや濃いめかな。
酒臭さ(←ほめ言葉です)は弱めですが、米のうまみがしっかりしています。
熟成感はごくかすかに感じる程度です。
それでいて苦みや雑味はまったくありません。
キレはよく、スッとひきますよ。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさそれほど強くはないものの、その酸味に深みを感じますよ。
さわやかさもちょっとあるみたいです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな。
けっしてべとつかない甘みを少し感じる程度ですが、甘み自体に厚みを感じます。


うまみがしっかりしていて酸味に深みがあるものの、キレがよくてさっぱりしている、やや濃醇で旨やや甘口のおいしいお酒でした。
しっかりしていて深みすら感じるのに、後味がさっぱりしていてクセがありませんでした。
私としては、酸味に深みを感じることができたところが、私の好みの味わいでうれしいところでした。
甘みも厚みがあるものの、べとつかずにいい塩梅にコクを添えておりました。

これさ、かなりうまいんじゃないの!
けっして辛口ではないものの、これは食事と合うお酒ですよ。
とくに塩気のある食べ物とは合うんじゃないかな。


ここで、残っているお酒を冷たいままいただいてみました。
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燗ほどうまみがひろがりませんね。
甘みも少し引くかな。
酸味も、深みが引いてすっぱさが前に出てくるようです。

冷たくてもバランスがよくておいしいお酒でしたが、やはりこのお酒は燗のほうが味わいが映えると思いますよ。
それにこれはあくまでも私の感想ですが、カップ酒(精撰カップ)よりもこちらのほうが味わいに角がなくてまろやかで、かつ深みがあるようでした。
カップ酒は精撰の小印が付けられた普通酒でしたが、もしかしたらこちらのブラックは上撰クラスのお酒なのでしょうか?
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《焼酎》76.炭火焼き芋焼酎 やき芋浪漫 100ml [9945.宮崎県の焼酎]

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無月醸造元 櫻の郷酒造株式会社
宮崎県日南市北郷町郷之原甲888

本格焼酎
原材料:甘藷・米麹
内容量:100ml
アルコール分:25度
(以上、ラベルより転記)




焼芋焼酎なんだってさ。
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手元にあった文献には、焼芋焼酎について以下のような記述がありました。
「焼き芋」で仕込んだ焼酎が急成長中だ。普通の芋焼酎造りの場合には、蒸したさつまいもを麹に加えて仕込むという方法がとられるが、焼き芋焼酎の場合には、蒸し芋のかわりに焼き芋を使って仕込む。結果、焼き芋のもつ香ばしさがそのまま焼酎にも残り、口に含んだ瞬間、焼き芋の香りをストレートに感じることができるというユニークな味わいとなる。焼き芋ならではの甘みを感じることができるのも魅力だ。」(※1)

今日いただくこの焼酎からも、はたして焼き芋の香ばしさを感じることができるのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。


まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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あれ?
香ばしさはかすかにわかる程度かな。
それにけっこうピリピリだし。
芋のふっくらした風味はありますが、厚みはなくてさっぱりしております。
甘みはちょっとあるみたいです。
また、軽い苦みが少しありますね。


次に、残りをお湯割りでいただきます。
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スーッとしたさわやかさが少し出てまいりました。
香ばしさや芋のふっくらした風味は薄まりますね。
酸味は少し出るみたいです。
それに、苦みがちょっと立ちますね。


穏やかな中に芋のふっくらした風味を感じるものの、さっぱりした味わいの芋焼酎でした。
文献にあったような香ばしさを期待していたのですが、それは生(き)でかすかに感じる程度で、お湯割りだと薄まってしまいました。
かなりすっきりとした風味で、それはあたかもこれまでにいただいた赤芋使用の焼酎のように感じましたよ。
苦みが少し目立つようでしたが、もしかしたらこれが香ばしさなのでしょうか?

いやいや、きっと私の焼酎経験値が低すぎたことから、味を正確に理解することができなかったのでしょうよ。

(※1)エイムック2089『焼酎の基本』p.037(2010.12 枻出版社)
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《焼酎》75.いも焼酎 さつま祭 25度 180ml [9945.宮崎県の焼酎]

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株式会社都城酒造
宮崎県都城市乙房町2887番地1

焼酎乙類
原材料:さつまいも、麦、米(国産)、コーンスターチ、米こうじ(タイ産、国産)、麦こうじ
アルコール分25%
内容量180ml詰
(以上、ラベルより転記)




都城酒造さんの焼酎は、これまでに以下のものをいただいております。
あなたにひとめぼれ こめ 180ml
あなたにひとめぼれ いも 180ml
いも焼酎 あなたにひとめぼれ 黒 180ml
あなたにひとめぼれ むぎ 180ml
黒麹仕込み みやこんじょ 180ml
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今日いただくこの焼酎は、宮崎県産なのに“さつま祭"と銘打たれた芋焼酎でした。
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しかもアルコール度数は20度ではなくて25度でした。
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宮崎県産の焼酎には20度のものが多いことは、かつてこちらで触れております。

銘といい度数といい、もしかしたら鹿児島県で販売することを目的とした商品なのでしょうか?


それにしてもこの焼酎には、いろいろな原料が使用されておりましたよ。
中でも、本格焼酎ではなくて焼酎乙類と表示されているのは、きっと副原料の一部にコーンスターチを使用しているためでしょうね。
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本格焼酎と焼酎乙類との関係についてはかつてこちらでまとめておりますので、ご確認下さい。



それでは、いただいてみたいと思います。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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これはかなりピリッときますわ。
最初に米の風味がちょっとだけ来て、その後で芋っぽい風味がかすかに漂ってくるようです。
甘みもかすかです。
重さはまったくなく、華やかさもほとんど感じませんよ。



次に、お湯割りで。
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これ、かなり軽いね。

ピリピリ感は引きました。
米っぽい風味とともに、芋のふっくら感がちょっとだけ立ってまいりました。
華やかさは、上立ち香でかすかに感じる程度です。
酸味はそれほど出ないみたいです。
苦みはありません。



最後は、残ったものをロックで。
本当は半分を残して明日いただこうと思っていたのですが、あまりにも軽いので今日だけで全部いただいてしまうことにいたしました。
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ロックにありがちな苦みは出るものの、どちらかと言うと軽めです。
米の風味は残るものの、芋っぽさはお湯割りよりも引きますね。
上立ち香も引きました。
甘みは少し残るかな。



かなり軽快で口当たりのよい芋焼酎でした。
それでも、米の風味とともに芋のふっくら感を弱めながらに感じることはできました。
生(き)だとピリピリ感がはっきりしているので、お湯割りかロックでいただいたほうがよいと思いました。

重さがゼロなので、かなり飲みやすいと思います。
スイスイと行けてしまいましたが、その反面、飲み応えを感じることができませんでした。
それ故に、私としてはちょっと物足りなさを感じてしまいましたよ。

それにしても、コーンスターチを焼酎の原料として用いても、コーンスターチ特有の風味ってのは出ないみたいですね
もっとも、いくらトウモロコシに由来すると言ってもコーンスターチは精製されたでんぷんですから、特有の風味は出ないのかもしれませんね。
ということは、もしコーンスターチを100%用いて焼酎を造ったら、それは甲類のような素っ気ない味わいになってしまうのでしょうか?
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【お酒】1406.福禄壽 精撰カップ [05.秋田県の酒]

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福禄寿酒造株式会社
秋田県南秋田郡五城目町字下夕町48

原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール度:15.0度以上16.0度未満
200ml詰
(以上、フタより転記)




今日はね、元禄元年(1688年)に創業し、秋田県の五城目町に蔵を置く福禄寿酒造さんのカップ酒をいただきますよ。
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その福禄寿酒造さんですが、文献では以下のように紹介されておりました。
 渡邊家は安土桃山時代に織田信長の一向一揆攻めにより石川県松任から落ち延びてきた。初代彦兵衛が五十目村(現在の五城目町)で酒造りを始めたのが1688年である。徳川五代将軍綱吉の頃と伝えられ、以来三百有余年にのぼる歴史は秋田県の酒造史の上で大変貴重な存在となっている。代表銘柄でもある「福禄寿」は七福神の中の1つで瑞祥のしるしとされ、「福」は多くの子や孫に恵まれ「禄」は子々孫々まで栄えること、「寿」は元気で長生きすることを願って命名された。」(※1)

このことは、このお酒のカップにも記載されておりましたよ。
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今日いただくこのお酒は、精撰の小印が付けられた普通酒でした。
秋田県では幅を利かせている200mlカップですが、糖類や酸味料は添加されておらず、しかも度数は15-16台でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は濃くはないものの、きれいな金色でした。
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うまみは、やや濃いめでしょうか。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを少しと、熟成感を少し感じます。
苦みがありますが、軽めでそれほど強くはありません。
キレはとてもよく、透明感をちょっと感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
アルコール由来と思われるさわやかさをちょっとだけ感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
けっしてべとつかず、とろみのような舌触りもありませんが、それでも厚みを少し感じる甘みです。


しっかりしているもののキレがよく、さらっとした甘みがコクを添える、やや濃醇で旨やや甘口のおいしいお酒でした。
熟成感や苦みがあるものの、角がないですね。
これは、アル添によってもたらされたキレのよさが効いているのかもしれません。
甘みもしつこさがまったくなく、穏やかに効いている程度です。

濃いめなのにクセなくスッキリといただくことができる、おいしいお酒でした。
さすが300年以上の歴史を誇る蔵元さん。
たとえ普通酒であっても、けっして手を抜かないようですね。

(※1)「美酒王国秋田」編集委員会編『美酒王国秋田』p.16(2015.09 無明舎出版)
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《焼酎》74.天孫降臨 25度 200ml【追記あり】 [9945.宮崎県の焼酎]

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神楽酒造株式会社KK
宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸144-1

本格焼酎
原材料/さつまいも・米こうじ(国内産米)
アルコール分/25度
容量/200ml
(以上、ラベルより転記)




神楽酒造さんの天孫降臨は、かつて20度のものをいただいております。
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今日いただくこの天孫降臨は、25度の芋焼酎でした。
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25度の芋焼酎ですから、今日は半分だけいただきます。
残りは明日に別の飲み方で試し、その感想をこの記事に追記いたします。
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まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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これはけっこうピリッときますね。
それに、甘みがしっかりしていて厚みがあることがまず最初にわかりますよ。
華やかさはふんわり、それに芋のふっくらした風味もほんのりと感じる程度で、両者ともそれほど強くはありません。
苦みやありません。



次に、お湯割りで。
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お湯割りにありがちな酸味が出ますね。
その酸味に少し鋭さを感じます。
華やかさと芋の風味は引いて、かなりさっぱりしております。
それに、生であれほど感じた甘みもスッと引いてしまいましたよ。
一方で苦みが出て、弱めながらに鋭さを感じます。



翌日、
残ったものを、ロックでいただきます。
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ありゃ?

トロッとした口当たりはありますが、それほどはっきりしてはおりませんよ。
それどころか、ピリピリ感がかなりありますね。
それに、苦みが強くはないものの、かなり鋭いようですよ。
一方で、香りや風味、甘みは引いてしまいました。



生(き)で感じた甘みは、お湯割りやロックでは引いてしまいました。
お湯割りだとかなりさっぱりしていて、ロックだとピリ苦めでした。

これさ、20度のときと味わいが全然ちがうんじゃないの?
もしかしたら、今回いただいた25度は古かったのかな?
少なくとも私の感想としては、天孫降臨は25度よりも20度のほうがおいしく感じましたとさ。
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《焼酎》73.スーパーライトかんろ 20度 200ml [9945.宮崎県の焼酎]

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京屋酒造有限会社T
宮崎県日南市油津二丁目3番2号

本格焼酎
200ml詰
アルコール分20%
原材料 甘藷、米麹(国産米)、米(国産)
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた松の露は宮崎県日南市の地焼酎でしたが、その蔵元さんは山間部にある飫肥(おび)の街に蔵を置いておりました。

一方、この“スーパーライトかんろ”なる芋焼酎を造る京屋酒造さんが蔵を置く場所も日南市ですが、それは日向灘に面した油津(あぶらつ)でした。
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飫肥と油津とはもともとは別の街(飫肥町/油津町)でしたが、それが昭和25年に合併して日南市となったそうです。
両街は飫肥杉の産出を通じて古くからつながりがあったそうで、「車はやがて日南市に入る。昔の飫尾(原文ママ:飫肥の誤りか)町・油津町が市の中心部だが、山間部の飫尾(ママ)は伊東氏の城下町として栄えていたところである。海に面した油津の方は鰐塚山脈から産する飫尾杉(ママ)の積み出し港であったし、現在ではカツオ・マグロの漁業基地でもある。」(※1)とあるとおり、飫肥やその奥に位置する山々で産出した飫肥杉は、油津の港に集積された後、各地へと出荷されていったのだとか。

飫肥杉についてはかつて“飫肥杉 爽(さわやか) 20度”をいただいた際に触れておりますので、こちらをご参照下さい。

また、油津の港には、もともとは飫肥から川がつながっていなかったそうです。
しかし、飫肥杉の売上を重要財源とする飫肥藩は飫肥から流れる広渡川と油津港との間に堀川運河を開削して飫肥杉の積み出しを容易にしたのだとか。
そのことについて、文献では以下のように触れておりました。
 また、天和三年(一六八三年)には、藩主祐実は飫肥杉の船積みを容易にするため、二ヵ年余をかけて油津港に通じる堀川運河を開いた。
 それまで飫肥杉は、筏に組んで広渡川口まで流し、そこからさらに海に出て「尾伏の鼻」を廻って油津港から船積みしていた、これを、広渡川口から「堀」を開削して直接油津港へ運送するのが堀川運河である。
 この運河は延長十五町(約一四〇〇メートル)、幅十二、三間(約二二メートル)、深さ二尋ないし四尋(約三~六メートル)のもので、岩盤を砕く難工事であった。当時としては思い切った大事業であり、その後の飫肥林業と油津港の発展に大きく貢献したのである。」(※2)

前提知識ゼロでの素人的な感想ですけれど、1.5km弱の距離を開削するのに2年以上もかかったということは、かなりの難工事だったのではないでしょうか。

下記地図の中央を北から南へと流れる川が、その堀川運河です。



この堀川運河の河口は、かつて映画『男はつらいよ 第45作 寅次郎の青春』の舞台となったことで知られておりますね。
河口に架かる堀川橋の近くで床屋を営む蝶子(風吹ジュン)が寅さんを散髪する姿には、あたしゃ色っぽさを感じましたよ。


飫肥と油津との関係に触れるのはこのくらいにしておいて、話を焼酎へ戻しましょう。
天保5年(1834年)の創業。180年以上の歴史をもつ老舗焼酎蔵。」(※3)という京屋酒造さんのこの芋焼酎をいただきますよ。

この芋焼酎ですが、主原料に米を併用しているようでした。
このことは、米麹とは別に“米”の単独表示があることからわかります。
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主原料に米を併用している芋焼酎は、かつて明月ハイカップで経験しております。
それによれば、米の併用は「香りを和らげ、ほんのりとした香りと口当たりのよい本格焼酎」(明石酒造さんのWebsite)に仕上げるためでした。
ということは、今日いただくこのスーパーライトかんろも、香りが和らいでいて、口当たりがよいのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。



まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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ピリピリ感はありません。
一口含むと、芋のふっくらした風味がフワッと漂いますよ。
華やかさもちょっと感じます。
米の風味は、言われないとわからないかもしれません。
それに、甘みがけっこうしっかりしておりますよ。
重さはなく、苦みもありません。



次に、お湯割りで。
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これは軽いね!

米のふっくらした風味が少し引きますが、米の風味がちょっと出てきたみたいです。
酸味と軽い苦みとがちょっと出て、引き締まった感じがします。
ですが甘みはちゃんと残っていて、味わいを和らげてくれておりますよ。



最後は、残ったものをロックで。
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ロックだと、トロッとした口当たりになりますね。
一方で風味が立たずに引いて、どっしりとした感じになりました。
軽い苦みも少し出ております。
ですがここでも甘みがちゃんと残っていて、味わいを和らげてくれております。



さっぱりしていて軽いのに、風味しっかりのおいしい芋焼酎でした。
味わいに重さがないところが、“スーパーライト”たる所以なのでしょう。
ですがそれでいて芋のふっくら感がちゃんとあったことから、けっして薄っぺらさは感じませんでしたよ。
それにこの芋焼酎は、甘みがいい塩梅に味わいを和らげてくれているようでした。

お湯割りだとスイスイ行けて、ロックだとクセがないもののどっしりとした味わいを感じることができました。
なかなかいけるのではないでしょうか。


(※1)前山光則・江口司『山里の酒―九州蔵元紀行』p.261-262(1999.12 葦書房)
(※2)吉田常政『城下町 飫肥ガイド-九州の小京都-』p.77(1978.12 2001.7改訂5版 日南市観光協会)
(※3)『焼酎一個人 vol.1 今、最高においしい焼酎(BEST MOOK SERIES 47)』p.17(2017.7 KKベストセラーズ)
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《焼酎》72.松の露 20度 200ml [9945.宮崎県の焼酎]

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松の露酒造株式会社
宮崎県日南市今町二丁目1番16号

本格焼酎
アルコール分 20度
原材料 甘藷・米こうじ
内容量/200ml
(以上、ラベルより転記)




宮崎県には、鹿児島県志布志市との県境を有する串間市に“松露”という焼酎がありました。

一方、今日いただくこの焼酎は、日南市は飫肥(おび)の街に蔵を置く蔵元さんが造った“松の露”でした。
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話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。



まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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かすかにピリッと感じますが、気にはならない程度です。
香りが華やかで芋のふっくら感もありますが、軽めでしつこくないですね。

一方、甘みはけっこうはっきりしておりますよ。
幅のある甘みを感じます。

苦みや雑味はなく、重さもまったく感じません。



次に、お湯割りで。
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お湯割りだと、さっぱりとした口当たりになりますね。
それでも芋のふっくら感と甘みとが残っておりますよ。
華やかさは引くみたいです。

お湯割りにありがちな酸味は少し出るみたいです。
苦みや雑味はありません。



最後は、残ったものをロックでいただきます。
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これはさわやかさがはっきりしておりますよ。
華やかさが少し残っていて、それがアルコールのさわやかさと相俟ってさわやかさを作出しているようです。
それに、黒麹のような香ばしさをごくかすかに感じます。
芋の風味と甘みとは少し引くみたいで、そのためか引き締まった感じがいたしますよ。
苦みはそれほど出ないみたいです。



さっぱりしていて口あたりがよいものの、風味はしっかりしている、おいしい芋焼酎でした。
これはかなり飲みやすい芋焼酎ではないでしょうか。
でも、けっして薄いわけではありませんよ。
芋の風味と甘みとが効いていることから、飲み応えを感じました。

飲みやすいのにおいしくて、それに重さもほとんど感じないことから、スイスイといけてしまいそうですよ。
これはかなり危険な芋焼酎だと思いましたとさ。
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“太平山 ロングカップ”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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小玉醸造株式会社
秋田県潟上市飯田川飯塚字飯塚34の1

原材料/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/14度
200ml
(以上、ラベルより転記)




《初回記事はこちら》
【お酒】406.太平山 ロングカップ


今日は、小玉醸造さんの“太平山 ロングカップ”を再度いただいてみることにいたしました。
これは普通酒のカップ酒です。
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なお、小玉醸造さんのお酒はこれまでに以下のものをいただいております。
本醸造 太平山 ユアカップ
太平山 生酛純米 300ml
太平山 ロングカップ(普通酒)
太平山 本醸造 にごり酒 300ml
太平山 純米大吟醸 天巧 180ml


ところで、カップ酒といえば、一合(180ml)詰のものが一般的ですよね。
たとえば、カップ酒の元祖であるワンカップ大関はその代表格ではないでしょうか。

一方で、秋田県で販売されているカップ酒には一合詰のものだけではなくて、200ml詰のものも散見されました。
これまでにいただいたものでは、大手蔵では両関美酒爛漫高清水が200ml詰でしたし、日本海側では由利正宗秋田誉飛良泉、鳥海山麓の天壽出羽の冨士、そして北部では千歳盛なんかもそうでした。
また、入手してはいるもののまだ紹介しておりませんが、五城目町の福禄寿も200ml詰でした。

なぜ秋田県では、200ml詰のカップ酒が多く販売されているのでしょうか?
もしかしたら、大手蔵(両関、美酒爛漫、高清水)で先行して導入した例を各蔵元が倣ったのでしょうかね。
それとも、他に理由があるのかもしれません。
それを調べてみるのもなかなかおもしろそうですが、そのことについて触れている文献に出会うことは難しそうな気がしますよ。

一方で、今日いただくこの太平山ですが、普通酒は200mlであるものの、かつて本醸造のユアカップをいただいた際には一合詰でした。
ですがこの本醸造ユアカップ、それを4年前にいただいて以来、ぴたっと見ることがなくなってしまいましたよ。
あたしゃそれ以降も秋田県内を何度か徘徊しておりますが、一切出会っておりません。
もしかしたら小玉醸造さんでは、カップ酒の商品をこのロングカップ一本のみになさったのでしょうか?


今日は疑問ばかりで、結論が一切出ておりません。
これもひとえに、なんら下調べをすることなくこのお酒を飲もうと決めた私の不徳の致すところでございます。
読者の皆様に深くお詫びしつつ、そろそろいただいてみたいと思います。
悪かったなんて、これっぽっちも思っちゃいないくせに。

普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は濃くはないものの、きれいな金色でした。
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うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが、やや薄めではあるもののしっかりしています。
熟成感もちょっとあるみたいです。
また軽い苦みがあって、弱めではあるものの重さを少し感じます。
キレはとてもよく、透明感を少し感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはちょっとだけですが、アルコールに由来すると思われるさわやかさが少しはっきりしています。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
クドさはないものの、少し厚めで、少しべとつくかもしれません。


しっかりしているもののクドさがない、ちょい苦旨口のおいしいお酒でした。
透明感が少しあるのは、醸造アルコールの添加量と加水量とが多めだからでしょうか?
それでもうまみがしっかりしていて甘みがコクを添えているので、物足りなさはありませんでした。
苦みが抑えられているのも、もしかしたらアル添のおかげでしょうか?

それにしても、初回記事と比べると、感想の内容にちがいがあり過ぎるな。
もっと気合を入れて味わって、もっと正確に記述しなければいけませんね。
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【お酒】1405.南アルプス 特別本醸造 180ml [22.静岡県の酒]

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萩錦酒造株式会社
静岡市駿河区西脇381

アルコール分/15度以上16度未満
原材料名/米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合55%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




萩錦酒造さんのお酒は、これまでに萩錦 純米吟醸 生酒 300mlと、普通酒の萩錦 お燗瓶 180ml、そして登呂の里 特別純米酒 180mlをいただいております。
今日いただくこのお酒は、特別本醸造です。
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特別本醸造には香りを特徴とするものも少なからずありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどよくわからない程度でした。
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香りは弱めです。
登呂の里と同じく、フルーティーな香りをごくかすかに感じる程度です。

うまみはやや淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
米のうまみが濃くはないものの、厚みを感じます。
それに、かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみもかすかに感じます。
軽い苦みがちょっとだけあるものの、雑味は感じません。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがちょっとだけ強めで、鋭さも感じます。
またかすかではあるものの、酸味自体に深みがあることがわかります。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは、あれ?、ややはっきりかな。
べとつかず、それにそれほど強くはないものの、甘み自体に厚みを感じます。


淡めながらもうまみと酸味とが効いていて、甘みがコクを添える、やや淡麗でちょいすっぱ旨口のおいしいお酒でした。
登呂の里(特別純米酒)よりも淡めで口当りがよいものの、それでもうまみがしっかりしていて飲み応えがありました。
それどころか、酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)や酸味の深みもかすかにあったり、甘みに厚みを感じたりと、こちらのほうが味わいが複雑であるように感じました。

南アルプスも登呂の里も、それに普通酒のお燗瓶も純米吟醸生酒も、萩錦酒造さんのお酒はどれもみなおいしいお酒でしたとさ。
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