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《焼酎》2.球磨焼酎 105ml [9943.熊本県の焼酎]

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球磨焼酎株式会社
熊本県人吉市麓町5-1

本格焼酎
アルコール分25%
原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)
105ml詰
(以上、ラベルより転記)




手元にはカップ酒の在庫がまだあるのですが、先々週の週末に熊本県で仕入れた焼酎をどうしても試してみたくなり、手始めとしてこの焼酎を選びました。


その名もズバリ“球磨焼酎”。
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あれ?
球磨焼酎ってのはたしか「米こうじ及び球磨川の伏流水である熊本県球磨郡又は同県人吉市の地下水(以下この欄において「球磨の地下水」という。)を原料として発酵させた一次もろみに米及び球磨の地下水を加えて、更に発酵させた二次もろみを熊本県球磨郡又は同県人吉市において単式蒸留機をもって蒸留し、かつ、容器詰めした」(※1)焼酎が名乗ることができる地理的表示であるはずですよね。
それなのに、どうして一蔵元の商品名として用いられているのでしょうか?

しかもこのお酒の販売元は、“球磨焼酎株式会社”と、球磨焼酎の名を商号に用いておりましたよ。
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実はこの“球磨焼酎株式会社”は蔵元(醸造元)ではなくて、球磨地方で球磨焼酎を造る蔵元さんが共同で設立した瓶詰会社なのだとか。
このことについて、文献では以下のように紹介されておりました。
 焼酎をもっと地域の外へ売り出そうという動きがさらに本格的に、組織化したかたちで力を持つに至ったのが、昭和三十七年(一九六二)七月の球磨焼酎株式会社設立である。(中略)全醸造元から焼酎を集めて瓶詰めを行い、統一銘柄として売り出されたのが、その名もズバリ「球磨焼酎」である。」(※2)
 人吉城址のすぐ後ろに立地し、昭和三十七年(一九六二)創業。その当時の三十三社あった球磨焼酎蔵元の全部が株主となり、広域にわたる市場開拓のため設立された共同瓶詰め会社である。したがって自社での製造は行なっていないが、基準に合格した原酒のみを買い入れて、長年培ってきたブレンド技術を駆使して造り上げる製品である。」(※3)

ということは、この“球磨焼酎”は、すべての球磨焼酎を代表するにふさわしい、とてもおいしい米焼酎なのでしょうか?
それをたしかめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。


まずは生(き)、すなわちストレートでいただきます。
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おおっ!
こりゃキツイな!!

かなりのピリピリ感が喉を刺激してきます。
それに続けて、アルコール香がガツンとやってまいります。
香るような米のうまみはあるものの、かなり弱めで、しかもピリピリとアルコール香とに負けているようです。
香ばしさや雑味はないものの、鉱物油のような香りをほんのかすかに感じます。


ここで、お湯割りにしてみましたよ。
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お湯割りにすると、ピリピリ感とアルコール香とは和らいで、香るようなうまみが少しはっきりしてきましたよ。
空気といっしょに一口含んで、空気だけを鼻から抜くと、米の風味をフワッと感じます。
でもまろやかさはなく、むしろ風味に角というか鋭さを感じますね。
香ばしさや雑味は全く感じません。


いささか角はあるものの、香ばしさや雑味のない、きれいな風味のお酒でした。
風味はかなりさっぱりしていてクセがないものの、一方でやわらかさやまろやかさも感じませんでした。
減圧蒸留の焼酎として販売されておりましたのでさもありなんといったところかもしれませんが、私としては風味がかなり薄くてちょっと物足りない感じがいたしましたとさ。


(※1)酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律86条の6第1項、酒類の地理的表示に関する表示基準附則2、同基準1(3)イ、球磨(平成7年6月30日指定)の別紙
(※2)球磨焼酎酒造組合編集『球磨焼酎-本格焼酎の源流から』p.106(前山光則執筆部分 2012.1 弦書房)
(※3)(※2)p.202(蔵元紹介部分)
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