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【お酒】1225.辛口純米酒 五郎 カップ [15.新潟県の酒]

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今代司酒造株式会社
新潟県新潟市中央区鏡が岡1番1号

原材料名:米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合:65%
内容量:180ml
アルコール分:15度
五百万石100%使用
(以上、ラベルより転記)


新潟市の中心地、新潟駅の近くに蔵を構える今代司酒造さん。



文献によれば「「2006年から当蔵は全量純米仕込みの蔵となりました」」(※1)と紹介されておりました。
あたしゃね、アル添は今日においては酒造りの一技法として確立していて、純米/アル添のそれぞれの良さを認めつつそのちがいを感じ取ることも、お酒を楽しむための一方法だと思っているのですけれどね。

いかんいかん。
蔵元さんのご努力に水を差すようなことを言ってはいけません。
そんな純米蔵の今代司酒造さんが造ったこのお酒は、五百万石を全量使用していて、辛口と銘打たれた純米酒です。
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このカップ酒ですが、ラベルに描かれている絵がにぎやかで面白いものでした。
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これなんか、清酒のラベルなのに、ちょんまげを結った人がビールを飲んでいます。
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純米酒ですので、いつもならばぬる燗でいただくところです。
ですが、今日はものすごく暑かった上に、外出して炎天下を歩き回ったことから、最初から燗酒ってのはちょっとつらいところです。
つらかったら飲まなきゃいいじゃないか!
そこで、まずは冷や(常温)でいただいてみたいと思います。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや濃いめです。
お米のうまみに鋭さがあって、舌の上をピンと突いてくるようです。
熟成感がほんのかすかにあるかもしれません。
苦みや雑味はまったくなく、しかもキレがよく、スッと引いていきます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めですが、鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
ゼロではなく、穏やかな甘みをちょっとだけ感じます。


うまみにも酸味にも鋭さを感じるものの、わずかな甘みが味を整えている、やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
たしかに辛口でしたが、決してドライではなく、わずかな甘みがまろやかさをちょうどいい具合に添えているようでした。
しかも、アル添であるかの如くキレがよく、それに雑味もなくて飲みやすく仕上がっていると感じました。
これは私の推測ですが、この蔵元さんが全量純米蔵になさったのは、アル添をしなくてもキレのよさや軽さを出すことができる技術を独自に確立なさったからではないでしょうか?



ここで、ぬる燗にしてみましたよ。
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おお!
こりゃいいな!!

燗にすると、甘みが引っ込んで、ややドライな感じが出てまいりました。
また酸味が際立って、その酸味に深みが出てまいりました。

燗酒にすることで、キリッと引き締まって、それでいてうまみしっかりでかつ深みもある辛口酒になりましたよ。
たしかに冷や(常温)もおいしかったですが、でも燗酒にしたほうがより一層おいしくなるのではないでしょうか!

カップ酒にするような(安価な)純米酒でこの味わいを出せるのでしたら、そりゃアル添の必要なんてないでしょうね。
恐れ入りました。

(※1)『にいがた日本酒手帖』p.29(2014.11 株式会社ニューズ・ライン)