So-net無料ブログ作成

【お酒】1241.越後鶴亀 新潟しゅぽっぽ 純米吟醸 180ml [15.新潟県の酒]

5355.JPG5356.JPG5357.JPG
株式会社越後鶴亀
新潟県新潟市西蒲区竹野町2575-2

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合 58%
五百万石100%使用(JR新潟ファーム栽培)
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




越後鶴亀さんのお酒は、かつて越後鶴亀の純米酒カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、新潟県が誇る酒造好適米五百万石を100%使用したという純米吟醸酒です。
5358.JPG

どうやらこのお酒は、企画のみならず、使用されている五百万石の栽培にもJR東日本が絡んでいるみたいですね。
5359.JPG


純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
5360.JPG


吟醸香ありますね。
フルーティーな風味を感じますが、それほど強くはありません。

うまみは濃いめですぞ。
米のうまみが広がらずに舌をピンとつく感じがします。
それに、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみも少しあるみたいです。
一方、香ばしさや、吟醸酒らしいかるい苦みも少し感じます。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、しかも鋭さを感じます。
でも、酸味自体に深みを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


鋭くて香ばしいうまみに深みのある酸味の、濃醇旨ちょいすっぱ辛口のおいしいお酒でした。
軽い苦みや香ばしさ、それに酸味の鋭さがあることから、いわゆる口当たりのよい吟醸酒の味わいとはちがうようでした。
酸味で味わい深さを出しているようですが、吟醸造りではめずらしいのではないでしょうか。

こういうしっかりした味わいのお酒、私は好きです。
甘みがほとんどなくて辛口だったことも、好印象でした。

【お酒】1240.杉勇(すぎいさみ) 300ml [06.山形県の酒]

5350.JPG5351.JPG5352.JPG
合資会社杉勇蕨岡酒造場
山形県飽海郡遊佐町上蕨岡字御備田47の1

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
内容量 300ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)




 蕨岡での酒造りは、上寺の宿坊が賑わいをみせていた時代にさかのぼります。この頃、敷地内の井戸より良い水が湧いたと伝わる松尾坊(松ノ坊)で、「松の露(つゆ)」と呼ばれたそのお酒は造られていました。
 社名、杉勇蕨岡酒造場は、大正12年に当時酒田の下中町で「杉勇」という銘柄で酒を造っていた杉山家と、先述の松尾坊松本家、そして元々青塚の網元で、漁業王・青山留吉の青山家とならび北海道祝津(しゅくつ)にも漁場を有した茨木家が合資して、「杉勇」の蕨岡分工場として創業されたことが由来です。」(※1)という杉勇蕨岡酒造場さん。

そんな僧坊酒のような由来を持つ杉勇蕨岡酒造場さんのお酒は、これまでに杉勇のカップ酒(普通酒)と、杉勇 純米酒 出羽の里 300ml、そして杉勇 本醸造 出羽きらり 300mlとをいただいております。
今日いただくこのお酒は普通酒ですから、中身は杉勇のカップ酒と同じでしょう。
5353.JPG


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
5354.JPG


まず最初に、酸味を感じます。
すっぱさがやや強めで、けっこうはっきりしています。
そのすっぱさに鋭さを感じますが、深みも少しあるみたいです。
また、ちょっとピリッと来るみたいです。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
米のうまみがピンと舌を突いてきます。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみもありますね。
苦みや雑味はなく、キレもよいですね。

甘みはひかえめです。
かなりさらっとした甘みをほんのかすかに感じる程度です。


酸味が効いている、旨すっぱちょいピリ辛口のおいしいお酒でした。
酸味が鋭いものの、酸味自体に深みを感じることができました。
それでいて雑味がなく、キレもよくて後味がすっきりしておりました。
(※1)の文献(下記リンク先をご参照下さい。)によれば、杉勇蕨岡酒造店さんは生酛造りにこだわっていらっしゃるようです。
生酛造りによってもたらされる味わいについてはかつてこちらで紹介しておりますが、もしかしたらこの深い酸味ときれいな味わい、そして辛口の口当たりは、生酛造りの成果でしょうか。

このお酒は、肉や焼魚とよく合うと思います。
この酸味が肉の脂や魚の臭みをサッと流してくれて、しかも辛口でキレのよい後味がさらなるつまみともう一杯とを誘うように感じました。
こういうしっかりしているものの後味がスッキリした辛口酒、好きだなぁ。

(※1)遊佐町地域おこし協力隊制作『ゆざのみ第6号(別冊広報ゆざ)』p.3(2015.2 遊佐町役場企画課)

【お酒】1239.萬年亀 純米冷酒 300ml [40.福岡県の酒]

5345.JPG5346.JPG
萬年亀酒造株式会社
福岡県久留米市三潴町草場68-4

原材料/米(福岡県産)・米こうじ(福岡県産米)
精米歩合/68%
アルコール分/14度以上15度未満
300ml
(以上、ラベルより転記)




萬年亀(まんねんかめ)という酒銘のお酒です。
5347.JPG
マンネンガメではなく。マンネンカメとにごらない。もちろん“不老長寿”をひっかけている。もともとは「萬亀」(よろずかめ)といっていたそうだ。」(※1)という記述が、手元の文献にありました。


このお酒は、福岡県産のお米を使用して造られた、純米の冷酒なのだとか。
5348.JPG

冷酒と銘打たれておりますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
5349.JPG


フレッシュな風味が少しだけあるみたいです。
まったくしつこくないですね。

うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
米のうまみがフワッとひろがります。
苦みや雑味はまったくなく、しかもキレもよいみたいです。

酸味ははっきりしています。
鋭さが少しあるものの、酸味自体に深みを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
ゼロではなくてちょっとあるみたいですが、前に出て来ず、しかもさらっとしています。


淡いけれども米のうまみと酸味の深みとを味わうことができる、淡麗ちょいすっぱ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
フレッシュな風味があるものの、しつこくなくてちょうどよい感じでした。
もしかしたら生貯蔵酒なのでしょうか?
淡めなのに、薄くはなくて、米のうまみが効いています。
しかも酸味がちょっと効いていて、味を引き締めているようでした。

冷酒っていうと、フレッシュな風味がしつこくて、しかも甘ったるいものも少なからずあると思います。
ですがこのお酒はそんなことはなく、口当たりはよいものの味のしっかりしたおいしいお酒でした。

(※1)『「酒」<九州の灘・城島>』p.159(1967.11 毎日新聞社)

【お酒】1238.羽前桜川 めざみの里20周年記念 激辛 また、めざみの里さござっとごぇな~ +20 [06.山形県の酒]

5337.JPG5338.JPG5339.JPG
野沢酒造店 野沢重徳
山形県小国町小国小坂町213

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




野沢酒造店(野沢酒造場?)さんのお酒は、かつて羽前桜川のカップ酒(精撰か?)と、羽前桜川の上撰300mlとをいただいたことがありました。
いずれも普通酒で、かつ糖類酸味料添加の三増酒でした。

今日いただくこのお酒は“激辛”と称された普通酒ですが、糖類や酸味料は添加されていないみたいでした。
5341.JPG

激辛ではあるものの、なんばん(とうがらし)は入っていないそうです。
でも、とうがらしは清酒の原料として使用することが認められておりませんので(酒税法3条7号イロハ)、そりゃあたりまえでしょう。
5340.JPG

このお酒は、めざみの里の20周年を記念した商品なのだとか。
5342.JPG

めざみの里ってのは、道の駅いいでにある観光物産館のことでしょう。
このお酒もそこで入手したものでした。
mh121.JPG
mh122.JPG


日本酒度+20の超辛口ではありますが、普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
5343.JPG

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
5344.JPG


一口含むと、アルコールの香りがはっきりしていることがわかります。

うまみはほとんど感じないくらいです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)がごくかすかにあるみたいです。
それよりも、苦みが強くて、しかも苦み自体に鋭さを感じます。
また透明感を感じますが、キレはそれほどでもなく、苦みが残ります。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはほとんどなく、アルコール由来と思われるさわやかさをちょっと感じます。
また、ちょっとピリッと感じます。

甘みはやっぱりひかえめでした。
ほとんど感じませんね。


苦ちょいピリ辛口のお酒でした。
薄くて、アルコール香がしっかりしていて、それに苦みが目立ちました。
これはあくまでも私の推測ですが、醸造アルコールを多めに添加してかつ加水量を増やしているのでしょうか。
だからこそ特定名称を名乗ることができず、普通酒扱いなのでしょうね。
このお酒には糖類や酸味料は添加されておりませんでしたが、私としては、糖類酸味料フル添加の羽前桜川上撰や、あるいは山形の居酒屋伝七さんでいつも一杯目にいただく辛口(これもフル添加)のほうが美味しいと思います。

【お酒】1237.菊乃井 上撰カップ [02.青森県の酒]

5332.JPG5333.JPG
株式会社鳴海醸造店
青森県黒石市大字中町1番地1号

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




 二代目文四郎が愛した菊の芳香を酒に取り入れたいと槽口に菊の枝を置き、それが成功した事から名付けられたという【菊乃井】。」(※1)

そんな逸話を持つこのお酒ですが、まことに残念ながら糖類酸味料フル添加の三増酒でした。
5334.JPG

フタの品質表示には酸味料の表示はありませんでしたが、ここではカップの印刷事項に従っておこうと思います。
5335.JPG


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、透き通った感じがあるものの、きれいな金色をしておりました。
5336.JPG


紹介した逸話にあったような菊の香りはしませんでした。

うまみはやや濃いめです。
添加されたようなクドさを少し感じますが、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみもありますね。
熟成感も少しあるみたいです。
苦みや雑味はありません。
キレはよく、透明感をちょっとだけ感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがあって、鋭さを少し感じます。
また、かすかにピリッと感じます。

甘みはややはっきりしています。
とろみのような舌触りをちょっと感じますが、べとついた感じはしませんね。


やや濃醇でちょいすっぱやや甘口のお酒でした。
添加された風味を感じるものの強くはなく、酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)と熟成感とを感じます。
また、とろみのような舌触りを感じるものの、べとべとした感じはしませんでした。
三増酒ではあるものの、三増酒らしいクセが少なくて、まあいけるのではないかと思いました。



(※1)ノースプラットフォーム編集『青森県の地酒』p.81(2004.7 白神書院)

【お酒】1236.真稜 カップ [15.新潟県の酒]

5330.JPG
逸見酒造株式会社
新潟県佐渡市長石84の甲

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




佐渡のお酒です。

特に披露に値するようなネタを持ち合わせておりませんので、さっさといただきたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっているものの、透き通った感じでした。
5331.JPG


うまみは濃くはないですね。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをちょっとと、米の味をちょっとだけ感じます。
それらよりも、苦みが少しはっきりしているようです。
キレはよく、透明感すら感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めですが、アルコール由来と思われるさわやかさを感じます。
刺激がピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
さらっとした甘みをちょっと感じます。


ちょい苦やや甘口のお酒でした。
淡麗ではなく、苦みや酸味、甘みを感じますが、うまみは薄めでした。
これはあくまでも私の予想ですが、アルコールの添加量と加水量とが多めのように感じました。
以上です、編集長!

【お酒】1235.純米吟醸 鯨えびす カップ [30.和歌山県の酒]

5320.JPG5321.JPG
尾﨑酒造株式会社
和歌山県新宮市船町三丁目2-3

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 50%
アルコール分15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




これも有楽町の交通会館にある和歌山県のアンテナショップで入手したお酒です。

ラベルには、酒銘の由来が書いてありました。
5322.JPG


純米吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
5323.JPG
お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
5324.JPG


吟醸香は感じませんでした。

うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
米のうまみがじんわりと広がる感じがします。
苦みや雑味はまったくなく、キレもよいみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めではあるものの、鋭さを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


淡めのうまみに酸味が効いている、淡麗爽快辛口のおいしいお酒でした。
酸味がうまく効いていて、さわやかな口当たりに仕上がっておりました。
香りがひかえめで、しかも辛口でさっぱりしているので、食事ともあわせやすいと思います。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


今日は、土用の丑の日なんですってね。


カタギに暮らしていらっしゃる皆様は、きっと国産うなぎのおいしいところをお楽しみになられたのではないでしょうか?

一方、当方のような、毎日飲んだくれているルンペンプロレタリアートにとっては、国産うなぎは高嶺の花です。
幾分値が下がったと言われてはいるものの、まだまだ手が届くような値段ではございませんよ。
隣国産のものならばなんとかなるものの、それを買う気にはなれませんわ。


近所のスーパーで買い物をしていたときに、国産うなぎをカゴの中に入れて颯爽と歩いて行くご夫人の姿をうらやましく思っていたところ、練り物コーナーで“うな次郎”なるこんなものが300円ほどで販売されているのを見つけてしまいました。
5325.JPG

要するに、うなぎの蒲焼風の“かまぼこ”ですね。
5326.JPG

レンジで温めて、たれをかけてみましたよ。
うなぎエキスが入っているためか、うなぎの蒲焼のような香りがします。
でも、海の白身魚(鱈かな?)の照り焼きのような香りもありますね。
5327.JPG

皮目もそれっぽく仕上げてありましたよ。
しかも身の部分とちがって(後述)、皮の部分には弾力があって、本物の皮のようでした。
5328.JPG

身はふわふわでした。
かまぼこのはずなのに弾力はなくて、箸で簡単にほぐすことができましたよ。
5329.JPG


一口食べてみると、口の中でホロッとほぐれていきます。
この食感はうなぎに似ていますが、うなぎよりも柔らかくてキメがこまかいですね。
静岡おでんに、“白焼き”という鱈のすり身を焼き固めたおでん種がありますが、それにちかいかもしれません。

味はやっぱりうなぎの風味とともに、白身魚(やっぱり鱈かな?)のような味わいがありますね。
ですが、タレが濃いせいか、私には酒のつまみとしてこのまま食べるにはしょうゆの味がちょっと強めのように感じました。
まあでも、ごはんに乗せて食べるにはちょうどよい塩梅でしょうね。


私は練り物が好きなので、この“うな次郎”はおいしくいただくことができました。
うなぎの風味があるものの、当然ながら泥臭さはなく、かつ白身魚の風味が豊かでした。
うなぎが苦手な人でも、これならばいけるのではないでしょうか。
なかんずく300円ちょっとのお手軽な値段なのですから、きっとまた買ってしまうことでしょう。

【お酒】1234.天長 上撰 高野山 カップ [30.和歌山県の酒]

5316.JPG5317.JPG
天長島村酒造株式会社
和歌山市本町7-4

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
容量 180ml詰
(以上、フタに貼られたラベルより転記)




ラベルが破れてしまいました。
5318.JPG

このカップ酒は冷やして販売されていたのですが、冷蔵ケースから取り出すと結露が着くんですよね。
その結露でラベルが濡れて、他のお酒のカップと擦れて破れてしまうのです。
直接印刷であれば問題がないのですが、紙のラベルはこういう問題があることから、冷えたお酒を買うときは運ぶ際に注意を要するのです。


まあでも、ラベが破れたからといって、お酒の味が変わるわけではありません。
ネタがないことをごまかしたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
5319.JPG


一口含むと、アルコール香がちょっとはっきりしていることがわかります。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
香ばしさと渋みとがわかります。
酒臭いうまみもかすかに感じます。
それでいて透明感があり、キレもよいようです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはちょっとだけ。
さわやかさを少し感じますが、これはアルコール由来でしょうか。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
糖類は添加されていないみたいですが、とろみのような舌触りを少し感じます。


香ばしさと渋み、それに甘みを感じるもののキレのよい、ちょい渋やや甘口のお酒でした。
これはあくまでも私の予想ですが、粗さの出たもろみに多めのアル添を施して延ばしているように感じました。
それに、甘みの不自然さもちょっと気になりました。
以上です、編集長!

【お酒】1233.越乃寒梅 普通酒 白ラベル 300ml [15.新潟県の酒]

5309.JPG5310.JPG5311.JPG
石本酒造株式会社
新潟市江南区北山847番地1

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
300ml
(以上、ラベルより転記)




新潟県亀田町の地酒が「越乃寒梅」。
蔵元である石本酒造の所在地は新潟市であるが、亀田町に隣接している。
(中略)
この亀田郷は、戦前、梅の木が多く、梅干しの産地であったため、銘柄を越後の梅の「越乃寒梅」と名付けられた。」(※1)
という越乃寒梅をいただきます。




酒銘の由来はともかく、このお酒の存在は、酒好きの方々のみならず日本のお酒をあまりお召し上がりにはならない方々でもご存知なのではないでしょうか?

それもそのはず。
昭和40年代、甘口酒が全盛の時代に水のようにきれいな飲み口で“幻の酒”と謳われた「越乃寒梅」から始まったともいわれている地酒ブーム。」(※2)や、あるいは「昭和40年代、糖類を添加した甘口の酒が全盛の時代にも、良質の原料米を使い、高精白の切れ味のいい酒を造り続けたことで地酒ブームの発端ともなった蔵元。」(※3)という記述にあるとおり、新潟の酒のみならず、全国各地の地酒の代表格として有名なお酒だからでしょう。

たとえ地酒ブームの牽引役になったからといっても、それは決して、蔵元さんが“それ、うまいからじゃんじゃん飲んでくれ”といって仕掛けたものではありません。
それ故、急激に増えた需要に応えるために直ちに増産するなんてことは、地方の一蔵元としては到底無理な話だったわけです。
そのため、「越乃寒梅は一升瓶の普通酒で2000円台なのだが、首都圏の小売店では1万円以上で販売される例もあった。」(※4)り、あるいは「さらには、越乃寒梅の空き瓶に別の日本酒を入れて販売するという悪質な事件も多発した。」(※5)のだとか。
そしてそのクレームの矛先はすべて蔵元さんに向けられたことでしょうから、とてもご苦労なさったことでしょう。


今日いただくこのお酒は普通酒ですので、精米歩合の表示がありません。
(普通酒(正確には“特定名称酒でない清酒”)には精米歩合の表示義務がありません(※6))。
5312.JPG
5313.JPG
ですが石本酒造さんでは、「普通酒である白ラベルでも精米歩合は59%。吟醸造りと言ってもいいほどの、高精白と造りを実践してい」(※7)て、「それをあえて普通酒(以前であれば二級酒)として売ることが、初代からの考え方。」(※5)なのだとか。

そしてその味わいは「「淡麗辛口」の代名詞的な味わいは、冷やで飲むと爽やかに、ぬる燗では味の広がりを感じられる。爽やかな口当たりと軽妙な後味が次のひと口を誘う。」(※8)とのこと。

そういうことであれば、普通酒ではあるものの、まずは冷やでいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
5314.JPG


うまみはやや淡めではあるものの、淡いなりにしっかりしています。
米のうまみが舌をピンと突いたあとで、口の中にうっすらと広がる感じがします。
苦みや雑味はまったくなく、それにキレがよくてスッと引きます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさが弱めではあるものの、弱いながらに鋭さを少し感じます。
それに、かすかにピリッと感じます。

甘みはややひかえめです、
でもゼロではなく、その存在はわかります。


淡めながらも米のうまみが口の中に広がる、やや淡麗でやや辛口の美味しいお酒でした。
まずは、普通酒なのに雑味がないのは、さすが銘酒と言われるだけのことはあるなと思いました。
一方でかすかにピリッと感じましたが、これはもしかしたら添加されたアルコールに由来するものでしょうか?
そのかすかなピリと酸味の鋭さ、それにキレのよさとで、かなりキリッと引き締まった味わいに仕上がっているようでした。
でもうまみがしっかりしていて、それにわずかな甘みがコクをそえていて、飲み応えを感じましたよ。



ここで、ぬる燗にしてみましたよ。
5315.JPG


ああ、そうか!

うまみの“ピン”が消えて、少しふっくらとしてまいりましたよ。
また、酸味の鋭さとかすかなピリとは残ってはいるものの、酸味自体に深みが出てまいりました。
その一方で、甘みは引っ込んだみたいです。
しかもキレのよさはそのままで、スッと引きます。

やや淡麗で旨辛口のおいしいお酒でした。
ぬる燗にしたほうがたしかにうまみが広がりましたが、キレのよさはしっかりと残っております。
一方で甘みが引っ込んだせいか、冷やよりも辛口に感じました。
でも、酸味に深みが出てきて、私の好きな味わいになってくれましたよ。


越乃寒梅の普通酒は、冷やでもぬる燗でも、しっかりしているもののキリッと引き締まった美味しいお酒でした。
淡麗で、食事の味わいを引き出してくれそうですが、それでいてお酒の味わいもしっかり感じるので、食事とともにお酒の味も楽しむことができると思います。
一方、アルコールの香りが少し気になるかもしれませんが(だからこそ精米歩合59%でも普通酒扱いなのでしょう)、それもまたキレのよさを作出するのに一役買っていることでしょう。


(※1)『にいがた地酒王国』p.68(1998.10 新潟日報事業社)
(※2)松崎晴雄『日本酒のテキスト 2 産地の特徴と造り手たち』p.67(2003.11 同友館)
(※3)山同敦子『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』p.319(2011.3 ちくま文庫)
(※4)dancyu 2014年3月号 p.116(稲泉連『「幻の酒」と呼ばれて半世紀 Do you know 越乃寒梅?』p.113-117中)(プレジデント社)
(※5)(※4)p.117
(※6)酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律86条の5、同法86条の6、同法施行令8条の3、同令8条の4
(※7)『にいがた日本酒手帖』p.31(2014.11 株式会社ニューズ・ライン)
(※8)月刊新潟WEEK! 2017年3月号 p.46(株式会社ニューズ・ライン)

【お酒】1232.松嶺の富士 精撰 本醸造 300ml [06.山形県の酒]

5305.JPG5306.JPG
松山酒造株式会社
山形県酒田市字荒町17番地

アルコール分 15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 60%
正300ml詰
(以上、瓶の印刷事項より天気)




昨日いただいた松嶺の富士 カップ(純米)に引き続き、今日も松山酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、精撰の小印が付けられた本醸造です。
5307.JPG

精撰という小印は、佳撰クラス(かつての二級酒相当)に付されていることが多いように思います。
その二級酒相当のこのお酒ですが、なんと本醸造の特定名称が付されているのですよ。

一方、昨日いただいたカップ酒(アル添なしだが純米酒である旨の表示なし)には、小印が付されておりませんでした。
ということは、昨日いただいたカップ酒は上撰相当で、かつ純米酒の規格に適合したものだったのでしょうか?


いろいろと考えていても、お酒の味はわかりません。
美味しいお酒であることを願いつつ、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
5308.JPG


うまみはやや濃いめです。
米のうまみがしっかりしていて、幅はないものの口の中で平らにパッと広がります。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみも少し感じます。
苦みや雑味はまったくなく、しかもキレがよくてスッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、鋭さを少し感じます。
それに、かすかにピリッと感じます。

甘みはややひかえめです。
ゼロではなく、かすかにあることがわかります。


広がるうまみに酸味が効いていてキレのよい、やや濃醇でちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
酸味が効いていてキレがよいせいか、引き締まった感じがします。
しかしその一方でうまみがしっかりしているので、味わいに深みを感じます。
それに甘みがコクを添える程度にちょっとだけあるので、辛口ではあるもののドライな感じはしませんね。
あたしゃ断然、昨日いただいたカップ酒よりもこっちの精撰本醸造のほうがおいしいと思います。