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【お酒】838.十旭日(じゅうじあさひ) 上撰 カップ [32.島根県の酒]

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旭日酒造有限会社
島根県出雲市今市町662

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、カップに貼られたシールとフタとより転記)




島根県で酒集めをした際に仕入れてきたものから、最初にこのお酒を選びました。


このお酒の酒銘は、矢筈十字に旭日と書いて、“じゅうじあさひ”と読むそうです。
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これについて、蔵元さんのWebsiteではその由来が詳しく紹介されておりました(“十旭日について”のページをご覧下さい)。
簡単に紹介すると、明治40年に皇太子の侍従長から旭日の名をもらい、また七代目が能勢の妙見山を信仰していたことから、その紋章である矢筈十字を旭日に付けたのだとか。

また旭日酒造さんは、近年では「平成25年(2013)より出雲大社の御神酒「八千矛(やちほこ)」」を造っている」そうです(※1)。


その旭日酒造さんの酒造りについて、手元にあった文献には以下のような記述がありました。
旭日酒造の醸す八百五十石の酒の八割五分は、地元で消費される。それらはアルコールで増量している普通酒だ。純米酒は僅か数本の仕込みを行うだけ。地元では高い酒は売れないと言う。その僅かな量の純米酒が熟成に向くいい造りをしている。これだけの酒質のものなら、もっと仕込み本数を増やしてほしいのだが、現在はこれで手一杯という。」(※2)

10年以上も前に書かれた文献ですので、現在も普通酒の造りが8割5分かどうかはわかりません。
それに書きぶりからして、この著者はどうやらアル添に否定的な見解をお持ちのようですね。

明確な根拠があるわけではありませんが、私としては、“造りの8割以上が普通酒”という事実は、蔵元さんが地元のお客さんを大事にしていて、毎日の晩酌でいただくお酒を少しでも安く提供してあげたいと思っていらっしゃるからこその結果ではないかと肯定的に捉えたいところです。
たとえアル添普通酒であっても、糖類や酸味料を添加せずに丁寧に造ればおいしいお酒ができるはずですから。


今日はそんな蔵元さんの造った上撰クラスの普通酒をいただきたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、なかなかよい色をしていました。
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うまみは濃いめです。
熟成感とともに、香ばしさを感じます。
それに軽い苦みがはっきりしていますが、角はないみたいです。
それでいて雑味らしきものはなく、透明感すら感じます。
しかもキレはよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさとともに、さわやかさがありますね。
それに、ちょっとピリッと感じます。

甘みはひかえめです。
ですがほんのわずかにあって、コクを添えています。


濃醇旨辛口のおいしいお酒でした。
軽い苦みと香ばしさとがあって、しかもちょいピリなので、けっして飲みやすくはないと思います。
その一方でキレがよく、透明感も感じるので、後味はスッキリしているようでした。
これらが複合的に関連して、独特の風味を作り出しているみたいです。
その風味が、私としてはなかなか面白いなと感じました。


(※1)一個人 2015年3月号(No.178) p.35(KKベストセラーズ)
(※2)古川修『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒』p.147(2005.6 光文社新書)

【お酒】837.嘉泉 カップカセン [13.東京都の酒]

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田村半十郎謹醸
東京都福生市福生626

アルコール分 15.0度以上16.0度未満
原材料名:米、米麹、醸造アルコール、糖類
国産米100%使用
180ml
(以上、フタとラベルとより転記)




嘉泉の蔵元さんについて、文献では以下のように紹介されておりました。
福生市街の西に、多摩川と玉川上水に挟まれて「嘉泉」の醸造元の田村酒造場がある。170年の歴史を誇る蔵元だ。江戸時代は代々名主総代で、現在の当主田村半十郎さんは15代目。(中略)「丁寧に造って丁寧に売る」を信条とする嘉泉には、大吟醸から普通酒まで種類が豊富。銘酒を醸すと称える酒通も多い。」(※1)

“丁寧に造って丁寧に売る”を信条とする蔵元さんが造ったこのお酒ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料は添加されていないみたいです。
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三倍増醸酒(三増酒)については、かつてこちらでまとめております。


上記の記述が正しいならば、このお酒はきっと丁寧に造られた三倍増醸酒なのでしょう。
それをたしかめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんど目立たない程度でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみをほんのりと感じます。
ですがこのお酒、苦みがはっきりしています。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさはほとんど感じないものの、さわやかさを感じます。
それに、けっこうピリっと来ますね。

甘みはややはっきりしています。
しかし、糖添三増酒ではあるものの、それほど強くはないみたいです。
それでも、糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りを少し感じますね。


淡麗ピリやや甘口のお酒でした。
淡いせいか、苦みとピリピリ感とが目立つようでした。
それでも、甘みが強くないことや、酸味料が添加されていないこともあってか、味わいにクドさはないですね。
それ故、食事とは合わせやすいと思います。


(※1)津波克明『ぶらり地酒紀行-関東の酒蔵御案内』p.26(1996.5 けやき出版)

【お酒】836.初桜 あいの土山 カップ [25.滋賀県の酒]

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安井酒造場 安井利彦
滋賀県甲賀市土山町徳原225

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合 65%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




滋賀県のお酒をいただく際にいつも引用している文献では、安井酒造場さんが蔵を置く甲賀市土山町のことを以下のように紹介していました。
今は国道1号、その昔は東海道の難所だった鈴鹿峠。三重県との県境に位置する土山町は馬子唄にも「あいの土山」と歌いこまれ、水にも恵まれた土地です。」(※1)

今日いただくこのお酒のラベルには、その“あいの土山”からいただいたと思われる酒銘とともに、鈴鹿の峠を超える馬子が「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山 雨が降る」歌ったとされる鈴鹿馬子唄の一節が記載されておりました。
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ところで、この“あいの土山”の意味については諸説あるようです。
これについては甲賀市のWebsiteで詳しく解説されておりますので、それをご覧ください。
今日は手抜きかよ!


なんとかうまくまとめたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、きれいな金色でした。
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うまみは濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感を感じます。
それにこのお酒、苦みがはっきりしています。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが豊かで、さわやかさも感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


うまみが濃くて酸味が豊かな、濃醇辛口のお酒でした。
苦みがあってかなりすっぱいですし、それに熟成感があるので、飲みやすくはないですね。
程度の差こそあるものの、滋賀県のお酒にはこのようなクセを持ったものが少なからずありましたが、このお酒は特にはっきりしていました。


(※1)滋賀の日本酒を愛する酔醸(よいかも)会編『近江の酒蔵-うまい地酒と小さな旅』p.50(2005.9 サンライズ出版)

【お酒】835.道灌正宗(金紋道灌)カップ [25.滋賀県の酒]

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太田酒造株式会社
滋賀県草津市草津三の三十七
アルコール分/十五度以上十六度未満
原材料/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、ラベルより転記)




太田酒造さんに関して、文献には以下のような記述がありました。
旧東海道の宿場町草津。中山道との分岐点でもあり、古くから多くの旅人が往来してきました。街道沿いにある太田酒造は、江戸城を開いたことで有名な太田道灌ゆかりの蔵元」(※1)

蔵元さんのWebsiteでは、“太田酒造とは”のページで太田道灌との関係が紹介されておりました。
このことを受けてでしょうか、このお酒のラベルには、「七重八重 花は咲けども 山吹の みの(実の/蓑)ひとつだに なきぞかなしき」という後拾遺集掲載の歌でおなじみの“山吹伝説”の一場面と思われる絵が描かれておりました。
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大田道灌がこれを機に己の不勉強を恥じて歌の道に精進するようになったというこのお話は落語で有名のようですが、あたしゃ子供のころに“サザエさん”で紹介されていたのを見て、このお話のことをはじめて知りましたよ。


今日いただくこのお酒は、もしかして山吹の香りがするのでしょうか?
そんなわけはないと思いますが、試しにいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いているのがわかる程度でした。
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うまみはかなり濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)とともに、なんとなくウィスキーのような熟成された風味をほんのりと感じます。
それでいてキレはよく、スッと引いていきます。
それに、苦みや雑味はないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさとさわやかさとがあって、それに少しピリッと感じます。

甘みははっきりしています。
けっこう甘めですが、べとついた感じはしませんね。


濃醇ピリ甘口のお酒でした。
かなり濃いめでややクセがあるうまみでした。
それにちょいピリではあるものの、苦みや雑味がないので、飲みにくさはそれほどでもないと思います。
かなり飲みごたえのあるこの味わいは、きっと土地の食べ物とあわせてこそ映えるのでしょう。
山吹の香りはしないものの、風味豊かなお酒でした。


(※1)滋賀の日本酒を愛する酔醸(よいかも)会編『近江の酒蔵-うまい地酒と小さな旅』p.34(2005.9 サンライズ出版)

【お酒】834.千功成 本醸造 冷酒 300ml [07.福島県の酒]

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株式会社檜物屋酒造店
福島県二本松市松岡173番地

精米歩合 65%
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




このお酒のラベルには“冷酒”と表示されています。
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2回火入れしたお酒を冷酒として供しているのかと思ったのですが、蔵元さんのWebsiteでは生貯蔵酒として紹介されておりました。


いずれにせよ、ラベルの指示に従って、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかに着いているのがわかる程度でした。
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一口含むと、やはり生貯蔵酒らしいフレッシュな風味を感じます。
ですが、それほとしつこくはないみたいです。

うまみは淡めです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)をちょっと感じます。
ですがこのお酒、苦みがややはっきりしています。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはそれほどでもないものの、さわやかさを感じます。
それに、わずかにピリッと感じるみたいです。

甘みはややはっきりしています。
クドさのない、さらっとした甘みです。


淡麗やや甘口のおさけでした。
苦みとピリピリ感と先に来て、後から甘みが顔を出す感じでした。
これらをフレッシュさと合わせるのは、ちょっと難しいのではないでしょうか。

【お酒】832.833.髙尾山 普通酒&上撰本醸造 カップ飲み比べ [13.東京都の酒]

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中村酒造 中村八郎右衛門謹醸
東京都あきる野市牛沼63
(カップの印刷事項より転記)




今日は、京王電鉄高尾山口駅の売店で入手した“髙尾山”なる銘柄のカップ酒二種を飲み比べてみたいと思います。


高尾山をその名にいただくお酒ですが、造っているのはちょっと離れたあきる野市に位置する蔵元さんでした。
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中村酒造さんは、どうやら“千代鶴”を主要銘柄としていらっしゃるようですね。
ということは、今日いただくこの“髙尾山”は、高尾山の観光客に買ってもらうことを目当てにした銘柄なのでしょうか?

このことはおそらくまちがってはいないと思いますが、手元の文献にちょっと気になる記述を見つけました。
八王子から陣場街道沿いに西走すると中島酒造場がある。林の茂る丘陵を背負った静かな環境。石高300石と小さな蔵だが、創業以来150年以上の歴史があり。現在の当主は8代目。新潟杜氏が酒を醸し、銘柄はメインの日出川のほかに高尾山、陣場山がある。」(※1)

この“中島酒造場”さんについて調べてみようと思い、東京都酒造組合のWebsiteを覗いてみたのですが、そこに掲載されていた蔵元の中に中島酒造店さんの名前はありませんでした。

ここからは私の推測ですが、“髙尾山”なる銘柄のお酒はもともとは高尾山に近い中島酒造店さんが造っていたものの、その廃業を契機としてあきる野市の中村酒造さんが銘柄を継承なさったのではないでしょうか?


こんなことを考えていてもお酒の味はわかりませんが、これもまた、お酒をいただく際の楽しみの一つかと思います。
というころで、そろそろいただいてみたいと思います。





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髙尾山 カップ(普通酒)
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)



普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、透明でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみをほんのりと感じる程度です。
ほんのわずかに苦みを感じますが、まったく気にはなりません。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさはないものの、さわやかさを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
さらっとした甘さを感じます。


淡麗やや甘口のお酒でした。
やや甘めですが、酸味のさわやかさと合っていると思います。
それに淡いせいか、クセのない味わいでした。





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髙尾山 本醸造 上撰 カップ
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
精米歩合65%
180ml詰
(以上、フタとカップとの印刷事項より転記)




こちらは本醸造の特定名称を名乗る上撰酒(旧制度下における一級酒か?)です。
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本醸造ですので、これもぬる燗でいただきます。

お酒の色は、これも透明でした。
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これもうまみは淡めです。
やはりこちらも、やわらかいうまみをほんのりと感じます。
ですが、こちらのほうは、ほんのわずかに香ばしさがあるみたいです。

酸味は普通酒よりもはっきりしています。
こっちはさわやかさとともに、すっぱさがあることがわかります。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは普通酒と同じく、ややはっきりしています。


淡麗やや甘口のお酒でした。
こっちのほうが酸味がはっきりしているので、飲み応えが少しあるようでした。
それでもきれいな味わいですので、飲みやすいと思います。


【まとめ】
共に淡麗やや甘口で、クセがなく飲みやすい味わいに仕上がっていました。
もしかしてこれは、お土産として販売することを考慮した結果でしょうか?
中村酒造店さんのお酒は主要銘柄である“千代鶴”も数種類入手しておりますので、それらをいただいた際にあらためて推測してみたいと思います。



(※1)津波克明『ぶらり地酒紀行-関東の酒蔵御案内』p.43(1996.5 けやき出版)

【お酒】831.金鶴 カップ [15.新潟県の酒]

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有限会社加藤酒造店
新潟県佐渡市沢根炭屋町50番地
製造場/新潟県佐渡市金井新保乙1120番地の2

アルコール分/15度
原材料名/米(新潟県産)・米こうじ(新潟県産米)・醸造アルコール
容量180ml詰
(以上、ラベルより転記)




佐渡島で造られたお酒です。


このお酒のラベルには、蔵元さんの所在地とともに、製造場の場所が併記されております。
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どうやら、もともとは所在地で酒造りをしていたものの、近年になって酒造りの拠点を製造場の場所へ移したらしいのです。

このことについて、文献では以下のように紹介しておりました。
平成十年二月、酒蔵を沢根炭屋町から金井町(現在は佐渡市の一部となっている:ブログ筆者追記)に移転した。(中略)金井蔵はもともとほかの酒蔵があった場所だが、蔵の中の井戸からカルシウムやマグネシウムが少ない最高の軟水がくめることから移転を決意。この移転が功を奏し、ここにきて売り上げを急激に伸ばしている。」(※1)


また、同じ文献では、このお酒の味わいについて以下のように紹介していました。
代表銘柄「金鶴」は、ふくらみのある大吟醸、晩酌酒として人気の本醸造、普通酒とある。いずれも共通しているのは、すっきりとした淡麗辛口であること。」(※1)

品質表示から判断するに今日いただくこのカップ酒は普通酒ですが、はたして上記のようにすっきりとした淡麗辛口に仕上がっているのでしょうか。
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それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、わかるわけないか。
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透明でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみですが、かなり淡いですね。
苦みや雑味はまったくありません。

酸味はけっこうはっきりしています。
さわやかさが少し合って、かなりピリッときます。

甘みはややひかえめです。
それでもわずかにあることがわかります。


淡麗ピリ辛口のお酒でした。
かなり淡めですが、わずかな甘みがコクを添えているみたいです。
ピリっときますが、雑味がなくてきれいな味わいなので、食事と合わせやすいと思います。


(※1)『にいがた地酒王国』p.84(1998.10 新潟日報事業社)

【お酒】830.大雪渓 蔵出し紙カップ [20.長野県の酒]

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大雪渓酒造株式会社
長野県北安曇郡池田町大字会染9642の2

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/15度
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




大雪渓酒造さんのお酒は、かつて普通酒の蔵出しカップ(佳撰クラスか?)と、これも普通酒の上撰カップとをいただいております。
今日いただくこのお酒も普通酒ですが、特に上撰などの表示がないことから、おそらく蔵出しカップと同じ中身でしょう。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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ああ。
この味わいには、覚えがありますよ。

淡めのやわらかいうまみに、さわやかさ酸味を少し感じます。
甘みもほんの少しありますね。

淡麗やや辛口のおいしいお酒でした。
角や雑味のないきれいな味わいのお酒ですよ。
これはひやでもいけますね。

【お酒】829.玉風味(たまふうみ) 本醸造 カップ [15.新潟県の酒]

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玉川酒造株式会社
新潟県魚沼市須原1643

アルコール分14度
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合 60%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




根知男山カップとともに、御徒町の吉池で入手したお酒です。


本醸造ですが、アルコール度数が14度とやや低めであることが気になります。
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アル添本醸造で14度台ということは、多めの加水によってやや淡めの味わいに仕上がっているのかもしれません。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからないくらいでした。
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うまみはやはり淡めですが、淡いなりによくわかります。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをほんのりと感じます。
キレもよいと思います。
苦みや雑味はないみたいです。

酸味はややひかえめです。
さわやかさをちょっと感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


淡くてキレのよい、淡麗辛口のお酒でした。
スイスイいけるものの、物足りなくはないみたいでした。
ですが、こういう軽快な味わいのお酒は冷やでいただいたほうがよかったのではないかと思いました。

島根県沿岸地域での酒集め [旅]

僕はもと八幡学園に居たので 春になって暖かくなると 出かけるくせがあるので 出かける前には「学園に居て 毎日貼絵をやったり油絵具をやって居る生活と 毎日るんぺんをしている生活とどっちがいいか」とよく考えて居ると どっちも楽しい時と 苦しい時もあったりどっちも食べて行かれるから 五分五分と思うから 自分の好き好きだから どっちにしようかと迷って居た いつ迄(まで)も迷って居るときまりがつかないから 思いきって きまりをつけてしまおうと思い じゃるんぺんに成ろうと思って るんぺんをする支たくをして 昭和二十六年五月三日の朝早く 少し明るくなった頃 起きて 先生にことわって出かけるのは恥ずかしいと思うから 先生にことわらないで 学園から出かけた
(山下清『裸の大将放浪記 第三巻』p.281(1979.10第二刷 ノーベル書房))

ぼくも暖かくなってくると出かけるくせがあるので、
暖かくなくてもだろ!
ルンペンになろうと思って、
普段からルンペン(=ルンペンプロレタリアート:最下層労働者階級)だろ!
朝早く、少し明るくなった頃に出かけたんだな。



今回は、島根県の沿岸地域を攻めてみました。

島根県への移動手段として、当初は東京発の夜行バスを検討しておりました。
ところが、お目当てにしていた東京発の“いわみエクスプレス”は、去年から運行休止になってしまったらしいのです。
今となっては、私にとって利用可能な夜行バスは、大阪からしか出ていないのですよ。

関東地方から島根県へ向かうもっとも効率のよい移動手段は、やはり飛行機のようです。
しかし、島根県へ行くLCCは皆無なので、もし飛行機を使うとすれば片道でおよそ3万円もの出費を必要としてしまいます。
片道だけでおよそ3万円なんて、これは貧乏人の私にとっては到底甘受することができない金額ですよ。
貧乏人だったら、酒集めなんてへんなことをしなけりゃいいじゃないか!

そこで、青春18きっぷ期間の連休を利用し、
(1)大阪までは青春18きっぷを使って一日かけて移動し、
(2)大阪から、夜行バス“つわのエクスプレス”で島根県へ向かう
という計画を立てました。




★☆一日目★☆

まずは東京駅から。
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5:46発の沼津行に乗車
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三島、浜松、豊橋、大垣、米原と5回乗りかえて、16:45に大阪駅へ到着。
途中、大雨による徐行やら、踏切の安全確認なんかもありましたが、11時間かけてなんとか辿り着きました。
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近鉄日本橋駅へ移動して、大阪へ来たらけっしてはずせない“初かすみ酒房”さんで一杯やりーの。
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桜川の温泉で汗を流しーの。
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梅田に戻って、つわのエクスプレスに乗車したとさ。
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★☆二日目★☆

つわのエクスプレスは、朝6時半のちょっと前に益田駅前に到着しました。
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早朝の益田川(これで二級河川なのだとか。)を渡ると、冷たい川風が目を覚まさせてくれて、気持ちよく感じました。
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さらに行くと、この後で乗車する山陰本線を越える築堤の上に辿り着きました。
単線非電化ですが、京都府から山口県まで総全長670km超の大幹線ですよ。
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益田駅は、どうやら京都駅から515km付近にあるみたいです。
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益田では、2時間ほど歩き回りました。
駅前のローソンでは、益田の地酒である扶桑鶴(左)と宗味(中と右)とをゲット。
いずれも上撰(旧制度下における一級酒相当か?)でした。
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菊弥栄(左の300ml瓶)は益田の地酒ですが、石陽日本海の上撰(右のカップ;糖添)はこの後立ち寄る浜田のお酒でした。
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菊弥栄のカップは、糖類酸味料添加の三増酒でした。
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このあと、同じ菊弥栄の三増カップ酒でアルコール度数が13度台のものも見つけましたが、さすがにそれは“敬遠”しました。

扶桑鶴と宗味とは益田駅前のローソンでも見つけましたが、こちらはいずれも佳撰(旧二級酒相当か?)でした。
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益田はスーパーが24時間営業だったり、開店時刻が早めだったりと、早朝から酒集めをするには最適の街でした。
ふつうの人は、そんなことはしない罠!


益田駅からは、山陰本線の普通列車(?)に乗車。
たった一両のディーゼルカーでしたよ。
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益田駅を出ると、日本海の海岸にかなり近いところを走って行きます。
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50分弱乗って、着いたのは浜田駅。
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浜田での成果はこちら。
石陽日本海は佳撰カップ(糖添)でした。
池月の蔵元さんは内陸部にあって、どうやら三江線宇都井駅(116段の階段を登らされることでおなじみ)の近くみたいです。
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旭日(じゅうじあさひ:両端)も天穏(中)も、いずれも出雲のお酒でした。
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浜田市内では路線バスが充実していたことから、バスを利用して市内のスーパーを効率的に移動することができましたよ。


浜田駅からは、ふたたび山陰本線の単行ディーゼルカーに乗車。
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30分ほど乗って、着いたのは江津駅。
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今回訪れた駅の中では、もっとも寂れていました静かな雰囲気の駅でした。

江津では駅周辺を40分間ほど歩き回って、これだけ。
玉櫻は、内陸に位置する蔵元さんのお酒でした。
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江津駅からは、快速アクアライナーに乗車。
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このキハ126系ですが、軽量車体に大出力エンジンを搭載しているせいか、座席に座っているとエンジン音や振動をかなりはっきりと体感することができましたよ。
座席は固定クロスシート(向かい合わせのボックス座席)でしたが、シートピッチを広めにとってあるようで、それほど窮屈には感じませんでした。

30分ちょっと乗って、着いたのは大田市駅。
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大田市駅は石見銀山の玄関口でした。
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酒とは関係がなさそうですので、私は立ち寄りませんでした。

大田市での成果はこれだけ。
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駅から2kmほど離れたイオンにも行ったのですが、成果は皆無で徒労でした。
もっとも、イオンにはにごり酒のカップが2種類あったのですが、いずれも糖添でした。
(糖添にごり酒は入手しない方針としております。)


大田市駅からは、特急スーパーおきに乗車。
たった2両の特急ですよ。
自由席特急料金750円を支払って乗車しました。
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20分ちょっと乗車して、着いたのは出雲市駅。
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当然ながら出雲大社の玄関駅ですが、出雲大社へは向かいません。

出雲での成果はこちら。
出雲の地酒である天穏三種。
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七冠馬(右)は、奥出雲町に位置する蔵元さんのお酒でした。
泡なし酵母発祥の蔵ですね。
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これらは出雲市内に位置する蔵元さんのもの。
旭日の上撰は浜田でカップ酒を入手していましたが、お燗瓶を見つけました。
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本日の酒集めはこれまで。
駅前のお店に吸い込まれました。
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まずは一杯。
お酒は出雲の地酒である“出雲富士”でした。
出雲富士という名の山があるのかと思ったのですがどうやらそうではないらしく、静岡の富士山を酒銘にいただいているみたいです。
そのためか、徳利が富士山のようなかたちでした。
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角のない酸味がややはっきりしていて、ほんのり甘さを感じる、おいしいお酒でした。
2合いただきました。

これはしめじサラダ。
先っぽがコウガイビル(←各自ググれ)みたいなかたちのしめじでした。
変な例えをするな!
ブナシメジのようなにおいがなく、しかもあっさりしていました。
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〆イワシは、臭みゼロで、〆具合もちょうどよくて最高でした。
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ふきのとうの天ぷらは、豊かな香りとほろにがさとを楽しめました。
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〆は出雲そばを割子で。
しっかりとした、咬み応えのあるそばでした。
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ここをキャンプ地とする!




★☆三日目★☆

出雲市駅からは、キハ47の2両編成に乗車。
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宍道湖の南側湖畔を走っていきます。
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着いたのは、松江駅。
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まずは、駅構内のおみやげ店でGet。
國暉は松江市内で蔵を構える蔵元さんのお酒です。
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市街地へ向かう途中、大橋川にかかる橋を渡りました。
ここも気もちのよい川風が吹いていました。
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松江市内には、水路のような川がたくさん流れていました。
これは米子川。
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米子川のほとりにあったスーパーでは、金鳳カップをゲット。
鳥取県に近い安来市のお酒でした。
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しばらく歩くと、松江城が見えてきましたよ。
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カバンが重くなってきたことから、天守閣への登城は断念しました。
どうせ興味がなかっただけだろ!

松江城のお堀は、遊覧船で回ることができるみたいです。
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松江での他の成果はこちら。
隠岐誉は、その名の通り隠岐島のお酒でした。
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李白はカップ酒を見つけることができなかったものの(そもそも発売されていないのかも)、上撰のお燗瓶を見つけました。
左のカップ酒は月山(がっさん)です。
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これで今回の酒集めを終えました。
松江駅から特急やくもに乗って岡山駅へ向かい、新幹線のぞみに乗りかえて帰ったとさ。
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以上、カップ酒30個、一合瓶3個、300ml瓶1本の旅でした。