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【お酒】813.飛騨のどぶ カップ [21.岐阜県の酒]

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有限会社渡辺酒造店
岐阜県飛騨市古川町一之町7-7

アルコール分17.0度以上18.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、フタより転記)




このにごり酒は普通酒のようですが、アルコール度数が17-18度とやや高めです。
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これは原酒ではないものの、加水量が少なめということでしょうか?
ということは、滓がしっかりしたかなり濃厚な味わいなのかもしれません。


オリの量は、全体の6-7割程度といったところでしょうか。
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驚いたことに、フタを撮影するためにカップを横に倒して置いたのですが、オリは混ざらすにこのままでした。
これはやはり、濃厚な味わいを期待できそうです。


にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

カップを振って攪拌したところ、こんな感じになりました。
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一口含むと、アルコールの香りがはっきりしていることがわかります。
口や鼻を、軽く消毒したような感じがしましたよ。
バカじゃないの!

やっぱりこれは濃いですね。
かなりドロっとしています。
それでいて、オリのざらつきはほとんど感じませんでした。

うまみはしっかりしています。
これはお米のうまみそのものでしょう。
でも、苦みや雑味はありません。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはあるものの、それほど際立っていませんね。
むしろさわやかさを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
存在はわかりますが、クドさやベトつきがなく、前に出てこない甘みです。


濃厚な口当たりとともにさわやかさを感じる、おいしいにごり酒でした。
かなりドロドロとした口当たりでした。
一般的なにごり酒とどぶろくとの中間くらいのドロドロさ、あるいは、脂肪分の多い濃厚な飲むヨーグルトといった感じでしょうか?
それでいてオリのざらつきがなく、しかも味わいにクセやクドさがないので、飲みやすいと思います。
アルコールの香りがちょっと気になるかもしれませんが、瓶で買うとついつい飲みすぎてしまいそうな、いささか危険なお酒でした。

【お酒】812.三千盛 本醸 300ml [21.岐阜県の酒]

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株式会社三千盛
岐阜県多治見市笠原町2919

日本酒度 +15
精米歩合 55%
アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




辛口で飲みやすいお酒、すなわち“水くち”にこだわっていらっしゃる三千盛さんのお酒は、かつて吟醸酒純米大吟醸とをいただいております。
今日いただくこのお酒は、本醸造です。
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なお、“水くち”については、純米大吟醸を紹介した際に触れておりますので、ご覧下さい。


本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからないくらいでした。
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うまみは淡めですが、しっかりしています。
お米のうまみに、ちょっと鋭さを感じます。
それにキレがよくて、スッと引いていきます。
苦みや雑味はありません。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはわずかで、むしろ
さわやかさを感じます。
ほんのかすかにピリッと感じますが、まったく気にはなりません。

甘みはひかえめです。
でも、その存在はかすかに感じます。


キレのよいうまみを、酸味が引き立てる、淡麗旨辛口のおいしいお酒でした。
純米大吟醸よりも鋭さと軽快さとを感じる味わいでしたが、これはアル添の効果でしょうか?
苦みや雑味がなくてきれいな味わいですので、スイスイといけてしまいます。
まさにこれが“水くち”の味わいなのでしょう。

【お酒】811.大吟醸純米三千盛 300ml [21.岐阜県の酒]

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株式会社三千盛
岐阜県多治見市笠原町2919

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合45%
NET 300ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




焼き物のまち岐阜県多治見市笠原、いまはなき東濃鉄道笠原線の終点近くに蔵を構える三千盛さんのお酒は、かつて白磁の徳利に詰められた吟醸酒をいただいております。
今日いただくこのお酒は、同じく白磁の徳利に詰められた純米大吟醸です。
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ところで、このお酒のキャップには“から口”と表示されております。
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この“から口”の表示には、どうやら蔵元さんのこだわりが込められているらしいのです。
このことについて、蔵元さんの講演を記録した文献には以下のような記述がありました。

当社でつくっている酒は、純粋な意味での「吟醸酒」とはちょっと違っています。吟醸タイプの酒とはいえ、みなさんが、品評会などに出品される吟醸酒とは多少異なっています。当社では、むかしからずっと辛口の酒をつくっておりましたが、販売量がだんだん低下していくために、辛口で、しかも飲みやすい酒をつくってみようとなったわけで、吟醸酒というよりは、辛口の酒の商品化と考えていただきたいと思います。」(中略)
去年、ある漫画家の方が、当社の酒を飲んでの批評では「辛口ではない。水くちだ」とおっしゃり、水みたいに、いくらでも飲める、フッと気がついたときには、2本の1升びんが空になっていて、ぐでんぐでんに酔っていた。これは、まさに水くちの酒だ、というように書いておられましたけれども、これが、わたしどものねらいであり、そのように飲んでいただければ、大変ありがたいと思っています。」(※1)


この文献が刊行されてから35年以上経っておりますが、蔵元さんのこの“辛口(辛口は、辛いという意味ではなくて、甘くないという意味だと思います。:ブログ筆者注記)で飲みやすい酒”、すなわち”水くち”の考え方は、今日いただくこのお酒にも反映されているのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
純米大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかに着いているのがわかる程度でした。
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一口含むと、フルーティーな吟醸香をわずかに感じます。
はっきりしてはいるものの、ひかえめでちょうどよいくらいです。

うまみは濃くはないですね。
というか、むしろ淡めです。
ですが、お米のうまみが豊かで、それがピンと舌を突くような鋭さを感じます。
それでいてキレがよく、スッと引いて消えていきます。
大吟醸を名乗るだけあって、苦みや雑味はまったくありません。

酸味はややひかえめです。
すっぱさを少し感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
でも、まったくないわけではなくて、ほんのわずかに感じます。


キレのよいお米のうまみを堪能できる、やや淡麗で旨辛口のおいしいお酒でした。
酸味や甘みが、お米のうまみを引き立てるために必要最小限のレベルに抑えられていると思います。
しかも雑味がまったくないので、とてもきれいな味わいです。
それでいてお米のうまみが豊かですので、物足りなさはありませんね。
たしかにのみやすい“水くち”でスイスイといけてしまいますが、けっして水っぽくはないですよ。
この味わいこそが、蔵元さんが丁寧に吟味して造った成果なのでしょう。


(※1)水野高吉『7.吟醸酒の商品化について(清酒の伝統と多様化(第21回日本醸友会シンポジウム) )』p.33(醸造論文集35号 日本醸友会 1980年3月)

【お酒】810.多満自慢 タマカップ200 [13.東京都の酒]

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石川酒造株式会社
東京都福生市熊川1番地
(以上、フタより転記)

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分13度以上14度未満
200ml詰
(以上、ラベルより転記)




多満自慢は、かつて普通酒の本格辛口カップと、そして昨日の夜にこれも普通酒のタマカップとをいただいております。
今日いただくこのお酒も普通酒ですが、上記のものと比べてアルコール度数がおよそ2度低いようです。
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その一方で、容量は200mlとやや多めです。
これは私の予想ですが、このお酒は、もしかしたら180mlのタマカップに加水量を多くしてアルコール度数を下げたものではないかと思います。
加水量が多い分、容量を増やしても採算をとることができるということでしょう。

もしそうであれば、180mlのタマカップと比べて、こちらのほうが味が淡いのかもしれません。


そんなことを考えつつ、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、180mlのタマカップとそれほど変わらない気がします。
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うまみはやっぱり淡めです。
でも、淡いなりにしっかりしています。
やわらかいうまみに、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみもわずかに感じます。
180mlのタマカップと同様に、軽い苦みもほんのわずかにあるみたいですが、まったく気にはなりません。

酸味はひかえめです。
ほんのちょっと感じるくらいです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
でも、淡いせいか、かなりさらっとしています。


全体的に淡めでバランスのよい、淡麗旨やや甘口のおいしいお酒でした。
淡くてクセがなく、しかもアルコールの香りが少なめであることから、180mlのタマカップよりもさらに飲みやすくなっています。
しかしその一方で、飲み応えが後退していますね。
それでもけっして薄くはなく、味わいを残しつつ口当たりよく仕上がっていると感じました。
お酒をしっかりと味わいたいときは180mlのタマカップを、ひやでスイスイとやりたいときはタマカップ200をと、いただくときの気分に合わせて飲み分ければよいのではないかと思います。

【お酒】809.多満自慢(たまじまん) タマカップ [13.東京都の酒]

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石川酒造株式会社
東京都福生市熊川1番地
(以上、フタより転記)

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




JC戦士タマシマンを思い起こさせてくれる(全く関係ないだろ!)多満自慢は、かつて普通酒の本格辛口カップをいただいております。
今日いただくこのお酒も普通酒ですが、こちらには辛口の表示はないみたいです。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いているのがわかる程度でした。
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燗をつけると、お酒の甘い香りが漂ってきました。

うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
やわらかいうまみに、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみもちょっと感じます。
それにキレがよく、スッと引いていきます。
軽い苦みがわずかにあるみたいですが、全く気にはなりません。

酸味はややひかえめです。
スーッとしたさわやかさを少し感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
さらっとした甘みを感じますが、前に出てこないみたいです。


キレのよいうまみがしっかりしている、旨やや甘口のおいしいお酒でした。
やや甘口と書きましたが、甘みだけが突出することなく、バランスよくまとまっています。
また、味にクセがなく、酸味もおだやかなので、飲みやすいと思います。
なんとなくではありますが、ワンカップ大関の上撰に近い味わいではないかと感じました。

【お酒】808.鈴正宗 豊醇 スズカップ [25.滋賀県の酒]

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矢尾酒造株式会社
滋賀県蒲生郡日野町中在寺512

原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
NET.180ml詰
(以上、ラベルより転記)




鈴正宗という名前のお酒です。
どうして“鈴”なのでしょうか?
滋賀県の南東部に位置し、三重県との県境に聳える御在所岳に比較的近いことから、鈴鹿山脈の“鈴”なのかと勝手に予想しておりましたよ、当初はね。



しかし、蔵元さんのWebsiteをあたってみたところ「鈴の音のように美しく広く響きわたり、名刀正宗のごとくキレのあるお酒にとゆう(原文ママ)思いがこもっております。」だとさ。

ぜんぜんちがうじゃないか!
下手の考え休むに似たり。
鈴鹿山脈なんて、全く関係がありませんでした。
私の予想なんてこんなもんですわ。


今日いただくこのお酒も、“鈴の音のように美しく広く響きわたり、名刀正宗のごとくキレのあるお酒”なのかどうか確認してみようと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっとわかるくらいでした。
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うまみは濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが豊かです。
それとともに苦みが豊かで、しかもけっこうはっきりしています。

酸味ははっきりしています。
すっぱさはそれほどでもないものの、スーッとした清涼感を感じます。
しかもこのお酒、けっこうピリッときます。

甘みはややはっきりしています。
さらっとした甘みをちょっと感じますが、表には出てこないみたいです。


濃醇苦ピリやや甘口のお酒でした。
濃くて甘さを少し感じますが、苦みとピリピリ感とが味を引き締めているせいか、クドさは感じませんでした。
鈴の音のような美しさや、名刀正宗のような切れ味ってのは、私にはよくわかりませんでした。
でも、浅茅生もそうでしたが、この苦みとピリピリ感とがきっと地元の食べ物と合うのではないかと予想する次第です。
どうせまた、下手の考え休むに似たりだろ!

【お酒】807.御柱(おんばしら) カップ [20.長野県の酒]

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株式会社豊島屋
長野県岡谷市本町三丁目9-1

アルコール分15度
原材料名/米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
内容量:180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




諏訪湖の北西側に蔵を置く豊島屋さんのお酒は、かつて普通酒の神渡レッツカップをいただいております。
今日いただくこのお酒も普通酒ですが、こちらは諏訪大社で7年ごとに実施される御柱祭(式年造営御柱大祭)の献上酒なのだとか。
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はたしてこのお酒の中身は、神渡レッツカップとは異なるものなのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからないくらいでした。
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燗をつけると、お酒の甘い香りが漂ってきました。

うまみは淡めです。
酒臭さはなくて、やわらかいうまみを感じます。
苦みや雑味はないみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさはそれほどでもないものの、スーッとさわやかで、しかもピリッと感じます。

甘みはややはっきりしています。
さらっとしていて、べとつかない甘みをちょっと感じます。


やわらかいうまみに、酸味が効いた、淡麗ピリやや甘口のお酒でした。
さらっとしていてきれいな味わいですが、ピリピリ感が気になるところですね。
もしかしたら冷や(常温)でいただいたほうが、酸味が立ちすぎなかったかもしれません。
これはあくまでも私の感想ですが、神渡レッツカップのほうがおだやかでおいしかったように思います。
でも、もしかしたら気のせいで、同じお酒かもしれませんが。
逃げたな!

【お酒】806.浪乃音 ナミカップ [25.滋賀県の酒]

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浪の音酒造株式会社
滋賀県大津市本堅田町578
(以上、ラベルより転記)

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、フタより転記)




浪乃音酒造さん(このお酒のラベルには“浪の音酒造”とあり)のお酒は、かつて浪乃音のええとこどり純米酒カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、ナミカップと名付けられた普通酒です。
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ラベルに記されている蔵元さんの住所は、上記のええとこどり純米酒カップに記されていたものとはちょっとちがいました。
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もしかして、これは住居表示実施前の住所でしょうか?


またラベルには、琵琶湖大橋の絵とともに、俳句が記されています。
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書に関する素養のない私は、この文字を解読することができませんでした。
しかし、かろうじて“虚子”という、高浜虚子と思われる名前だけはわかりました。
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浪乃音酒造さんの酒蔵から400mほど東へ行くと、琵琶湖の湖岸にたどり着きます。
そこには“浮御堂”という湖面上に建てられたお堂があり、そのさらに沖には「湖も此の辺にして鳥渡る」という高浜虚子の句が刻まれた水中句碑があるらしいのです。



ネット上の情報だけに基づいて私が勝手に判断したことですので正確ではないかもしれませんが、今日いただくこのお酒のラベルに記されている句は、この句碑に刻まれているものではないでしょうか。


そんなこのお酒を、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、なかなかおいしそうな色をしています。
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うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感をわずかに感じます。
キレはそれほどでもないものの、スッキリしています。
また、軽い苦みがあるみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはほとんどなく、さわやかさを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
さらっとしていて、べとついた感じはしません。
それでいて、たしかに甘みはあるものの、前に出てこない感じがします。


しっかりしているがスッキリしたうまみに、酸味と軽い苦みとがよく合い、甘みがコクを添える、旨口のおいしいお酒でした。
軽い苦みが効いていて、甘ったるさや重さを消してくれているような気がします。
純米酒よりもすっぱさが抑えられているように感じましたが、これはアル添の効果でしょうか?

【お酒】805.純米酒 観音裏 300ml [18.福井県の酒]

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蔵元 真名鶴酒造合資会社
福井県大野市明倫町11-3
販売元 酒の大枡
東京都台東区浅草5-10-3

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分 14.8度
日本酒度 +4.5
精米歩合 60%
酸度 1.4
使用酵母 金沢酵母(協会1401号)
杜氏名 泉恵介
300ml
(以上、ラベルより転記)




浅草は観音裏をうろついていた際に、酒の大桝さんで見つけたお酒です。
どうやら大桝さんが企画して、福井県の蔵元さんが造ったお酒のようです。
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蔵元の真名鶴酒造さんですが、「製造石数三百石足らずの小さな酒蔵だが、全製品吟醸規格の高級酒専門蔵として専門の先生からも高い評価をいただいている。」(※1)とのこと。

しかし、今日いただくこのお酒は吟醸造りではない純米酒です。
ということは、全商品が吟醸造りというわけではなくて、造りはともかく全商品を吟醸酒の“規格”である精米歩合60%以下にしているということでしょうか?
(もちろん、吟醸酒には特定名称酒共通の規格として、他に、(1)農産物検査法における3等米以上の米のみ使用、(2)麹米を白米全体の15%以上使用、(3)アルコールの添加量が白米重量の10%以下、(4)当然ながら糖類・酸味料などの副原料は使用不可、などが適用されます。)

ラベルには、お酒の規格が詳しく表示されています。
たしかに精米歩合は60%となっていますね。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いているのがわかります。
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最初に酸味を感じました。
けっこうはっきりした酸味です。
やや鋭さのあるすっぱさが豊かです。
それでいて、酸味に深みもありますね。
刺激やピリピリ感はありません。

うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感を少し感じます。
苦みや雑味はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


深みのある酸味が豊かな、やや濃醇で辛口のお酒でした。
これは酸味の深みを味わうお酒でしょう。
酸味の深みと熟成感とで、やや濃醇な味わいに仕上がっていると思います。
一方で雑味やピリピリ感がないのは、もしかして吟醸規格の成果でしょうか?
でも、ちょっとすっぱいですね。
もしアル添された場合に味わいがどう変わるのか、興味深いところです。

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.83(2002.3 橋本確文堂)

【お酒】804.渓流 朝しぼり 出品貯蔵酒 氷冷熟成 300ml [20.長野県の酒]

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株式会社遠藤酒造場
長野県須坂市臥竜一丁目九番一号

アルコール分 20度
原材料名/米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




遠藤酒造場さんのお酒は、かつて普通酒の渓流カップをいただいております。

今日いただくこのお酒ですが、“出品貯蔵酒”と銘打たれております。
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貼られているシールから推察するに、どうやら海外の認証機関に出品して賞をとったみたいですね。
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ということは、西洋料理に合わせたり、あるいは外国へ輸出したりするためのお酒なのでしょうか?
そのためかどうかは知りませんが、瓶を包んでいる新聞紙は英字新聞でした。
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ルールル、ルルル、ルールル、ルルル、ルールールールールールルー♪
かな?
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そんな輝かしい受賞歴を誇るこのお酒ですが、特定名称が表示されていないことや、品質表示に精米歩合の表記がないことから判断するに、どうやら普通酒のようです。
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私は、外国での受賞歴を誇るお酒ということで、ナントカ祭みたいに吟醸香プンプンのお酒かと勝手に想像しておりました。
そのうちに、ナントカ祭から怒られるぞ!
しかし普通酒ということは、もしかして香りよりも、味と軽快さとで勝負するお酒なのでしょうか?


そろそろいただいてみたいと思います。
その前に、まずは瓶を包んでいる新聞紙を剥がさねばなりません。
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剥がしてみると、新聞紙の上から貼ってあったラベルと同じものが、瓶にも貼ってありましたよ。
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アルコール度数20度ということは、ほぼ原酒に近いお酒でしょう。
原酒を燗にしてひどい目にあったことが少なからずありましたし、それに冷やで飲めと書いてありますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は、ほとんどわからないくらいでした。
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一口含むと、アルコールの香りがしっかりしていることがわかります。
20度ですから、こんなもんでしょう。
それとともに、生貯蔵酒のようなフレッシュさもちょっとあるみたいです、。

うまみはやや濃いめです。
お米のうまみが豊かです。
氷冷熟成と銘打たれていますが、熟成感はちょっと感じる程度です。
苦みや雑味はないみたいです。

酸味はひかえめです。
角のないすっぱさをわずかに感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
そのせいでしょうか、トロミとコクとを少し感じます。


フレッシュな風味とお米のうまみとに、甘みがコクを添える、やや濃醇でやや甘口のおいしいお酒でした。
やや濃いめですが、雑味がなくてきれいな味わいです。
それに、原酒に近いはずなのに軽快さすら感じるのは、やはりアル添の効果でしょうか?
でも、やっぱりアルコールの香りが気になります。
それに、これは回りが速いみたいで、ちょっとふらついてきてしまいましたよ。