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【お酒】1224.鶴の友 上白 300ml [15.新潟県の酒]

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樋木酒造株式会社
新潟県西区内野町582

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
300ML
(以上、ラベルより転記)




この鶴の友は、私のあこがれのお酒でした。
だって、これはおいしいとの評判を少なからず聞くものですから。

中でもとある居酒屋探訪家の方はこの鶴の友がお好きのようで、著書では以下のように紹介しておりました。
飲んでいる燗酒は大好きな「鶴の友」。主人は「新潟酒は安いものがレベルが高い。高級酒はそうでもないが、安い酒で勝負したら県外のどこにも負けない」と言う。その代表が鶴の友で、新潟古町芸者にうまい酒をきくと例外なくこれを挙げる。
(中略)
昔ながらの手法からさらりとした端正な味わい。含み香ほのか、あとくちに余分な味が残らないキレの良さ。おかんをつけたらピカイチ〉は、じつに全くその通りで、無駄なく正確な表現は私などには到底書けない。」(※1)


ところがこの鶴の友は、そう簡単には手に入らないのです。
なぜならば、「地元を意識した酒造りに徹してい」て、「新潟市内以外では、ほとんど見ることのない酒」(※2)だからなのです。

その理由について、とある新潟のお酒を紹介した冊子では以下のように書かれておりました。
同蔵の日本酒は地元・新潟地域以外での購入は非常に難しい。地元での販売にこだわっているからだ。「新潟の日本酒は、全国で買えるようになってしまった。それでは地酒ではない。やはり地で飲まれ、販売されてこそ地酒。自分たちの造った酒がどう飲まれているのか。どう扱われているのか。それを知り、その上で飲み方を飲み手に教える。これを行うためにはやはり地元での販売ではないと・・・」。だからこそ、時として厳しい口調で酒そのものを説くこともあるという。」(※3)

おいおい、聞いたかよ!。
東京やら海外やらへの進出しか考えていない、どこかの蔵元さんよ!
(どこかはあえて指摘いたしません。)


そんなレアものですからね、あたしゃ到底お目にかかることはできないだろうと、ずっと思っていたのです。
それに地元販売のみの地酒であれば持ち運びにお手軽なカップ酒や少量瓶なんか出す必要もないでしょうから、きっと私の守備範囲には入らないだろうと諦めておりましたよ。

ところがところが、尊敬すべき酒ブログの大先輩であらせられます丹醸様が、この鶴の友上白の300ML瓶を紹介なさっていらっしゃったのです。
その記事を拝読してから、あたしゃもう、寝ても冷めても鶴の友に恋焦がれるばかり。
  鶴の友
   嗚呼!、鶴の友
    鶴の友

これはぜひとも入手せねばならぬと思い、新潟まで行って買ってきた次第でした。


“上白”という小印が付されております。
どうやらこれは蔵元さんが独自に定めた小印で、佳撰クラス(かつての級別制度下における二級酒相当か?)のお酒を示すもののようですね。
5267.JPG

佳撰相当の普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ごくかすかに着いている程度でした。
5268.JPG


うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
お米のうまみに厚みを感じますね。
舌の上にズシリと乗っかってくるようです。
一方で、苦みや雑味はまったくありません。
それにキレがよく、スッと引いていきます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、ちょっと鋭いかもしれません。
でも、すっぱさには深みを少し感じます。
アルコール由来と思われるさわやかさもちょっとありますね。
また、かすかにピリッと来るようです。

甘みはややはっきりしています。
弱めでかなりさらっとしていますが、その存在はわかります。


厚みのある米のうまみを酸味がキリッと引き締める、旨口そのもののおいしいお酒でした。
米のうまみが厚くて、甘みもちょっと感じますが、酸味がいい具合に引き締めています。
また、このキレのよさはアル添の効果のようにも思いますが、それでいてアルコール臭さはまったくありません。
それに苦みや雑味がまったくなく、しつこさやクドさとは無縁の味わいでした。
お燗にすると際立つと思われるちょいピリさえも、心地よく感じました。
この味わいは、五味やその他の味わいの絶妙なバランスの下に成り立っているのではないでしょうか。
佳撰クラスでこの味わいなのですから、もっと上級のお酒もぜひとも味わってみたくなってまいりましたよ。

(※1)太田和彦『居酒屋百名山』p.85-86(2013.5 新潮文庫 原典は2010.2刊行)
(※2)『にいがた地酒王国』p.52(1998.10 新潟日報事業社)
(※3)『にいがた日本酒手帖』p.33(2014.11 株式会社ニューズ・ライン)
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コメント 2

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
ご指摘の通り、雪中梅の普通酒は甘かったです。
そこで「アテ」の塩が良い仕事してくれました。
でも高血圧なので塩の量は控えました(*´∇`*)


by johncomeback (2017-07-09 22:35) 

skekhtehuacso

johncomebackさん、ぽんしゅ館は塩やら味噌やらがたくさん置いてあって、体にはあまりよさそうではないですね。
きゅうりはおいしそうでしたけれど。
by skekhtehuacso (2017-07-10 22:28) 

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