So-net無料ブログ作成
検索選択

【お酒】460.吟醸 三重の寒梅 カップ [24.三重県の酒]

1324.JPG1325.JPG
丸彦酒造株式会社
三重県四日市市川島町1863-2

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 60%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)



“・・寒梅”という名が付けられたお酒は、三重にもありました。

でも、お酒の名前に関して言えば、これは決してめずらしいことではないと思います。
要するに、“・・正宗”や、”・・男山”と同じことでしょう。
これらとは歴史の長さがちがうとは思いますが、現代においては、“寒梅”も、正宗や男山のような全国的な酒名の一つになったのかもしれません。

しかし、正宗や男山が流行った頃と現代とでは、いささか事情が異なるのではないでしょうか。
どこの蔵元さんなのかは知りませんが、“・・寒梅”の名が広まるためには、最初に“・・寒梅”と付けた蔵元さんが異議を唱えないことが必要となることでしょう。
もっとも、このお酒のラベルを見ると、“登録商標”と書かれていますので、この点はクリアしたのかもしれませんね。
どうなっているのかちゃんと調べろよ!
1326.JPG


と、ここまで書いて、ネットで検索してみたところ、どうもそれらしい判例がありましたよ。
要するに、“(地名)+寒梅”は、それぞれが別々のお酒だと認識できるからOK、ってことだと思います。

日本酒について、取引者、需要者の間において、その産地と結び付けた表現が日常頻繁に用いられていることは公知の事実であり、当該地名は産地を表しているものと認識され、その地名に着目することから、地名の部分も自他商品の識別機能を果たしているものといえる。
 現実にも、日本酒においては、「地名プラス語句」の商標が多数使用されており、「地名プラス寒梅」をみても、「越乃寒梅」、「飛騨の寒梅」、「宮寒梅」、「京の寒梅」、「周防寒梅」、「豊の寒梅」、「三重の寒梅」等多数の標章が存在しており、このうち、「越乃寒梅」(新潟県・石本酒造株式会社)が圧倒的に著名であることは、周知の事実である。
したがって、日本酒の名称に地名が含まれている場合に、その取引者・需要者は、通常、その地名が当該日本酒の産地名を表示しているものと認識し、かつ、その地名に着目するものと推認できるのであるから、その地名部分は、取引者・需要者の注意を惹く部分として要部となり得るものであり、かつ、他の部分(地名部分が要部となるからといって、他の部分が要部とならないものではないことはいうまでもない。)と相俟って自他商品識別機能を果たし得るものと認めることができる。
これらのことからすると、本件商標は、「筑後の」の文字部分を含んでその全体が自他商品識別機能を果たしているものと認められるから、その全体によって外観の観察を行うべきであり、また、その全体の構成に応じて「チクゴノカンバイ」との称呼を生じ、さらに、その全体の構成に応じて、「筑後において寒中に咲く梅」との観念を生じるものと認められ」る。(※1)


【追記】:こののち、埼玉にある元祖“寒梅”をいただいた際に、“〇〇寒梅”の商標について上記判例を用いて少し分析しております。

あー目が疲れた疲れた。
それでは、そろそろ三重の寒梅をいただいてみたいと思います。
吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。


吟醸香はしませんね。

うまみは淡めですが、けっこうしっかりしています。
お米のうまみを感じとることができます。
それに、苦みや雑味はありません。

酸味はほとんど感じません。
少しさわやかさを感じる程度です。
当然ながら、刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめですが、はっきりしています。
これがお酒の味にコクを添えているようです。


お米のうまみに、甘みがコクを添える、やや淡麗で旨口のおいしいお酒でした。
雑味がまったくなく、しかも酸味をほとんど感じないので、淡めのうまみが際立っています。
これだけうまみがはっきりしていて、しかもきれいな味わいであれば、もはや吟醸香なんて不要でしょう。
“吟醸”を名乗るにふさわしい、吟味して造られたことがよくわかるおいしいお酒だと思います。


(※1)平成11(行ケ)240審決取消請求事件( 東京高等裁判所平成12年1月26日判決)(裁判所Websiteより)
nice!(39)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 39

コメント 2

toshi

この酒は見たことがありません。
たしか埼玉県に寒梅酒造というのがあったように記憶しています。
越乃寒梅と間違えて注文しました。
埼玉県の百観音温泉という所です。
by toshi (2015-02-03 05:52) 

skekhtehuacso

toshiさん、コメントありがとうございます。
toshiさんご指摘の蔵元さんは、どうやらこの判例の原告のようですね。
寒梅の名前の由来については、もっと調べてみる必要があると思います。
寒梅酒造のお酒を入手した際の課題とさせていただきます。
by skekhtehuacso (2015-02-03 07:00) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0