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【お酒】346.飛良泉 ヒライヅミカップ [05.秋田県の酒]

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株式会社飛良泉本舗
秋田県にかほ市平沢字中町59

アルコール分15度
原材料 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
200ml
(以上、フタより転記)


飛良泉本舗さんは、「長享元(1487)年創業。全国屈指の老舗蔵」なのだそうです(※1)。
1487年といったら、応仁の乱が終わって足利将軍や守護の権威が失墜し、そこらじゅうで一揆がおこってメチャクチャになっているときですぜ。
見たのかよ!

それに、日本の酒造りに関する史料の中で、お酒の“火入れ”(低温殺菌法)に関する記録が最初に出てくるのが、『多聞院日記』の中に「永禄十年(1567)六月二十三日の条に「第一度酒ニサセ(煮させ:ブログ筆者追記)樽ヘ入了」とあるのがそれ」とのことですが(※2)、飛良泉本舗さんはそれ以前から創業なさっているわけですから、いかに古い蔵元さんかということがわかります。


飛良泉本舗さんの酒造りについて、ある文献では以下のように紹介しています。
甘口志向といわれた地元でも孤高に辛口を守り、酒造界が大量生産の時代に入っても、山廃にこだわり続けた。その真価が注目を浴びて首都圏からの注文が殺到するようになってもその姿勢は変わらない。」(※3)

蔵元さんは山廃造りにこだわっていらっしゃるようですが、今日いただくこの普通酒も山廃造りなのかどうかについては、確認することができませんでした。
このお酒には山廃造りである旨の表示はなされておりませんし、蔵元さんのWebsiteでは普通酒の紹介はなされておりませんでした。

こうなったら、自分の舌で確かめるしかありません。
はたして山廃造りかどうかを確かめることができるのでしょうか。
オマエのいい加減な舌じゃムリだろ!
今日もぬる燗でいただきます。

口をつける前に、このお酒ですが、なかなかよい色をしています。
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うまみはやや濃いめです。
しかし、とてもスッキリしていてキレがよく、口の中でスーッと消えていきます。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。

酸味はかなりしっかりしています。
すっぱさがあって、深みを感じる酸味です。
わずかにピリッと感じますが、深みのせいかまったく気にはなりません。

甘みはひかえめです。
うまみがスッキリしていることもあってか、ややドライな感じがします。


やや濃いめではあるもののスッキリしたうまみと、深みのある酸味との、やや濃醇で辛口のおいしいお酒でした。
このお酒は、深みのある酸味が味の決め手のようです。
この酸味は、やはり山廃造りの成果のような気がします。
普通酒なのにしっかりした味わいで、しかも200mlですから、大満足でしょう。


☆★☆★☆★☆★☆★
2017/08/04
また飲んでみました。


(※1)山同敦子『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』p.333(2011.3 ちくま文庫)
(※2)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.145(2000.4 柴田書店)
(※3)秋田魁新報社事業局出版部編『あきた地酒の旅』p.69(1995.9 秋田魁新報社)
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hanamura

まったく同じロットでも、先週開けた一升瓶と、今日開けた「の」とは、まるで違う!!まして、去年の「搾り立て」と、夏を越した「ひやおろし」とは別物です。冷蔵庫を何台か用意して、各種ワンカップも3個以上を貯蔵して、飲み比べると・・・う~ん夢かなぁ。
by hanamura (2014-10-01 23:17) 

skekhtehuacso

hanamuraさん、私はこんなブログを書いている限り、hanamuraさんご指摘のような飲み比べはきっとできないでしょう。
ただ、3デシ瓶のお酒を食事と共にいただいたときに、全部飲みきれなくてとっておいて、ブログを書きながら残りを飲んでいると、なんだかうまみが増したような気がすることが時々あります。
by skekhtehuacso (2014-10-02 22:55) 

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