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【お酒】1136.山桂(やまかつら) 清酒カップ [29.奈良県の酒]

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株式会社岡本本家
奈良県吉野郡大淀町下淵230

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




ある筋の情報によれば、岡本本家さんは、最近になって奈良県の酒造組合を退会なさったのだとか。
↑どんな筋だよ!
もしかしたら、お酒造りの規模を縮小するおつもりなのでしょうか?


ネタがないことをごまかしたところで、いただいてみたいと思います
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんど目立たない程度でした。
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うまみは淡めというか、むしろ薄めです。
ほとんど感じないくらいです。
香ばしさと苦みとをかすかに感じる程度です。

酸味はややひかえめです。
すっぱさを少しだけ感じます。
また、冷めるにつれてピリピリ感が出てくるようです。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


薄くてピリ辛口のお酒でした。
これほどうまみが少ないお酒はめずらしいのではないでしょうか?
苦みや酸味はありますが、薄いので気にはなりませんでした。
これは完全に私の予想ですが、醸造アルコールを多めに添加して度数を高めに上げたのちに、多めの加水量でそれを15-16度に下げているのではないでしょうか?

【お酒】1135.黒松翁 完全発酵辛口 特別純米酒(辛口秘蔵古酒) 伊勢神宮参拝記念 カップ [24.三重県の酒]

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合名会社森本仙右衛門商店
三重県伊賀市上野福居町3342

原材料:米(国産)米こうじ(国産米)
アルコール度数14度以上15度未満
精米歩合60%
200ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた黒松翁 金印 オキナカップ 伊勢神宮参拝記念に引き続き、今日も森本仙右衛門商店さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、完全発酵で辛口かつ秘蔵古酒の特別純米酒なのだとか。
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特別純米酒ですし、古酒ですので、雑味が出ることを避けるべく、燗ではなくて冷や(常温)でいただきます。

お酒の色は、かなり深みのある金色をしておりました。
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こりゃ濃いね。
熟成感が豊かですが、お米のうまみも残っているようです。
軽い渋みがちょっとあるみたいですが、雑味のようなものはありません。

酸味はややはっきりしています。
強くはないものの、すっぱさに鋭さを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはやっぱりひかえめです。
でもゼロではないみたいです。


熟成感が豊かであるもののすっきりしている、濃醇旨辛口のおいしいお酒でした。
このすっきりした味わいには、酸味がうまく効いているようです。
それに純米酒にしてはキレがよく、飲みやすく仕上がっておりました。
また、たしかに辛口ではありましたが、甘みがわずかにあってコクを感じました。

【お酒】1134.黒松翁 金印 オキナカップ 伊勢神宮参拝記念 [24.三重県の酒]

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合名会社森本仙右衛門商店
三重県伊賀市上野福居町3342

原材料:米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール度数15度以上16度未満
精米歩合60~70%
200ml詰
(以上、ラベルより転記)




更新を休んでいた三連休中には、酒を求めて各所を徘徊しておりました。
その報告は、今週末にさせていただきます。


このお酒は、伊勢神宮内宮の鳥居前にある”おはらい町”で入手したお酒です。
ラベルには伊勢神宮参拝記念と書かれておりましたが、造っていたのは伊賀市に蔵を置く蔵元さんでした。
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それにしても、このお酒の精米歩合は60~70%と、ずいぶんと幅のある表示がなされておりました。
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精米歩合の表示義務がない普通酒でしょうから、こういった(あくまでも任意の)表示も許容されるのでしょう。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、きれいな金色をしておりました。
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うまみはやや濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがしっかりしています。
熟成感も少しあるみたいです。
それに、軽い渋みをちょっと感じます。
キレはよく、スッと引いていきます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがややはっきりしていますが、鋭さはなく、むしろ深みを感じます。
でも、ちょっとピリッと感じます。

甘みはややはっきりしています。
べとついた感じはありませんが、けっこうしっかりしていて幅のある甘みです。


しっかりしているもののキレのよい、やや濃醇で旨やや甘口のおいしいお酒でした。
アル添がうまく効いているからでしょうか、濃いめではあるもののキレよく感じました。
でも、燗が冷めるとキレが弱まり、渋みが目立ってくるようでした。
上燗にして、さっさといただいたほうがよいみたいでした。

【お酒】1133.花の井 お燗瓶 180ml [08.茨城県の酒]

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株式会社西岡本店
茨城県桜川市真壁町田6番地の1

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール 糖類
正180ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)




このお酒は蔵元さんの直営店で入手したのですが、店員さんの話によれば、昨日いただいた花の井ハナノイカップと同じ中身なのだそうです。

たしかに品質表示も同じ(糖類添加・酸味料添加なし)でした。
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値段もまったく同じでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、あれ?
花の井ハナノイカップよりも薄いような気がします。
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ああ。
やっぱり、ややすっぱやや甘口のお酒でした。
でもね、昨日いただいた花の井ハナノイカップにはクドさがありましたが、こっちでは感じませんね。

そういえば、同じお酒のはずなのに、カップ酒にあった雑味がお燗瓶では感じなかったという例は、これまでに十旭日(じゅうじあさひ)のお燗瓶カップ酒とで経験したことがありましたよ。

カップ酒とお燗瓶とでは、お酒が空気と接触している面積がちがいますね。
もしかしたら、花の井ハナノイカップで感じた着色と味わいのクドさとは、酸化に起因するものだったのでしょうか?

【お酒】1132.花の井 ハナノイカップ [08.茨城県の酒]

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株式会社西岡本店
茨城県桜川市真壁町田6番地の1

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール 糖類
正180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




西岡本店さんのお酒は、かつて正真正銘の真壁の地酒であった花の井ふるさとさくら純米吟醸酒をいただいております。
今日いただくこのお酒ですが、まことに残念ながら糖類添加の三増酒でした。
ただし、酸味料は添加されていないみたいです。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ややはっきりしておりました。
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うまみは濃くはないものの、淡くもないみたいです。
というか、ちょっとクドさを感じます。
これって、糖類の添加だけで出る味かな?
でも、キレはよいみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさがあって、鋭さも少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りを感じますが、甘ったるさはそれほどでもないみたいです。


ちょいクドすっぱやや甘口のお酒でした。
うまみはしっかりしているものの、画一的で深みを感じませんでした。
すっぱさが目立っていたのは、そのためかもしれません。

【お酒】1131.七笑(ななわらい)カップ200 [20.長野県の酒]

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七笑酒造株式会社
長野県木曽郡木曽町福島5135番地

原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分:14度
200ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




昨日いただいた“中乗さん”と同じく木曽福島に蔵を置く七笑酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
3.七笑カップ
444.七笑 紅梅 300ml
653.七笑 白梅 300ml
708.七笑 辛口純米 180ml
今日いただくこのお酒は普通酒ですが、これまでにいただいた普通酒の度数が15度台だったのに対して、このお酒は14度とやや低めでした。
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なお、このカップ酒は、入手したスーパーでは“レインボーカップ”という名称で販売されておりました。
しかし、このお酒のカップにはその名称は表示されておりませんでしたので、このブログではカップにアルファベットで表記されていた名称を日本語表記にして紹介させていただきます。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色でした。
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燗をつけると、ちょっとだけではありますが、お酒の甘い香りが漂ってまいりました。

うまみは淡めです。
やわらかいうまみそのものでしょう。
苦みや雑味はありません。
それにキレがよく、スッと引いていきます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさを感じるものの、鋭さはないみたいです。
刺激やピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめです。
ほんのわずかに感じる程度です。


やわらかいうまいでキレがよく、わずかな甘みがコクを添える、淡麗やや辛口のおいしいお酒でした。
これは私の予想ですが、このお酒は七笑の白梅に加水を多めに施したものじゃないでしょうか?
たとえそうであってもけっして物足りなさはなく、むしろスッキリしていてキレがよく、飲みやすく仕上がっていると思います。
七笑(とくにこのカップ酒)は木曽のみならず、長野県内の他の地域でも見かけることが少なからずあるようですが、この味わいであればさもありなんといったところでしょうか。

【お酒】1130.中乗さん 紙カップ [20.長野県の酒]

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株式会社中善酒造店
長野県木曽郡木曽町福島5990

原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分:14度以上15度未満
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




木曽の民謡“木曽節”に出てくる“中乗さん(なかのりさん)”。
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その意味には諸説あるみたいですが、その中でも、かつて木曽で切り出した材木を筏に組んで木曽川に流して運んでいた際に、その筏に乗って操っていた人のことを指すという説が有力なのだとか。


その中乗さんを酒銘にいただく中善酒造店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
6.カップ 中乗さん(普通酒)
185.中乗さん 辛口本醸造 カップ
206.中乗さん 上撰 ペットボトル 180ml
331.中乗さん 厳寒水 原酒生貯蔵酒 300ml
777.中乗さん 特別純米酒 300ml
今日いただくこのお酒は小印のない普通酒ですが(佳撰クラスか?)、同じく小印がなかったカップ中乗さんよりもアルコール度数が低めに設定されているようです。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみですが、酒臭さ(←ほめ言葉です)もかすかに感じます。
また、軽い苦みがちょっとだけあるみたいです。

酸味はややひかえめです。
弱めのすっぱさをちょっとだけ感じますが、すっぱさに鋭さがあるみたいです。
それに、ちょいピリですね。

甘みはややはっきりしています。
かなりさらっとした甘みです。


淡麗ちょい苦ちょいピリやや甘口のお酒でした。
甘みや濃さは上撰と同じでしょうが、こっちのほうがちょっとだけではあるものの、風味に角があるみたいですね。
もしかしたら、こっちは冷やでいただいたほうが角が出なくてよいのかもしれません。

【お酒】1129.朝日川 本醸造カップ [06.山形県の酒]

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朝日川酒造株式会社
山形県西村山郡河北町谷地乙93

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 15度
精米歩合 70%
正180ml詰
(以上、瓶の印刷事項とフタに貼られたラベルとより転記)




昨日いただいた朝日川の上撰300ml瓶に引き続き、今日も朝日川酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、本醸造の特定名称が付されたカップ酒です。
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特定名称が付されていなかった(ということは普通酒である)上撰300mlのほうは精米歩合65%でしたが、本醸造の特定名称が付されたこのカップ酒の精米歩合は70%と、上撰のそれよりも低めでした。


本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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このお酒も、燗をつけると香りが立ってきました。
酒臭い(←ほめ言葉です)香りですが、上撰で感じたような甘い香りではありませんでした。

うまみはやや淡めです。
醸し出された酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみをほんのりと感じます。
熟成感もかすかにあるかもしれません。
苦みや雑味はありません。
キレはよく、透明感すら感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはほとんどなく、さわやかさを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
ですがそれほど効いてはいないようで、コクを感じません。


酒臭いうまみを感じるもののキレのよい、やや淡麗でやや甘口のお酒でした。
上撰(普通酒)よりも酒臭さ(←くどいようですが、ほめ言葉です)があって、しかもそれでいて透明感を感じました。
本醸造の特定名称が付されたお酒でこういう透明感を感じたことは初めてでした。

あたしゃこれまで、この透明感は醸造アルコールの添加量を多めにすることで得られるものと思っておりました。
ですが、本醸造を名乗る場合には、醸造アルコールの添加量が制限されるはずです。
この制限内での添加であっても、透明感(とさんざん言っておりますが、要するに“薄い”ってことですよ)が出るのでしょうか?
それとも、私の認識が誤っているのでしょうか?

私としては、上撰(普通酒)のほうがおいしいと感じました。

【お酒】1128.朝日川(あさひかわ) 上撰 300ml [06.山形県の酒]

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朝日川酒造株式会社
山形県西村山郡河北町谷地乙93

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
正300ml詰
(以上、ラベルより転記)




山形県は河北町の中心地である谷地に蔵を構える蔵元さんのお酒です。


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上撰の小印が付けられた精米歩合65%のお酒ですが、特定名称の表示はありませんでした。
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普通酒でしょうから、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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燗をつけると、酒臭くて(←ほめ言葉です)甘い香りが漂ってまいりました。

うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
香りとは逆にやわらかいうまみが主で、酒臭さ(←ほめ言葉です)もほんのりと感じます。
軽い苦みをかすかに感じます。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがちょっとあって、強くはないものの鋭さを少し感じます。
それにちょいピリですね。

甘みはややはっきりしています。
かなりさらっとした甘みをほんのりと感じます。


淡麗ちょいぴり旨口のおいしいお酒でした。
淡いなりにうまみがしっかりしていて、飲み応えがありますね。
そのうまみと甘みとを、少し鋭さのある酸味とちょいピリ感とが引き締めているようでした。
人によっては、その酸味とちょいピリとが気になるかもしれません。
この口当たりは、同じ谷地に蔵をおく和田酒造さんのあら玉からくち本醸造に似ているように感じました。

【お酒】1127.来福 純米吟醸 好適米愛山使用 300ml [08.茨城県の酒]

【2017/03/12追記】:種子親/花粉親について書いた部分を、文献の引用を追加して書き換えました。

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来福酒造株式会社
茨城県筑西市村田1626

アルコール分15度
原材料名 米・米こうじ
精米歩合 50%
原料米 兵庫県産愛山100%使用
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




 江戸時代から連綿と続く伝統に甘えず、新たな酒造りに挑戦する―。来福酒造には、そんな若い情熱があふれている。ナデシコから採取した酵母を使った吟醸酒造り。新品種の酒造好適米による試験醸造など、いずれも本県初の取り組みに率先して名乗りを挙げた。」(※1)という来福酒造さんのお酒は、三日前に来福の純米酒純米カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、愛山(あいやま)という酒造好適米を使用した純米吟醸酒です。
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愛山は、愛船117と山雄67とを両親とし、「両親品酒銘から1字ずつを採り命名。」(※2)されたのだとか。
また山雄67の両親は山田錦と雄町とであることから、愛山は「山田錦と雄町とを祖父母と」(※2)する酒米なのだそうです。

その愛山について、文献では以下のように解説されておりました。

 「愛山」は育成野帳によると、1941年に酒造米試験地で「愛船117」を種子親に、「山雄67」を花粉親に用いて交配された。翌1942年にF1個体が養成された。その後の育成経過は野帳などの資料が残っていないため不明である。1949年~1951年の福田原種圃の生産力検定試験には「愛山11号」の系統名で試験に供試されている。収量性は高いが品質がやや悪いとの理由で、1951年で試験は終了した。」(※3)

 「愛山11号」の育成試験は1951年に打ち切られたが、酒米試験地の地元である加東郡社町では一部の農家や集落で栽培が続けられてきた。「愛山」の名称は、「愛山11号」の系統名が正式名であるが、現地で「愛山」として略して呼ばれていたことによると考えられる。その後、酒米試験地では1968年に品種保存栽培に供試するため、社町山国の農家から苗を譲り受け、場内栽培を行い特性調査をしている。そして、現地からの要望もあり純系淘汰を行い、1972年には種子を増殖して現地に提供し、現地では1973年からこの種子を用いての栽培が行われるようになった。その後も隔年で酒米試験地から現地に種子が供給された。さらに1985年からは酒米試験地で原々種栽培が行われ、3年毎にみのり農業協同組合に有償で提供され、表8に示すように、現在も加東郡社町で30ha以上の作付けが行われている。「愛山」は1980年に醸造用玄米の産地品種銘柄に指定されている。」(※3)

戦前から育成が開始されていて、その育成がいったん止められてしまったにも関わらず復活し、育成から40年後になってようやく酒造好適米として認められるようになったお米だったのですね。

ところで、上記の記述には「「愛船117」を種子親に、「山雄67」を花粉親に用いて交配された。」とありました。
酒米の由来を紹介する文章では、たとえば「「山田錦」に用いた育種法は、人工交配による系統育種法である。交配は大正12年(1923)に行い、母親は「山田穂」父親は「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」である。」(※4)というように、かけ合わせた品種の母と父とを区別して紹介している記述に出会うことが少なからずありますね。
この区別は、要するに“母親=種子親”“父親=花粉親”という意味なのでしょうね。

生物学、特に植物学に詳しい御仁であればおそらく至極当然のことなのでしょうが、純然たる文系人間である私としては、目からウロコが落ちるがごとくの発見でしたよ、


ひとつおりこうになったところで、そろそろいただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
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吟醸香ありますね。
けっこうはっきりしていますが、キツさはないみたいです。
花っぽいかおりですが、もしかしたらこのお酒にも花酵母が使われているのでしょうか?

うまみはやや淡めです。
お米のうまみを穏やかに感じます。
山田錦ほどではないものの、少し広がりがあるみたいです。
苦みや雑味はまったくありませんが、キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
しかしゼロではなく、わずかに存在することがわかります。


吟香とお米のうまみとを酸味が引き締め、かすかな甘みがコクを添える、やや淡麗でやや辛口のおいしいお酒でした。
香りははっきりしているもののキツくはないことから、食事とも合わせやすいと思います。
それに吟醸酒だけあって苦みや雑味がまったくなく、上品な味わいに仕上がっておりましたが、きっとこの点が吟味して醸造された成果なのでしょう。
おいしいお酒ですが、私としては、純米酒の深みのある味わいのほうが好みでした。


(※1)『茨城の酒と蔵』p.136(2002.10 茨城新聞社)
(※2)副島顕子『酒米ハンドブック』p.6(2011.7 文一総合出版)
(※3)池上勝『酒米試験地の設立と初期品種系統「兵庫雄町」,「山雄67号」および「愛山」の育成経過』p.40(兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告〔農業編〕第54号 p.33-41 2006.3)
(※4)兵庫酒米研究グループ編著『山田錦物語 人と風土が育てた日本一の酒米』p.45(2010.4 神戸新聞総合出版センター)
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